予感が当たって雨2018年05月08日 06:04

予感が当たって雨
予感が当たって雨


昨日、レギュレーターのセカンドステージの調整をしてもらおうと、朝、クルマの中から取り出して準備していたら、急に具合が悪くなった(だるさとクシャミ連発)。

ヤバイ・・・。

今、風邪をひくわけにはいかないからな。

急遽、お出かけを取りやめ、レギの調整は後日に回し、フィットネスもキャンセル。

今日の午後予定していた國富も、体調によってはキャンセルするかもしれない。

春先の気温の変化が、ダイレクトに体調に響く。

爬虫類のように、体温調節が利かなくなる(そうなのかあ?)。

栄養を付けて休養する(冬眠モード!)。

1日うだうだして休んだら、今朝はまあまあの体調になった。

どうしよう?。

もう少し、様子を見て決めよう。

ダブルタンクを練習する時間は、まだあるしな。

CCRも準備しようとしていたんだが、今回はパスだ。

次回以降に変更。

自由自在に撤退する。

無理は禁物・・・。

つーか、無理が利かない。

この、若い頃とは同じようにいかない現象を体験することが、加齢の自覚なわけだ。

それを積み重ねて、自分が年を取ったことを知る。

雨は、まるで梅雨時のように夕方からしとしと降った。

まあ、夕方は寝てたからな。

今は止んでいる。

今日も、夕方から降るらしい。

やれやれ・・・。

寝たり起きたりしながら、インサイトの詳細を追った。

(InSight Spacecraft Overview)
http://spaceflight101.com/insight/insight-spacecraft/

調べていたのは、搭載されているロケットエンジンの種類と数。

プレスキットには、20基となっていて、ランダーが着陸する時の12基は、六角柱の筐体の下側に付いているのが分かっている。

問題は残りの8基で、どこにどう付いているかが問題だ。

この記事を読んで、ようやく分かった。

画像の右側の図面だが、RCS(Reaction Control System)とTCM(Trajectory Correction Maneuver)というのが4基ずつある(右上のRCS-3は、たぶんRCS-4の間違い)。

外観ではバックシェルから出ているように見えるが、本体はランダーに付いていて、バックシェルの穴から噴出する仕掛けだ。

RCSとTCMが1基ずつセットになっていて、4か所の穴(四角形)から出てくる。

RCS(出力4.4ニュートン:資料によっては4.5ニュートン)は姿勢制御、TCM(出力22ニュートン)は軌道補正用の噴射(予定では6回)に使用される。

ちなみに、着陸用のスラスターの推力は1基当たり302ニュートン(資料によっては293ニュートン)だ。

一応、公式のプレス資料の数字を優先している。

発表の時期とか、ポンドからの換算誤差があるかもしれない。

画像の図面では、太陽電池パネルが折り畳み式(中央で分割?)な感じで描かれていたりして、初期のものかもしれない(たぶん、フェニックスの図面だろう)。

(File:Drawing-Phoenix-spacecraft.png)
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Drawing-Phoenix-spacecraft.png

クルーズステージに付いている噴射口のようなものは、一つは中利得アンテナ、他の2つはスタートラッカーであることも分かった。

つまり、クルーズステージにロケット噴射口はない。

他にも、MIMU(Miniature Inertial Measurement Unit )と呼ばれる慣性測定装置や、落下傘がどこに仕込まれているかも分かった。

バックシェルは、落下傘を仕込んだカプセル(パラシュートコーン)に取り付けられていて、そのカプセルがランダーと結合されている。

バックシェルが投棄される際は、パラシュートコーンの支柱とランダーとの結合部分を外すわけだ。

クルーズステージやヒートシールドの加重(バックシェルとの合計268kg)も、この結合部分に掛かってくるわけだから、支柱とかは結構頑丈に作られている(つーか、打ち上げまではランダー本体の重量(425kg:燃料等込み)を支えていることになる)。

