宇宙探査の殺し文句2018年06月03日 00:34

宇宙探査の殺し文句
宇宙探査の殺し文句


浮沈子的には、次の3つがそれに当たると考えている。

・地球外生命探査(系外惑星探査を含む)
・ダークマター(暗黒物質)
・ダークエナジー(暗黒エネルギー)

素人的関心も玄人的関心も、十分に満足させてくれる。

これらのどれにも該当しないミッションは、むしろ例外的だろう(じみーなインサイトとか)。

これら3つの要素を併せ持つ、クリーンヒットもある。

2020年代半ばに打ち上げ予定とされている、赤外線宇宙望遠鏡だ。

(広視野赤外線サーベイ望遠鏡)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E8%A6%96%E9%87%8E%E8%B5%A4%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%82%A4%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1

「2010年に全米科学アカデミーによって”今後10年間で行う天文研究”で最優先計画として推奨された赤外線天文学の観測計画。」

今年の初めころ、トランプの場当たり的(?)宇宙政策のとばっちりで、危うくお蔵入りしそうになったが、議会が反発して復活しているようだ。

(Wide Field Infrared Survey Telescope:Funding history and status)
https://en.wikipedia.org/wiki/Wide_Field_Infrared_Survey_Telescope#Funding_history_and_status

「The Trump administration's proposed FY2019 budget would terminate WFIRST, citing higher priorities within NASA and the increasing cost of this telescope.」(トランプ政権が提案した2019年度の予算案は、NASA内の優先順位の高まりとこの望遠鏡のコストの上昇を踏まえて、WFIRSTを終了させるだろう:自動翻訳のまま(一部訂正):以下同じ)

「However, on March 22-23, Congress approved a FY18 WFIRST budget in excess of the administration's budget request for that year and stated that Congress "rejects the cancellation of scientific priorities recommended by the National Academy of Sciences decadal survey process", and further directed NASA to develop new estimates of WFIRST’s total and annual development costs. Later, the President announced he had signed the bill March 23.」(しかし、3月22日から23日にかけて、議会は、その年度の予算要求を上回るFY18のWFIRST予算を承認し、議会は「全米科学アカデミーの10年調査プロセスで推奨された科学的優先事項の取り消しを拒絶する」と述べ、NASAは、WFIRSTの総予算と年間開発費の新しい見積りを開発する予定である。
その後、大統領は3月23日に法案に署名したと発表した。)

まあ、どうでもいいんですが。

この宇宙望遠鏡が、どういう仕掛けで系外惑星を観測でき、ダークマターやダークエネルギーに関する知見を得られるかは、浮沈子にはよく分らない。

(Frequently Asked Questions)
https://wfirst.gsfc.nasa.gov/faq.html

いろいろ書いてあるが、さっぱりだな。

少し古いが、丁寧に解説している映像があった。

(WFIRST: A Wider Gaze on the Cosmos:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=ER8Lf-deo5w

マイクロ重力レンズ効果、コロナグラフ、1a型超新星の観測、エトセエトセ・・・。

広視野であることの利点を生かして、様々な研究のツールとしての価値があるようだ。

ジェームズウェッブ望遠鏡との違いが、素人には分かり辛いということはあるかも知れない。

どっちも、赤外線領域だしな。

置かれるところも同じだ。

「Reference system:Sun–Earth L2」

まあいい。

ビデオの中でも言っているが、我々がどこから来て、どこへ行こうとしているのかを知るためのツールだ。

望遠鏡自体は、スパイ衛星のために開発されたものらしいが、科学観測に使うことが出来れば好ましい。

「In 2012, another possibility emerged: NASA could use a second-hand National Reconnaissance Office telescope made by Harris Corporation to accomplish a mission like the one planned for WFIRST.」(2012年には、NASAはWFIRST計画のようなミッションを達成するためにHarris Corporation製の中古国家偵察局望遠鏡を使用することができます。)

「・・・this mission is now the only present NASA plan for the use of the NRO telescopes.」(この任務は現在、NRO望遠鏡を使用するための唯一のNASA計画である)

(Frequently Asked Questions)
https://wfirst.gsfc.nasa.gov/faq.html

「WFIRST uses a 2.4 m telescope provided by another government agency as the front-end to two instruments, the Wide Field Instrument and the Coronagraph Instrument.」(WFIRSTは、別の政府機関によって提供された2.4mの望遠鏡を、2つの機器、ワイドフィールドインストゥルメントおよびCoronagraph計測器のフロントエンドとして使用します。)

そう、2.4mの反射鏡というのは、ハッブル宇宙望遠鏡と同じなわけだ。

(ハッブル宇宙望遠鏡:JWST以外の新たな宇宙望遠鏡計画)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%96%E3%83%AB%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1#JWST%E4%BB%A5%E5%A4%96%E3%81%AE%E6%96%B0%E3%81%9F%E3%81%AA%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1%E8%A8%88%E7%94%BB

「この偵察衛星の主鏡の口径は2.4mあり、ハッブル宇宙望遠鏡と同じであるがよりハイテクで軽量である。視野はハッブル宇宙望遠鏡よりも100倍広く、焦点距離は短くなる。この地上撮影用の望遠鏡を宇宙観測用望遠鏡に改造し、2023年以降に打ち上げる計画。」

国家偵察局は、ハッブルと同じ口径の望遠鏡を、偵察衛星用として作っていたわけだが、たぶん、もっと高性能な奴を開発したので、払い下げ処分したんだろう。

金回りのいいところは違うな・・・。

まあいい。

つーことは、あれだな、このWFIRSTを地球に向けさえすれば、偵察衛星になるのかあ?。

が、L2からじゃあ遠すぎて役には立たない。

やれやれ・・・。

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