巨大科学の終焉2019年01月22日 03:37

巨大科学の終焉


建設が長期に渡る巨大実験装置を作らなければならない科学の在り方は、近い将来終焉を迎え、そういう方法に頼った科学の領域は、永遠に探求されなくなるに違いない・・・。

ILCの建設について、日本学術会議が作成した回答を読んで、浮沈子が抱いた感想。

まあ、例によって、当てにはならないけど。

金と人材と時間を湯水の如くつぎ込んで、結局何も新しいことは出てこない場合だってある。

その結果生まれるのは、もっとデカい装置を作らなければわからないという、しょうもない結論だけだ。

救いがないというか、もう、薬物中毒のようなもんだな。

具体的には、増強したLHCがそうなわけで、ヒッグス粒子は出てきたけど、暗黒物質や異次元は出てこなかったからな。

13TeVじゃ、新しい物理は生まれないことだけが分かった。

じゃあどうすればいいのか。

その答えが、先日報道された、セルンの全周100km、100TeVのFCC(FCC-pp)というわけだ。

中国のSPPCの到達目標の最大値をぶち上げて、機先を制したわけだが、これなんか、浮沈子から見れば意地の張り合い以外の何物でもない。

後だしジャンケンで、わざわざ負けるようなのを出すわけにはいかないじゃないの(そうなのかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

それだって、何かが出るかどうかは分からない。

100km、100TeVという数字に、何か物理的な意味合いがあるわけではない。

その時に持ちうる限りの性能を追求して、数十年に渡って開発し建造し、実験を繰り返し、更なる性能の向上のための改良を繰り返して、もう、これ以上は新しい超巨大加速器を作らなければだめだというところまでしゃぶり尽くして、次の全周1000km、衝突エネルギー1PeVの計画が生まれてくる。

まあ、これが実現できるのは、中国以外はないだろうな。

21世紀末に向けて、全世界が一致協力して取り組む。

その頃には、欧州はバラバラになり、米国は衰退し、我が国の人口は半分くらいになってるからな。

セルンや、国際宇宙ステーション(ISS)は、第二次世界大戦や、それに続く米ソの冷戦を背景にして生まれた。

戦後の復興の証、冷戦終結の証としての意義があった。

地球温暖化が象徴するように、環境問題がクローズアップされ、人類はこの問題を避けて通れなくなった。

巨大科学は、少なくとも、資源的にもエネルギー的にも、地球にやさしいとは言えないからな。

やらないのが一番だ(そうなのかあ?)。

FCCの次に構想される全周1000km(直径約300km)の加速器を作るのに、どれだけの材料が使われるのかは想像もできない。

その加速空洞を飛び交う粒子を蹴りだすのに使われるエネルギーは、途方もない量になるに違いない。

さて、22世紀になって、人類ははたと考えるに違いない。

いったい、どこまで大きくなるんだろうか?。

もう、次の加速器は、この惑星上に作るわけにはいかないだろう。

地球表面の単独の大陸プレート上に作るわけにはいかないからな。

複数のプレートにまたがって建設するわけにはいかない。

つーことは、火星のように、地殻がプレート運動していない惑星上に作るしかないのだ(!)。

ははあ、インサイトは、そのために地中に穴掘ったり、地震計置いて調べたりしているわけだな(そんなあ!)。

米国は、国家100年の計を図っているわけだ。

まあいい。

湯水のように金を使って、火星の上に全周1万キロの加速器を作る・・・。

半径が3390kmだから、まあ、ギリギリ作ることは可能だ。

衝突エネルギーは、100PeVくらいか。

その頃になれば、火星の移民とかも実現しているかもしれない。

総動員だな。

さてさて、いよいよ、岩石惑星の限界が見えてきて、全周100万kmの加速器を構想する段階になる。

もう、軌道上に電磁石を並べて加速するしか方法はない。

逆に、真空度は問題ないからな。

簡単といえば簡単だ(そうなのかあ?)。

軌道も、月の軌道の少し内側に配置すれば、ちょうどよく収まる(月までは、38万kmだからな)。

精密な軌道制御が必要になるが、何てったって、22世紀後半だからな。

そのくらいは、朝飯前に違いない。

さてさてさて、時はあっという間に過ぎて、23世紀に近くなってくると、たった100万キロの全周しかない加速器では、ロクな物理実験が出来なくなって、新しい物理学を拓くために、更なる巨大化が必要になってきた。

宇宙空間に配置するわけだからな。

もう、地球温暖化とかセコイ話は、しなくていいわけだからな。

エネルギーは使い放題だしな(太陽電池を配置すればいいだけだし)。

で、この際だから、公転軌道上に、電磁石を配置して加速すればいいという話になる。

ある程度、太陽に近い方が発電効率も高くできるということで、水星に近い軌道上に配置することにしたわけだ(彗星の軌道半径は、平均して約6000万キロだから、概ね全周3億8千万km位の加速器が出来上がる)。

