動的制御前提に最適化されたハードウェアか2019年04月08日 12:52

動的制御前提に最適化されたハードウェアか
動的制御前提に最適化されたハードウェアか


(未来の飛行機はムニュっとトランスフォーム。NASAとMITが研究する新時代の翼)
https://www.gizmodo.jp/2019/04/morph-wing.html

「1種類のパーツを何百個も作り、それを組み合わせて翼にするというところ。生産効率が大幅に向上するだけでなく、デザインに柔軟性が生まれるのもメリットです。」

「いままでの翼には飛行機本体を制御するための補助翼(翼の後ろの方にくっついている、可動する翼)が必要だったのに対し、新しい翼は必ずしも補助翼を必要としないそうです。素材と構造が持つ剛性と柔軟性のおかげで翼の全体、または一部が変形できるところが新しいのだとか。」

「離陸時、巡航時、着陸時などでそれぞれ適した形状にトランスフォームできるので、1枚で何通りもの役目を果たし、かつて必要だったパーツのいくつかはお役御免になってしまいます。」

もちろん、こんな飛行機に静的安定性などはない。

「もちろん支柱的な構造と、翼を変形させるための動力(モーターとか)は必須です」

翼の変形どころか、真っすぐ飛ぶ時ですら、動的制御なしに安定させることは出来ない。

鳥が空を飛ぶ時、彼らは身に着けた動的制御機能をフル回転させているのだ。

翼を変形させ、風を感じ、風に合わせて微調整を繰り返している。

737MAXの記事を書きながら、人類はまだまだ鳥には及ばないと悟る。

人の作りしものの限界、神の造りしものの素晴らしさを思い知る。

バベルの塔は、人の驕りを戒める逸話だが、数千年の時を経ても、神の造りしものであるはずの人類は、未だにバベルの塔を作ることを止めようとしない。

神の創造物の中で、唯一の欠陥品は人類ではないのかあ?。

まあ、どうでもいいんですが。

さっき、旅客機は構造的、静的安定性を前提として建造されなければならないと書いたばっかしなのに、その直後に、真逆の事例を引き合いに、これが未来の飛行機だなどというのはいかがなものか。

メカトロニクスの闇に踏み込み、ソフトでハードを制御して良きに計らう世界で生きようと決心したなら、次に来るのはハードに合わせたソフトではなく、ソフトウェアに合わせたハードウェアだろう。

いや、生物の形態とかは、そもそも遺伝子の表現型に過ぎないからな。

素材である分子の特性とかはどうしようもないとしても、それらを組み合わせて形態を得る際に、ソフトである遺伝子情報に従っているという点では、神の意に適っているともいえる。

引用した航空機のコンセプトは、最小単位の部品の組み合わせで、柔軟な形態を得るというものだ。

さらには、部品そのものの柔軟性(柔らかさ?)で、動的に変形させようという挑戦的なアプローチだ。

ややコンセプトに拘り過ぎの気がしないでもないが、意欲的なところはよろしい。

同一の部品というところを、若干緩めて、適材適所を図ることが出来れば、完成度はさらに上がるだろう。

その限界を見極めるうえでも、或いは最適な素材を見つけるためにも、同一の部品に拘るプロセスは必要かもしれない。

この飛行機は、静的安定性という概念とは最も遠いところにある。

いや、そもそも、静的安定性などというのは、有り得ない仮定の下での架空の状態なわけだからな。

現実の世界では、翼に当たる風は常に変化しているし、エンジンの推力だって一定ではない。

離陸や着陸、旋回や高度変化の際に、翼には動的な対応が求められる。

動的安定性とかいっても、その際の対応の幅や、コントロールのレスポンスの速さがどれ程のものかという相対的な問題に過ぎない。

地面に着陸しているとき以外に、航空機に静的安定性などという概念を持ち込んでみても無意味だ。

そういう広い意味でとらえた時には、飛行機を飛ばすということ自体が、既にメカトロニクスの世界に踏み込んでいる。

そのソフトウェアが担う制御を、訓練を受けた操縦士の脳が代わって行っていただけの話だ。

B社の核心は、営業利益の増大にあるから、アホなMCASに機体の欠陥を誤魔化す生煮えのコードを書き込み、737ーNGの振りをさせて機種転換訓練のコストを圧縮(隠ぺい?)して売りまくったわけだ。

故意とまでは言えないかもしれないが、確信犯であったことは間違いない。

事故はきっと起こるが、なんとか対処できるだろう(法的に?)。

最悪、ソフトウェアの書き換えで誤魔化し続けることが出来るに違いない。

出来れば、法的責任を問われずに逃げ切りたいものだ・・・。

そうして、737MAXシリーズを売りまくり、時間と利益を稼ぎ、ボロを出さずに次期737シリーズの開発期間とコストを得ることが出来ればサイコーだ・・・。

ライオンエアの事故が起こるまで、ボーイングはウハウハだったに違いない。

物理の神様の怒りに触れるまでは。

MITの変形飛行機は、最初から物理の神様にケンカを吹っかけている。

見逃してもらおうなどという謙虚な姿勢は、はなから持ち合わせていない。

もちろん、変形したのちの形態は、静的安定性を追求した従来の機体よりも、空気力学的に優れたものになることが期待される。

その時々の状況に応じて、鳥の翼のように変化するという意味で神の造りしものに似せようとしているという点では、物理の神様のご機嫌の取り方が堂に入ってきたと言えなくもない。

そこで使われるプログラムを書くのが、相変わらず、唯一の神の失敗作である人間であることを除けば・・・。

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