A380は消え、超音速旅客機の時代になるのか ― 2019年02月15日 07:27
A380は消え、超音速旅客機の時代になるのか
先日、超音速旅客機開発の記事を書いたばかりで、さっき、総2階建ての巨人機A380の生産が打ち切られるという記事を読んだ。
(超音速旅客機は飛ぶのか)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/02/11/9035073
「市場がそれを求め、当局が規制を緩和すれば、数年以内に実現する可能性は高い。」
(A380、2021年に生産終了へ エミレーツ航空、39機キャンセル)
https://www.aviationwire.jp/archives/166681
「エアバスは現地時間2月14日、総2階建て大型機A380型機の引き渡しを2021年で終了すると発表した。」
時代の流れというか、なんというか。
エミレーツは、他のエアバス機をしこたま発注したらしいから、商売としては問題ないんだろうが、苦労して開発した巨人機が消えてなくなる(わけじゃありませんが)のは寂しい限りだ。
もっとも、その開発過程で得られたノウハウは、エアバスの宝になっているだろうけどな。
旅客機というのは、キャリアの道具であって、航空マニアのために作っているわけじゃないからな。
商売を成り立たせるための、一つのツールに過ぎない。
エアバスが巨人機を開発したのにはそれなりの理由があった。
21世紀には、旅客需要が増大するが、空港の数はそれに伴って増えることはなく、ハブ空港とローカル空港に2極化し、ハブ空港の混雑緩和のためにはハブ空港間を結ぶ巨人機が必要になるとかなんとか。
それに対して、787の開発を進めていたボーイングの見立ては、乗り継ぎが必要になるような需要はそれほど伸びず、航続距離の長い中型機で、ダイレクトに目的地まで行くことが出来るようにした方が売れると踏んだわけだ。
蓋を開けてみれば、B社の見立てが正しかったわけで、巨人機を受け入れるための空港設備の改修が出来るところは限られ、また、機材の維持管理費用や運用の制限(後ろに出来る乱気流のために、高頻度の離着陸が行われる羽田のような空港では運用できない)のために、キャリアにとっては使いづらい器材になってしまった。
もちろん、エアバスが見込んだように、ハブ空港間を結ぶ大量輸送需要はあり、そのための器材の需要は存在する。
しかし、4発で燃費の面では双発に勝てず、小回りが利かない運用上の制限も仇になったわけだ。
双発機の性能が向上し、輸送能力が増えたこともあるしな。
A380を双発で飛ばせるようなエンジンはない。
もちろん、将来、コスパの高い巨人機が生まれないとは限らない。
遅くてもいいから、同じ路線を定期的に運航する需要は無くなることはないのだ。
開発費用を早期に回収するために、エアバスは値段を上げざるを得なかったのかもしれないしな。
しかし、それよりも、キャリアにとってのメリットが無くなってしまったというのが正解なんだろう。
金を稼ぐための道具としては、使えないということになった。
エアバスにとっても、中型機の性能を上げて稼いだ方がメリットがあるとすれば、無理して値段を下げてまで売り続けることはないのかもしれない。
浮沈子は、タイに行くときに乗っただけだが(もちろんエコノミー)、だだっ広いだけで、まあ、ふつーの飛行機だ。
787に乗った時のような、時代を画する機材というかんどーはない(その後、バッテリーが燃えたという話も聞かないしな)。
A380は、デカいだけ・・・。
見栄で乗る以外に、メリットはない。
複合素材を多用し、巨人機を開発したという実績だけが残った。
A350とか、後発の航空機がどんな出来映えなのかは知らない。
JALとかは、あまり乗る機会がないからな。
導入されても乗らないかもな。
売れてるわけだから、いい機材なんだろうな。
A380のような航空機は、一度生産を打ち切ったら、たぶん、暫くは作れないだろうな。
失敗したトラウマとかを引きずるだろうし、航空市場に大きな変化がない限り、商売としても続かないだろうしな。
