地球温暖化とダイビングの関係2018年12月30日 22:52

地球温暖化とダイビングの関係
地球温暖化とダイビングの関係


浮沈子がインストラクターの免状(つーのかあ?)を貰っているP社は、環境保護に熱心で、サンゴやサメを保護しましょうとか、そういう活動も行っている(ゴミ拾いとかもしてますが)。

(AWAREサンゴ礁の保護スペシャルティ・コース)
https://www.padi.co.jp/scuba-diving/padi-courses/course-catalog/aware-coral-reef-conservation-course/

「世界のサンゴ礁が直面している重大な危機を知り、サンゴ礁がどのように機能していて、なぜそれほどまでに重要かを理解することができます。また、なぜ多くのサンゴ礁が重大な危機に直面しているのか、これ以上の悪化を防ぐためにできることについても理解できるようになります。」

(Project AWAREとは)
https://www.padi.co.jp/visitors/aware/

「「Sharks in Peril(危機に瀕するサメ)」と「Marine Debris(海のゴミ)」という2つの深刻な問題に対し、ダイバーは現状や今後の変化に影響を与えることができる立場にいます。」

宣伝はこれくらいでいいか・・・。

会社の方針にたてつくわけではないんだが、世界人口の1パーセントにも満たないダイバーが活動したって、大した効果はないと思うんだが、何もやらないよりは1000倍いい(今日は、大盤振る舞いだな・・・)。

グリーンランドの氷が解けているとか、南極(特に西南極)の氷が解けているとか言われている。

(ここ20年でグリーンランドの氷は予想を超える勢いで溶けていることが明らかに)
https://gigazine.net/news/20181210-greenland-ice-sheet-melting-fast/

「グリーンランドの氷床が少なくともここ350年では前例がないほどの速度で溶けていると報告されています。」

(南極の氷は、5年前の「3倍速」で消えている──衝撃的な研究の舞台裏)
https://wired.jp/2018/07/09/antarcticas-stunning-ice-loss/

「南極大陸から海に流れて失われる氷の量の割合は、3倍に増えているのが確認されています」

地球は確かに温暖化しつつある。

海の生態系にも、甚大な影響が出ているし、それはダイビングにも影響してくるだろう。

明らかに分かっているのは、海水温が高くなると、サンゴが白化するということだ。

(サンゴの白化は温暖化のせい?)
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/18/18-1/qa_18-1-j.html

「サンゴの棲息に適する水温は25°Cから28°Cといわれており、30°Cを超える水温の状態が長期間続くと白化が起こります。」

実際、フィリピンで潜っていたころには、端っこが白くなっているのを何度も見ている。

しかし、まあ、一時的なものらしく、水温が下がってくると、また茶色っぽくなる。

中には、戻らないのもあるようだが、それは一部だ。

長期に渡って海水温が上昇し続ければ、回復しないままになる可能性もある。

が、しかし、失われるだけではない。

中緯度から高緯度地方では、新たにサンゴ礁が形成されたりするかもしれない。

まあ、その辺りの海岸は、人間による開発が進んでいる(どっかでは、軍事基地作るために、埋め立て始めたようだしな)。

人間活動との間で、いろいろややっこしい話が出てくるかもしれない。

ダイビングは、基本的には沿岸のごく浅い海で潜る。

大型の回遊魚とかを見られる地域もあるが、それこそ例外だな。

ふつーは、小魚が多い。

生態系的にも、プランクトン>>>小魚>>中魚(つーのかあ?)>大魚というのが常識だ。

小魚は、プランクトン(自力であまり移動できない、漂ったり浮かんだりしている生き物のこと:業界では、「浮遊系」ともいう)を食べている。

こいつらは、海洋生態系のコメだ。

環境に影響されやすく、膨大な生命量がある。

サンゴのように、海底に貼り付いている底生生物(ベントスというらしい)じゃないから、あまりよく分らないけどな(小さいので、老眼にはキビシー)。

クラゲもプランクトンだけどな。

あのくらい大きいと、見えるんだがな(あんま、見たくないですが・・・)。

で、ふつーのサカナ(ネクトンというらしい)は、結局、巨大な生物量であるプランクトンに依存している。

さらには、近海性の小魚などは、沿岸の岩陰とか、それこそサンゴ礁が頼りだ。

ド派手な、マンタとか、ハンマーヘッドシャーク(まだ見たことないですが)、ジンベイなどは、みんな、より環境に繊細に依存するベントスやプランクトンのおかげで生きていられる。

だから、環境の変化は、いつか、目に見える形でダイビングにも影響が出てくるに違いない。

海面水温の変化は、もちろん直接的にダイバーに影響する。

寒いのや冷たいのが苦手な浮沈子は、暖かい南の島が大好きだが、水温30度とかで潜ると、のぼせてしまいそうになることがある。

数m潜って、ようやく適温と感じる。

温暖化が進んで海水温が高くなり過ぎると、ダイビングに適さないポイントが出来てしまうのではないかと気になるが、まあ、体温より高くなることはないだろうから、適切な保護スーツを選べば問題はないだろう。

