F2後継戦闘機は自動操縦の夢を見るか2018年10月30日 03:37

F2後継戦闘機は自動操縦の夢を見るか


(F2後継、日米共同開発へ F22をベースに)
https://mainichi.jp/articles/20181029/k00/00m/010/126000c

「F22ステルス戦闘機を基に、エンジンなどに日本独自の技術を採用することを想定している。」

ちっとでも、Fー22の導入が米国に蹴られた経緯を知っていれば、そんな馬鹿な話はあり得ないと思うに違いない。

(F-22 (戦闘機):輸出)
https://ja.wikipedia.org/wiki/F-22_(%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F)#%E8%BC%B8%E5%87%BA

「F-22はF-X選定作業開始前から、そのステルス技術や電子機器類といった高度技術流出が懸念されていたことから、F-Xに提案されたとしても日本国内での生産は不可能であることが日本側に伝えられていた」

この状況は、今も変わっていない。

(【経済プレミアム】F2後継戦闘機開発を支援 IHSのグレバット氏)
https://www.sankei.com/premium/news/181025/prm1810250004-n1.html

「F22の技術のうち米国政府が移転したくないものもあり、日米政府間での協議事項となろう。アビオニクス、AESAレーダー、レーダー波妨害技術などの移転は法的な規制もあり難しいだろう」

F-22のウィキには、しかし、こんな記述もある。

「アメリカ議会や国防総省内では、F-35計画の遅延や性能に対する不安から、F-22を194機再生産する案が浮上しているが、空軍参謀副長のジェームズ・ホルムズ中将は、2016年3月8日に上院軍事委員会で「20年前の技術で開発された戦闘機に巨額の予算を投じて再生産するのは意味がなく、最新技術を使用して将来にわたり有効な第6世代の戦闘機を開発すべきだ」と反対している」

既に、お古の感をぬぐえないわけだ。

しかしながら、この航空機は、未だに「航空支配戦闘機」としての面目を保っている。

ファーストルック・ファーストショット・ファーストキルと、接近戦でも鈍重なF-35などとは比較にならない機動性を持っている。

まあ、世の中にはF-22よりドッグファイトが得意な戦闘機はいくらでもある。

(F-22の弱点、シリア上空でロシア最新鋭機と対峙して露呈)
https://www.businessinsider.jp/post-108736

「ロシアのスホイ35の機動性は実際、F-22よりも優れている。」

ウィキの中でも撃墜に関する記述がある。

「アメリカ空軍で行われた模擬空中戦で、電子戦術機EA-18Gに空対空ミサイルAIM-120で撃墜されたと判定された記録がある」

「2012年のレッドフラッグにおいてドイツ空軍のユーロファイターに敗北している」

世の中には、壊れないCCRと撃墜されない戦闘機は存在しないわけだ(うーん、そういう比較かあ?)。

まあいい。

浮沈子的には、米国が虎の子のF-22をベースにした共同開発を承認するかどうかはビミョーな話だと思うけどな。

我が国の防空については、かつては要撃戦闘機と支援戦闘機という区別があったらしいが、これ自体がそもそも不純な動機(?)で区別されていたわけで、最近は全部一緒くたにして、戦闘機ということになっているらしい。

F-2戦闘機は、マルチロール機として開発されているが、対地攻撃(対艦攻撃)が可能というだけで、旧要撃戦闘機であるF-15だって、ちょっとした対地攻撃くらいは出来るようになっている。

(F-15J(航空機):対地攻撃能力)
https://ja.wikipedia.org/wiki/F-15J_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)#%E5%AF%BE%E5%9C%B0%E6%94%BB%E6%92%83%E8%83%BD%E5%8A%9B

「ある程度の対地攻撃機能を付随的に併有している」

ちゃんとした誘導弾とかは、今後の課題のようだ。

まあいい。

我が国の戦闘機の最近の数は、ここ。

(自衛隊の主要航空機の保有数、2018年3月末に1,004機 防衛白書)
https://flyteam.jp/news/article/99158

「■航空自衛隊:

航空機:目的:2018年:2017年:2016年:2015年:2014年
・F-15J/DJ:戦闘:201:201:201:201:201
・F-4EJ:戦闘:52:52:54:55:60
(うちF-4EJ改:戦闘:48:48:48:48:56)
・F-2A/B:戦闘:92:92:92:92:92
・F-35A:戦闘:4:4:ー:ー:ー」