エミレーツに頼り過ぎた販売戦略にも、問題があるような気がするんだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
20世紀に超音速旅客機が開発されていたころ、米国は騒音や成層圏での排気ガスによる汚染を気にして、747を作って大成功した。
それが時代の流れだったし、おかげで海外旅行は庶民のものになった。
そのことが国際交流を活発にし、産業や文化の発展に貢献したことを考えれば、超音速旅客機を選択しなかったことは正しかったといえる。
歴史にタラレバはないけど。
時代は移ろい、鈍足な巨人機が金を稼ぐようになり、行きつく先としてA380が生まれた。
747よりデカいヒコーキを作りたかった、エアバスの気持ちも分からなくはない(そうなのかあ?)。
世の中は、つまらん双発の小型機や中型機で溢れ、4発の巨人機はやがて消える運命にある。
超音速で移動したいという需要が、どれほどあるかは分からないが、ビジネスジェットや小型機くらいなら商売になるのかもしれない。
世界の航空需要全体から見ればニッチな市場だが、商売になればそれでいい。
多様な航空需要をこなす、多様な航空機が空を飛ぶ時代になる。
空飛ぶタクシーなど、従来は夢物語でしかなかった話が、もうすぐ現実になろうとしているご時世だ。
おっと、ドローンが宅配する方が早いかもな。
我が国では、電線とかが沢山あるからな。
都市部では普及はしないだろうけどな。
旅客だけではなく、物流にも変化が訪れるかもしれない。
イノベーションが需要を喚起し、需要の変化が新たなイノベーションを生む。
人類は、宇宙で生き延びるために、ありとあらゆる選択をしていくに違いない。
双発の巨人機と、ソニックブームの小さい超音速旅客機、それにエアタクシー・・・。
ひょっとしたら、スペースXのスターシップが加わるかも(浮沈子は、懐疑的ですが)。
子供のころに描いた未来は、形を変えて現実になろうとしている。
何かが無くなれば、新しい何かがきっと生まれる。
諸行無常だな・・・。
先日、超音速旅客機開発の記事を書いたばかりで、さっき、総2階建ての巨人機A380の生産が打ち切られるという記事を読んだ。
(超音速旅客機は飛ぶのか)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/02/11/9035073
「市場がそれを求め、当局が規制を緩和すれば、数年以内に実現する可能性は高い。」
(A380、2021年に生産終了へ エミレーツ航空、39機キャンセル)
https://www.aviationwire.jp/archives/166681
「エアバスは現地時間2月14日、総2階建て大型機A380型機の引き渡しを2021年で終了すると発表した。」
時代の流れというか、なんというか。
エミレーツは、他のエアバス機をしこたま発注したらしいから、商売としては問題ないんだろうが、苦労して開発した巨人機が消えてなくなる(わけじゃありませんが)のは寂しい限りだ。
もっとも、その開発過程で得られたノウハウは、エアバスの宝になっているだろうけどな。
旅客機というのは、キャリアの道具であって、航空マニアのために作っているわけじゃないからな。
商売を成り立たせるための、一つのツールに過ぎない。
エアバスが巨人機を開発したのにはそれなりの理由があった。
21世紀には、旅客需要が増大するが、空港の数はそれに伴って増えることはなく、ハブ空港とローカル空港に2極化し、ハブ空港の混雑緩和のためにはハブ空港間を結ぶ巨人機が必要になるとかなんとか。
それに対して、787の開発を進めていたボーイングの見立ては、乗り継ぎが必要になるような需要はそれほど伸びず、航続距離の長い中型機で、ダイレクトに目的地まで行くことが出来るようにした方が売れると踏んだわけだ。
蓋を開けてみれば、B社の見立てが正しかったわけで、巨人機を受け入れるための空港設備の改修が出来るところは限られ、また、機材の維持管理費用や運用の制限(後ろに出来る乱気流のために、高頻度の離着陸が行われる羽田のような空港では運用できない)のために、キャリアにとっては使いづらい器材になってしまった。
