秋の奥州路をひた走る2018年10月15日 08:42

秋の奥州路をひた走る
秋の奥州路をひた走る


N-VANの記事が続く。

飽きっぽい浮沈子は、そのくせ、始めは熱に浮かされたように夢中になる。

で、飽きてほっぽり出す。

死屍累々・・・。

一つのものを大切に長く使うことが出来ない。

子供の頃に父からもらった折り畳みの傘くらいか?(半世紀以上使用中)。

まあいい。

土曜日の昼から出かけて、さっき帰ってきた(記事を書いているのは日曜の深夜)。

車中泊で、一泊二日。

時間にして、36時間で、自宅から龍泉洞に行って、ふつーに見学して帰ってきた。

強行軍だな(アホなだけ!)。

眠いのと、疲れたのと、体重が爆発したのと、いろいろあって参っている。

グーグルで経路を調べると、8時間で行けることになっているんだが、そんな芸当は人間にはできない。

しかも、軽貨物だしな。

法定速度目一杯で巡行するのは危険だ。

往路は、途中の紫波(しわ)サービスエリアで車中泊して20時間。

復路は、眠気で運転を誤らないように、何度も仮眠を取りながら14時間かけて戻ってきた。

差し引きの滞在時間は2時間だったが、龍泉洞の見学には十分過ぎる時間だ(新洞と併せても、1時間ほどで見終わる)。

高速道路ではACCとLKASをフル活用。

巡航速度は、85km位が快適だな(3500回転弱)。

100kmにすると、LKASで捌ききれないコーナーとかもあって、レーンをキープできなくなることが数回あった。

100kmでも暫く走ってみたが、アップダウンがびみょーにある東北自動車道の場合は、エンジンが唸るだけで、快適とは言えない(4200回転くらい:加速時は6000回転くらいまで上がる)。

