再突入体回収(中には何が・・・)2018年11月11日 17:10

再突入体回収(中には何が・・・)
再突入体回収(中には何が・・・)


はやぶさ2のノーコンターゲットマーカーや、ミネルバ2-2の文鎮化隠し(!)で面目丸潰れのJAXA(そうなのかあ?)が、一矢報いた。

(宇宙から帰還。小型回収カプセルを無事回収完了)
https://sorae.info/030201/2018_11_11_htv7.html

「11月11日、太平洋の南鳥島近海に着水した「小型回収カプセル」を無事に回収した」

「「こうのとり7号機」の大気圏再突入前にカプセルは放出され、再突入後にパラシュートで降下した後、南鳥島近海で船舶にて午前7:06頃に回収されました。」

象だか虎だかのマーク(未確認)が付いた魔法瓶の中のサンプル(タンパク質の結晶らしいです)が、ゆで卵になっちまってるかどうかは、開けてみるまで分からない(金属酸化物もあるようです)。

(宇宙実験サンプル格納用 真空二重断熱容器)
https://www.tiger.jp/b2b/oem_aerospace01.html

トラだったか・・・。

まあいい。

「「小型回収カプセル」の実験サンプルは、航空機の輸送を経て、13日にJAXA 筑波宇宙センターに輸送される予定」

(大気圏再突入)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B0%97%E5%9C%8F%E5%86%8D%E7%AA%81%E5%85%A5

「物体が大気圏に突入する際には、熱の壁による空力加熱(断熱圧縮)が発生し、例えば標準大気でマッハ3の突入速度の場合、理論値でよどみ点温度は350℃を超える(「空気との摩擦」により温度が上昇すると言われるが誤りである)。」

「日本が耐熱タイル技術の開発に消極的だったのは、核ミサイル保有の疑いを減らすためであったといわれている。」

「「こうのとり」3号機には日本の再突入データ収集装置i-Ballが搭載されており、データを収集後に海面上からデータを送信し水没」

今回の再突入体は、マニューバして姿勢を変えることが出来る仕掛けが付いている。

ICBMの核弾頭とは異なり、あまり温度が高くならないように制御された軌道で落ちてきたようだ(未確認)。

例によって、何事によらず有人飛行に結び付けてアウトリーチしたがる我が国では、今回の回収も、将来の有人飛行につながる成果と宣伝しているようだ。

(宇宙実験の試料カプセル回収成功 日本初の独自帰還)
https://www.sankei.com/life/news/181111/lif1811110031-n1.html

「ふんわりと降りる技術は、有人宇宙船開発の最初のステップになるかもしれない」

(小型カプセルが地球に帰還 「こうのとり」から初の回収:追加)
https://www.asahi.com/articles/ASLC54J25LC5ULBJ00L.html

「瞬間的に40G(Gは重力加速度)になる着水時の衝撃にも耐える強度がある。」

どこが「ふんわり」なんだか・・・。

悔しかったら、ドラゴン2が実現できなかった、宇宙船のパワードランディングにでも挑戦してみい!。

まあ、どうでもいいんですが。

ウィキの引用にもある通り、我が国が、ISSから再突入体を投下するのは、これが初めてではない。

(I-Ball)
https://ja.wikipedia.org/wiki/I-Ball

「2012年9月14日14時27分、i-BallはHTV-3が大気圏再突入のためのマヌーバで発生する減速加速度を検知し、これにより主電源を投入して内蔵コンピュータを起動した。」

「フローテーションバッグと結合されたパラシュートは予定通り展開され、これにより急減速したi-Ballはゆっくりと降下を始め、2012年9月14日15時03分頃、西経129.017度、南緯51.867度の南太平洋に着水した。」

「南太平洋に着水後フローテーションバッグで浮遊しながら通信衛星を使用し写真を含めたこれらのデータすべてを日本の北海道大樹町へと送信した。」

この実験では、再突入体の回収は予定されておらず、海の藻屑となった(たぶん)。

なお、あまり宣伝されていないようだが、HTV-2とHTV-3には、米国の再突入体(REBR)も搭載されていた。

(Reentry Breakup Recorder)
https://en.wikipedia.org/wiki/Reentry_Breakup_Recorder

「Kounotori 2の車両は2011年3月30日に再入荷しました.REBRは正常にデータを収集して返しました。」(自動翻訳のままでも、まあ、なんとか・・・)

「他の二つのユニットがために成功裏に使用されたこうのとり3号機 2012年9月14日にその再突入のために、とエドアルド・アマルディ(ATV-3)10月3日2012年に」(自動翻訳のままだと、ワケワカ・・・:何とかしてくれ!)

米国のREBRは、欧州補給機(ATV)にも載せてたみたいだ。

HTV-4でも、i-Ball実験が行われたようだが、一部データに欠損があったとされる。

それ以降は、搭載されなかったようだ。

今回は、ただおっこどしただけではなく、ちゃんと制御して降ろしたところが偉いらしい。

「今回のカプセルはエンジンを噴射して姿勢を制御しながら減速し、試料への衝撃を和らげながら降下できる。」(産経の記事より)

「カプセルは2年後に打ち上げが見込まれるこうのとり9号機にも搭載する可能性がある。」(同上)

わが国独自の回収能力を持つことは必要だろうな。

今は20kgと限られた重量だが、人間を連れ戻せるくらいの能力を持たせたいところだ。

ソユーズ宇宙船も、そろそろ危なくなってきそうだしな。

来年辺りには飛ぶといわれているドラゴン2やスターライナーも、実際はいつになるか分からんしな。

バックアップは、多い方がいい。

でっかいステンレス製の魔法瓶に閉じ込めて制御落下させる。

詰め込めば6人くらいは回収できるだろう。

危機一髪で、ISSの乗員を帰還させることが出来るわけだ。

やれやれ・・・。

しかし、安心するのはまだ早い。

何も知らない船員が、カプセルの蓋を開けると、カルビン君と彼に食われている宇宙飛行士とご対面になったりするわけだな。

(2017年の映画『ライフ』あらすじ・ネタバレ(ラスト結末)!エイリアンのような衝撃SFスリラー)
https://nenozero.info/life_2017_story/

「地球上の海に脱出ポッドが水着しました。」

「その海で魚を取っていたベトナムの漁師たちは、海に浮かんでいた脱出ポッドに近寄り、小さな窓から中をのぞき込みます。」

「そこにはカルビンの触手により身動きがとれないデヴィッドの姿が」

「身体中が侵食されるも意識がのこっていたデヴィッドは漁師たちに「開けるなと!」叫びます。」

「しかし言葉の通じない漁師は扉を開けてしまうのでした」

あーあ・・・。

宇宙飛行士には、ベトナム語のお勉強も必要かもな・・・。

(小型回収カプセルの実験試料、筑波宇宙センター到着!:追加)
https://sorae.info/030201/2018_11_13_jaxa.html

「小型回収カプセルの実験試料は、11月13日(火)午前4:50に南鳥島に到着し、同日午前5:17に航空機によって輸送。9:42に筑波宇宙センターに到着」

今回は、カルビン君はいなかったみたいだな・・・。