氷河時代のややっこしい話2018年12月31日 11:45

氷河時代のややっこしい話
氷河時代のややっこしい話


地球温暖化について書いたついでに、氷河時代について調べた。

気軽に使っていた氷河時代という言葉は、気候学的には厳密な使い方をされているようだ。

日常語としては、就職活動が困難になる雇用状況を指すことが多い(そうなのかあ?)。

浮沈子的に、今回調べて分かったことは、氷河時代と氷河期はイコールではないということだ。

逆に意外だったのが、氷河期と氷期は同じということだな。

で、ややっこしいから氷河期という表記はしない様にしようという話になっている(ここでややっこしくしてどーする?)。

まあ、どうでもいいんですが。

(氷河時代)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E6%B2%B3%E6%99%82%E4%BB%A3

「地球の気候が寒冷化し、地表と大気の温度が長期にわたって低下する期間で、極地の大陸氷床や高山域の氷河群が存在し、または拡大する時代である。」

しかも、人類史的な観点から記述される時には、氷河時代と言えば、5つある代表的な氷河時代の中で、最後の氷河時代のことを指すと相場が決まってるんだそうだ。

知るかよ・・・。

「氷河期は氷河時代と氷期の両方の意味で使用されてきたが、混乱を避けるため、今後は氷期と同義とし、できれば本用語の使用は避け、氷期を使用するべきである」(2014年に提唱)

「単に「氷河時代」といった場合、一般的には人類史とのかかわりが深い新生代第四紀更新世の氷河時代(新生代氷河時代、第四紀氷河時代とも表記)を指すことが多い」

代表的な氷河時代として、5つが挙げられている(これ以前に、ポンゴラ氷河時代(29億年前から27億8千万年前まで)というのがあったらしい)。

・ヒューロニアン氷河時代:22億年前(スノーボールアース?)
・クライオジェニアン:8億5000万年前から6億3000万年前:スノーボールアース)
・アンデス-サハラ氷河時代:4億6000万年前から4億2000万年前
・カルー氷河時代:3億6000万年前から2億6000万年前
・現在の氷河時代(新生代第四紀更新世の氷河時代(新生代氷河時代、第四紀氷河時代とも表記)):約258万年前から

で、この氷河期の中に氷期と間氷期があり、さらに亜氷期と亜間氷期がある。

「氷河時代の中でも、中緯度地域まで氷河や氷床に覆われるような、特に氷河の発達した寒冷な時期を氷期という」

「氷期と氷期の間の温暖期で、相対的に氷河が縮小した時期を間氷期という」

「氷期の中にも氷河・氷床の極大期と極小期があり、それぞれ亜氷期と亜間氷期と呼ばれる。」

氷期の一覧を表記しておこう(だから、ややっこしくするなって!)。

・ヴュルム氷期:15–70(単位千年:以下同じ:最終氷期とも表記!)
・リス氷期:130–180
・ミンデル氷期:230–300
・ギュンツ氷期:330–470
・ドナウII氷期:540–550
・ドナウI氷期:585–600

現在は、ヴュルム氷期後の間氷期(後氷期)に当たる。

現代は、氷河時代の中の間氷期だからな。

最終氷期(すでに終わっている)の中の亜氷期、亜間氷期を見ても仕方ないけどな。

「最終氷期終了前後から現在にかけてはヨーロッパの泥炭湿地で発見された花粉層序がしばしば用いられ、現在では最終氷期の終了から後氷期にかけての気候変化を表現する際に幅広く使われている。」

せっかくだから見ておこうか。

・オールデストドリアス:13,000BCE-(2,500年間):寒冷(亜氷期)
・ベーリング:10,500BCE-(500年間):冷涼-やや温暖(亜間氷期)
・オールダードリアス:10,000BCE-(200年間):寒冷(亜氷期)
・アレレード:9,800BCE-(1,000年間):温暖(亜間氷期)
・ヤンガードリアス:8,800BCE-(500年間):寒冷(亜氷期)
・プレボレアル:8,300BCE-(600年間):冷涼(亜間氷期)
・ボレアル:7,700BCE-(2,200年間):温暖乾燥(亜氷期)
・アトランティック:5,500BCE-(2,500年間):温暖湿潤(亜間氷期)
・サブボレアル:3,000BCE-(2,500年間):温暖乾燥(亜氷期)
・サブアトランティック:500BCE-現在:冷涼-温暖湿潤(亜間氷期)

