核の冬或いはジオエンジニアリングという麻薬 ― 2018年12月18日 00:50
核の冬或いはジオエンジニアリングという麻薬
ギガジンの記事がきっかけで、いくつかのサイトを漁った。
(隕石の衝突で人類が滅亡する危険性はあるのか?)
https://gigazine.net/news/20181217-killer-asteroid-could-hit-earth/
「人類が生きているうちに隕石が衝突して絶滅する可能性は少ないといえそうです。」
あっけらかんと言ってくれるじゃないの。
「1億年に1度ほどの割合で飛来するという直径6マイル(約10km)の隕石は恐竜を絶滅させた隕石と同じくらいで、もし衝突すれば地球上に存在する生命の多くが絶滅してしまうそうです。」
「最も、これほど巨大な隕石が地球に落下する頻度はそれほど高くないため」
なあんだ・・・。
人類の種としての寿命なんて、たかだかそんなもんだと見切られているわけだな。
「衝突によって巻き上げられたゴミが地球全体を覆ってしまい、太陽の光が遮られてしまうとのこと。」
直径1km程度の隕石が落ちてきても、人類の未来は暗澹たるものになるだろう。
かつて、核の冬というのが言われた時代があった。
(核の冬)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E3%81%AE%E5%86%AC
「核戦争により地球上に大規模環境変動が起き、人為的に氷河期が発生する」
浮沈子的人間観では、人類もまた自然の一部だからな。
人工物などという驕り高ぶった代物などはない。
人の作りしものは全て、神の意思によってもたらされたものの一部だ。
だから、ロクでもないものを作り、しかもよく壊れる・・・。
人類自身がそうであるように・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子が若かったころ、大気中の二酸化炭素濃度は0.03パーセント(300ppm)と言われていた。
その後数十年を経て、現在は(去年辺りから)0.04パーセント(400ppm)を超えた(季節変動があるが、通年で)。
(二酸化炭素濃度、初の410ppm突破 ハワイ観測所)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35118686.html
「チャールズ・キーリング氏がマウナロア観測所で観測を始めた1958年、CO2の濃度は315ppmだった。」
浮沈子が生まれた年には、こんなもんだったんだな。
生きているうちに、0.05パーセント(500ppm)を拝むことになるかも知れない。
「このままのペースが続けば、あとわずか16年で450ppmに達し、その20年後には500ppmに達する。そうなれば気候系にとって危険な領域に踏み込む」
どのくらい危険かというのは、過去の地球を見てもよく分らない。
金星という地球によく似た星があるようだが、ここでは猛烈な温室効果によって、地表の温度は鉛が溶ける500度に達している。
気候変動とか、人類の絶滅とか、そういう甘っちょろい話ではないのだ。
まあ、地球よりは太陽に近かったりするし、二酸化炭素濃度は96.5パーセントだったりするからな。
そうなるまでには、相当の期間が掛かるだろう。
で、次の記事を読んで、またまた考えされられた。
(地球温暖化対策として大気中に微粒子をまいて太陽光を弱める実験が2019年に始まる)
https://gigazine.net/news/20181216-geoengineering-experiment-dim-the-sun
「炭酸カルシウムの粉末を空中に散布し、地域一帯の環境がどのように変化するのかを観測します。」
そうか、リブリーザーの使用済みの二酸化炭素除去剤と同じかあ・・・。
こんどから捨てないで取っておこうかな(そういうことかあ?)。
「太陽から届くエネルギーの一部を遮る・反射することで地球の気温が上昇することを防ぐ」
ジオエンジニアリングということらしい。
まあ、二酸化炭素をぶちまけるのだって、似たようなもんだろうが、意図してやったわけではないからな。
化石燃料を掘り出して、むやみやたらに燃やした挙句の果てだからな。
こっちは、意図的に核の冬を作り出して、地球の温暖化を相殺しようということなわけだ。
しかし、二酸化炭素を出しまくり続けて、核の冬が進行し続けたらどういうことになるんだろうか?。
もっとも、莫大な経費が掛かるようだし、気候変動は地球上に均一に訪れるわけじゃないらしいから、国家の思惑も絡んで、ややっこしい話になるという記事もある。
(地球を救うための「太陽光の操作」が、生態系を破壊する? 「気候工学」の知られざるメカニズム)
https://wired.jp/2018/02/09/engineering-earths-climate/
「降水量の増加の恩恵を受ける国がある一方で、干ばつに見舞われる国も出てくるのだ。」
「地球規模での太陽放射管理の展開方法に関しては、複数の国が一団となって、力の弱い国々よりも自分たちにとって有利に働くよう強大な権力を振り回す可能性があります」
一度始めたら止められない、麻薬のようなものだという記事もある。
(気候を変える「ジオエンジニアリング」、向き合い方は?)