ランダーの筐体は、ハニカム構造の天板と中央の六角柱で、パラシュートコーンの支柱は天板に固定されているようだ(未確認)。

ランダーの着陸脚は、六角柱に固定されている。

今のところは、こんな感じか。

本体に乗っている科学観測装置とかには、あまり関心が湧かない。

本来は、それがメインで、探査機は、その各種測定装置を火星に無事に届けるための道具に過ぎないんだが、浮沈子はそっちの方が面白く感じる。

spaceflight101のページには、観測機器の情報も出ているので、気が向いたら見てみよう。

ブログにも書いたが、スペースXの社長(COO)のグウィンショットウェルのインタビューも見た。

うだうだとしていた割には、実り多いネット時間を過ごしたな。

今日は、午前中身体を休めて、國富に行くかどうかを決めよう。

明日は水泳教室だからな。

最優先だ。

今月でバタフライは、いったん終わる。

次は、平泳ぎか、背泳ぎだな(たぶん背泳ぎ?)。

その後がクロールで、次のバタフライは、全部回ってからだと、最短でも9月だ。

まあ、年内だからな。

蝶として舞うのは、次回繰り越しでもしかたないか(なんじゃく・・・)。

無理の利かない身体を、なだめすかしてやりくりしなければならない。

それがジジイの定めだ・・・。

微かな雨音2018年05月08日 21:16

微かな雨音


ぽつぽつと雨粒が落ちる中、レギュレーターを背中のバッグに放り込み、大井町まで自転車で。

帰りは雨になると分かっているのに、懲りない浮沈子・・・。

まず、秋葉原マッドの2回の床屋へ行って、3mmのバリカンで丸刈りにしてもらう。

気分は、バリカン星人!・・・(さぶっ)。

歩いて神田へ直行。

セカンドステージの調整は直ぐに終わって、竹内さんと小笠原のダイビングを嘆く会(そうだったっけえ?)。

楽しんでこられたようで何よりだ。

1日遅れだが、予定は進行している。

國富のプール練習は、延期した。

明日の水泳教室が最優先だからな。

プールでは、ハーネスのセッティングを詰める。

炎天下で弄るわけにはいかないからな。

そう、次回の大瀬崎では、ウエットスーツで潜ることにした。

凍死確実か?。

水温は、18度だとさ(ははは・・・)。

今まで、南の島で、28度でも寒いと言っていたのに・・・。

生きて帰ってこれたら見ものだな。

大瀬館の風呂が直ったそうだから、それに期待するしかない。

やれやれ・・・。

もちろん、水温が下がるようなことがあれば、ドライで14リッターのスチールタンクをダブルで担ぐことになる。

肩に食い込むハーネス、砂にめり込む足、自重の重さが恨めしい・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

びしょ濡れになって帰ってきて、ネットを漁っていたら、鳥嶋さんがインサイトの記事を上げていた。

(火星内部に眠る謎に迫れ! - NASA、探査機「インサイト」を打ち上げ)
https://news.mynavi.jp/article/20180508-627167/

「史上初となる火星の内部を調べることができる探査機で、火星の誕生と進化の歴史をはじめ、数多くの謎を解き明かすことを目指す。」

惑星科学に疎い浮沈子は、進化なんて言葉を、石ころの塊に軽々しく使って欲しくないな。

ロケットに造詣が深い鳥嶋さんも、こういうサイエンス関係の記事では、いつもの筆の冴えが見られない。

なるべく分かりやすく書こうとしているのは感じられるんだが、かみ砕きが足りない気がする。

例えば、なぜ地震や地熱流量や自転軸の運動を調べると火星内部の様子が分かることになるのかについては、具体的な記述はない(もちろん、浮沈子も分からないけど)。

歯に物が挟まったような気分が抜けないのは、あんなことやこんなこともわかるといいながら、それがインサイトの観測とどうつながっているのか、この先、その観測を補足するには、さらにどんな事が分かれば良くて、そのための次の探査機の計画はあるのかないのかが、明確でないからだ。

そして何より、月で同じようなことが行われていないのはなぜなのかという疑問が残る・・・。

(月の内部構造は今どこまで分かるのか!?)
http://www.miz.nao.ac.jp/rise/content/news/topic_20140902

「月で得られた地震波のデータはApolloの探査で得られたものしかありません。」

半世紀前の測定器で、どこまで分かるかは知らない。

「将来の月地震探査で、高精度に地震波が観測できれば、月の深い部分の構造がより明らかになる事もこの論文では述べています。」

火星なんかに置くよりも、もっと手軽で確実な岩石天体の上に置いた方が、得るものが大きいと思うんだがな。

月面にペグ打ち込んで、内部の熱流量を計測したという話はついぞ聞かない。

火星を調べれば、月や金星や地球や、他の恒星系の岩石惑星の事が分かるというなら、手近な月でやるのが手っ取り早いと思うんだがな。

要するに、単に火星に行きたいだけの話じゃないか、ということだ。

フェニックスなど、過去の実績を踏まえ、手堅い探査機を送り込んで惑星科学の基礎データを集めるといえば聞こえはいいが、なぜ月で同じことをしていないのかという疑問に対する答えはない。

宇宙探査は、まだまだ国家の威信とか、見栄とか、自慢話の域を出ていないということなんだろう(火星に無事に着陸できたのは米国だけ)。

もちろん、科学的な説明はいくらでもできるかもしれない。

火星じゃなきゃだめで、月じゃ話にならないからだというなら、そういう説明があってしかるべきだろう。

フェニックスは、火星生命の可能性を調べるという、万人が納得する目標があった。

調査の結果、虫一匹いない事が分かって、もう、大衆からの支持は得られないことが明白になった(そうなのかあ?)。

キュリオシティの後継機を2020年に送り込むらしいが(その名もマーズ2020だとさ)、ちょうどインサイトとフェニックスの裏返しだな(順序逆ですが)。

・フェニックス:2008年(生命探査)
・キュリオシティ:2012年(岩石探査)
・インサイト:(惑星科学探査)
・マーズ2020:2020年予定(生命探査)

(第4回 ここがすごい!「マーズ2020」火星探査計画)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/103100015/110800005/?P=5

「マーズ2020は、そんな流れの中で、ますます「生命」の探査に関心をシフトする計画だ。」

勝手にしてくれ!。

インサイトは、その点、すっきりと生命探査との縁を切ってみせた。

かけらもない。

そんなピュアな探査機を実現する、NASAの度量の広さが嬉しい。

月に探査機を送り込まなくても、許せるような気がする。

いや、もしかしたら、月には我々が知らない生命がいて、アポロの地震計にも記録されているのかもしれない。

耳が長くて、毛がもこもこしていて、ピョンピョン跳ねるヤツ・・・(ホントかあ?)。

その足音を地震計が記録しているというわけだ。

世界最高レベルの秘密だな・・・。