国際宇宙探査計画だってえ!? ― 2019年04月14日 22:20
国際宇宙探査計画だってえ!?
(チーム人類で宇宙を招く! 人類の活動領域、ついに地球外進出へ)
https://dot.asahi.com/aera/2019041100022.html?page=2
「宇宙飛行士で宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事の若田光一氏が、国際宇宙探査計画の全体像を説明した。」
ちなみに、国際宇宙探査計画なるものは、ハッキリ言って、ない!。
(世界の国々が協力して、人類の活動場所を太陽系に広げる国際宇宙探査計画)
http://www.isas.ac.jp/j/topics/event/2016/0729_open/image/leaflet/1-8.pdf
「JAXAも、世界15の国と地域の宇宙機関が参加している「国際宇宙探査協働グループ」(ISECG)に加わり、人類が宇宙での活動領域を拡大していくことの検討を進めています。」
浮沈子に言わせれば、世界中の業界が結託したカルテルのようなもんだ。
(国際宇宙探査協働グループ(ISECG))
https://imidas.jp/genre/detail/K-105-0253.html
「宇宙探査を実施している各国の担当機関が、情報交換と連絡、長期的な国際協力計画の検討などを行うための国際組織。国際宇宙探査フォーラム(ISEF)が閣僚レベルの会合であるのに対して、ISECGは実施機関が参加する。NASA(アメリカ航空宇宙局)、ESA(欧州宇宙機関)、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)、フランス国立宇宙研究センター、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、ロシア連邦宇宙局、インド宇宙研究機関(ISRO)など、13カ国の政府機関と一つの国際組織が参加している。」
情報は、やや古いかもしれない(2015/06)。
予算の裏付けがある真っ当な計画ではなく、こんなことが出来たらいいなという、各国の思惑をすり合わせる場だ(NASA親方から、仕事の割り当てを受ける場かも)。
予算当局に、これが通らないと国際的な信用を失っちまうぞという、脅し文句を突きつけるアイテムともいえる(そうなのかあ?)。
アエラの記事には、とんでもない話も出てくる。
「宇宙における人類の活動領域は、(中略)世界初の有人宇宙飛行に成功した1961年以降、約20年周期で広がってきた」
「60年代は、米ソ間の急速な開発競争の下で宇宙船技術などが急速に発展。」
「人類初の月面着陸も69年7月20日だった。」
「80年代には、米スペースシャトルや、ソ連からロシアにかけて運用された宇宙ステーション「ミール」などで、人間が宇宙に滞在する能力が確立された。」
「00年代は国際協力の時代を迎え、ISSによる地球低軌道での持続的な長期滞在が当たり前になった。有人宇宙船「神舟」や宇宙ステーション「天宮」に代表される中国の有人宇宙活動も急速に発展した。」
浮沈子には、活動領域は縮退しているように見えるんだがな。
・60年代:月面(380000km)
・70年代以降:地球低軌道(400km)
もちろん、月面には12人しかおり立っていないし、それに対して00年代以降に本格的になったISSへは、何百人という宇宙飛行士(や、大金を払った少数の観光客)が訪れている。
距離を稼いだ60年代と、数で勝負の00年代と言うなら、まあ、話は分かる。
で、その20年説に基づいて、2020年代から30年代がどうなるかという話は、残念ながらタダでは読めないらしい。
まあいい。
浮沈子には、怪しげな「国際宇宙探査計画」のシナリオは読めている。
月に足場を築き、火星探査に乗り出そうという話に決まっている。
「範囲は、国際宇宙ステーション(ISS)が飛ぶ地球低軌道より遠方の領域で、当面は地球の衛星である月の周回や月面を含む月全体、さらにはフォボスとダイモスの二つの衛星を含む火星を計画している。」
しかし、その肝心の月周回ステーションを提唱している米国ですら、その計画にブレが出ているからな。
同床異夢・・・。
20年というのは、事業的にみて、一人の人間が継続して携われる時間間隔だ。
それを一世代として、次々と計画を立て続け、実現へ結び付けていかなければ、業界は混迷する。
イデオロギーを背景とした宇宙開発競争が終焉を迎え、国際協力の美名の元に一気にクランチした時、一つの時代は終わった。
人類は月から撤退して、地球低軌道に留まることを余儀なくされる。
