熱風2018年08月15日 19:31

熱風
熱風


熱気が渦を巻いているような風が吹いている。

東京の最高気温は33度となっているが、気分的にはもっと暑い。

しかし、空を見上げると、高いところに雲がかかっていて、秋の気配を感じることも出来る。

季節は、いつの間にか移ろいつつあるのだ。

今日は週に一度の水泳教室。

サボっている平泳ぎの練習。

これだけが、浮沈子が普通に泳げる泳法だから、多少サボっても、後ろからどつかれるようなことはない。

25mの3分の1くらいをリードして泳げる。

振替の方3人を含めて、今日は満員御礼の10人の生徒さんが集う。

おねーさんせんせも、真っ黒に日焼けしていて、聞いてみたら海に行ったんだそうだ(誰と?)。

そこは、聞かなかったな(礼節をわきまえている浮沈子・・・)。

まあいい。

キックの足の形、ブレスのタイミングの取り方、腕の回し方とその範囲、水中での伸び(グラインド)を十分にとることなどなど・・・。

競泳の泳ぎ方としては、技術的難度が高いと言われるブレストストロークを、ジジババに楽しんで泳いでもらうためのモディファイを、どこまで、どのように施すかは難しい。

足の裏で真後ろにけらないこと、内側で水を捉えること、頭の前で手を回すこと(立体のハートを描くんだと)。

今日は、ブレスのタイミングを覚えるだけで、実際のブレスは練習しなかった。

次回か、その次か。

そのどちらも、浮沈子はいない。

来月の水泳大会は、平泳ぎでも出場する。

自己流で泳ぐしかない。

それで十分だろう。

現在の泳ぎ方で習い始めたのは、大井町のジェクサーに通うようになってからだ。

それ以前は、半世紀前に教わったルールで泳いでいたからな。

2掻きに1回の呼吸と、後頭部を水面に出して泳ぐ。

現代平泳ぎは、最近教わっただけ。

しかも、手の掻きとかは、初級水泳教室では殆ど教えていない。

そういうのは、中級以上のレベルで教える。

別に、メダルや記録がかかった大会ではない。

日頃のお稽古の成果を披露する、発表会のようなもので、気楽に参加すればいいのだ。

30年ぶりの飛込練習会も、最終日(大会前日)の最後の時間帯に申し込んできた。

ファンダメンタルズが終わるまでは、ノイズを可能な限り排除しておく。

単に、先送りにしているだけだがな。

まあ、どうでもいいんですが。

大井町に行ったついでに、Sプロに寄って、マスクに貼る曇り止めのシールをゲットする。

度付きレンズには不適応と書いてあって、ちょっと想定外だったがな。

バックアップの方に貼ることにしよう。

いろいろなスプールを見せてもらって、蘊蓄を垂れてくる(概ね、神田辺りで仕入れた話だけど)。

塗装されたダブルエンダーも出てきたが、スナップの動きが渋く、好みではなかったけどな(塗装面が摺動抵抗になってしまっているようだ)。

ライン自体は、きし麺のような平たいやつがいいかもな。

撚りが掛かっていることを確認しやすい。

蛍光色だと、水中でも目立つしな。

嵩張るアルミ製のスプールは、好みが分かれるところだ。

シンプルな樹脂製ので十分な気がする。

色も、黒で十分じゃないのか(ピンクとかもありましたけど)。

SMBも、セミクローズドタイプを見せられたけど、浮沈子的には、クローズドタイプで支障はない。

セミクローズドでも、給気したエアは漏れないそうだ(未確認)。

カバーン講習用の手袋がないか見てもらったけど、中古のやつは、左手用の小さいのしかなかったのでパスした。

夏が終われば、買い替え需要が起こるから、適当な中古品がゲットできるかもしれない。

そうしたら、躊躇うことなく指3本をちょん切って、カバーン用アイテムにしよう。

柏崎さんとは、海外のガイドの対応(スキルはあるかも知れないけど、顧客の安全管理に無頓着?)について、軽くジャブの打ち合い。

安全管理から何から、全部行うジャパニーズスタイルは、確かに素晴らしいけど、それを海外のガイドに求めるのは間違っている。

習慣の違いだし、日本のような潜り方をさせるところは、浮沈子の知るところではどこにもない。

まあ、日本人が運営している現地サービスなら別だけど。

そもそも、ガイドに安全管理してもらわなければならないダイバーって何なんだあ?。

浮沈子は、別にどうでもいいと思うけどな。

そもそも、ガイドなしで潜るのが基本だからな。

その範囲を、少しずつ広げていけばいいだけだ。

セルフダイビングなんて、どこも認めていない?。

そんなことはない。

ある程度のスキルを証明できれば(例えばダイブマスター以上とか)、バディダイビングを認めているところは多い。

最近では、いくつかのエリアでは、ソロダイビング(もちろん、セルフ)も認めている。

指導団体も、セルフダイビングのスキルをマスターさせることに積極的なところは多い。

もちろん、スキルが伴わないのに、セルフをさせるというのは論外だ。

そういうダイバーを認定してきたツケが、30年以上経って回ってきただけだがな。

我が国のゲレンデが自立したダイバーで溢れ、ガイドが、安全管理などという余計な重荷を負わずに、ガイド業に専念し、その掛け替えのない能力を磨くことが出来るようになるには、あと30年かかるだろう。