細かい・・・。

氷河時代とかは、1千万年から億年単位だが、氷期・間氷期は1万年から10万年単位、亜氷期・亜間氷期は100年から1000年単位だ。

なお、氷河時代と氷河時代の間は、温室時代とか無氷河時代とか言われているようだな。

地球は寒暖のサイクルを繰り返しながら、太陽の周りをまわっている。

液体の水を保持しながら、比較的安定した気候を保っているのだ。

金星のように500度の高温になることもなく、火星のように乾ききってしまうこともなく。

スノーボールアースとか、破局噴火とか、ヤバい話を乗り越えて、生命はその命脈を保ち続けている。

人類が、余程のドジを踏まない限りは、まあ、死に絶えることはないだろう。

大ドジ、踏むかもしれないけどな・・・。

下衆の「韓」繰り2018年12月31日 14:00

下衆の「韓」繰り


韓国の艦船が、我が国の哨戒機にレーダー波を浴びせた件については既に書いた。

(マイナス0.7度)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/12/29/9018423

「密漁船であれ何であれ、海の上で遭難状況にある船舶を救助するというのは、正当な行為だ。

海上の船舶は、常に自然の脅威にさらされているわけだしな。

それ自体を非難することはできないけど、密漁船団に随伴して、恒常的にサポートしているとなると話は変わってくる。」

問題は、そのサポートの中身だ。

韓国当局の反応は、人命救助のためのサポートにしては、いささか度を越している。

(「『神風』連想させる」=哨戒機の低空飛行批判-韓国紙)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018123100088&g=pol

「映像はむしろ、哨戒機が接近した距離だけを見ても、韓国駆逐艦の乗組員に脅威を与えるのに十分だったことを示している」

「実務協議で把握した問題点を踏まえ、韓日の長官(防衛トップ)が電話会談を行うなどし、互いに再発防止を約束する線で迅速に収拾すべきだ」

再発防止策とは何か。

我が国のうるさい哨戒機を頭上から追っ払うことに変わりはないが、それは言い換えれば、違法操業している北朝鮮漁船への「支援」を、無制限に黙認することになる。

仮に、あくまでも仮の話として、人命救助ではなく、或いは、それをカモフラージュにして、別の「支援」を行っていたら、また或いは、今後行う意図があったとすれば、現在の強気を通り越した形容し難い対応も理解できるかも(理解というのは、容認ではないので念のため)。

その「支援」とは何か。

燃料の補給?。

そんなもんじゃないだろう。

航空機が接近して現場を押さえられても、大海原の只中で燃料切れになった船舶は、海況によっては転覆の危険があるからな(そのためのシーアンカーとかもあるけど)。

人道援助の範疇だと言い張ることは可能だ。

まあ、恒常的に補給してたら、それはそれで別の話になるけどな。

そうじゃなくって、もっと、何か、別のカタチの、国際社会に知られたくない、ヤバイ話だったらどうか。

いや、むしろ、韓国国内に知られたら、現政権が転覆しかねない話があるとしたら・・・。

この件で突っ張れば、国際社会からの非難は避けられない。

それを承知の上で突っ張っている。

浮沈子的には、むしろそのことが気になる。

北朝鮮の漁船団に紛れて、何か別の意図を持った人物や物品がやり取りされているとしたらどうか。

それに軍が関わっていることが知られたら、それこそ大臣の首が飛ぶ程度では済まない話があるとすれば・・・。

謀略に疎い浮沈子には、皆目見当がつかない。

火器管制レーダーどころではなく、実弾お見舞いしてもいいくらいのヤバイ話があるのかも知れないな。

絶対に知られてはならない話・・・。

もしそうなら、韓国がこれほど突っ張ることも理解できる。

映像公開に踏み切った我が国も知らない、絶対の秘密の現場を押さえてしまったのかもしれない。

それならそれで、さっさと謝ってしまって、あとは白を切ればいいんだろうが、単発ではなく、継続的な事象があって、これを機会に自衛隊を追っ払う必要があるのかもしれない。

それは、決して人道支援などではない。

漁船に対して、軍艦が支援するというのも、考えてみれば不自然な話だ。

我が国は、無邪気に映像公開とかしちゃったけど、裏の裏を知ったらしなかったかも知れない。

それとも、それを知りつつ、敢えて低次元の話(電波出したとか、出してないとか)に持ち込んで、真実が表ざたにならないようにしているのかもな。

とにかく、現状はふつーじゃない。

真相が何かは知らないが、部外者は知らない方がいい話かもしれない。

我が国と異なり、韓国は今でも戦時下の国家だからな。

謀略の匂いがぷんぷんする。

浮沈子の鼻がおかしいのか・・・。

とうとう国際感染症に?2018年12月31日 15:34

とうとう国際感染症に?


