R2ーD2とカプコンなら分かるけど ― 2019年03月26日 00:07
R2ーD2とカプコンなら分かるけど
(R2-D2)
https://ja.wikipedia.org/wiki/R2-D2
「アメリカのSF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場するキャラクター(ドロイド)」
「R2-D2という名前は、映画『アメリカン・グラフィティ』(1973年)の制作の際に、音響担当のウォルター・マーチが、「フィルムの2巻目(Reel 2)に入ってる2番目の会話場面(Dialogue 2)」という意味でルーカスに「R2D2を持ってきてくれ」と言ったことに由来する。ルーカスがその語感を気に入って、後年ロボットの名前に採用した。」
へえーっ、そうだったのかあ(浮沈子は、スターウォーズフリークではないので・・・)。
(カプコン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%B3%E3%83%B3
「1979年、アイ・アール・エム(IRM)株式会社として設立した。」
「カプコンという社名は1981年にIRMの子会社として設立した「カプセル・コンピュータ」に由来する。」
名前の由来に、ひとひねりあるところは共通かもな。
まあ、どうでもいいんですが。
本題に移ろうか。
今日のお題は、R3D2とカプトンの話だ(臭い前振りだったか)。
(R3D2)
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/r3d2.htm
「R3D2(Radio Frequency Risk Reduction展開デモンストレーション)は、新しいタイプの膜反射型アレイアンテナを宇宙で認定するというDARPAの使命です。ティッシュペーパーのような薄いKaptonメンブレンで作られたアンテナは、打ち上げ時に収納するためにしっかりと梱包され、地球の低軌道に到達すると、直径2.25メートルのフルサイズに展開されます。」(自動翻訳のまま:以下同じ)
明日に延期されたエレクトロンの打ち上げで上がるやつだ。
展開式アンテナの素材は、ポリイミド膜であるカプトン(Kapton)だという。
(ポリイミド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%89
「化学的構造は古くから知られていたが、工業的に実用化されたのは1965年、米国のデュポン社がポリイミドフィルム「カプトン」を上市したのが最初である。」
(Kapton)
https://en.wikipedia.org/wiki/Kapton
「サンシールドのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はまた、アルミ化カプトンで作られています。」
ああ、あの日よけかあ・・・。
ポリイミドフィルムについては、あかつきと一緒に打ち上げられたイカロスの帆の材料として選定されたのが記憶にあった。
「きわめて軽量かつ過酷な環境に強いという物理的性質から、2010年に宇宙航空研究開発機構が打ち上げた、宇宙ヨットと呼ばれる小型ソーラー電力セイル実証機である IKAROS の太陽帆としても採用された。」(ポリイミドより)
今回は、その膜を使ってアンテナにしようというわけだな。
(This DARPA satellite will be designed, built and launched in 18 months)
https://www.c4isrnet.com/c2-comms/satellites/2019/01/23/this-darpa-satellite-will-be-designed-built-and-launched-in-18-months/
「このミッションは、低地球軌道における弾力性のあるセンサーとデータトランスポート層の新たな概念を検証するのに役立ちます。今日では存在しませんが、宇宙を基盤とするインターネットの基盤を築くことによって世界の通信に革命をもたらします。」
インターネット衛星コンステレーションには、ワンウェブやスターリンクだけではなく、国防総省高等研究計画局(DARPA)も参画するわけだ(そんなあ!)。
まあいい。
軍事通信用衛星を片っ端から打ち上げて、軍専用の通信を担うという話の中では、コンパクトな衛星で必要十分なアンテナ性能を得ることも重要なんだろう。
そもそも、インターネット創成期の展開の中で、ダルパが果たした役割は大きい。
(インターネットの歴史)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
