保健大臣からの特別な連絡 ― 2019年03月25日 08:46
保健大臣からの特別な連絡
(SITUATION ÉPIDÉMIOLOGIQUE DANS LES PROVINCES DU NORD-KIVU ET DE L'ITURI
Dimanche 24 mars 2019)
https://us13.campaign-archive.com/?u=89e5755d2cca4840b1af93176&id=20dee366c5
「流行の開始以来、累積症例数は1,009」(フランス語は比較的得意らしい自動翻訳のまま:以下同じ)
一気に超えたな。
10日前の感染者数は936人だったからな。
1日平均7人以上のペースで増えたことになる。
DRCにおけるエボラの感染力は衰えていない。
1000人突破を記念して(?)、保健大臣が特別寄稿している。
「今日までに、629人が死亡しました。この苦痛な試練を克服する機会を得た321人の癒された人々にとって、家に帰ることは必ずしも容易ではありません。すでにこの病気の遺産と暮らすことを余儀なくされているこれらのエボラの受賞者は、彼らのコミュニティ内での汚名にも直面しています。」
「コミュニティは、暴力、噂、および偽の専門家の呼びかけに屈しないことによって、ウイルスの拡散を阻止し、そのメンバーを保護するための集団的および個人的責任を持っています。」
「病気の子供を保健所に連れて行って、検査室でサンプルを採取することを受け入れる母親のレベルから始まります。」
「家族の一人がエボラに感染した後に家族全員が予防接種を受けていることを認める家族の長に基づいています。」
「地区または村の長が率いる地元の暴力団委員会の設置は、市民の行動センターをより密接に結び付けます。」
このメッセージの中には、現地で対応を阻害しているのが反体制武装勢力だけではないということが明記されている。
コミュニティは、暴力、噂、および偽の専門家の呼びかけに屈し、母親は病気の子供を保健所に連れて行くことが出来ず、家族の一人がエボラに感染した家長は残りの家族全員に予防接種を認めようとしない・・・。
地域の暴力団は、その隠然たる権力を維持するために、家族を脅し、治療が成功した患者が村に戻った後も差別を助長しているのだ(そうなのかあ?)。
村八分にされてしまう・・・。
そうした行動が積もり積もって、1000人を超える感染者を生み出し続けている。
エボラは現代を映す鏡だ。
DRC東部地域では、まさにその通りだと言える。
人間の社会の在り様そのままに、その隙間に入り込み、拡大し、維持し続ける。
外からもたらされた災厄ではなく、内に持っている姿そのものなのだ。
そこに光を当て、何らかの変化をもたらすことが出来なければ、この災厄は終わらない。
人間の社会が変わる時には苦痛を伴う。
それを受け入れることが出来るのは、その痛みにいや増す苦痛がもたらされた時だけだ。
そして、変化することによって、その苦痛が取り除かれることが確信された時だ。
保健大臣のメッセージが、その確信を与えるとは思えないけどな。
ETC(エボラ治療センター)での治療成績が90パーセント以上とかならともかく、6割じゃあな・・・。
ネガティブな情報が増幅されがちなことを考えれば、ETCに行ったらみんな殺されるぞと言われかねない。
祈祷師の商売敵だからな。
放っておいても、4割くらいは自然治癒するからな。
そっちを強調して宣伝すれば、まだまだ商売することは可能だ・・・。
その祈祷師を取り纏めている勢力だって、いるに違いない。
地元に巣食い、隠然たる力を及ぼしている連中だ。
彼らに逆らってまで、母親は子供を保健所に連れて行くだろうか。
家長は、怪しげなワクチンを家族全員に受けさせるだろうか。
村は、ETCから戻ってきた連中を、暖かく迎え入れるだろうか。
DRCのエボラ流行の根は深い。
1000人の感染者の次は、2000人の感染者だなどと、軽々しく言うことは許されないだろうが、浮沈子は間違いなくそうなると見ている。
この致死率や、ETCでの治療成績、感染者の増加具合、地域での抑え込みと国際感染症へ発展しない状況は、ある意味、嵌っているからな。
根絶へ向けてのインセンティブが働きにくい。
じわじわと増え続けるパターンなわけだ。
ひとたび資金ショートなど起きて、対応の手が緩めば、一気に広がりかねない。
しかし、現状の対応では、根本的な解決は困難だ。
「Beni、Mabalako、Tchomiaなど、Ebolaの対応が適切であったすべての保健ゾーンでは、ウイルスの感染は止められています。」
これらの地域で成功した手法が、現在感染が続いている地域で同じように奏功するかどうかは分からない。
赤道直下の地域に、春が来るかどうかは知らないが、浮沈子の予想が外れて、2000人の感染者を記録する前に今回の流行が終息することを願おう・・・。
