100万機の衛星 ― 2018年03月10日 04:00
100万機の衛星
前の記事で、超低高度軌道衛星を100万機打ち上げるというヨタな話を書いた。
年に10機くらいしか上げられないH2Aとか使っていたら、とても無理な話だ。
10万年かかることになる。
やれやれ・・・。
10年で打ち上げるには、年間10万機上げなければならない。
射場には限りがあるし、1年間の日数にも限りがあるからな。
一度に、多くの衛星を上げるといっても、せいぜい100機が限度だ。
簡単のため、衛星の重量は500kgとしておくと、低軌道50トンの打ち上げ能力が必要になる。
現状では、ファルコンヘビーしかない。
しかし、容積的にはせいぜい20機くらいが限度だろう(未確認)。
完全再使用とかでなければ、コスト的にも引き合わないだろうしな。
それなりの大きさの衛星を100機詰め込んで飛ばすには、BFRみたいな巨大ロケットを使うしかない。
それでも、年間1000回の打ち上げが必要だ。
射場を10か所くらいに増やして、3日に1度の打ち上げ頻度で、ようやくこなせる。
10年間、それを続ける。
とてつもない事業だし、その間は収益を生まない。
べらぼうな話だという事が分かる。
しかも、この話の前提は、衛星寿命を200年とかにしているからな。
それでも、100万機のコンステレーションを維持するために、毎年5000機を上げ続けなければならない。
20年なら毎年5万機になる。
衛星コンステレーションは、数を増やすととてつもない話になる。
超低高度軌道で、空気イオンエンジン(仮称)が可能になったからといって、すぐにアプリケーションが展開できるわけじゃない。
通信にしたって、100万のノードを光(レーザー)通信で結んでやり取りするのは大変だ。
基本的には、地上局とかは置かないしな(衛星制御用だけ)。
いちいち、地上に降ろしていたんじゃ、トラフィックが処理できないからな。
衛星自身に、通信制御をやらせる必要がある。
そのうち、サーバー自体を衛星に上げるようになるかもしれない。
文字通りのクラウドだ(雲の上?)。
ネットワークインフラ毎、宇宙空間に持っていく。
コンピューター衛星だな。
宇宙空間にコンピューターを打ち上げる話は、既にある。
(謎の円盤UFO:SHADOの防衛網)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%86%86%E7%9B%A4UFO#SHADO%E3%81%AE%E9%98%B2%E8%A1%9B%E7%B6%B2
「電子計算機を搭載した偵察衛星SID(シド、Space Intruder Detector:宇宙侵入者探知機)」
まあ、どうでもいいんですが。
ちょっと違うが、こんなのもある。
(ヒューレット パッカード エンタープライズ、
スーパーコンピュータを宇宙に送リ、火星探査を加速)
https://www.hpe.com/jp/ja/japan/newsroom/press-release/2017/081701.html
「スーパーコンピュータを宇宙に送ることによって、HPEはこの最初の一歩を踏み出します。」
(HPEとNASA、スーパーコンピュータを国際宇宙ステーションでテストへ)
https://japan.cnet.com/article/35105710/
「Spaceborne Computerは56Gbpsの光学インターコネクトを使用して、さまざまなノード同士を接続する。」
「同マシンの水冷システムは宇宙空間まで延びて、マシンの過熱を防止することができる。」
「Spaceborne Computerにとっての課題は、宇宙線の影響下でそれら全てを正常に動作させることだ。」
「ハードウェアに変更を施す代わりに、同コンピュータはソフトウェア層を使って、検出や修正、保護を行う、とFernandez氏は述べた。「1年間、正しい結果を得られれば、成功と言えるだろう」」
欠損したデータなどを、ソフトウェアレベルで検知したり修復できるようになれば、宇宙空間に打ち上げておいても十分機能するかもしれない。
その辺りもネックになる可能性はある。
1年程度じゃ、使い物にならなかったりするかもな。
まあいい。
全てのインフラが宇宙に上がり、地上の我々は、天からの啓示を受けるが如く、衛星から降り注ぐ情報を有難がって受け取るわけだ。
100万機の衛星の彼方にあるのは、新しい地球の姿だ。
地球上のどこにいても、人工の星を介して他者とのつながりを維持する。
依然として、地上のネットワークは健在だろうが、ひょっとしたら、それすら一つのサブネットワークになってしまうかもしれない。
もちろん、100万機の衛星には、みんなカメラが付いてるだろうしな。
1機当たり23km四方を見渡すことができれば、地球上の全てを見ることができる。
グーグルアースが、実時間のストリーミング動画で見られるという事になる。
ああ、そういえば、スターリンクには、グーグル(の親会社)も出資してたけどな・・・。