http://www.gepr.org/ja/contents/20150629-02/
「排出量の削減努力の代替措置として地球工学オプションを用いるのは、麻薬中毒と同じで、一度やり始めると止められなくなる」
日経も記事にしている。
(気候変え地球を冷やす ジオエンジニアリングに脚光)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD3106Y_R00C10A6000000/?df=2
経済紙が注目しだしているということは、そこに商売の匂いがぷんぷんしているからに違いない。
胡散臭いともいうけどな。
「ジオエンジニアリングのような対症療法に頼ることで、温暖化ガスの削減という「本筋」の対策がおろそかになるとの議論もある。」
しおらしいことを書いているが、二酸化炭素出し放題、温暖化も気象工学で解決できれば御の字と思っていることは間違いないだろう(そうなのかあ?)。
二酸化炭素を排出しないということになれば、産業の衰退につながりかねないからな。
景気をよくするには、バンバン燃やして温暖化しなければならない。
原子力も、最近はパッとしないしな。
(日立の原発計画「もう限界」=英国政府に伝達-中西経団連会長)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018121702174&g=eco
「稼働後の電力の買い取り価格の想定が他の原発計画より低く設定されていることなどから「民間の投資対象として難しい」と指摘。」
この冬の寒さの中、暖房を点けないわけにはいかない。
エアコン全開、電気ストーブも全開だ。
電気代は鰻登りだが、消してしまうわけにはいかない。
暖かい部屋で、電気使いまくって、地球温暖化を嘆く矛盾を感じつつ、まあいいやで済ませようとする・・・。
まあいい。
ジオエンジニアリングは、これから何度も取り上げることになりそうな気がする。
世界最大の二酸化炭素排出国である米国が離脱し、パリ協定は骨抜きになった。
(温暖化対策、なんとか合意 事務総長「優先事項は野心」)
https://www.asahi.com/articles/ASLDJ6364LDJULBJ00W.html
「各国が削減目標を高めて対策を強化することを促す明確な合意には至らなかった。」
テキトーに目標を定め、テキトーに報告する。
それで、全員参加だと成果を強調するしかなかったわけで、何もしないのとどこが違うのか、浮沈子にはよく分らないな。
「歴史的な成果だ。みんなで記念撮影しましょう」
「会場はお祭り騒ぎになった。」
しゃんしゃん大会というわけだな。
やれやれ・・・。
先に引用した記事の中には、かつて地球環境を意のままにしようとして失敗した事例がいくつも出てくる。
「旧ソ連時代、ロシアは気候の改変に積極的だった。しかしその取り組みは環境破壊の失敗例として残ることが多い。大規模な潅漑と耕地の拡大によって、世界第4の湖だったアラル海の面積が6万7000平方メートルから10分の1以下に縮小。これは四国の広さ1万8800平方メートル3個分が消えたことに等しい。周辺では降雨の縮小、土地の砂漠化などさまざまな影響が起こっている。北極海の氷の溶解計画もあったが、規模が大きすぎて断念したそうだ。」
「ソ連の影響を思想を受け継いだ中国共産党政権も、環境政策では失敗を続けている。工業化による大気汚染、耕地の増加による砂漠の拡大、長江の流れを変えた三峡ダムなどの例がある。もちろん西側諸国でも大規模な事業は見られたことだが、中ソは近年まで、環境改変に積極的だった。」
「人間の理性を強調する社会主義体制では、非合理な面を含む自然への畏怖が消え、人知で押さえつけるという発想を繰り返してしまうのかもしれない。」
欲望のままに生き、欲望のままに食う浮沈子は、とても社会主義体制では生きていけそうもないな。
「文化人類学者の立場から、環境問題に発言を続ける京都芸術工科大学の竹村真一教授が1年ほど前、あるシンポジウムで、ジオエンジニアリングの是非を質問者から聞かれ、吐き捨てるように「推進する考えを理解できません」と述べていた。」
「私たちの科学技術が進歩と同時に、温暖化という問題を引き起こしました。さらにその失敗を科学の名を借りて繰り返すように思えるのです」という趣旨の見方を示した。」
「この考えは、気候変動問題を考える人の多くが、共通して持つものだろう。」
浮沈子も同感だな。
人類という種の在り様が問われている。
エラそうなことは言えない。
暖房の設定温度を上げながら、浮沈子にはどうしようもないと諦めてしまう。
だって、さぶいんだもん・・・。
ギガジンの記事がきっかけで、いくつかのサイトを漁った。
(隕石の衝突で人類が滅亡する危険性はあるのか?)