(Doctor exposed to Ebola brought to United States)
https://www.politico.com/story/2018/12/29/ebola-doctor-united-states-1076875

「医師はDRCの宣教師病院で働いていて、その後エボラ陽性であるとテストされた重症患者を治療しました。1日後、医師は曝露後予防策として実験的エボラワクチンを接種され、1週間観察されています。」(自動翻訳のまま:以下同じ)

この記事だけでは、この医師が感染しているかどうかは分からない。

(American Flown To Nebraska After Possible Ebola Exposure)
https://www.npr.org/2018/12/30/681016402/american-flown-to-nebraska-after-possible-ebola-exposure

「この人はウイルスにさらされた可能性がありますが、病気ではなく、伝染性もありません」

推測で書いてはいけないんだろうが、適切な防護措置なく診療したのかもしれないし、治療の過程で飛沫を浴びたか接触感染の疑いがあるのかもしれない。

真相は不明だ(当事者の性別すら不明だ)。

症状は出ていないというから、ひょっとしたらセーフかも知れないしな。

3週間(既に1週間経過し、さらに今後2週間観察する)というのは、発症までの監視期間としては十分だな。

つーことは、エボラ陽性かもな(未確認)。

まあ、何かやらかしちゃったことは間違いない。

やれやれ・・・。

やや不可解なのは、事後的にワクチン接種を受けていることだ(曝露後予防策として)。

(曝露後予防:記事はHIVについて:追加)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%9D%E9%9C%B2%E5%BE%8C%E4%BA%88%E9%98%B2

「HIVに感染したかもしれない行為の後でも、72時間以内に抗HIV薬の内服を開始して、内服治療を28日間続ければ感染リスクが低減する」

エボラの場合は、ワクチンを抗エボラ薬(って、たぶんないんでしょうけど)の代わりに使っていることになる。

本来なら、患者と接触する可能性がある医療職は、事前にワクチン接種を受けるべきだけどな。

ワクチンの機序としては、別のウイルスの表面のマーカーを、遺伝子組み換えによってエボラウイルスのものが発現するようにしてあるだけの、エボラ的には不活性ワクチンのようだ。

(rVSV-ZEBOV vaccine:Chemistry:追加)
https://en.wikipedia.org/wiki/RVSV-ZEBOV_vaccine#Chemistry

「生の弱毒化組換え 水疱性口内炎ウイルスであり、その中で、天然のエンベロープ糖タンパク質の遺伝子が、エボラウイルス、Kikwit 1995 Zaire株由来の遺伝子と置換されている。」

T細胞とかが活性化して、ウイルスに取り付き、中和的に感染を抑えるという仕組みらしい(元のウイルスで水疱性口内炎にならないように、弱毒化はしてあるようだ)。

本当に感染したなら、本物のウイルスが抗体の産生を促すだろう。

それとも、事後に接種したメルクのワクチンの方が、効果があるとでも言うんだろうか?(未確認:免疫系を上手く刺激してくれれば、本物が悪さする前に活性化することが出来るのかもしれない)。

日本語記事も上がっている。

(米国人医師、コンゴでエボラウイルス接触の疑い 経過観察へ)
https://www.cnn.co.jp/world/35130800.html

「何らかの症状が出た場合も、ここには世界最高クラスのチームがいる」

だから、発症して助からなかったら諦めてくれということなのか(そんなあ!)。

まあ、どうでもいいんですが。

ウイルスが検出されているとすれば、ワクチンとかではなく、試験的な治療方法が行われるべきだろうけどな。

つーことは、まだ陰性なのかもしれない。

北キブ州とイツリ州以外での感染は報告されいないから、そのどちらかの勤務地での暴露ということになる。

ハイリスク地域での勤務で、医療者へのワクチン接種がなかったことが問題だろう。

詳しい事情は分からないけど、米国としては大チョンボだ。

プロ中のプロのCDCスタッフが全員引き上げているのに、現場で働くスタッフはほったらかしだったわけだからな。

まあいい。

自己責任だから、そういうところは大目に見てもらえるのかもしれない。

感染地域から感染の疑いがあるスタッフを撤収させるのは、標準的な手順だ。

それでなくても貧弱な現地の医療資源は、現地の住民のために使われるべきだからな。

現地からネブラスカへの経路がどうだったのかは知らないが、適切に感染ブロックがされていたことを願う。

もし感染していたら、今回の流行が国際感染症に昇格(!)することになる。

感染者は、今朝の集計では596人となっている。

死者は361人(いずれも、疑い症例除く)。

その疑い症例は、たった8人しか計上されていない。

おまけに、最大の懸案のブテンボで増加している。

ワクチンは射てず、トレースはできず、医療スタッフは曝露され、大都市での感染者が増加している(2人ですが)。

踏んだり蹴ったりだなあ・・・。