見果てぬ夢或いは国産スペースプレーン2018年08月02日 19:39

見果てぬ夢或いは国産スペースプレーン


飛行機のような翼を持ち、地上から舞い上がって上空でロケットに変身し(!)、宇宙空間へと躍り出て、再び地上に舞い戻ってくる夢の宇宙機だ。

(スペースプレーン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%B3

打ち上げだけロケットで持ち上げて、帰還する時にグライダーのように舞い降りるやつは、既にスペースシャトルやX-37Bなどで実現済み。

バートルータンのスペースシップワンやX-15のように、母機からロケットで離陸(離機?:空中発進)して、宇宙空間に到達し、還りはひらひらと翼を使って舞い降りてくるというのも実現済み。

規模をデカくしたスペースシップツーは、間もなく営業を始めるようだ。

しかしながら、地上から発進して宇宙空間に到達し、再び同じ機体で戻ってくるというのはどこの国も実現していない。

そんな中で、我が国の民間企業が、期限を掲げてスペースプレーンの実現に名乗りを上げている。

(日本発スペースウォーカー、有翼宇宙船による有人飛行 2027年にも)
https://sorae.info/030201/2018_08_02_space.html

「スペースウォーカーは2021年に9.5mのサブオービタルプレーンを科学実験向けに、2023年に14mのサブオービタルプレーンを小型衛星投入向けに、そして2027年には15.9mのスペースプレーンを有人宇宙飛行向けに打ち上げます。」

「スペースプレーンは翼を持つことで、自力で滑走路から離陸し宇宙空間へと到達し、その後に滑空しながら滑走路へと戻ることができます。」

ハッキリ言って、実現可能性は皆無に近いな。

ゼロとは言わない。

資金調達に成功すれば、ひょっとしたら実現するかもしれない。

しかし、技術的な裏付けはなく、あくまでも絵に描いた餅に過ぎない。

似たような計画は、以前にもこのブログで触れたスカイロンがある。

(SKYLON)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/07/28/7400019

「気持ちとして、成功してもらいたいというのはやまやまだが、まあ、たぶん、きっと、おそらくは、消えてなくなる話だろう。」

うーん、我ながら悲観的なコメントだな。

まあいい。

スペースウォーカーのページには、タイムスケジュールが発表されている。

(2020年以降の日本に、新しい夢を。:参照)
https://space-walker.co.jp/

「2022年には、サブオービタルプレーンを打ち上げ、衛星軌道投入サービスを開始へ。
2027年には、日本初の有人宇宙飛行を目指しています。」

実験機としては、WIRES #014-3(gaaboo号:1.7m)というのを今年(!)打ち上げる予定だ。

コードナンバーが小さいWIRES #013(4.6m:翼なし)は来年。

WIRES #015(4.6m:翼あり)は再来年だ。

そして、科学実験を目的にしたサブオービタルプレーン(9.5m)は2020年に打ち上げられ、2023年には実用化されるという。

うーん、詐欺ペテン師の類といわれても、仕方あるまい・・・。

その、サブオービタルプレーンを大型化して(14m)、背中に2段目のロケット(たぶん使い捨て)を括り付け、地球低軌道に小型衛星を打ち上げることも目論んでいる(2023年試験飛行、2024年以降実用化)。

その先には、宇宙旅行用スペースプレーン(15.9m)とか言っているが、まあ、リップサービスだな(2025年以降試験飛行?、2027年以降実用化?)。

役員には、そうそうたる面々が名を連ねているが、名前でロケットが上がるなら苦労はしない。

こうあって欲しいという希望的観測と、こうだったらいいなという夢を描いて、ムダ金を吸い上げる仕組みだ(そうなのかあ?)。

もちろん、何もしないよりはいいかもしれないが、こういう計画があるから、我が国もスペースプレーンや、再使用ロケットにコミットしているという言い訳に使わるだけかもしれない。

節税対策とか、怪しげな話が絡んでいるということはないのかあ?(未確認)。

いずれにしても、喉から手が出るほど研究費が欲しい大学と、金が余ってしょうがない連中が結託して、壮大な花火を打ち上げようとしているわけだ。

国庫には、そういう不埒な事業に投じる金など、びた一文ないからな。

先のことは分からない。

既存の技術を生かして実現できるものなら、ぜひとも成功させてもらいたいものだ。

やはり、ネックになるのはエンジンだろうな。

搭載燃料を、どう塩梅するかも問題だ。

スカイロンを見ればわかる通り、機体のほとんどは燃料(と酸化剤)で占められてしまう。

こんなんで、有人飛行が出来るんだろうか?。

計画を見ると、ステップを踏みながら、堅実に開発していこうとしている。

その点は、好ましい感じだ。

実用機の設計も、実験機の結果を反映させられるタイミングで基本設計に掛かる。

手堅いスケジュールを組んでいるともいえる。

まあ、おそらく、イーロン時間と似たり寄ったりになるだろうけどな。

遅れは出るだろうし、失敗もするに違いない。

それを乗り越えるだけの体力(資金力)や、人材の継続的な確保が可能かどうかが問題だ。

ひょっとしたら、NASAがそうしたように、JAXAは、人員削減とか考えているのかもしれない。

その受け皿を作ろうとしているのか。

継続的に首にしていけば、民間企業にコンスタントに流れていくかもしれないからな。

まあ、どうでもいいんですが。

これ以上のことは分からない。

怪しげな会社だし、怪しげな宇宙機だ。

眉唾どころではなく、俄かには信じがたい話だ。

10年後に、我が国から有人宇宙船が飛び立つとしたら、そりゃあ、すごい話だがな。

とりあえず、それはあり得ないと断言しておこう。

そうなったらいいなという気持ちも、ちっとはあるけどな・・・。

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