ボーイングの「核心」2019年03月20日 08:08

ボーイングの「核心」
ボーイングの「核心」


(737MAXのソフト更新「間もなく」=米ボーイング)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019031900479&g=int

「安全性はボーイングの「核心」と訴えた。」

一連の対応を見るにつけ、ボーイングの安全性とやらは、収益性を優先した自社基準によるものではないのかと疑う。

(ブラックボックス解析、2件の墜落事故の「明らかな類似性」とは?)
https://www.businessinsider.jp/post-187450

「エチオピア航空の墜落現場から「ジャックスクリュー」と呼ばれる部品が見つかった」

「ジャックスクリューは水平尾翼の角度をコントロールする。」

「部品は機の水平尾翼が上向きになっていたことを示していた。つまり機首を下向きにする力が働いていたことになる。」

「関係者はライオンエアの墜落現場から見つかった証拠と似ていると語った。」

動かぬ証拠というヤツだな(水平尾翼は動きましたが)。

物的証拠が出るまでは、B社は完全な安全性とかぬかしてたからな。

(737MAXはボーイングの「戦略機」 ソフトウエアに不備か)
https://www.sankei.com/world/news/190316/wor1903160034-n1.html

「737MAXの特徴の一つは、従来は手動で操作することが多かった離陸時にも自動操縦が利く範囲を広げた点にある。」

何故広げたのかについては、既に考察済み。

つーか、機体構造の欠陥を補う必要があったからだ。

いつでもMCASを利かせておかないと、機首上げになりやすく、失速しやすい飛行機を作っちまったからな。

安全性を向上させるための仕掛けではなく、それなしでは一瞬たりとも安全に飛べない飛行機なわけだ。

そこに入力されるセンサーの情報が誤っていれば、当然危ない機動を行うことになる。

そういうことがあり得るということは、B社が意図的に顧客(航空会社)に伏せていたわけだからな。

ウソ、ごまかし、隠ぺい、不作為・・・。

燃費向上を図り、ライバルに打ち勝つためには、大きく重いエンジンを主翼前方に取り付けなければならない。

それによって生じる様々なネガを克服するためのMCAS。

しかし、それが導入にあたってのコスト増加(機種転換訓練など)に結びつくことを避けるために、従来の飛行機と同様だとウソをつく。

マニュアルにも明記せず、システムがエラーを起こした際の対応も訓練せず、規制当局を巻き込んで不作為を工作したわけだ。

黙っててね・・・。

まあいい。

浮沈子の妄想が妄想のままで終わればいいが、既にソフトウェアの改修とマニュアルの追記、訓練内容の充実で手打ちをすることになってる(そうなのかあ?)。

じゃあ、それで根本的に安全な飛行機になったかといえば、そんなことはない。

センサーの故障は、プログラムの改修では対応できないからな。

その改修されたプログラムが、正しく動作しているという保証もない(現に、バグを抱え込んでいたわけだしな)。

そして、万が一誤動作して、パイロットがシステムをキャンセルしたのち、手動操作しなければいけない飛行機は、上向きのモーメントを起こしやすい、失速傾向を示す欠陥機ということになる。

しかも、やむなく手動に切り替えた際には、おそらく機体は限りなく不安定になっている可能性が高い(急降下してるとかあ?)。

機首上げ失速しがちの飛行機を、そういう状況で上手く操縦する訓練を施さない限り、安全な運航は期待できないじゃないの・・・。

機種転換訓練は、長期に渡り、移行コストが嵩んで、営業的な損失は計り知れないだろう。

だから、浮沈子は、再び規制当局を巻き込んだ対応がとられると見ている。

そういう事態が起こらないように改修したから、大丈夫だっていうお墨付きを与える。

機種転換訓練は最小限に抑え、導入コストは安いまま。

ボーイングの持ち出しは、わずかで済み、航空会社の持ち出しも殆どない。

世は全てこともなし・・・。

5000機のバックオーダーは安泰だ。

航空会社の説明責任も果たせるしな。

メーカーが必要な対策を施し、規制当局もそれを認めてOKしたわけだし。

どうぞ安心してお乗りくださいって。

しかし、そうならない可能性もなくはない。

737MAXの認可にあたって、メーカーと規制当局の間に怪しいことがあったんじゃないかという疑いがもたれているようだからな。

(安全性評価、ボーイングに丸投げ? 墜落事故で新疑惑)
https://www.asahi.com/articles/ASM3M4GW0M3MUHBI00K.html

「FAAが2017年に与えた型式認証の手続きが適切だったか、問題視されている。」

(ボーイング墜落機認証過程の米捜査、最初の事故後に開始-関係者)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-03-18/POL05C6K50XS01

「捜査は運輸省監察官室などが進めている。同室は司法省と連携して監査と犯罪捜査を行う。」

「米司法省は現在、大陪審の召喚状などを通じて737MAXの開発に関する情報を収集している。」

こういう状況の中で、再び「ウソ、ごまかし、隠ぺい、不作為」ができるかどうか。

米国は、まあ、いろいろはた迷惑なことをやってくれる国家だが、機能すべき時にちゃんと機能する仕掛けを持った国でもある(そういう歯止めがなければ、とっくに破綻してるだろうな)。

欲に駆られた巨大企業の暴走に、規制当局が丸め込まれて発生した2件の墜落事故(そうなのかあ?)。

300人を超える犠牲者は、あの世から事態の推移を静かに見守っているに違いない・・・。

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