まあ、この話を延々と続けて行ってもいいんだが、人類はどこかで限界にぶち当たり、実験物理学の進歩はそこで終焉を迎えることになる。

まるで、ダイソン球のように、恒星を取り囲む太陽電池を配置して、それを人類の福祉のためというより、学術探求のために使おうという壮大な話になった。

おそらく、そこまでのどこかで、もう、そんなことはバカバカしいから(!)止めちまおうという話になるに違いないというのが、浮沈子の予想だ。

学術会議は、たった8000億円で音を上げたが、欧州はFCCに3兆円をぶち込む腹だ。

その次の加速器は、300兆円くらい掛るかも知れない。

全世界のGDPを合計すると、2017年現在で80,683,787(百万ドル)になるらしい(世界銀行統計)。

(Gross domestic product ranking table.)
https://datacatalog.worldbank.org/dataset/gdp-ranking

約8875兆円くらいだからな。

その中から、300兆円くらいひねりだすのはわけないだろう。

30年計画なら、毎年分は、平均して10兆円にしかならない。

世界の戦争で、どのくらいの金をどぶに捨てているかを考えれば、安いものかもしれない。

加速器だって、ドブに捨てているようなもんだけどな。

人殺しをしないだけマシというものだ。

とはいえ、人類は、どこかで巨大科学とおさらばする。

きっと他に、もっとマシな金の使い方を見出すに違いない(恒星間飛行とかあ?)。

それを見出していくのもまた、人類の知恵なんだろう。

金がなければ知恵を出す。

巨大科学の終焉の先には、別の金の使い道というのがあるだけだ。

その切り替えを、どのタイミングで行うかもまた、その時代の科学の発展に依っているんだろうな。

ミクロの世界の謎が暴かれれば、宇宙へ広がっていくしかなかろうと思うけどな。

浮沈子的には、22世紀の人類が、加速器なんかに意地張ってたりするより、そっちの方がいいと思うんだがな・・・。

クロールの息継ぎと斜め後方確認は同じだ2019年01月22日 16:08

クロールの息継ぎと斜め後方確認は同じだ


今日は、水泳教室2回目の中級クラス偵察だ。

この前は、体験という形だったが、今日は明日の振り替え。

今まで、振り替えで他の教室で泳いだことはなかったからな。

用事があって参加できない時には、これ幸いとサボってたしな(そんなあ!)

まあいい。

今日の生徒さんは、浮沈子入れてたった2人。

殆どプライベートレッスンだった。

泳法はクロール。

蹴伸び、バタ足、両手掻き、ノーブレスでの泳法チェックのあと、難関の呼吸!。

吐くタイミングが重要ということを教わる。

吸う前に吐く。

そりゃそうなんだろうが、浮沈子的には、吸う直前のストロークで吐く感じでちょうどいい。

ローリングがうまくいかなくて、頭が上がってしまう。

うーん、ムズイ(難しい)。

終わりに、15秒くらいのインターバルを入れて、25mを4本続けて泳ぐ。

まあ、これは楽勝だったんだがな。

その後、最後に50mを続けて泳いだ。

きっつ!。

折り返した途端、泳ぎは千々に乱れ、呼吸は上がり、脚がつりそうになる。

やっぱ、25mが限界か。

中級に移るには、50mを連続で泳ぐ練習をしなければならない。

そのためには、正しい泳法と、呼吸法が大切だ。

インストラクターの方は、クロールの呼吸は、日常生活では行わない動きなので、他の泳法に比べて練習が必要と言ってたな。

首をひねって呼吸するのは、寝違えた時くらいしかないし・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

来週もダイビングで参加できないし、どこかに振り替えようかな。

で、いろいろ覚えることが多く、頭を使い過ぎてふらふらになりながら、帰りの自転車を漕いでいて気付いた。

後方確認するために、首を振るのは、クロールのブレスと同じだ!!。

大発見だな(そうかあ?)。

それに気づいてからというもの、30分余りの帰りの道のりで、用もないのに何度振り返ったことか。

足漕ぎのストロークに合わせて、4回に1回とか、3回ずつ左右に振るとか。

もう、自転車を漕ぐというより、クロールのブレスの練習をしている気分だな(前方不注意じゃね?)。

今度、同じ火曜日に振り替えることがあれば、インストラクターに教えてあげよう(余計なお世話か・・・)。

さて、アホなこと書いてないで、そろそろ明日のダイビングの荷造りでもするかな。