もちろん、エアバスが見込んだように、ハブ空港間を結ぶ大量輸送需要はあり、そのための器材の需要は存在する。
しかし、4発で燃費の面では双発に勝てず、小回りが利かない運用上の制限も仇になったわけだ。
双発機の性能が向上し、輸送能力が増えたこともあるしな。
A380を双発で飛ばせるようなエンジンはない。
もちろん、将来、コスパの高い巨人機が生まれないとは限らない。
遅くてもいいから、同じ路線を定期的に運航する需要は無くなることはないのだ。
開発費用を早期に回収するために、エアバスは値段を上げざるを得なかったのかもしれないしな。
しかし、それよりも、キャリアにとってのメリットが無くなってしまったというのが正解なんだろう。
金を稼ぐための道具としては、使えないということになった。
エアバスにとっても、中型機の性能を上げて稼いだ方がメリットがあるとすれば、無理して値段を下げてまで売り続けることはないのかもしれない。
浮沈子は、タイに行くときに乗っただけだが(もちろんエコノミー)、だだっ広いだけで、まあ、ふつーの飛行機だ。
787に乗った時のような、時代を画する機材というかんどーはない(その後、バッテリーが燃えたという話も聞かないしな)。
A380は、デカいだけ・・・。
見栄で乗る以外に、メリットはない。
複合素材を多用し、巨人機を開発したという実績だけが残った。
A350とか、後発の航空機がどんな出来映えなのかは知らない。
JALとかは、あまり乗る機会がないからな。
導入されても乗らないかもな。
売れてるわけだから、いい機材なんだろうな。
A380のような航空機は、一度生産を打ち切ったら、たぶん、暫くは作れないだろうな。
失敗したトラウマとかを引きずるだろうし、航空市場に大きな変化がない限り、商売としても続かないだろうしな。
エミレーツに頼り過ぎた販売戦略にも、問題があるような気がするんだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
20世紀に超音速旅客機が開発されていたころ、米国は騒音や成層圏での排気ガスによる汚染を気にして、747を作って大成功した。
それが時代の流れだったし、おかげで海外旅行は庶民のものになった。
そのことが国際交流を活発にし、産業や文化の発展に貢献したことを考えれば、超音速旅客機を選択しなかったことは正しかったといえる。
歴史にタラレバはないけど。
時代は移ろい、鈍足な巨人機が金を稼ぐようになり、行きつく先としてA380が生まれた。
747よりデカいヒコーキを作りたかった、エアバスの気持ちも分からなくはない(そうなのかあ?)。
世の中は、つまらん双発の小型機や中型機で溢れ、4発の巨人機はやがて消える運命にある。
超音速で移動したいという需要が、どれほどあるかは分からないが、ビジネスジェットや小型機くらいなら商売になるのかもしれない。
世界の航空需要全体から見ればニッチな市場だが、商売になればそれでいい。
多様な航空需要をこなす、多様な航空機が空を飛ぶ時代になる。
空飛ぶタクシーなど、従来は夢物語でしかなかった話が、もうすぐ現実になろうとしているご時世だ。
おっと、ドローンが宅配する方が早いかもな。
我が国では、電線とかが沢山あるからな。
都市部では普及はしないだろうけどな。
旅客だけではなく、物流にも変化が訪れるかもしれない。
イノベーションが需要を喚起し、需要の変化が新たなイノベーションを生む。
人類は、宇宙で生き延びるために、ありとあらゆる選択をしていくに違いない。
双発の巨人機と、ソニックブームの小さい超音速旅客機、それにエアタクシー・・・。
ひょっとしたら、スペースXのスターシップが加わるかも(浮沈子は、懐疑的ですが)。
子供のころに描いた未来は、形を変えて現実になろうとしている。
何かが無くなれば、新しい何かがきっと生まれる。
諸行無常だな・・・。
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