補遺 ― 2018年12月01日 21:28
補遺
(補遺)
https://kotobank.jp/word/%E8%A3%9C%E9%81%BA-626774
「もれたりした事柄をあとからおぎない加えること。また、そのもの。」
以下の風疹ワクチンの記事を読んで、浮沈子の頭に浮かんだのは、まさにこの言葉だった。
(風疹の予防接種、免疫ない39~56歳男性を原則無料へ)
https://www.asahi.com/articles/ASLCY5CVTLCYULBJ00M.html
「免疫がない39~56歳の男性を原則無料の定期接種の対象にする方向で検討」
「抗体検査を受け、免疫が十分ではないと判明した人を対象にする。」
「抗体検査も、この年齢層の男性を年度内にも無料化する方針。」
国策に寄りそう朝日ならではの記事だ。
「制度変更の影響で39~56歳の男性は定期接種を一度も受けておらず、抗体保有率は約80%にとどまる。」
画像の図を見ていただくと分かるように、国際的に標準となっている2回の定期接種を受けていないのは、今回対象者とされている人々だけではない。
また、抗体保有率約80%といっても、HI法で8倍以上の割合なわけで、一般的に免疫有りとされる32倍以上を基準とすれば、激減することは間違いない。
さらに、飽きれた記述もある。
「感染拡大を防ぐため、厚労省は、東京五輪・パラリンピックがある2020年までにこの年齢層の抗体保有率85%を目指す。」
風疹撲滅とオリンピックの間には、合理的には何の関係もない。
感染症対策としての目標は、2020年度までとなっていたはずだ。
2021年3月末までに排除認定を受けるということになる。
12か月の経過観察があるから、当然、2020年4月以降、土着株による感染が認められないようにするということだ。
抗体保有率を95パーセント以上に保たなければ、風疹の排除は困難だ。
今回、目標として掲げられている抗体保有率85パーセント(たぶんHI抗体価で8倍以上)というのは、排除目標の放棄、少なくとも後退とみなされても仕方あるまい。
その理由が振るっている。
「30~50代男性への拡大を検討したが、ワクチンの供給量が十分ではないことなどから対象を限定する。」
やれやれ・・・。
政策目標があって、対応を検討するのではなく、可能な対策(今期及び来期の在庫量からでっちあげたに決まってる)の中で政策目標を作らざるを得ない本末転倒な話だ。
まあ、ない袖は振れないからな。
仕方ないとはいえ、情けない話だ。
これから急いで方針を決めて大車輪で増産したとしても、出来上がるのは1年半後の2020年9月以降だろう(オリンピック終わってます)。
輸入するにしても、MRワクチンなんて、日本以外では作ってないかもしれないしな(世界ではMMRワクチンが主流だが、我が国では認可されていない)。
未認可のワクチンを定期接種するわけにはいかない。
しかし、もちろん、何もやらないよりは100倍いい(だいぶ後退したから、50倍くらいか)。
(30代〜50代の男性が風疹ワクチンを 職場での感染を防ぐために企業や国が動け!)
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/rubella-vaccine
「市民公開講座「風しんから妊婦を守るために」が開かれ、企業が対策に動くために、国が制度の裏付けを整備する必要性が訴えられました。」
画像は、この記事から戴いた。
浮沈子も参加した講習会。
今回のブログは、一連の風疹の記事の補遺として書いた。
検討されているワクチン接種も、従来の接種の漏れを補う補遺だがな。
注意すべきは、補完(足りない点を補って完全にすること)ではないことだ。
図の黄色と赤に色分けされた全ての対象者に接種すべきだし、その際に抗体検査をどーしてもするというなら、抗体価の評価基準を合理的に(ワクチンの在庫量とかからではなく)決める必要があるだろう。
それだって、抗体価の経年劣化によるワクチン効果の減少は考えていない。
自然感染によるブースター効果が起こらない、或いは起こりにくい状況を、人類は経験していないからな。
補完とはとても言えない。
制度設計は難しそうだが、仕方ない。
実施に当たっては、混乱が起こらないようにしなければならない。
ワクチンの接種歴や、抗体価の管理をどうするかも問題だ。
せっかくマイナンバー制度とかあるんだから、データを国(または地方自治体)が管理することにしてはどうか。
現在のように個人管理にしていたら、またワケワカになるに決まっている。
その都度、抗体検査を受けなければならなくなる。
抗体価が経年劣化していくことを考えれば、それも一つの方法だろうが、効率が悪いことには違いない。
そっち(データベース作る方)も、金がかかりそうな気がするけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
余り書くと、だらだらするしな。
補遺だからな・・・。
補完じゃないし・・・。
何か漏れていれば、また書く。
(補遺)