いや、永遠にないかもしれないな。

セルフで潜ることが出来ないダイバーを量産してきたツケは、現地ガイドに擦り付けることなく、引率するショップのリーダーが負うべきだろう。

それが出来なければ、そもそもツアーは成立しない。

浮沈子は、それでいいのではないかと思っている。

世界の海で、日本人ダイバーがつまはじきにされる時代がやってくる。

一部のエリアでは、それが始まっているという話も聞く。

日本人の団体が来るから気を付けろ・・・。

まあ、人のことは言えない。

浮沈子自身が、今までガイドのフィンを見ながら泳いでいたわけだしな。

これからも、その楽ちんなダイビングを続けていくだろうし。

コンパスや地形を見ながらナビゲーションし、呼吸ガスの管理をしながら、NDLも管理しつつ、バディやチームと濃密にコミュニケーションしながら、計画潜水を行うなどということはない。

今まで通り、ガイドの後をくっ付いて、残圧を聞かれるまではゲージなんか見ずに泳ぎ、申告すべき残圧になっても、誰か他の人が申告するまでは申し出ずに、聞かれた時は鯖読んで答えることになるだろう(ホントかあ?)。

いや、さすがに、そこまではしないか・・・。

浮沈子は、いつの間にか、ジャパニーズダイビングスタイルとは異なるダイビングに染まっているのかもしれない。

ガイドが全てを管理する麗しきダイビングは、我が国の誇りだ。

しかし、それがワールドスタンダードでないからと嘆くことはない。

郷に入っては郷に従う。

逆に、海外から来たダイバーが、ジャパニーズスタンダードスタイルに驚く話も聞いた。

やつらも、こっちに従ってもらうしかない。

好き勝手に潜られて、事故でも起こされたらガイドのせいにされるしな。

文化の違いとしか言いようがない。

我が国では、冒険というのは、社会を騒がす忌むべき行為ということになっている(そうなのかあ?)。

自己責任などというのは、絵空事に過ぎない。

プロのダイバーであるガイド様に全てをお任せして、何か起こればガイドのせいにする。

ダイバーは、いろいろサインをさせられたりするけど、それはあくまで紙切れの話だ。

裁判で、その紙切れにサインしたから免責されたという話は聞かない(詳しくは知りません)。

ウソの申告や、テキトーな診断書もあるかも知れないしな。

それでも、事故が起これば、超能力を発揮して防止できなかったガイドが責められる。

顧客のスキルを正しく評価できなかったとか、診断書に書かれていない原疾患を感知できなかったとか。

ウソの残圧申告を見抜けなかったとか、突然のパニックを防止できなかったなどなど・・・。

無理に決まってんじゃん・・・。

ジャパニーズスーパー(エスパー?)ガイドの超能力によって支えられている我が国のダイビングは、世界でも稀有の存在かも知れない。

それを、海外に輸出しようなどとは考えない方がいい。

ダイビングという行為自体を、誤解しているような気がする。

本質的には、生きるも死ぬも、本人次第のヤクザな娯楽だ。

それを、いろいろ取り繕って、如何にも安全でフレンドリーな娯楽であるかのように印象付けているだけだ。

綺麗な水中写真(最近は動画か)をばらまいて、印象操作をしているような気もする。

土左衛門の画像でもばら撒いたら、さぞかし効果的だろうと思うけどな(そんなあ!)。

なんか、荒んだ話になってきたから、この辺にしよう。

このブログでは、何度も書いているけど、安全なダイビングなどはない。

少し危険か、かなり危険か、むちゃくちゃ危険なダイビングがあるだけだ。

安全の保障など、誰もしてくれない。

認定してくれたインストラクターも、一緒に潜っているバディやチームも、もちろん、スーパーガイドも。

何か障害を負ったり、死んだりしても、それはダイバー自身の招いたことで、その意味では正しく自己責任の世界だ。

タンクに入っている呼吸ガスに、何か混ざっていたとしても、それを確認する義務はダイバーにある。

借りた器材が、ダイビング中にぶっ壊れても、故意または重大な過失がなければ、何かあってもそれを使ったダイバーの責任だ。

少なくとも、その結果はダイバーに降りかかってくる。

器材は、水中で壊れることを想定して潜らなければならない。

そのためのトレーニングは受けているはずだからな。

そういう娯楽を敢えて求めているのなら、その結果も受け入れなければならないわけだ。

万人受けする娯楽じゃあない。

金をかけ、時間を掛け、手間暇かけて練習し、器材に習熟し、ダイビングを続けて経験を積み重ねていく娯楽なわけだ。

その中で、続けるか、留まるか、先に進むか、撤退するかを決めていく。

個人的な関心(水中写真とか、探検とか)もあるだろうし、本人の身体の問題もある(耳抜き苦手とか)。

危険とリスクを承知して、様々な犠牲(?)を払ってまで続けるかどうかは、その人次第だな。

撤退することに対して、非難を浴びることはない。

そういうダイバーは大勢いる。

始めてみたけど合わなかったり、水中世界を覗くことに飽きてしまったり。

一番いいのは、ダイビングに代わる娯楽を見つけることだろう。

命を危険に晒すことなく、この楽しみに匹敵する娯楽を見出したとしたら、それは最高の選択、最高の幸せに違いない。

浮沈子は、不幸にも(!)、どっぷりと首まで浸かってしまっている(えーと、もちろん比喩的表現ですが:首までしか浸からないダイビングはありません。念のため)。

郷に入っては郷に従い、しばらくは、楽ちんな、スーパーガイド付きダイビングを楽しむとするかな・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック