インターネット衛星はキラーアプリなのか2018年02月16日 18:43

インターネット衛星はキラーアプリなのか
インターネット衛星はキラーアプリなのか


(「ファルコン9」2月18日打ち上げ 自社衛星インターネット「Starlink」テストへ)
http://sorae.info/030201/2018_02_16_x.html

「今回ファルコン9ロケットが打ち上げるのは、スペインの地球観測衛星「Paz」。さらにそれ以外にも、ペイロードとして自社の衛星インターネット計画「Starlink」を構築する人工衛星のプロトタイプ「Microsat-2a」「Microsat-2b」を打ち上げる予定です。」

「将来的には1万2000個の人工衛星を打ち上げる予定です。」

「2025年までには4000万人の利用者と300億ドルの売り上げを見込んでいます。」

すぐ割り算してしまう浮沈子だが、簡単のため、1ドル100円とすると、一人当たり75000円になる(あってますう?)。

日本では、高速無線LANが普及しているので、都市部や鉄道沿線などでは普及しないだろう。

浮沈子は、ワイマックスをメインで使っているが、月に5000円ほどだ(ギガ放題)。

建物の中でも、一応使えるので重宝している。

スターリンクについては、あまり情報がない。

(SpaceX satellite constellation)
https://en.wikipedia.org/wiki/SpaceX_satellite_constellation

「Instead, it will be linked to flat user terminals the size of a pizza box, which will have phased array antennas and track the satellites. The terminals can be mounted anywhere, as long as they can see the sky.」(代わりに、フェーズドアレイアンテナを持ち、衛星を追跡するピザボックスの大きさの平らなユーザー端末にリンクされます。端末は、空を見ることができる限り、どこにでも取り付けることができます。:自動翻訳のまま:以下、同じ)

似たようなサービスを考えているのは、ワンウェブだ。

(OneWeb satellite constellation)
https://en.wikipedia.org/wiki/OneWeb_satellite_constellation

「The user terminal antenna on the ground will be a phased array antenna measuring approximately 36 by 16 centimeters (14.2 by 6.3 in) and will provide Internet access at 50 megabits/second.」(地上のユーザ端末アンテナは、約36×16センチメートル(14.2×6.3インチ)のフェーズドアレイアンテナであり、50メガビット/秒のインターネットアクセスを提供する。)

パソコンのUSB端子に、ちょっとしたアンテナを付けて通信するイメージだったんだがな。

浮沈子は、あまりピザを頼んだりしないんだが、ピザボックスというのはいい例えかもしれない。

(【業務用】日本製 ピザボックス|ピザケース|ピザ箱 白無地 プレーンタイプ 【12インチ(約33cm)】 ピザパッケージ 50枚入り)
https://www.amazon.co.jp/%E3%80%90%E6%A5%AD%E5%8B%99%E7%94%A8%E3%80%91%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A3%BD-%E3%83%94%E3%82%B6%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%EF%BD%9C%E3%83%94%E3%82%B6%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B9%EF%BD%9C%E3%83%94%E3%82%B6%E7%AE%B1-%E7%99%BD%E7%84%A1%E5%9C%B0-%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%97-%E3%80%90%EF%BC%91%EF%BC%92%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%81-%E3%83%94%E3%82%B6%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%B8/dp/B00OTK6074

デカい方だな。

ワンウェッブの方は、ITU向けの資料があった。

(The Dream of Affordable Internet Access for Everyone is Getting Closer)
https://www.itu.int/en/ITU-R/space/workshops/2017-Bariloche/Presentations/16%20-%20Mariah%20Shuman%20Oneweb.pdf

ほとんど、船舶用レーダーアンテナといってもいい大きさだな。

(7型 液晶レーダー MODEL1715)
https://www.ysgear.co.jp/Products/Detail/top/cat/0/item/Q5SFRN007001

大体こんな感じか。

デカい・・・。

つまり、ワンウェッブのプレゼン資料にあるように、通常のインターネット高速接続が困難なド田舎(失礼!:自然豊かな地域)や、インフラが広範囲に破壊された災害地、極地(高緯度地方は、静止衛星でカバーできなかったりする)、海洋、航空機、砂漠、ジャングル、その他諸々の地域での、据え置き型アンテナを想定したサービスとなる。

うーん、4000万人も顧客が付くのかあ?。

平均接続料金が、ワイマックス2プラスより高くて、それほど高速ではないようだからな。

ラストワンマイルの膨大な投資や、サービス側のネットワーク機器のメンテナンスを考えれば、孫正義が、安いと評価している意味は分かるんだがな。

(「全地球で200Mbpsの通信網」にソフトバンクが惚れたワケ──2019年にも実現、1100億円出資)
http://japanese.engadget.com/2017/02/08/200mbps/

「「One Webであれば全世界をカバーするのにかかる固定費、設備投資の合計は1年間で1000億円ちょっとで済む」とも説明。中国の通信事業者は1社が1年に2兆円、米国でも1社が1兆5000億円を設備投資に費やしているとも述べ、One Webのコスト優位性も強調しました。」

浮沈子は、ここだけ覚えていた。

まあ、継続して衛星を上げ続けなければならないし、インフラとして整備した以上、社会的責任が伴う事業だから、おいそれと止めるわけにはいかない。

競合他社との関係もあるしな。

特に、山間僻地でない一般の人々の接続をどれだけ取り込めるかが勝負になるだろう。

宇宙といっても、いつもスッキリつながるとは限らない。

巨大太陽フレアを食らって、衛星コンステレーションが全滅するなんていう笑えないリスクもある。

それにしても、アンテナ、デカいなあ・・・。

インターネット衛星こそ、次世代のキラーアプリケーションだと思ってたんだがな。

せめて、モバイルバッテリーくらいの大きさで、山奥行っても繋がるようにならないと、まずいだろうな。

既存のサービスと連携して、どこでも繋がる付加価値として売るとかしないと、グローバルでの成功は難しいかもしれない。

もちろん、ビジネス需要はそれなりに旺盛だろうから、個人利用で稼がなくてもいいのかもしれないがな。

せっかく、合わせて2万機くらいの衛星を上げるんだから、それぞれの衛星の相互接続とかも考えておいてもらいたいもんだな。

規制当局は、その辺りも考慮しているんだろうが、競争と規格の統一という難しい調整をしなければならない。

ピザボックスを2つも3つも抱えてダイビングサイトに行くなんてのは、それでなくてもテック系は荷物が多いいんだからな、勘弁して欲しいもんだな・・・。

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