ノートルダムの金(かね)2019年04月17日 13:17

ノートルダムの金(!)
ノートルダムの金(かね)


(ノートルダム大聖堂 (パリ))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82_(%E3%83%91%E3%83%AA)

「ノートルダムとはフランス語で「我らが貴婦人」すなわち聖母マリアを指す。」

浮沈子は、5年前の6月、ルマンを観戦するついでにパリ観光した際、訪れたことがある。

「バラ窓」と呼ばれるステンドグラスが美しかった印象があって、今回の火災で無事だったことを知って、胸をなでおろしている(画像は、そのバラ窓の一つと、今回崩れ落ちた尖塔の真下辺りの天井)。

(ノートルダム「5年以内に再建」と仏大統領 各界から寄付880億円)
https://www.afpbb.com/articles/-/3221132

「寺院の再建に対しては支援の輪が広がっている。寄付活動の先鞭(せんべん)をつけたのは、グッチ(GUCCI)やイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)などの高級ブランドを傘下に置くグループ「ケリング(KERING)」で、15日夜に1億ユーロ(約130億円)の寄付を表明した。」

「これに続いて16日、ケリングのライバル企業であるLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)と、その創業者でフランス一の富豪であるベルナール・アルノー(Bernard Arnault)氏の家族が2億ユーロ(約250億円)の寄付を表明。さらに仏化粧品大手ロレアル(L'Oreal)を創業したベタンクール(Bettencourt)家が2億ユーロ、仏石油王手(大手?)トタル(Total)が1億ユーロの寄付をそれぞれ表明した。」

あるところには、あるもんだな。

「支援は国外からも寄せられている。米アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)は「かけがえのない遺産を次世代のために」再建するべく支援を行うと発表した。支援額については言及しなかった。」

我が国も、要請に応じて支援を行う意思を表明している。

マクロンは、5年以内に修復すると豪語している(パリオリンピックに間に合わせたいらしい)。

「2024年のパリ五輪までに再建完了を目指す意向を示唆した。」

この寺院は、完成までに80年近くかかっている。

「・1163~1177 内陣の建造(1182奉献)
・1180~ 身廊(五廊式)の建造
・1196 司教モーリス・ド・シュリー死去、西側の梁間を除き、ほぼ完成
・1200~ 後継者ユード・ド・シュリーによる、西正面ファサードの建造
・1220 「王のギャラリー」の層まで
・1225 バラ窓の層まで
・1240 北塔(高さ地上63m)
・1250 南塔、全面完成」(ウィキより)

まあ、80年なんていうのは短い方だからな。

(サグラダ・ファミリア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%80%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%A2

「2026年の完成予定が現実となれば、1980年代に見込まれた約300年という建築期間はその後の30年で半減し、約144年の工期で完成することになる」

「なお、建設開始から長い年月が経っているため、建築と並行して既存部の修復も行われている。」

やれやれ・・・。

だが、建築期間の長さという点では、まだまだだな。

(ケルン大聖堂)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%B3%E5%A4%A7%E8%81%96%E5%A0%82

「現存の大聖堂は3代目」

「3代目は2代目が焼失した年である1248年に建設がはじまった。しかし、16世紀に入って宗教改革を発端とする財政難から一度工事が途絶し、正面のファサードの塔がひとつしかない状態が続いた。建設が再開されるのは19世紀に入ってからだった。」

「1842年に建設が再開され、もうひとつの塔の完成が急がれた。全てが完成したのは建設開始から600年以上が経過した1880年のこと」

引き算すると633年ということになる(!)。

もう、どうでもいいんですが。

ケルン大聖堂も、2代目は消失してるわけで、歴史的建造物が燃えてしまう話はよくある。

修復についても、あとから手を加えたりするしな。

「大聖堂は第二次世界大戦時のケルン市に対する英米軍の空襲で14発の直撃弾を受けた。内部は激しく破壊されたものの全体は崩れなかったため、1956年まで復旧工事が行われ、元の状態に復元された。この際に周囲の廃墟から再利用した粗悪なレンガで復旧された部分が残っていたが、1990年代に入り空襲前の外観に戻す作業が始まっている。」

ノートルダムといえば、ビクトルユゴーの小説でも知られる。

(ノートルダム・ド・パリ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%A

「『ノートルダムのせむし男』の邦題でも知られている。」

小説自体は凄惨な物語だが、デズニーアニメの邦訳は異なる。

(ノートルダムの鐘)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%AE%E9%90%98

「原題は冒頭の通り『THE HUNCHBACK OF NOTRE DAME』(日本語訳:ノートルダムのせむし男)だが、この「せむし男」が放送コードに抵触するため、邦題は変更された。」

まあいい。

今日のタイトルは、修復基金へ莫大な寄付を競う連中をパロったつもり(鐘→金!)。

5年で再建とか、政治日程と絡めずに、じっくりと時間を掛けて直すのがよろしい。

「1000年前に建設された仏ストラスブール大聖堂(Cathedral of Strasbourg)の修復を手掛ける財団のエリク・フィシャー(Eric Fischer)代表は、ノートルダム寺院の再建には「数十年」が必要との見解を示した。」(AFPの記事より)

順当な見積もりだな。

修復に必要な寄付は、早めに受け付けた方がいいかも知れない。

そっちは、早くしないとな。

数十年後、連中が存続しているかどうか分からんからな・・・。

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