設定速度を90kmにして、85km位で走っているトラックの後ろをゆるゆると追尾していくのが正しい。

タイヤノイズは盛大だが、新しい舗装路面ではパタッと音が消える。

初めに付いてくる商用タイヤから、ノイズ対策したのに履き替えるだけでも、高速での快適さは激変するだろう(商用車に遮音性を期待してはいけない)。

気になる燃費は、往路に飛ばしたのが祟って、トータル18.9kmとなった。

最悪時は、車中泊の時にアイドリングで暖房掛けたりした時で17.9kmにまで落ちたからな。

スタートして東北乗る直前までは、20.3kmに伸びてたんだがな。

一般道の下り坂では、エンブレだけに頼らず、適切なフットブレーキを使って、ACC切って運転する方が快適だった。

使いどころを見極めるのが肝だな。

まあ、どうでもいいんですが。

一気に1300km以上走って、このクルマのことが少しずつ分かってきた。

旅行的には、東北の秋を満喫というところか。

盛岡(降りたインターは盛岡南)から龍泉洞までの国道455号線では、天然の広葉樹林が広がる岩手の道を、げっぷが出るほど堪能できた。

途中で立ち寄った岩洞湖(がんどうこ)の、朝の気温は2度だったからな(N-VANの路面温度低下の警告出ました!)。

龍泉洞では、スタッフの方が、掃いても掃いても舞い落ちてくる紅葉を、文句も言わずにビニール袋に詰めていたっけ。

美味しいものをたらふく食って、2kg以上体重が増えてしまった。

食欲の秋も満喫(満腹?)だな。

さて、この増分をどうやって始末しようか・・・。

力は正義2018年10月15日 18:40

力は正義


朝っぱらから、浮世の雑事で振りまわされる。

今日は千葉方面にドライブとなった。

まあ、N-VANは2日間散々乗ったので、比較を兼ねて500Eで出かけた。

結論から言うと、比較の対象にはならなかったということかな。

まあいい。

久しぶりにハンドルを握って回してみて、その重さに辟易する。

アクセルも重い・・・。

しかし、この怒涛のトルクと有り余るパワーはどうだ!。

2トン近いクルマが、飛ぶように走る。

53馬力と330馬力を比較してもしょうがないが、もう、力が正義だという当たり前のことを改めて実感させられる。

500Eの勝ち!(当然ですが・・・)。

乗り慣れた左ハンドルの安心感もあるしな。

逆に、ウインカー出そうとして、何度か右手が空を切ることも(スカッ:500Eのハンドルの右には、何のレバーもありません)。

まあ、どうでもいいんですが。

一方で、ACCとLKASの有難みも感じる。

前の車に追いつきそうになって、あわててクルーズコントロールのレバーを操作したりする。

車線を逸脱しそうになって、ハンドルに力入れたりしてな。

人は易きに着く。

慣れというのは恐ろしいもんだな。

たった2日間で、21世紀の自動運転アイテムに毒されてしまった。

現代の高級車は、この両者(パワーと利便性)を併せ持っているわけだからな。

鬼に金棒なわけだ。

しかし、乗り較べた500Eは、本物のクルマだ。

つくづくそう感じる。

走ること、曲がること、止まることに何の不満もない。

横風に多少弱いからって、それが何だ?。

ガソリン食うからって、それがどーかしたのか?。

力は正義だ。

文句あっかあ?。

・・・ありません。

26年前にこのクルマが生まれた時、電子の帝国は影も形もなかった。

少なくとも、クルマの世界は、機械が支配し、電子デバイスは補助的な存在だった。

今みたいに、クルマの機構自体が電子コントロールのデバイス化されるなんて、誰も予想しなかったわけだからな。

動くスマホと化した自動車の行く末は暗い。

運転補助から完全自動運転までの道のりは平たんではないだろうが、なあに、正義の力でねじ伏せればあっという間さ(そうなのかあ?)。

人間による運転などは認められず、自転車以外の原動機付乗り物が、全てAIによるコントロール下に置かれるのは時間の問題だ。

高速道路の交通が、人間の運転を排除しにかかるのは、意外に早いかもしれない。

つーより、怖くて運転できなくなるだろう。

車車間通信しながら数十センチの車両間隔で数珠繋ぎになって、200kmくらいでぶっ飛ばすようになるだろうしな。

空気抵抗の観点からも、その方が燃費がいいしな。

そこに割り込ませてもらうためには、クルマ同士通信して、割り込みモードにして空けてもらうしかない。

人間業で割り込むなんざ、F1レーサーでもなければ無理だ。

近づくだけでも、空力特性から、吸い込み現象とか起こるかもしれないしな。

エンジン、ハンドル、ブレーキ、エアロダイナミクスを相互に動的にコントロールしながら、神業的テクニックで、車両の長さプラスアルファの隙間に潜り込む。

合流する時とかも、もはや人間では対応できない時代が来るだろうしな。

そういう状況では、人間の運転なんて危険過ぎて不可能だ。

高速乗るなら、自動運転車限定になるだろうな。

軽自動車とかは、低速車専用車線を走ることが義務付けられるだろう。

もちろん、AIの運転には変わりないが、非力なのはどうしようもないからな。

力は正義だ!。

そういう風潮が、一般道にも降りてくるだろう。

自動車専用道路と異なり、一般道は自転車の天国だからな。

我が国では、車道も一部歩道も通行でき、逆走OKで、スピード違反の取り締まりもない(未確認)。

一時停止で止まることは皆無で、夏は日陰、冬は日向を走る(えーと、一応左側通行なんですが・・・)。

2台並走して走るのはジョーシキで、先日は4台並走しているのを見かけた!!!!(←4台:並走は2台でも禁止です!)。

AIは、一般道におけるこの状況に対処しなければならない。

それだけではない。

信号無視する歩行者や、道路のど真ん中で立ち話するジジババに、どう対抗するのか。

AIが出す結論は見えている。

歩行者や自転車を道路から排除すればいいのだ。

道路は、AIが支配する。

その代わり、完全自動運転のタウンカーが、ちゃんと玄関まで迎えに来てくれる。

未来の交通は、実に安全だな。

散歩したり、ジョギングしたり、サイクリングしたくても、路上では出来なくなる。

どーするのかってえ?。

答えは簡単だ。

浮沈子が通っているフィットネスでは、みんなが機械の上で歩いたり、走ったり、自転車こいだりしてるからな。

自動運転車と組み合わせれば、問題は解決するだろう(そんなあ!)。

迎えに来た自動運転車のドアを開けると、そこにはベルトコンベアーとか、クロストレーナーとか、エアロバイクが積んであって、そこで歩いたり走ったりした速度に応じて、自動運転車が進んだりするわけだ。

やれやれ・・・。

つーことは、あれだな、完全自動運転が普及すると、フィットネス産業は危機に瀕するということかあ?。

世も末だな・・・。

70万年の時間(とき)2018年10月15日 23:50

70万年の時間(とき)
70万年の時間(とき)


龍泉洞に行った際、国道455号線を延々と走った。

中ごろ(盛岡寄り)に、岩洞湖(がんどうこ)というダム湖がある。

(岩洞ダム:岩洞湖)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A9%E6%B4%9E%E3%83%80%E3%83%A0#%E5%B2%A9%E6%B4%9E%E6%B9%96