https://kotobank.jp/word/%E8%A3%9C%E9%81%BA-626774
「もれたりした事柄をあとからおぎない加えること。また、そのもの。」
以下の風疹ワクチンの記事を読んで、浮沈子の頭に浮かんだのは、まさにこの言葉だった。
(風疹の予防接種、免疫ない39~56歳男性を原則無料へ)
https://www.asahi.com/articles/ASLCY5CVTLCYULBJ00M.html
「免疫がない39~56歳の男性を原則無料の定期接種の対象にする方向で検討」
「抗体検査を受け、免疫が十分ではないと判明した人を対象にする。」
「抗体検査も、この年齢層の男性を年度内にも無料化する方針。」
国策に寄りそう朝日ならではの記事だ。
「制度変更の影響で39~56歳の男性は定期接種を一度も受けておらず、抗体保有率は約80%にとどまる。」
画像の図を見ていただくと分かるように、国際的に標準となっている2回の定期接種を受けていないのは、今回対象者とされている人々だけではない。
また、抗体保有率約80%といっても、HI法で8倍以上の割合なわけで、一般的に免疫有りとされる32倍以上を基準とすれば、激減することは間違いない。
さらに、飽きれた記述もある。
「感染拡大を防ぐため、厚労省は、東京五輪・パラリンピックがある2020年までにこの年齢層の抗体保有率85%を目指す。」
風疹撲滅とオリンピックの間には、合理的には何の関係もない。
感染症対策としての目標は、2020年度までとなっていたはずだ。
2021年3月末までに排除認定を受けるということになる。
12か月の経過観察があるから、当然、2020年4月以降、土着株による感染が認められないようにするということだ。
抗体保有率を95パーセント以上に保たなければ、風疹の排除は困難だ。
今回、目標として掲げられている抗体保有率85パーセント(たぶんHI抗体価で8倍以上)というのは、排除目標の放棄、少なくとも後退とみなされても仕方あるまい。
その理由が振るっている。
「30~50代男性への拡大を検討したが、ワクチンの供給量が十分ではないことなどから対象を限定する。」
やれやれ・・・。
政策目標があって、対応を検討するのではなく、可能な対策(今期及び来期の在庫量からでっちあげたに決まってる)の中で政策目標を作らざるを得ない本末転倒な話だ。
まあ、ない袖は振れないからな。
仕方ないとはいえ、情けない話だ。
これから急いで方針を決めて大車輪で増産したとしても、出来上がるのは1年半後の2020年9月以降だろう(オリンピック終わってます)。
輸入するにしても、MRワクチンなんて、日本以外では作ってないかもしれないしな(世界ではMMRワクチンが主流だが、我が国では認可されていない)。
未認可のワクチンを定期接種するわけにはいかない。
しかし、もちろん、何もやらないよりは100倍いい(だいぶ後退したから、50倍くらいか)。
(30代〜50代の男性が風疹ワクチンを 職場での感染を防ぐために企業や国が動け!)
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/rubella-vaccine
「市民公開講座「風しんから妊婦を守るために」が開かれ、企業が対策に動くために、国が制度の裏付けを整備する必要性が訴えられました。」
画像は、この記事から戴いた。
浮沈子も参加した講習会。
今回のブログは、一連の風疹の記事の補遺として書いた。
検討されているワクチン接種も、従来の接種の漏れを補う補遺だがな。
注意すべきは、補完(足りない点を補って完全にすること)ではないことだ。
図の黄色と赤に色分けされた全ての対象者に接種すべきだし、その際に抗体検査をどーしてもするというなら、抗体価の評価基準を合理的に(ワクチンの在庫量とかからではなく)決める必要があるだろう。
それだって、抗体価の経年劣化によるワクチン効果の減少は考えていない。
自然感染によるブースター効果が起こらない、或いは起こりにくい状況を、人類は経験していないからな。
補完とはとても言えない。
制度設計は難しそうだが、仕方ない。
実施に当たっては、混乱が起こらないようにしなければならない。
ワクチンの接種歴や、抗体価の管理をどうするかも問題だ。
せっかくマイナンバー制度とかあるんだから、データを国(または地方自治体)が管理することにしてはどうか。
現在のように個人管理にしていたら、またワケワカになるに決まっている。
その都度、抗体検査を受けなければならなくなる。
抗体価が経年劣化していくことを考えれば、それも一つの方法だろうが、効率が悪いことには違いない。
そっち(データベース作る方)も、金がかかりそうな気がするけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
余り書くと、だらだらするしな。
補遺だからな・・・。
補完じゃないし・・・。
何か漏れていれば、また書く。
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