その期間は半世紀近くに及び、欲求不満は爆発寸前、政治的にポピュリズムが台頭し、業界への突き上げも厳しくなったが、もちろん、出すものは出さない。
米国一国で成し遂げた月面着陸を、世界中のなけなしの金をかき集めてやろうとしている(そうなのかあ?)。
既に、公共セクターだけでは持たないからな。
民間の資金を、どうやって導入するかという仕掛けも必要だ。
月や小惑星の開発の権利を切り売りして、それを元手に食いつないでいくしかないのだ(そんなあ!)。
火星なんて、いい商売になるかも知れない。
S社は、公然と火星移民をぶち上げているが、本当にそんな話になったら、当局はタダでは済まさないだろう。
当分、出来っこないと思ってるから静観しているだけだ。
わからんぞお・・・。
スターシップとスーパーヘビー(まあ、名前は毎年変わるだろうけど)が完成して、一度に100人ずつ、編隊組んで送り込み始めたら、あっという間に占領される。
独立して自給自足できるコロニーを成功させることが出来れば、もう、地球に頼ることはないからな。
それこそ、人類の活動領域の拡張になる。
さて、次の20年(2040年から2060年まで)はどういうことになるのか。
いよいよ、木星圏に進出してエウロパに降り立ち、惑星改造(エウロパは衛星ですが)して第二の地球を作り上げようとするかもしれない。
火星くらいなら、ちょこっと行って、気に入らなければ帰ってくることも可能だろうが、木星ではそう簡単にはいかないからな。
行くだけでも10年、帰ってこようなどと考えたら、数十年の期間がかかると考えた方がいい(公転周期は12年弱)。
そんなところに、活動領域を求める意義はわからない(浮沈子には、月も理解できないけど)。
もちろん、行ったきりで帰ってくることは想定されない。
そこで生まれ、そこで育ち、そこで子孫を得て、そこで死ぬことになる。
地球を故郷と思わない連中が蔓延るわけだ・・・。
火星なら、植民地が反乱が起こして、独立運動とかで反地球勢力が台頭しても、まあ、地球から出張って行って退治(!)することも可能かもしれないけど、木星圏ではそうはいかないだろうしな。
もう、諦めるより仕方がない。
次の20年(2060年から2080年まで)はどうか。
まあ、木星の次だから、土星かもな。
土星は遠いからな。
木星の倍もある。
エンケラドゥスとかに行くわけだ。
そんなとこまで、活動領域を広げてどうするかは知らない。
その頃になれば、そろそろ太陽系外惑星の直接探査の話が具体化しているだろうしな。
人類の活動領域を、太陽系の外に求めるかどうかで大激論だ。
土星圏でも、世代を超えたアプローチが必要だからな(公転周期30年)。
行って帰ってくれば、一生が終わる。
恒星間飛行になれば、数千世代を要することになり、生身では行けないからな。
無人の探査機飛ばすだけでも、おそらくは数百世代は結果が得られないに違いない。
人類は、そんな異世界にアプローチしようとするんだろうか?。
近所の恒星に活動領域を広げられれば、次はいよいよ、他の銀河への進出ということになる・・・。
んなわけ、ないじゃん!?。
浮沈子が見るところ、月軌道や月面止まりで、火星には行けないというのが正解に近いだろう。
少なくとも、今世紀中には無理だ。
月に足場を築くのでさえ、出来るかどうかは怪しい。
単に、行って帰ってくるだけの繰り返しになり、結局撤退してお終いになるのではないか。
その決断は、苦渋に満ちたものになるだろうが、それは仕方ない。
人類は、結局、この地球上の限られた場所でしか活動できず、せいぜい地球低軌道に留まることになる。
別に、留まらなくてもいいしな。
物見遊山に行って、短期滞在で帰ってくる程度で十分だろう。
(「月・火星探査時代」が始まった 第1回 新たな宇宙ステーションとトヨタの月面車が目指す未来)
https://news.biglobe.ne.jp/it/0401/mnn_190401_9785096994.html
「アメリカを中心とする有人宇宙探査は大きく分けて2つの時代に分けることができるだろう。」
「ひとつめは最初の有人宇宙飛行に始まり、月探査までの「アポロ時代」。」
「もうひとつは1981年のスペースシャトル打ち上げから、国際宇宙ステーション(ISS)建設を経て現在に至る「スペースシャトル・ISS時代」。」
「そして2021年から次の「月・火星探査時代」へ、人類の宇宙活動が新たな一歩を踏み出すのだ。」
業界は、20年時代説にハマっている。
そこには、地球低軌道からの撤退という、至極真っ当な選択肢はない。
「アポロ計画後、有人宇宙探査が行われなかった理由は、主に「費用がかかるうえに、行った先に資源などの利益がない」ということだった。」