「ARPANET、イギリス国立物理学研究所のMark I、CYCLADES、メリット・ネットワーク、Tymnet、Telenetといったパケット交換ネットワークが1960年代末から1970年代初めに開発され、様々な通信プロトコルを用いていた。中でもARPANETは、複数のネットワークを相互接続し,ネットワークのネットワークを構築するインターネットワーキングのためのプロトコルの開発へと乗り出した。」
(ARPANET)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ARPANET
「世界で初めて運用されたパケット通信コンピュータネットワークであり、インターネットの起源でもある。」
「目的は新しいコンピュータ技術を利用して、核の脅威に対する軍事的指揮と制御のニーズを満たし、米国の核兵器の存続可能な制御を達成し、軍事戦術と管理の意思決定を改善することでした。」
ARPANETの開発のほとんどの請求書に署名を行なったDARPAの副局長 (1967-1971)・局長(1971-1974)のステファン・J・ルカシックの記述だが、今日、この件に関しては、疑義が呈されているようだ。
「ARPANETは核攻撃に耐える指揮統制システムを作るために始まったのではない。そのようなシステムの構築は明らかに軍にとって大きな要望ではあったが、それはARPAの任務ではなかった。実際、我々がそれを試みていれば、厳しく批判されただろう。むしろARPANETは、わが国にある大規模で強力な研究用コンピュータの数が限られていて、それらを使いたいと思っている研究者の多くは地理的に離れたところにいるという我々の欲求不満が出発点である。」
ARPANET構築を促進させたリソース不足について、ARPA局長 (1965–1967) のチャールズ・ヘルツフェルトの述懐だそうだ。
開発に当たった当事者の見解が異なっているというのもまた、歴史的事実のようだな。
「ARPANETが最初から軍の独占技術だったとしたら、こんなことをする必要はまったくなかったでしょう。それどころか、すべてが軍の機密情報として扱われ、インターネットはそれこそ誰も知らないものになっていたはずです。」
村井純の見解だが、まあ、そうならなかったおかげで、このブログも成立しているわけだ。
技術的には独自の発展を遂げ、のちに普及したTCP/IPをベースとしたインターネットに取って代わられることになり、ARPANETは終焉を迎える。
正式な退役は1990年2月28日だそうだ。
その後のインターネットの発展は、我々のよく知るところである。
ダルパは、今回、宇宙におけるインターネット通信の新たな姿を提示しようとしているのかもしれない。
既に、スターリンクの試験衛星(2基)や、ワンウェブの本衛星6基が上がり、民間では低軌道インターネット衛星コンステレーションが始まりつつある。
インターネットが軍事需要とはビミョーな距離を置きながら、しかし、密接に関連して発展してきたことは間違いない。
衛星通信の新しいカタチ。
そこに、ダルパが一枚かんでいるというのは、いささか味わい深いものを感じる。
エレクトロンのビデオ信号に低下がみられたため、打ち上げは延期されたという。
(Rocket Lab launch with DARPA’s R3D2 satellite rescheduled for Tuesday)
https://spaceflightnow.com/2019/03/25/rocket-lab-launch-with-darpas-r3d2-satellite-rescheduled-for-tuesday/
「チームは、低パフォーマンスで13dB低いビデオトランスミッタを特定しました」
「冗長なリンクがあるので、技術的に飛ぶことは技術的に優れていたが、パフォーマンスが低下したために不快になる理由はわからない」
うーん、何らかの妨害工作があったのかもしれないな。
「2回目の打ち上げに間に合うように、疑わしいビデオ送信機を交換することを目指している」
「火曜日の4時間の打ち上げウィンドウは、午後6時30分米国東部標準時(2230 GMT)に開きます。」
どーせ、ビデオ送信機の中身は、みんな中国製だろうしな(未確認:分解してみると、なにやら怪しげなチップが・・・)。
軍事衛星の打ち上げだからな。
何が起こってもおかしくはない。
前にも書いたが、ロケットラボは米国の企業だ。
CEOのペーターベックはキウイかもしれないし、現在の打ち上げは全てニュージーランド北島マヒア半島から行われているとしてもだ。
明日の今頃には、結果が分かっているだろう。
中国の妨害工作(またまた妄想?)が成功すれば、米国も目が覚めるのではないか。
エレクトロンは、いいとばっちりを被ることになる(そうなのかあ?)。
宇宙インターネットを巡る米国内の熾烈な争い。
宇宙強国を目指す中国の影。
安価でスピーディーな打ち上げの提供を目指すロケットラボ。
R2ーD2とカプコンと似てるとか、与太を飛ばしてる場合じゃないんじゃね?。
生き馬の目を抜く宇宙開発競争・・・。
我が国だって、のほほんとしてはいられないんじゃないのかあ?。
(R2-D2)