https://gigazine.net/news/20181217-killer-asteroid-could-hit-earth/
「人類が生きているうちに隕石が衝突して絶滅する可能性は少ないといえそうです。」
あっけらかんと言ってくれるじゃないの。
「1億年に1度ほどの割合で飛来するという直径6マイル(約10km)の隕石は恐竜を絶滅させた隕石と同じくらいで、もし衝突すれば地球上に存在する生命の多くが絶滅してしまうそうです。」
「最も、これほど巨大な隕石が地球に落下する頻度はそれほど高くないため」
なあんだ・・・。
人類の種としての寿命なんて、たかだかそんなもんだと見切られているわけだな。
「衝突によって巻き上げられたゴミが地球全体を覆ってしまい、太陽の光が遮られてしまうとのこと。」
直径1km程度の隕石が落ちてきても、人類の未来は暗澹たるものになるだろう。
かつて、核の冬というのが言われた時代があった。
(核の冬)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E3%81%AE%E5%86%AC
「核戦争により地球上に大規模環境変動が起き、人為的に氷河期が発生する」
浮沈子的人間観では、人類もまた自然の一部だからな。
人工物などという驕り高ぶった代物などはない。
人の作りしものは全て、神の意思によってもたらされたものの一部だ。
だから、ロクでもないものを作り、しかもよく壊れる・・・。
人類自身がそうであるように・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子が若かったころ、大気中の二酸化炭素濃度は0.03パーセント(300ppm)と言われていた。
その後数十年を経て、現在は(去年辺りから)0.04パーセント(400ppm)を超えた(季節変動があるが、通年で)。
(二酸化炭素濃度、初の410ppm突破 ハワイ観測所)
https://www.cnn.co.jp/fringe/35118686.html
「チャールズ・キーリング氏がマウナロア観測所で観測を始めた1958年、CO2の濃度は315ppmだった。」
浮沈子が生まれた年には、こんなもんだったんだな。
生きているうちに、0.05パーセント(500ppm)を拝むことになるかも知れない。
「このままのペースが続けば、あとわずか16年で450ppmに達し、その20年後には500ppmに達する。そうなれば気候系にとって危険な領域に踏み込む」
どのくらい危険かというのは、過去の地球を見てもよく分らない。
金星という地球によく似た星があるようだが、ここでは猛烈な温室効果によって、地表の温度は鉛が溶ける500度に達している。
気候変動とか、人類の絶滅とか、そういう甘っちょろい話ではないのだ。
まあ、地球よりは太陽に近かったりするし、二酸化炭素濃度は96.5パーセントだったりするからな。
そうなるまでには、相当の期間が掛かるだろう。
で、次の記事を読んで、またまた考えされられた。
(地球温暖化対策として大気中に微粒子をまいて太陽光を弱める実験が2019年に始まる)
https://gigazine.net/news/20181216-geoengineering-experiment-dim-the-sun
「炭酸カルシウムの粉末を空中に散布し、地域一帯の環境がどのように変化するのかを観測します。」
そうか、リブリーザーの使用済みの二酸化炭素除去剤と同じかあ・・・。
こんどから捨てないで取っておこうかな(そういうことかあ?)。
「太陽から届くエネルギーの一部を遮る・反射することで地球の気温が上昇することを防ぐ」
ジオエンジニアリングということらしい。
まあ、二酸化炭素をぶちまけるのだって、似たようなもんだろうが、意図してやったわけではないからな。
化石燃料を掘り出して、むやみやたらに燃やした挙句の果てだからな。
こっちは、意図的に核の冬を作り出して、地球の温暖化を相殺しようということなわけだ。
しかし、二酸化炭素を出しまくり続けて、核の冬が進行し続けたらどういうことになるんだろうか?。
もっとも、莫大な経費が掛かるようだし、気候変動は地球上に均一に訪れるわけじゃないらしいから、国家の思惑も絡んで、ややっこしい話になるという記事もある。
(地球を救うための「太陽光の操作」が、生態系を破壊する? 「気候工学」の知られざるメカニズム)
https://wired.jp/2018/02/09/engineering-earths-climate/
「降水量の増加の恩恵を受ける国がある一方で、干ばつに見舞われる国も出てくるのだ。」
「地球規模での太陽放射管理の展開方法に関しては、複数の国が一団となって、力の弱い国々よりも自分たちにとって有利に働くよう強大な権力を振り回す可能性があります」
一度始めたら止められない、麻薬のようなものだという記事もある。
(気候を変える「ジオエンジニアリング」、向き合い方は?)