浮沈子的には、まあ、まともな話に聞こえる。
「月に水が発見されたことで「費用を抑えられる資源」を手に入れるという目標が明確になった。」
それを手に入れて、活用するまでのコスト、その資源を活用して利益を生み出すことが出来るかどうかの検討は、しっかりやってもらいたいもんだな。
世界を支配するのはどっちかなどという、イデオロギー対立の動機がないからな。
商売が成り立つかどうかの物差ししかない時代だ。
水があったからと言って、それがどーしたの話に過ぎない(これがホントの水商売?)。
「「きぼう」の開発は1985年に決定し、宇宙ステーション計画自体の遅れが相次いだこともあって、2009年の完成まで24年を要した。」
「これに対してゲートウェイは開発決定から打ち上げまでわずか5年だ。」
なーに、心配することは何もない。
(伏兵現る)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/04/12/9058677
「とりあえず、行って帰ってくるだけなら、ゲートウェイの構成も最小限でいい。」
米国は、ゲートウェイ構想さえ自ら踏みにじって、最小構成(我が国が開発に携わる居住モジュールはない)で、2024年の月着陸を最優先で行おうとしている。
まあ、政権が変われば吹っ飛ぶ可能性もあるが、何かの間違いで現政権が継続するようなことがあれば、JAXAの出る幕は当分ない。
(ミールに見えてしまう深宇宙ゲートウェイ:画像のみ参照)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/03/11/9045873
最小構成に必要なのは、一番左の「電気・推進部(米)」、補助棟と居住棟の間にあるドッキングポートだけだからな(たぶん、米国が担当?)。
それもこれも、SLSが上手くいったらという、最も当てにならない前提の上での話だ。
浮沈子的に見ると、少なくとも2020年代前半には、ゲートウェイの影も形もないに違いない。
まあ、電気・推進部くらいは、民間ロケット(ファルコンヘビー?)で上げられるかもしれないけどな。
ドッキングポートも、何とかなるかも知れないけど、どうやって結合するのかな。
纏めて上げられる重量なのかな。
それだけじゃ、何の役にも立たないけどな。
SLSが上がらないことには、オリオン宇宙船を月まで飛ばせないからな・・・。
(チーム人類で宇宙を招く! 人類の活動領域、ついに地球外進出へ)
https://dot.asahi.com/aera/2019041100022.html?page=2
「宇宙飛行士で宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事の若田光一氏が、国際宇宙探査計画の全体像を説明した。」
ちなみに、国際宇宙探査計画なるものは、ハッキリ言って、ない!。
(世界の国々が協力して、人類の活動場所を太陽系に広げる国際宇宙探査計画)
http://www.isas.ac.jp/j/topics/event/2016/0729_open/image/leaflet/1-8.pdf
「JAXAも、世界15の国と地域の宇宙機関が参加している「国際宇宙探査協働グループ」(ISECG)に加わり、人類が宇宙での活動領域を拡大していくことの検討を進めています。」
浮沈子に言わせれば、世界中の業界が結託したカルテルのようなもんだ。
(国際宇宙探査協働グループ(ISECG))
https://imidas.jp/genre/detail/K-105-0253.html
「宇宙探査を実施している各国の担当機関が、情報交換と連絡、長期的な国際協力計画の検討などを行うための国際組織。国際宇宙探査フォーラム(ISEF)が閣僚レベルの会合であるのに対して、ISECGは実施機関が参加する。NASA(アメリカ航空宇宙局)、ESA(欧州宇宙機関)、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)、フランス国立宇宙研究センター、ドイツ航空宇宙センター(DLR)、ロシア連邦宇宙局、インド宇宙研究機関(ISRO)など、13カ国の政府機関と一つの国際組織が参加している。」
情報は、やや古いかもしれない(2015/06)。
予算の裏付けがある真っ当な計画ではなく、こんなことが出来たらいいなという、各国の思惑をすり合わせる場だ(NASA親方から、仕事の割り当てを受ける場かも)。
予算当局に、これが通らないと国際的な信用を失っちまうぞという、脅し文句を突きつけるアイテムともいえる(そうなのかあ?)。
アエラの記事には、とんでもない話も出てくる。