前の記事で、超低高度軌道衛星を100万機打ち上げるというヨタな話を書いた。
年に10機くらいしか上げられないH2Aとか使っていたら、とても無理な話だ。
10万年かかることになる。
やれやれ・・・。
10年で打ち上げるには、年間10万機上げなければならない。
射場には限りがあるし、1年間の日数にも限りがあるからな。
一度に、多くの衛星を上げるといっても、せいぜい100機が限度だ。
簡単のため、衛星の重量は500kgとしておくと、低軌道50トンの打ち上げ能力が必要になる。
現状では、ファルコンヘビーしかない。
しかし、容積的にはせいぜい20機くらいが限度だろう(未確認)。
完全再使用とかでなければ、コスト的にも引き合わないだろうしな。
それなりの大きさの衛星を100機詰め込んで飛ばすには、BFRみたいな巨大ロケットを使うしかない。
それでも、年間1000回の打ち上げが必要だ。
射場を10か所くらいに増やして、3日に1度の打ち上げ頻度で、ようやくこなせる。
10年間、それを続ける。
とてつもない事業だし、その間は収益を生まない。
べらぼうな話だという事が分かる。
しかも、この話の前提は、衛星寿命を200年とかにしているからな。
それでも、100万機のコンステレーションを維持するために、毎年5000機を上げ続けなければならない。
20年なら毎年5万機になる。
衛星コンステレーションは、数を増やすととてつもない話になる。
超低高度軌道で、空気イオンエンジン(仮称)が可能になったからといって、すぐにアプリケーションが展開できるわけじゃない。
通信にしたって、100万のノードを光(レーザー)通信で結んでやり取りするのは大変だ。
基本的には、地上局とかは置かないしな(衛星制御用だけ)。
いちいち、地上に降ろしていたんじゃ、トラフィックが処理できないからな。
衛星自身に、通信制御をやらせる必要がある。
そのうち、サーバー自体を衛星に上げるようになるかもしれない。
文字通りのクラウドだ(雲の上?)。
ネットワークインフラ毎、宇宙空間に持っていく。
コンピューター衛星だな。
宇宙空間にコンピューターを打ち上げる話は、既にある。
(謎の円盤UFO:SHADOの防衛網)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AC%8E%E3%81%AE%E5%86%86%E7%9B%A4UFO#SHADO%E3%81%AE%E9%98%B2%E8%A1%9B%E7%B6%B2
「電子計算機を搭載した偵察衛星SID(シド、Space Intruder Detector:宇宙侵入者探知機)」
まあ、どうでもいいんですが。
ちょっと違うが、こんなのもある。
(ヒューレット パッカード エンタープライズ、
スーパーコンピュータを宇宙に送リ、火星探査を加速)
https://www.hpe.com/jp/ja/japan/newsroom/press-release/2017/081701.html
「スーパーコンピュータを宇宙に送ることによって、HPEはこの最初の一歩を踏み出します。」
(HPEとNASA、スーパーコンピュータを国際宇宙ステーションでテストへ)
https://japan.cnet.com/article/35105710/
「Spaceborne Computerは56Gbpsの光学インターコネクトを使用して、さまざまなノード同士を接続する。」
「同マシンの水冷システムは宇宙空間まで延びて、マシンの過熱を防止することができる。」
「Spaceborne Computerにとっての課題は、宇宙線の影響下でそれら全てを正常に動作させることだ。」
「ハードウェアに変更を施す代わりに、同コンピュータはソフトウェア層を使って、検出や修正、保護を行う、とFernandez氏は述べた。「1年間、正しい結果を得られれば、成功と言えるだろう」」
欠損したデータなどを、ソフトウェアレベルで検知したり修復できるようになれば、宇宙空間に打ち上げておいても十分機能するかもしれない。
その辺りもネックになる可能性はある。
1年程度じゃ、使い物にならなかったりするかもな。
まあいい。
全てのインフラが宇宙に上がり、地上の我々は、天からの啓示を受けるが如く、衛星から降り注ぐ情報を有難がって受け取るわけだ。
100万機の衛星の彼方にあるのは、新しい地球の姿だ。
地球上のどこにいても、人工の星を介して他者とのつながりを維持する。
依然として、地上のネットワークは健在だろうが、ひょっとしたら、それすら一つのサブネットワークになってしまうかもしれない。
もちろん、100万機の衛星には、みんなカメラが付いてるだろうしな。
1機当たり23km四方を見渡すことができれば、地球上の全てを見ることができる。
グーグルアースが、実時間のストリーミング動画で見られるという事になる。
ああ、そういえば、スターリンクには、グーグル(の親会社)も出資してたけどな・・・。
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