雨の予感2018年05月07日 06:50

雨の予感


気温も気圧も下がり、空気中の湿気が多くなって、身体の節々が痛くなると雨が降る・・・。

よくある話だが、この歳になって、自分の身体で感じるようになると、感慨もひとしおだな・・・。

朝4時過ぎに起きて、昨日書いたインサイトの重さに関する記事を、NASAのプレスキットを読み返しながら書き直す。

英文の紹介記事にも思い違いがあって、やはり、原典に当たらないと正確な情報がつかめないということが分かった(バックシェルには、ロケットエンジンは付いてません)。

頭がすっきりしている時間帯でないと、込み入った作業はできないからな(それほどのものかあ?)。

東京は、まだ本格的な雨にはなっていない。

何となく、重い感じの空気だが、不快ではない。

昨夜の眠りは浅かったんだが、頭はハッキリしている。

起きた直後は、例によってボーっとしてるんだが、細かい作業をしていると、目が覚めてきて軽くなる感じだ。

この時間帯が、一日のうちで一番いい。

午後から神田に行こうと思っているので、フィットネスには電車で出かけよう。

帰りは夕方になるので、予報では雨のピークだ。

週末、運動をしていなかったので、体が重い。

ちょっと、絞らなければならない。

体重も増加した。

昨日は、完全休養と決めていたので、活動量計の歩数は悲惨な数字だ(2千歩未満!)。

ほぼ一週間ぶりに、近所のレストランに行って、うだうだと時間をつぶした。

インサイトの重量の謎について、ネットで調べたりして、ようやくネタを掴んで書きだしたんだが、どうもスッキリしなかった。

とりあえず、記事を上げたんだが、今朝起きて気になって調べなおしたら、ずいぶん勘違いをしていた。

誤った情報を発信してはいけないな。

分かったつもりになっていて、後で気付いて気まずい思いをするということはある。

取り返しがつかないこともあるが、可能な限り修正して、正しい情報に書き直す。

データとかが間違っていたら書き直すが、その時自分自身が感じたこととかは、それも一つの事実だから、そのままにしておくこともある。

ちぐはぐな記事になってしまうが、そこは仕方ない。

全ての整合性を取ることはできない。

ブログだけではない。

人間関係も同じだな。

誤解やわだかまりを持ったまま、それきりになってしまうことが多い。

日ごろ、コミュニケーションしていれば、もつれを取ることもできるだろうが、疎遠になってしまえばそれもできない。

そして、この歳になると、今後二度と会うことがない人が増えていく。

気を付けよう。

しかし、それにも限界がある。

偏見と誤解に満ちた人間関係。

その上に築かれた人生の時間・・・。

ああっ・・・。

外は、薄日が差している。

雨の予報なのにな。

ホントに降るのかな。

天気予報は、外れても訂正はしない。

さかのぼって、警報とか出しても仕方ないしな。

良かれと思ってしたことがあだになることもある。

人間関係は、努力すれば訂正することもできる。

それを怠れば、誤解と偏見の泥沼だ。

そのなかであえぎ続けることになる。

そんなことの連続だったような気もする。

誤解を解くことが煩わしかったり、その方が居心地が良かったりすることもあるしな。

しかし、どこかで清算しなければならない。

出来なければ、少なくとも、自分の心の中で始末を付けなければならない。

諦めたり、忘れたりする(得意です!)。

平穏な日常の心持は、そういう作業の繰り返しでしか得られない。

わだかまりを持ったまま、忘れなければならないというのも辛い話だ。

そういうささやかな辛さが、人生の時間の中に澱のように積もっていく。

つーか、その澱の深さが、人生の時間の尺度なのだと気付く。

物理的な時間とは別に、心の時間が刻まれていくのだ。

このところ、何十年も昔の忘れていたことを、ふっと思い出したり、既視感に襲われたりすることがある。

歳をとった証拠なんだろうが、脳の中で、澱が舞い上がっているのかもしれないな。

最近の記憶が積み重ならなくなって(!)、生きるよすがを、昔の記憶に求めるようになってきたのかもしれない。

年寄りは昔の話ばかりすると、若い頃はバカにしていたが、今や我が身だ・・・。

今、現在を生きることができなくなって、過去に縋って生きなければならなくなる。

縋る過去があるだけましというものだ。

その過去も、後悔と恥辱に塗れていたりする。

遠い記憶の中で、麗しいのは子供の頃の幸せだった記憶だけだ。

その心地よい記憶の中に逃げ込んでいく・・・。

還暦だからな。

仕方ないか・・・。

火星はぼろっちい惑星2018年05月07日 21:52

火星はぼろっちい惑星
火星はぼろっちい惑星


(グウィン・ショットウェル: 30分で地球を半周するSpaceXの旅行プラン)
https://headlines.yahoo.co.jp/ted?a=20180504-00014615-ted