「岩洞湖は全国のダム湖の中で堆砂の進行が最も遅いダムの一つで、試算では無策で放置した場合約70万年経たないと、堆砂容量が満杯にならないと見込まれている。」

地図を見ると、確かに周りに高い山があるわけでもなく、高原地帯に広がった湖という感じで、堆積物で埋まるまでには相当時間がかかりそうな感じだ。

それにしても、70万年というのは長いな。

遡れば人類史における旧石器時代(前期石器時代:ほぼ火の使用の開始時期)に相当する。

未来のことは分からないが、そのくらい掛ければ、恒星間宇宙船を飛ばして他の恒星系に辿り着くことも可能だ。

ケンタウルス座のアルファ星へは、ボイジャー1号の速度でも8万年ほどで到着すると言われている(そっちめがけて飛んでるわけじゃないので、単なる距離換算ですが)。

現在の人類は、やっと原子力を手にした段階で、そのトラブルに手を焼き、四苦八苦しているが、70万年くらいたてば、まあ、現代人がポケットに入れたライターでタバコに火を点けるのと同じくらい簡単に使いこなせるようになるかもしれない(そうなのかあ?)。

ダイビングで使うバンジーの端をほつれ防止で焼いたりするのに、原子力ライター(仮称)をポケットから取り出してチリチリするわけだ(分かる人だけ、分かってください)。

何年使えんだよ・・・。

ちなみに、某テクニカルダイビング団体では、喫煙はご法度だからな。

原子力ライターの使い道は、他にはないかもな。

まあ、どうでもいいんですが。

長い間、積もりに積もった堆積物で、岩洞湖が埋まる頃、人類がどうなっているかは分からない。

ちなみに、見学してきた龍泉洞のようなところに形成される石灰洞の鍾乳石(上から垂れ下がっているやつ)は、1cm延びるのに数十年かかると言われる(龍泉洞の場合は50年くらい?)。

石筍(下から成長するやつ)の場合は、もっとゆっくり(100年以上)だそうだ。

もちろん、様々な条件で変わってくるに違いない。

しかし、70万年も経てば、巨大な石柱(上下が繋がって、柱のようになったやつ)が形成さるるだろう。

仮に100年掛かって1cm延びたとして、1万年で1mだから、10万年では10mということになる。

それだけの期間、洞窟の環境が変わらないとしての話だからな。

気が遠くなるような時間・・・。

その長い長い時間を、ゆっくりと姿を変えながら山や川は存在してきた。

北上山地を巡っては、今、熱い話題が、しかし静かに繰り広げられている。

(ILC、年内にも検討委結論 見直し案で委員長意向)
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/10/2/24706

「委員の意見がそろっていれば徐々にまとめに入っていきたい。今後の議論次第だが、個人的な希望としては年内にはまとめたいと思っている」

ILCについては、このブログでも取り上げている。

(無駄飯食い)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/08/23/6956293

(こんなもん、いらない!)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/08/24/7746355

「そんな優良な地盤があるなら、核廃棄物の貯蔵庫にすればいい。」

浮沈子は、どちらかといえば、あまり好意的ではない。

岩手日報には、反対派(?)についての記事も上がっていた。

(ILC誘致に反対意見書 一関の市民団体、学術会議へ提出)
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/8/14/20535

「一関市の市民団体「ILC誘致を考える会」の会員有志は13日、国際リニアコライダー(ILC)計画を審議する日本学術会議に対し、誘致に反対する意見書を出したと発表した。」

その意見書。

(ILC誘致を考える会2018年9月8日~日本学術会議へ意見書を提出)
https://senmaya.at.webry.info/201809/article_7.html

「住民が問題と考えている点:
1.住民に対して、情報が伝えられていないこと。
2.実験の過程と生成物の安全性についての不安が説明されていないこと。
3.震災復興途上の岩手県にILC計画を実行に移す財政的余力があるとは思えないこと。
4.膨大な電力供給は原発再稼働の口実になることの不安。
5.自然環境破壊と実験終了後の利用形態への不安。
6.現ILC計画は、巨額予算を費やしても遂行するに値する国家的学術的意義があるのでしょうか。」

浮沈子的には、跡地利用に対する以下のくだりに注目だな。

「実験終了後に残される20㎞のトンネルは、高レベル放射性廃棄物の最終処分場の通路などに転用される危険性を否定できません。」

地元でも、そういう不安を感じている人たちがいるということなわけだ。

こんな記事もあった。

(ILC と「トリチウム」のこと(2018.9.24一関ILC解説セミナーから))
https://senmaya.at.webry.info/201809/article_14.html