http://www.gepr.org/ja/contents/20150629-02/
「排出量の削減努力の代替措置として地球工学オプションを用いるのは、麻薬中毒と同じで、一度やり始めると止められなくなる」
日経も記事にしている。
(気候変え地球を冷やす ジオエンジニアリングに脚光)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD3106Y_R00C10A6000000/?df=2
経済紙が注目しだしているということは、そこに商売の匂いがぷんぷんしているからに違いない。
胡散臭いともいうけどな。
「ジオエンジニアリングのような対症療法に頼ることで、温暖化ガスの削減という「本筋」の対策がおろそかになるとの議論もある。」
しおらしいことを書いているが、二酸化炭素出し放題、温暖化も気象工学で解決できれば御の字と思っていることは間違いないだろう(そうなのかあ?)。
二酸化炭素を排出しないということになれば、産業の衰退につながりかねないからな。
景気をよくするには、バンバン燃やして温暖化しなければならない。
原子力も、最近はパッとしないしな。
(日立の原発計画「もう限界」=英国政府に伝達-中西経団連会長)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018121702174&g=eco
「稼働後の電力の買い取り価格の想定が他の原発計画より低く設定されていることなどから「民間の投資対象として難しい」と指摘。」
この冬の寒さの中、暖房を点けないわけにはいかない。
エアコン全開、電気ストーブも全開だ。
電気代は鰻登りだが、消してしまうわけにはいかない。
暖かい部屋で、電気使いまくって、地球温暖化を嘆く矛盾を感じつつ、まあいいやで済ませようとする・・・。
まあいい。
ジオエンジニアリングは、これから何度も取り上げることになりそうな気がする。
世界最大の二酸化炭素排出国である米国が離脱し、パリ協定は骨抜きになった。
(温暖化対策、なんとか合意 事務総長「優先事項は野心」)
https://www.asahi.com/articles/ASLDJ6364LDJULBJ00W.html
「各国が削減目標を高めて対策を強化することを促す明確な合意には至らなかった。」
テキトーに目標を定め、テキトーに報告する。
それで、全員参加だと成果を強調するしかなかったわけで、何もしないのとどこが違うのか、浮沈子にはよく分らないな。
「歴史的な成果だ。みんなで記念撮影しましょう」
「会場はお祭り騒ぎになった。」
しゃんしゃん大会というわけだな。
やれやれ・・・。
先に引用した記事の中には、かつて地球環境を意のままにしようとして失敗した事例がいくつも出てくる。
「旧ソ連時代、ロシアは気候の改変に積極的だった。しかしその取り組みは環境破壊の失敗例として残ることが多い。大規模な潅漑と耕地の拡大によって、世界第4の湖だったアラル海の面積が6万7000平方メートルから10分の1以下に縮小。これは四国の広さ1万8800平方メートル3個分が消えたことに等しい。周辺では降雨の縮小、土地の砂漠化などさまざまな影響が起こっている。北極海の氷の溶解計画もあったが、規模が大きすぎて断念したそうだ。」
「ソ連の影響を思想を受け継いだ中国共産党政権も、環境政策では失敗を続けている。工業化による大気汚染、耕地の増加による砂漠の拡大、長江の流れを変えた三峡ダムなどの例がある。もちろん西側諸国でも大規模な事業は見られたことだが、中ソは近年まで、環境改変に積極的だった。」
「人間の理性を強調する社会主義体制では、非合理な面を含む自然への畏怖が消え、人知で押さえつけるという発想を繰り返してしまうのかもしれない。」
欲望のままに生き、欲望のままに食う浮沈子は、とても社会主義体制では生きていけそうもないな。
「文化人類学者の立場から、環境問題に発言を続ける京都芸術工科大学の竹村真一教授が1年ほど前、あるシンポジウムで、ジオエンジニアリングの是非を質問者から聞かれ、吐き捨てるように「推進する考えを理解できません」と述べていた。」
「私たちの科学技術が進歩と同時に、温暖化という問題を引き起こしました。さらにその失敗を科学の名を借りて繰り返すように思えるのです」という趣旨の見方を示した。」
「この考えは、気候変動問題を考える人の多くが、共通して持つものだろう。」
浮沈子も同感だな。
人類という種の在り様が問われている。
エラそうなことは言えない。
暖房の設定温度を上げながら、浮沈子にはどうしようもないと諦めてしまう。
だって、さぶいんだもん・・・。
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