「火星は結構ですが ぼろっちい惑星です 住めるようにするには いろいろやらなければなりません」

地球上で、いちばんイカレた会社(スペースX:Space Exploration Technologies Corp.)の社長のインタビューの中で、唯一、まともに聞こえたセリフだ。

大陸間弾道旅客ロケット(仮称)のプランにしても、浮沈子にしてみればふざけた話に聞こえる。

スターリンクの話も、少し出てきた。

目新しいところのない、スペースXの宣伝のようなインタビューだな。

航空機と大陸間ロケットの話の中で、1日に何十回も飛ばすことができれば、コスト競争に勝てるというくだりがある。

「では どうやって 航空券と張り合えるのか? これが30分とか 1時間で移動できるなら 1日に何十回も飛べます 長距離の飛行機だと 1日に1回しか飛べません だからロケットの料金が 若干高く 燃料費が 若干高かったとしても 1日に飛行機の 10倍とか飛ばすことができ このシステムから必要な収入を 上げることができます」

まあ、そううまくはいくまい。

必要なメンテナンス、燃料の注入時間、ブースターの準備だけでも、最低1時間はかかるからな。

複数のロケットを同じ路線で運用しなければ、毎時に飛ばすことはできないだろう。

それは、必然的にコストの増加を伴う。

開発中のラプターエンジンが、どれほどの耐久性と信頼性を持っているかは不明だが、いいとこ、毎日運航できれば上等なのではないか。

それだけでも、大した話だが、それでは航空機に対抗することはできない。

このインタビュー、そういう突っ込みどころは満載だが、グウィンショットウェルの人柄がよく分る、いい番組だと感じた。

おちゃめなおばさんだな。

前向きで、明るくて、陽性な性格だ。

こういう人材でないと、イカレた会社の社長は務まらないんだろう。

ファルコン1の打ち上げにたて続けに失敗している中で、NASAに売り込みをかけて成功した下りはうならせるものがある。

今では、世界有数の打ち上げロケット会社だが、当時は単なる新興企業だ。

もう一つ、注目すべき発言があった。

「(クリス)1度に100人を 火星に運ぶんですね かかるのは6ヶ月くらい? それとも2ヶ月?

(グウィン)それはロケットの 大きさによります 私たちは どんどん大きなBFRを 作っていきますが 最初のもので 3ヶ月というところです 現在は平均で 6~8ヶ月ですが もっと早くしたいと 思っています」

発表されているBFRの大きさは1種類(タイプ別では、タンカー、貨物、有人の3種類)だが、複数サイズのロケットが計画されているようだ。

初めは、小型のタイプが作られる可能性がある。

あるいは、発表されているものより、大きなサイズに発展していくのかもしれない。

インタビューの初めのところでは、BFRは既存のファルコン9やヘビーを置き換えるものではないといっている。

しかし、運用コストが劇的に下がって、BFRだけ飛ばした方がいいということになれば、当然置き換えられていくことだろう。

異なる大きさのBFRの存在を示唆する発言は、要注目だな。

まあいい。

グウィン時間で10年「以内」ということだが、まあ、それも楽観的な時間だ。

浮沈子時間では、「最低」10年かかると見ている。

2020年代に完成すれば、上等の部類だ。

全く新しい設計のエンジン、ゼロから開発される機体、それらを統合して運用するアビオニクス。

クラスター化されたエンジンの制御や、パワードランディングのノウハウなど、ファルコン9シリーズからの遺産はあるだろうが、2段目の再突入や短期間(短時間?)での再使用については、今後の課題になる。

ちなみに、現在は再使用までの期間は概ね半年程度だからな。

世界中の優秀な技術者を抱え込んで、超特急で開発を進めるロケット企業。

スターリンクで躓かない限り、本業での発展に曇りはない。

火星なんかに行かなくてもいいから、地球の周りで堅実な商売をしてもらいたいもんだな・・・。