むしろ、流氷ダイビングとかのポイントが心配だな。

個人的には絶対行かないけど、それを楽しみにしているダイバーがいることは確かだ(えーと、アフターダイビングのご馳走が目当てかも)。

まあ、どうでもいいんですが。

暖かくなると、寒冷の地域(高緯度地域)の方が大きな影響が出てくる。

グリーンランドや南極の氷が解けるのも、そのせいだからな。

低緯度も確かに暖かくなるが、もともと暑いからな。

そうはいっても、南アジアとかでは影響がデカいらしい。

人間が住める気温ではなくなるという話もある。

(南アジア、2100年に「生存不可能レベル」の猛暑に 研究)
http://www.afpbb.com/articles/-/3137977

「南アジアでこの多大な弊害をもたらす湿球温度にさらされる人口の割合は、現在の0%から約30%にまで上昇すると、論文は指摘している。特に人口密度が高い農業が盛んな地域では最悪の影響が生じる恐れがある。」

が、まあ、地面は沢山あるから、移住していけばいいだけだ(そう簡単にいくかあ?)。

海面上昇だって、70m高いところに移り住めばいいだけの話だ(数万年先ですが)。

沿岸の都市に投じた膨大な資産は無駄になるが、新しい住処の開発や、都市機能の移転で生じるビジネスチャンスを生かした方が得策だな。

今後、100年くらいでは、最大でも1m未満しか上がらないからな。

堤防とかをかさ上げするなり、排水設備を増強すれば対応できるだろう。

それよりも、気候変化に伴う大規模な台風、ハリケーン、サイクロンが問題だ(それぞれ太平洋、大西洋、インド洋)。

進路に当たるところでは、壊滅的な大災害が生じる可能性がある。

概ね人間の活動の結果だから、甘んじて受けるしかない。

災害に強い都市を、なるべくなら高いところに計画的に作っていく。

いずれ水没する沿岸地域には、あまり社会資本が投下されなくなっていくかもしれない。

ダイビングで潤う地域は、もちろん、沿岸地域だからな。

そういう点では、いい傾向とは言えないかもしれないな。

海面が上昇すると、海抜表示とかも変わるからな。

高所潜水とかにも影響するかもしれない。

浮沈子は詳しくないので割愛するが、P社の基準では、標高300m以上の場合は、補正が必要だ。

まあ、今は、ダイコンが良きに計らってくれるんだろうが、知識としては知っておく必要がある。

海面上昇して、標高が下がれば、今まで適応だった湖とかが、ふつーのダイビングになるかも知れない(まあ、ほとんど影響ないでしょうが)。

保守的に考えれば、今まで通りの潜り方でも、問題はない。

ざっと眺めてみると、地球温暖化に伴って、ダイビングで何かが大きく変わるということはない。

つーか、何か変化があったとしても、それが地球温暖化のせいなのかどうかは直ちには言えない。

数万年というスケールの話と、今後数十年という話がごっちゃになっている。

気候変動とか、海面水温の上昇とかは、比較的短い時間で影響が出る。

待ったなしだ。

海洋生物は、既に述べたように、環境変化に敏感に対応するから、水中で見られる風景には明らかに影響が及ぶだろう。

我々の次の世代のダイバーは、同じポイントでも、異なる環境で潜ることになる。

海面上昇は、数百年から数千年以上先の話だ。

今の時点でダイビングに直接影響はない(たぶん)。

都市が水没したりして、潜りに行けなくなるのは、あったとしても南の島の一部だけだろう(実際に、そういうことになるかは知りません)。

浮沈子が生きている間は、もちろん、何の影響もない。

遠い未来のために、二酸化炭素の排出を抑制しようとして、飛行機乗らなかったりするなどという選択は有り得ない。

二酸化炭素の排出を抑えるためと称して、CCRで潜ることはあるかも知れない(そうなのかあ?)。

まあいい。

地球温暖化は、それに対する人間活動の関与の程度は議論があるにしても、現実の問題だ。

海面上昇も、SFとかではなく、実際に観測されている事象だ。

その程度は、現在は微々たるもんだが、影響が目に見えるようになった時点では、後戻りできないしな。

幸い、浮沈子は、その頃にはこの世にはいない。

先々のことは、未来の人類に任せる(そんなあ!)。

3日後には、暖かい南の島で潜ってるしな・・・。

(寒冷期と温暖期の繰り返し:追加)
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/24/24-2/qa_24-2-j.html

「氷期が今後3万年以内に始まる確率は低いと予測されています。また、現在の高い大気中の温室効果ガス濃度により氷期の開始が遅れる可能性があるとも指摘されています」

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