(SITUATION ÉPIDÉMIOLOGIQUE DANS LES PROVINCES DU NORD-KIVU ET DE L'ITURI
Dimanche 24 mars 2019)
https://us13.campaign-archive.com/?u=89e5755d2cca4840b1af93176&id=20dee366c5
「流行の開始以来、累積症例数は1,009」(フランス語は比較的得意らしい自動翻訳のまま:以下同じ)
一気に超えたな。
10日前の感染者数は936人だったからな。
1日平均7人以上のペースで増えたことになる。
DRCにおけるエボラの感染力は衰えていない。
1000人突破を記念して(?)、保健大臣が特別寄稿している。
「今日までに、629人が死亡しました。この苦痛な試練を克服する機会を得た321人の癒された人々にとって、家に帰ることは必ずしも容易ではありません。すでにこの病気の遺産と暮らすことを余儀なくされているこれらのエボラの受賞者は、彼らのコミュニティ内での汚名にも直面しています。」
「コミュニティは、暴力、噂、および偽の専門家の呼びかけに屈しないことによって、ウイルスの拡散を阻止し、そのメンバーを保護するための集団的および個人的責任を持っています。」
「病気の子供を保健所に連れて行って、検査室でサンプルを採取することを受け入れる母親のレベルから始まります。」
「家族の一人がエボラに感染した後に家族全員が予防接種を受けていることを認める家族の長に基づいています。」
「地区または村の長が率いる地元の暴力団委員会の設置は、市民の行動センターをより密接に結び付けます。」
このメッセージの中には、現地で対応を阻害しているのが反体制武装勢力だけではないということが明記されている。
コミュニティは、暴力、噂、および偽の専門家の呼びかけに屈し、母親は病気の子供を保健所に連れて行くことが出来ず、家族の一人がエボラに感染した家長は残りの家族全員に予防接種を認めようとしない・・・。
地域の暴力団は、その隠然たる権力を維持するために、家族を脅し、治療が成功した患者が村に戻った後も差別を助長しているのだ(そうなのかあ?)。
村八分にされてしまう・・・。
そうした行動が積もり積もって、1000人を超える感染者を生み出し続けている。
エボラは現代を映す鏡だ。
DRC東部地域では、まさにその通りだと言える。
人間の社会の在り様そのままに、その隙間に入り込み、拡大し、維持し続ける。
外からもたらされた災厄ではなく、内に持っている姿そのものなのだ。
そこに光を当て、何らかの変化をもたらすことが出来なければ、この災厄は終わらない。
人間の社会が変わる時には苦痛を伴う。
それを受け入れることが出来るのは、その痛みにいや増す苦痛がもたらされた時だけだ。
そして、変化することによって、その苦痛が取り除かれることが確信された時だ。
保健大臣のメッセージが、その確信を与えるとは思えないけどな。
ETC(エボラ治療センター)での治療成績が90パーセント以上とかならともかく、6割じゃあな・・・。
ネガティブな情報が増幅されがちなことを考えれば、ETCに行ったらみんな殺されるぞと言われかねない。
祈祷師の商売敵だからな。
放っておいても、4割くらいは自然治癒するからな。
そっちを強調して宣伝すれば、まだまだ商売することは可能だ・・・。
その祈祷師を取り纏めている勢力だって、いるに違いない。
地元に巣食い、隠然たる力を及ぼしている連中だ。
彼らに逆らってまで、母親は子供を保健所に連れて行くだろうか。
家長は、怪しげなワクチンを家族全員に受けさせるだろうか。
村は、ETCから戻ってきた連中を、暖かく迎え入れるだろうか。
DRCのエボラ流行の根は深い。
1000人の感染者の次は、2000人の感染者だなどと、軽々しく言うことは許されないだろうが、浮沈子は間違いなくそうなると見ている。
この致死率や、ETCでの治療成績、感染者の増加具合、地域での抑え込みと国際感染症へ発展しない状況は、ある意味、嵌っているからな。
根絶へ向けてのインセンティブが働きにくい。
じわじわと増え続けるパターンなわけだ。
ひとたび資金ショートなど起きて、対応の手が緩めば、一気に広がりかねない。
しかし、現状の対応では、根本的な解決は困難だ。
「Beni、Mabalako、Tchomiaなど、Ebolaの対応が適切であったすべての保健ゾーンでは、ウイルスの感染は止められています。」
これらの地域で成功した手法が、現在感染が続いている地域で同じように奏功するかどうかは分からない。
赤道直下の地域に、春が来るかどうかは知らないが、浮沈子の予想が外れて、2000人の感染者を記録する前に今回の流行が終息することを願おう・・・。
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