CCRの心2018年11月07日 07:54

CCRの心


暫く(1年以上)CCRで潜っていない。

もう、いろいろ忘れてしまっている(得意です!)。

記憶を辿りながら、最近考えていることを書いておく。

つーか、先日、生命の起源とかの記事を書いていて、それに関連して、そもそも生物とは何だろうということを考えた。

代謝し、継続的に反応し、遺伝し、系統を維持する機能がある。

概ね(全て?)生物は生物から生まれる(真理だなあ!)。

そう、最初の生命を除けば。

で、考えたことというのは、CCRは生命かという命題だ。

もちろん、違う(トーゼンです!)。

ポセイドンセブンや昔のインスピなど、胸の前にカウンターラングが来ているモデルだと、呼吸に伴いカウンターラングが膨らんだり萎んだりするのが分かりやすい。

その様は、あたかもCCRが呼吸しているように見える。

実際、ダイバーが排出した二酸化炭素を食って発熱したり、反応で出来た水を垂れ流したりする。

呼吸回路の酸素濃度が低くなれば、環境圧を見ながら適宜塩梅して酸素を吐く。

内部には(見たことはないけど)コンピューター(脳細胞?)が仕込まれていて、ケーブル(神経系?)でモニターとつながっている。

センサーとかもあるしな。

インスピなど、息の長いモデルでは、あちこち改良されて進化さえしている。

残念ながら、2台のCCRを並べて置いていても、3台めの小型のCCRがいつの間にか出来ているということはない(そうだといいんだけど・・・)。

CCRは、間違いなく、人の作りしものだ。

人間を水中で生かしておくための機械に過ぎない。

しかし、吐いただけの二酸化炭素を吸い、使っただけの酸素を供給し、体内にため込んだ不活性ガスを環境圧と時間から推測して、減圧停止の指示を出すという仕掛けは、あたかもダイバーと共に潜るもう一人の存在であるかのように感じる。

相棒だな。

こいつがイカレたら、ダイバーだってタダでは済まない(修理代が掛かるとかじゃなくって!)。

ちゃんとしたトレーニングを受けていれば、マニュアル操作やベイルアウト用に持ち込んでいるオープンサーキットのガスに切り替えたりして生還することが出来る。

パニックになったり、手順を誤ったり、タイムラインに乗せられなかったりしてガスが足りなくなったり、ベイルアウト用のタンクをおっこどしたりしたら、無事に浮上できる保証はない・・・。

まあいい。

単に、水中であらまほしきガスを吸わせるための機械に過ぎないといえばそれまでの話だ。

しかも、よく壊れる(つーか、メンテナンスが重要)。

出来の悪い子供のような気もするけどな。

手間もかかるし、金も食う。

浮沈子は、水中ではボーっと潜っていたいので、全自動で動いてくれるタイプが好みだ(モニターは、しっかりしましょう!)。

手間の掛からないのがいいけど、なかなかそういう機種で使いやすいのは少ない。

慣れの問題なのかもしれないけど、歳食ってから新しい機種に馴染むというのも辛いものがある。

使い慣れたのがいい。

こうやって記事を書いていると、また、CCRで潜りたくなってくるな・・・。