https://ja.wikipedia.org/wiki/R2-D2
「アメリカのSF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場するキャラクター(ドロイド)」
「R2-D2という名前は、映画『アメリカン・グラフィティ』(1973年)の制作の際に、音響担当のウォルター・マーチが、「フィルムの2巻目(Reel 2)に入ってる2番目の会話場面(Dialogue 2)」という意味でルーカスに「R2D2を持ってきてくれ」と言ったことに由来する。ルーカスがその語感を気に入って、後年ロボットの名前に採用した。」
へえーっ、そうだったのかあ(浮沈子は、スターウォーズフリークではないので・・・)。
(カプコン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%97%E3%82%B3%E3%83%B3
「1979年、アイ・アール・エム(IRM)株式会社として設立した。」
「カプコンという社名は1981年にIRMの子会社として設立した「カプセル・コンピュータ」に由来する。」
名前の由来に、ひとひねりあるところは共通かもな。
まあ、どうでもいいんですが。
本題に移ろうか。
今日のお題は、R3D2とカプトンの話だ(臭い前振りだったか)。
(R3D2)
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/r3d2.htm
「R3D2(Radio Frequency Risk Reduction展開デモンストレーション)は、新しいタイプの膜反射型アレイアンテナを宇宙で認定するというDARPAの使命です。ティッシュペーパーのような薄いKaptonメンブレンで作られたアンテナは、打ち上げ時に収納するためにしっかりと梱包され、地球の低軌道に到達すると、直径2.25メートルのフルサイズに展開されます。」(自動翻訳のまま:以下同じ)
明日に延期されたエレクトロンの打ち上げで上がるやつだ。
展開式アンテナの素材は、ポリイミド膜であるカプトン(Kapton)だという。
(ポリイミド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AA%E3%82%A4%E3%83%9F%E3%83%89
「化学的構造は古くから知られていたが、工業的に実用化されたのは1965年、米国のデュポン社がポリイミドフィルム「カプトン」を上市したのが最初である。」
(Kapton)
https://en.wikipedia.org/wiki/Kapton
「サンシールドのジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はまた、アルミ化カプトンで作られています。」
ああ、あの日よけかあ・・・。
ポリイミドフィルムについては、あかつきと一緒に打ち上げられたイカロスの帆の材料として選定されたのが記憶にあった。
「きわめて軽量かつ過酷な環境に強いという物理的性質から、2010年に宇宙航空研究開発機構が打ち上げた、宇宙ヨットと呼ばれる小型ソーラー電力セイル実証機である IKAROS の太陽帆としても採用された。」(ポリイミドより)
今回は、その膜を使ってアンテナにしようというわけだな。
(This DARPA satellite will be designed, built and launched in 18 months)
https://www.c4isrnet.com/c2-comms/satellites/2019/01/23/this-darpa-satellite-will-be-designed-built-and-launched-in-18-months/
「このミッションは、低地球軌道における弾力性のあるセンサーとデータトランスポート層の新たな概念を検証するのに役立ちます。今日では存在しませんが、宇宙を基盤とするインターネットの基盤を築くことによって世界の通信に革命をもたらします。」
インターネット衛星コンステレーションには、ワンウェブやスターリンクだけではなく、国防総省高等研究計画局(DARPA)も参画するわけだ(そんなあ!)。
まあいい。
軍事通信用衛星を片っ端から打ち上げて、軍専用の通信を担うという話の中では、コンパクトな衛星で必要十分なアンテナ性能を得ることも重要なんだろう。
そもそも、インターネット創成期の展開の中で、ダルパが果たした役割は大きい。
(インターネットの歴史)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2
「ARPANET、イギリス国立物理学研究所のMark I、CYCLADES、メリット・ネットワーク、Tymnet、Telenetといったパケット交換ネットワークが1960年代末から1970年代初めに開発され、様々な通信プロトコルを用いていた。中でもARPANETは、複数のネットワークを相互接続し,ネットワークのネットワークを構築するインターネットワーキングのためのプロトコルの開発へと乗り出した。」