「宇宙における人類の活動領域は、(中略)世界初の有人宇宙飛行に成功した1961年以降、約20年周期で広がってきた」
「60年代は、米ソ間の急速な開発競争の下で宇宙船技術などが急速に発展。」
「人類初の月面着陸も69年7月20日だった。」
「80年代には、米スペースシャトルや、ソ連からロシアにかけて運用された宇宙ステーション「ミール」などで、人間が宇宙に滞在する能力が確立された。」
「00年代は国際協力の時代を迎え、ISSによる地球低軌道での持続的な長期滞在が当たり前になった。有人宇宙船「神舟」や宇宙ステーション「天宮」に代表される中国の有人宇宙活動も急速に発展した。」
浮沈子には、活動領域は縮退しているように見えるんだがな。
・60年代:月面(380000km)
・70年代以降:地球低軌道(400km)
もちろん、月面には12人しかおり立っていないし、それに対して00年代以降に本格的になったISSへは、何百人という宇宙飛行士(や、大金を払った少数の観光客)が訪れている。
距離を稼いだ60年代と、数で勝負の00年代と言うなら、まあ、話は分かる。
で、その20年説に基づいて、2020年代から30年代がどうなるかという話は、残念ながらタダでは読めないらしい。
まあいい。
浮沈子には、怪しげな「国際宇宙探査計画」のシナリオは読めている。
月に足場を築き、火星探査に乗り出そうという話に決まっている。
「範囲は、国際宇宙ステーション(ISS)が飛ぶ地球低軌道より遠方の領域で、当面は地球の衛星である月の周回や月面を含む月全体、さらにはフォボスとダイモスの二つの衛星を含む火星を計画している。」
しかし、その肝心の月周回ステーションを提唱している米国ですら、その計画にブレが出ているからな。
同床異夢・・・。
20年というのは、事業的にみて、一人の人間が継続して携われる時間間隔だ。
それを一世代として、次々と計画を立て続け、実現へ結び付けていかなければ、業界は混迷する。
イデオロギーを背景とした宇宙開発競争が終焉を迎え、国際協力の美名の元に一気にクランチした時、一つの時代は終わった。
人類は月から撤退して、地球低軌道に留まることを余儀なくされる。
その期間は半世紀近くに及び、欲求不満は爆発寸前、政治的にポピュリズムが台頭し、業界への突き上げも厳しくなったが、もちろん、出すものは出さない。
米国一国で成し遂げた月面着陸を、世界中のなけなしの金をかき集めてやろうとしている(そうなのかあ?)。
既に、公共セクターだけでは持たないからな。
民間の資金を、どうやって導入するかという仕掛けも必要だ。
月や小惑星の開発の権利を切り売りして、それを元手に食いつないでいくしかないのだ(そんなあ!)。
火星なんて、いい商売になるかも知れない。
S社は、公然と火星移民をぶち上げているが、本当にそんな話になったら、当局はタダでは済まさないだろう。
当分、出来っこないと思ってるから静観しているだけだ。
わからんぞお・・・。
スターシップとスーパーヘビー(まあ、名前は毎年変わるだろうけど)が完成して、一度に100人ずつ、編隊組んで送り込み始めたら、あっという間に占領される。
独立して自給自足できるコロニーを成功させることが出来れば、もう、地球に頼ることはないからな。
それこそ、人類の活動領域の拡張になる。
さて、次の20年(2040年から2060年まで)はどういうことになるのか。
いよいよ、木星圏に進出してエウロパに降り立ち、惑星改造(エウロパは衛星ですが)して第二の地球を作り上げようとするかもしれない。
火星くらいなら、ちょこっと行って、気に入らなければ帰ってくることも可能だろうが、木星ではそう簡単にはいかないからな。
行くだけでも10年、帰ってこようなどと考えたら、数十年の期間がかかると考えた方がいい(公転周期は12年弱)。
そんなところに、活動領域を求める意義はわからない(浮沈子には、月も理解できないけど)。
もちろん、行ったきりで帰ってくることは想定されない。
そこで生まれ、そこで育ち、そこで子孫を得て、そこで死ぬことになる。
地球を故郷と思わない連中が蔓延るわけだ・・・。
火星なら、植民地が反乱が起こして、独立運動とかで反地球勢力が台頭しても、まあ、地球から出張って行って退治(!)することも可能かもしれないけど、木星圏ではそうはいかないだろうしな。
もう、諦めるより仕方がない。
次の20年(2060年から2080年まで)はどうか。
まあ、木星の次だから、土星かもな。
土星は遠いからな。
木星の倍もある。
エンケラドゥスとかに行くわけだ。
そんなとこまで、活動領域を広げてどうするかは知らない。
その頃になれば、そろそろ太陽系外惑星の直接探査の話が具体化しているだろうしな。
