情緒の対象としてのロケット2018年06月30日 14:53

情緒の対象としてのロケット
情緒の対象としてのロケット


発射台から勢いよく打ち上げられ、遥かな宇宙に向けて飛び立っていくロケットを見て、ある種の爽快感を感じるということはある。

衛星打ち上げロケットであれ、MOMOのような観測ロケットであれ、それは同じだろう。

浮沈子は、再使用ロケットについて関心があるので、使い捨てロケット(つーか、まあ、ふつーそうですが)に関心が薄い。

それでも、例えばエレクトロンのような、電気モーターを回して燃料を押し込むなどというヘンタイロケット(そうなのかあ?)や、考えられる限りの資源を投じて米国が作りつつあるSLSのような、究極の使い捨てロケットには、それなりの関心がある。

しかし、それらはいずれも技術的関心とか、宇宙開発に及ぼす影響とか、非情緒的関心といえるかもしれない。

ロケットと情緒的関心ということなら、このブログでもたびたび言及しているように、打ち上げに失敗して空中で木っ端みじんに砕け散る様を見るのがサイコーだな(無人機に限りますが)。

打ち上げというイベントに加えて、空中爆発という大イベントがおまけで付いて来て、失敗という胸が締め付けられるような結末が涙をそそる。

期待と歓喜の状態から、一転、失望と悲哀が訪れて、その感情の起伏を味わうことになる。

しかし、有人ロケットの打ち上げについては、この限りではない。

その悲惨な結末を見るにつけ、そういう捉え方は人倫にもとると自覚している。

ファルコン9でいえば、有人宇宙船を打ち上げることがないブロック4までは、無邪気に失敗を期待したりしているが、有人機の打ち上げに使用されるブロック5についてはそういう態度は慎もうと思っている(ホントかあ?)。

もちろん、ブロック5を使って人工衛星などを打ち上げる際には、ダメ出し含めて、ちょこっと期待するくらいはいいかもしれない。

まあいい。

今朝のニュースをラジオで聞いていたら、MOMO2号機が打ち上げに失敗して墜落炎上したと報じていた。

(「MOMO2号機」4秒後に推力失う 稲川社長はロケット問題解決と前進を宣言)
https://sorae.info/030201/2018_06_30_ist2.html

「問題を解決し、さらなる協力を得てロケット開発を進めたいと発言」

限られたリソースと短い開発期間で成果を上げなければならない民間企業にとって、ロケット事業での成功には高いハードルが存在する。

浮沈子は、観測ロケットにはあまり関心がなく、MOMOの情報も詳しくは知らないけど、将来は衛星打ち上げも視野に入れているというから次回は頑張ってもらいたいと思っている。

見学に行った人々は、大いに落胆したに違いないが、あっさりと成功するよりも貴重なものを得たに違いない。

我が国のロケット開発は、固体燃料ロケット中心だったけど、米国から技術移転して液体燃料ロケットも作れるようになった経緯がある。

初めから、複雑な構成の液体燃料ロケットを手掛けるということで、ある程度のリスクは覚悟の上だろう。

原因の究明と、今後の進展を見守りたい。

(ホリエモンロケット2号機が炎上、打ち上げ直後に落下:追加)
https://www.asahi.com/articles/ASL6X61C0L6XULBJ010.html

墜落炎上の動画が出ているが、地上施設への被害も甚大だなあ・・・。

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