(ARPANET)
https://ja.wikipedia.org/wiki/ARPANET
「世界で初めて運用されたパケット通信コンピュータネットワークであり、インターネットの起源でもある。」
「目的は新しいコンピュータ技術を利用して、核の脅威に対する軍事的指揮と制御のニーズを満たし、米国の核兵器の存続可能な制御を達成し、軍事戦術と管理の意思決定を改善することでした。」
ARPANETの開発のほとんどの請求書に署名を行なったDARPAの副局長 (1967-1971)・局長(1971-1974)のステファン・J・ルカシックの記述だが、今日、この件に関しては、疑義が呈されているようだ。
「ARPANETは核攻撃に耐える指揮統制システムを作るために始まったのではない。そのようなシステムの構築は明らかに軍にとって大きな要望ではあったが、それはARPAの任務ではなかった。実際、我々がそれを試みていれば、厳しく批判されただろう。むしろARPANETは、わが国にある大規模で強力な研究用コンピュータの数が限られていて、それらを使いたいと思っている研究者の多くは地理的に離れたところにいるという我々の欲求不満が出発点である。」
ARPANET構築を促進させたリソース不足について、ARPA局長 (1965–1967) のチャールズ・ヘルツフェルトの述懐だそうだ。
開発に当たった当事者の見解が異なっているというのもまた、歴史的事実のようだな。
「ARPANETが最初から軍の独占技術だったとしたら、こんなことをする必要はまったくなかったでしょう。それどころか、すべてが軍の機密情報として扱われ、インターネットはそれこそ誰も知らないものになっていたはずです。」
村井純の見解だが、まあ、そうならなかったおかげで、このブログも成立しているわけだ。
技術的には独自の発展を遂げ、のちに普及したTCP/IPをベースとしたインターネットに取って代わられることになり、ARPANETは終焉を迎える。
正式な退役は1990年2月28日だそうだ。
その後のインターネットの発展は、我々のよく知るところである。
ダルパは、今回、宇宙におけるインターネット通信の新たな姿を提示しようとしているのかもしれない。
既に、スターリンクの試験衛星(2基)や、ワンウェブの本衛星6基が上がり、民間では低軌道インターネット衛星コンステレーションが始まりつつある。
インターネットが軍事需要とはビミョーな距離を置きながら、しかし、密接に関連して発展してきたことは間違いない。
衛星通信の新しいカタチ。
そこに、ダルパが一枚かんでいるというのは、いささか味わい深いものを感じる。
エレクトロンのビデオ信号に低下がみられたため、打ち上げは延期されたという。
(Rocket Lab launch with DARPA’s R3D2 satellite rescheduled for Tuesday)
https://spaceflightnow.com/2019/03/25/rocket-lab-launch-with-darpas-r3d2-satellite-rescheduled-for-tuesday/
「チームは、低パフォーマンスで13dB低いビデオトランスミッタを特定しました」
「冗長なリンクがあるので、技術的に飛ぶことは技術的に優れていたが、パフォーマンスが低下したために不快になる理由はわからない」
うーん、何らかの妨害工作があったのかもしれないな。
「2回目の打ち上げに間に合うように、疑わしいビデオ送信機を交換することを目指している」
「火曜日の4時間の打ち上げウィンドウは、午後6時30分米国東部標準時(2230 GMT)に開きます。」
どーせ、ビデオ送信機の中身は、みんな中国製だろうしな(未確認:分解してみると、なにやら怪しげなチップが・・・)。
軍事衛星の打ち上げだからな。
何が起こってもおかしくはない。
前にも書いたが、ロケットラボは米国の企業だ。
CEOのペーターベックはキウイかもしれないし、現在の打ち上げは全てニュージーランド北島マヒア半島から行われているとしてもだ。
明日の今頃には、結果が分かっているだろう。
中国の妨害工作(またまた妄想?)が成功すれば、米国も目が覚めるのではないか。
エレクトロンは、いいとばっちりを被ることになる(そうなのかあ?)。
宇宙インターネットを巡る米国内の熾烈な争い。
宇宙強国を目指す中国の影。
安価でスピーディーな打ち上げの提供を目指すロケットラボ。
R2ーD2とカプコンと似てるとか、与太を飛ばしてる場合じゃないんじゃね?。
生き馬の目を抜く宇宙開発競争・・・。
我が国だって、のほほんとしてはいられないんじゃないのかあ?。
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