F-4ファントムが、52機も現役なのかあ!?。

この飛行機は、浮沈子と同い年だからな(1958年初飛行)。

もちろん、米国では、戦闘機としては20年以上前に全機退役している(標的機に改修されたのも、去年退役したようです)。

我が国での最終生産は1981年だから、もうすぐ40年ということになる。

やれやれ・・・。

今後は、F-35とかに置き換えられていくんだろうな。

F-2後継機については、こんな話もある。

(米ノースロップが参画を模索、空自のF2後継機=関係者)
https://jp.reuters.com/article/northrop-idJPKBN1JW13H

「ノースロップの関心は高い」

ノースロップといえば、YF23が思い浮かぶな。

(YF-23 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/YF-23_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

「ステルス性を重視した機体で、ひし形の主翼にV字型レイアウトの尾翼が2枚のみ(つまり従来は水平尾翼と垂直尾翼の2対あったものを、斜めに配置された1対の尾翼で代用している)という独特の形状をしている。」

しかし、ノースロップグラマンは、最近戦闘機は作ってないからなあ・・・。

(空自F-2後継、YF-23はありやなしや F-22に本当は勝っていた? 幻のステルス戦闘機)
https://trafficnews.jp/post/80415/3

「YF-23は高性能を実証しましたが、あくまでもそれ自体はATF計画において開発された「実証機」に過ぎません。」

「そのためいまYF-23を持ち出してこれを原型にすることは、新しい機体を設計するのと同義です。」

「メリットは何もなく、実現する可能性は限りなくゼロと言って良いでしょう。」

空軍のお偉いさんの話じゃないが、既に20年前の技術で開発された機体だからな。

まあ、運用も異なる(スクランブルとかは、相手に自分の機体を見せるので、ステルス性能は不要です)。

ステルス性に特化した機体を運用するということは、敵基地攻撃能力を重視しているということになりかねないからな。

しかし、乗員の安全性を確保するとかなんとか屁理屈をつけて、レーダーに映らない戦闘攻撃機をゲットするという選択はあるかも知れない。

例によって、欧州にも声掛けだけはしているようだ。

(英次世代機「テンペスト」どんな戦闘機? YF-23似のシルエット、そのコンセプトとは)
https://trafficnews.jp/post/81063/3

「「テンペスト」は、パイロットが搭乗する有人機型とほぼ同サイズの無人機型を同時に開発し、有人機型の「テンペスト」と、無人機型の「テンペスト」で編隊を組んで運用する能力を備えるほか、有人機型にパイロットを乗せない状態、つまり無人機として運用することも検討されている」

「防衛装備庁が発出した、航空自衛隊のF-2後継機の情報提供要求に対して、「テンペスト」の情報を提供したと述べています。」

まあ、この程度なら、再び当て馬で終わるという結論になるんだろうが、次の記述は大いに気になるところだ。

「7月20日(金)付のロイターは、ボーイングの防衛部門のトップであるリアン・カレットCEOが、「テンペスト」の開発への参画に関心を寄せていると報じています。」

「もしボーイングが「テンペスト」の開発に参画し、イギリスと協力して日本に「テンペスト」の共同開発への参画を提案することになれば、「テンペスト」がF-2後継機のベースとなる可能性も十分にあるのではないでしょうか。」

無人機を飛ばして運用すれば、乗員の安全は保障されるからな。

ひょっとしたら、自動操縦で何でもやってのける未来の戦闘機の登場かもしれない。

ニューズウィークは、物騒な記事を掲載しているしな。

(15年以内に米中戦争が起きる可能性大、米軍元司令官)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/10/15-25.php

「避けられないわけではないが、15年後にアメリカが中国と戦争になる可能性は極めて高い」

「アメリカはヨーロッパの強固な支えを必要としている。中国の脅威に対抗するためにヨーロッパと太平洋地域ですべきことを、一国ですべて成し遂げる能力がアメリカにはない」

米国にとって、我が国の航空戦力が向上することは、戦略的に大きな意味があるわけだ。

その意味でも、中途半端な選択じゃなくって、先を見据えた賢明な選択が必要だな。

相手にするのは、未来の中国空軍や、場合によってはロシア空軍ということになる。

北朝鮮を相手にするのとはわけが違うからな。

重要なのは、米軍とのインターオペラビリティということになる。

まあ、テンペストを導入しても、その辺りは心配ない。

「7月16日付の読売新聞は、本命と目されてきたロッキード・マーチンのF-22にF-35の技術を盛り込む案に対して、防衛省幹部が開発費や機体の単価が高騰するとの難色を示したと報じており、この報道が事実であれば先行きは不透明になりつつあると言えます。」

F-22の機体に、F-35の電子機器を移植して、エンジンをIHIのに換装しただけなんていうつまらん選択(値段も高そーだし)をして、後々後悔しないようにせんとな・・・。