人類の活動領域を、太陽系の外に求めるかどうかで大激論だ。
土星圏でも、世代を超えたアプローチが必要だからな(公転周期30年)。
行って帰ってくれば、一生が終わる。
恒星間飛行になれば、数千世代を要することになり、生身では行けないからな。
無人の探査機飛ばすだけでも、おそらくは数百世代は結果が得られないに違いない。
人類は、そんな異世界にアプローチしようとするんだろうか?。
近所の恒星に活動領域を広げられれば、次はいよいよ、他の銀河への進出ということになる・・・。
んなわけ、ないじゃん!?。
浮沈子が見るところ、月軌道や月面止まりで、火星には行けないというのが正解に近いだろう。
少なくとも、今世紀中には無理だ。
月に足場を築くのでさえ、出来るかどうかは怪しい。
単に、行って帰ってくるだけの繰り返しになり、結局撤退してお終いになるのではないか。
その決断は、苦渋に満ちたものになるだろうが、それは仕方ない。
人類は、結局、この地球上の限られた場所でしか活動できず、せいぜい地球低軌道に留まることになる。
別に、留まらなくてもいいしな。
物見遊山に行って、短期滞在で帰ってくる程度で十分だろう。
(「月・火星探査時代」が始まった 第1回 新たな宇宙ステーションとトヨタの月面車が目指す未来)
https://news.biglobe.ne.jp/it/0401/mnn_190401_9785096994.html
「アメリカを中心とする有人宇宙探査は大きく分けて2つの時代に分けることができるだろう。」
「ひとつめは最初の有人宇宙飛行に始まり、月探査までの「アポロ時代」。」
「もうひとつは1981年のスペースシャトル打ち上げから、国際宇宙ステーション(ISS)建設を経て現在に至る「スペースシャトル・ISS時代」。」
「そして2021年から次の「月・火星探査時代」へ、人類の宇宙活動が新たな一歩を踏み出すのだ。」
業界は、20年時代説にハマっている。
そこには、地球低軌道からの撤退という、至極真っ当な選択肢はない。
「アポロ計画後、有人宇宙探査が行われなかった理由は、主に「費用がかかるうえに、行った先に資源などの利益がない」ということだった。」
浮沈子的には、まあ、まともな話に聞こえる。
「月に水が発見されたことで「費用を抑えられる資源」を手に入れるという目標が明確になった。」
それを手に入れて、活用するまでのコスト、その資源を活用して利益を生み出すことが出来るかどうかの検討は、しっかりやってもらいたいもんだな。
世界を支配するのはどっちかなどという、イデオロギー対立の動機がないからな。
商売が成り立つかどうかの物差ししかない時代だ。
水があったからと言って、それがどーしたの話に過ぎない(これがホントの水商売?)。
「「きぼう」の開発は1985年に決定し、宇宙ステーション計画自体の遅れが相次いだこともあって、2009年の完成まで24年を要した。」
「これに対してゲートウェイは開発決定から打ち上げまでわずか5年だ。」
なーに、心配することは何もない。
(伏兵現る)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/04/12/9058677
「とりあえず、行って帰ってくるだけなら、ゲートウェイの構成も最小限でいい。」
米国は、ゲートウェイ構想さえ自ら踏みにじって、最小構成(我が国が開発に携わる居住モジュールはない)で、2024年の月着陸を最優先で行おうとしている。
まあ、政権が変われば吹っ飛ぶ可能性もあるが、何かの間違いで現政権が継続するようなことがあれば、JAXAの出る幕は当分ない。
(ミールに見えてしまう深宇宙ゲートウェイ:画像のみ参照)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/03/11/9045873
最小構成に必要なのは、一番左の「電気・推進部(米)」、補助棟と居住棟の間にあるドッキングポートだけだからな(たぶん、米国が担当?)。
それもこれも、SLSが上手くいったらという、最も当てにならない前提の上での話だ。
浮沈子的に見ると、少なくとも2020年代前半には、ゲートウェイの影も形もないに違いない。
まあ、電気・推進部くらいは、民間ロケット(ファルコンヘビー?)で上げられるかもしれないけどな。
ドッキングポートも、何とかなるかも知れないけど、どうやって結合するのかな。
纏めて上げられる重量なのかな。
それだけじゃ、何の役にも立たないけどな。
SLSが上がらないことには、オリオン宇宙船を月まで飛ばせないからな・・・。
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