「先日(2018年9月24日)岩手県一関市で行われたILCリスク説明会の際に成田 岩手大学教授はJ-PARC(茨城県那珂郡東海村)でもILC(岩手県の北上高地への誘致を進める国際リニアコライダー)で発生すると想定される程度の猛毒の放射性物質トリチウム(100兆ベクレル)が発生していると漏らしました。」

トリチウムは水素の同位体で、分離するのが困難と言われている。

福一でも、処分に困っているやつだな。

(東京電力「トリチウム水海洋放出問題」は何がまずいのか? その論点を整理する)
https://hbol.jp/174094

「8月23日に河北新報により、8月27日にフリーランスライターの木野龍逸氏により「トリチウム水」には、基準を超えるヨウ素129などの放射性核種が含まれていることが報じられました。」

東電得意の隠し技(!)を繰り出したわけだ(生データは公表しているので、隠してはいませんてかあ?)。

「トリチウム以外に告知濃度限度を超えるヨウ素129、ルテニウム106、テクネチウム99、ストロンチウム90が過半数の測定で検出されていました。東電はそのことを認識していましたが、生データを公開していたものの、事実を説明していませんでした。生データは膨大であり、精査しなければわかりません。そうした上で、東電はこれまで、「測定している62種類の放射性物質は、他核種除去装置によって告知濃度限度以下まで除去でき、残るはトリチウムだけである」と説明してきたのです。」

やれやれ・・・。

「トリチウムは放射性核種で、半減期は約12年です。非常に低いエネルギーのβ線を出して安定元素のヘリウム3に変わります。」

「しばしばトリチウムは「遺伝子を破壊する悪魔の放射能」などと呼ばれますが、実際には生物濃縮せず、水として体内に摂取した場合の生物学的半減期は約10日、有機物として摂取した場合は40日で、多くは水として取り込まれますので、「体に取り込みやすく出て行きやすい」放射性物質です。また水ですので、体の特定の部位に集まって滞留すると言うことは起こりにくいです。」

「従って、大量のトリチウムを摂取する、常時微量のトリチウムに晒されるといったことがない限り、大きな害は起こりにくいです。」

「一方で、長年の原子力施設からの放射能漏れにより定常的にトリチウムに晒された結果、周辺住民に大きな健康被害が出たとしていまだに争われているNY州ロングアイランドのような事例もあります。」

ILCが出来たら出来たで、この手の話がボロボロ出てきそうな感じだな。

(東北に、宇宙誕生の謎解き明かす「7000億円の実験装置」は実現するか?)
https://www.businessinsider.jp/post-173792

「米欧各国からの「2018年末までに、日本政府として意思を示してほしい」とのプレッシャーもあり、日本側の研究者や東北の経済界は、政府への働きかけやPR活動を強めている。」

「莫大な金がかかるという事実は否定できない。しかし、人間は赤ん坊として生まれ、子どものときから、世界が、自然が、どのようにつくられているのか知りたいという好奇心に満ちている。これこそが、プロジェクトを推進する最大の理由だ」

そんだけかあ?。

やっぱ、公金が落ちるのを期待してるというのが本音なのではないか。

核廃棄物貯蔵庫というのは、半ば冗談にせよ、長大なトンネルの建設と加速器設備の導入、継続する運用コストは馬鹿にならない。

「建設が決まれば少なくとも10年間、毎年400億円規模の支出が見込まれる。」

この記事では、年間400億円というが、これは、ISS(きぼうユニット)の運用に支出している金額と同額だ。

(きぼう:費用)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8D%E3%81%BC%E3%81%86#%E8%B2%BB%E7%94%A8

「2011年以後の1年毎の日本の国際宇宙ステーション計画費用は約400億円で、その内訳は、運用費(管制・保全・宇宙飛行士訓練など)に約90億円、利用費(実験関連費)に約40億円、物資輸送費(H-IIBによるHTV打ち上げ)に約250億円である」

下世話な話になった。

ISSに冷淡な浮沈子は、こっちもさっさと落としてしまうのがいいと思っている。

米国で民営化するなら、きぼうを引き取ってもらって、ホテルの部屋に改装してもらった方がいいかもな。

その浮いた金で、ILCでも作るのがよろしい。

両方やめちまうのが、一番いいけどな。

70万年後、結局作っちまったILCのトンネルに仕舞った核廃棄物は、とっくに忘れられて、でも、十分分裂して無害になってるか、地下水に溶け出して環境中に拡散しちまってるだろうなあ。

トンネルの中にも、つらら石や石筍ができたり、立派な石柱が形成されて、さながら天然の洞窟のようになっているかもしれない。

その頃になったら、洞窟探検家(そんなもんが、まだいるとして)に再発見されて、大々的に発表されたりするんだろうな。

世界最大、50kmの直線状洞窟発見!、とかいってな・・・。