気になる記事2019年03月24日 23:07

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737MAX絡みの記事に、ちょっと気になることが書いてある。

(インドネシア国営航空、ボーイング機49機の発注キャンセルへ)
https://www.afpbb.com/articles/-/3217009

「同航空幹部は地元メディア「デティック(Detik)」に対し、発注を737MAX8型機の新型機に変更することを検討する意向を明らかにした。」

新型機って、何よ!?。

(Pesanan Pesawatnya Dibatalkan Garuda, Bos Boeing Mau ke Indonesia:元記事?)
https://finance.detik.com/industri/d-4478119/pesanan-pesawatnya-dibatalkan-garuda-bos-boeing-mau-ke-indonesia

「基本的に、ボーイングに代わるものではないが、他のタイプも検討するので、ボーイング737 MAX 10を提供する可能性がある。これは(新しい航空機)、ライバルはエアバス321だろう」(インドネシア語はあまり得意そうじゃない自動翻訳のまま)

ロイターによれば、既にエチオピア機の事故の前から、いろいろ検討していたようだ。

(ガルーダ・インドネシア、737MAXの予約取りやめも=CEO)
https://jp.reuters.com/article/ethiopia-airplane-garuda-indonesia-idJPKCN1QV18Y

「同CEOは「2件の737MAX墜落事故を受けてガルーダは20機の同型機の予約を再検討している」と述べた。注文を当初予定の49機から減らすことを事故の前に決定していたと明らかにした。」

交渉事だからな。

いろんな思惑が絡んでいるんだろう。

(ガルーダ航空、737MAXの発注キャンセル 主要航空会社で初)
https://www.ig.com/jp/news-and-trade-ideas/other-news/_737max_garuda-is-canceling-its-order-for-49-boeing-737-max-airl-190322

「ガルーダは額面60億ドルの737MAXの購入契約を、ボーイングの別の機種に変更する可能性がある。現在、ボーイングと協議しており、エアバスの航空機は検討していないという。」

(ガルーダ、737 MAX注残キャンセルへ 49機、ボーイングと交渉)
https://www.aviationwire.jp/archives/169104

「同社は当初、2017年から2019年にかけて受領予定だったが、機材活用を見直した結果、2020年から2024年までに後ろ倒ししていた。」

ガルーダは戦略的に動いている。

「利用客の安全や信頼に対し疑念が残る。安全が最優先だ」

いやいや、そうじゃないだろう。

ビジネスが最優先に決まっている。

初出のAFPの記事では、「理由について利用客が737MAX8型機への信頼を失ってしまったと指摘。」とか言ってるけど、ガルーダの利用者にアンケートしたわけじゃないだろうしな。

大手航空会社で、初めてキャンセルの意向を表明した点に着目されてニュースになっているんだろうが、結局はこの事故を利用して、ビジネスを有利に展開しようとしているだけだ。

737MAX10にしたって、胴体をストレッチしただけで、MCASとかは同じだろうからな。

(ボーイング、737 MAX 10の仕様決定 胴体最長、20年納入開始)
https://www.aviationwire.jp/archives/140687

「737 MAX 9の胴体を66インチ(約1.7メートル)延長して、定員増加によりドアを追加し、翼や圧力隔壁なども改良する。」

「ボーイングはエアバスA321neoと比較し、737 MAX 10は運航コストを座席または輸送距離あたりで5%削減するとしており、これまででもっとも収益性の高い単通路機と呼んでいる。」

やっぱ、金稼げる方が欲しいよなあ・・・。

まあいい。

ボーイング社のページにある画像を見ると、寸詰まりの感がある8などと異なり、伸びやかなスタイルになっている。

(737 MAX 10)
http://www.boeing.com/commercial/737max10/index.page

「Technical Specs:
・Length:43.8 m
・Wingspan:35.9 m
・LEAP-1B from CFM International」

長さこそ伸びているが、翼幅は同じ。

エンジンも同じだ。

したがって、MCASも同じ(たぶん)。

顧客の信頼がどうのこうのというのが、嘘っぱちだという証拠だな(そうなのかあ?)。

ケチの付いた8から、10に変更してくれるなら、B社にとっても悪い話ではない。

おそらく、B社にとっての収益性も、8より10の方が高いだろうしな(未確認)。

737シリーズが、707の後継機として開発されたことは知られている。

(ボーイング707)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0707

「胴体設計の流用で、中型3発ジェット機727、小型双発ジェット機737をも産み出す母体となったことは特筆される。707に始まる一連のジェット旅客機シリーズの成功で、ボーイング社はその後半世紀以上に渡り世界的な旅客機メーカーとしての地歩を固めた。」

「707-120B:
・全長:44.22m
・全幅:39.90m
・乗客数:110(2クラス)、189(1クラス)」

10は、そのおじいさんに当たる707に匹敵する大きさになってきている。

搭載人員に至っては、既に凌駕していることになる(10は、最大230人)。

それを可能にしているのは、強力な双発エンジンなわけで、それを搭載するためにMCASが必要不可欠だったわけだ(たぶん)。

なんだかんだ言っても、8も10も同じ飛行機だからな。

燃費勝負で、エアバスに負けるわけにはいかない。

リープエンジンを積むことは、737MAXにとっては死活問題だ。

それを可能にするMCASにケチが付いた。

今後の改良で、本当に安全性が担保されるのか。

それとも、当局を丸め込んで、再び欠陥飛行機の承認を得ることになるのか。

エンジンの主翼への搭載位置が変わらない以上、機首上げ失速が起こりやすい特性は変わらない(未確認)。

とすれば、ガルーダのキャンセル理由は、顧客(搭乗者)を欺くものだ。

経営者は、顧客の安全に配慮してキャンセルするわけではない。

収益最大化のための機種変更交渉を有利に進めようとして、事故を利用しているに過ぎない。

もちろん、それは重要なことだ。

安全第一を語るには、収益が上がらなければならんからな。

潰れてしまっては、元も子もない・・・。

莫大な違約金を払って、A321neoに変えるわけではないのだ。

ガルーダのキャンセルの件は、B社にとっては痛くも痒くもない話だ。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、ただ、既にMCASを使わない737の開発が始まっているのかと思っただけだ。

勘違いか・・・。

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