フロッグキック養成ギプス或いはダイビングの星2019年04月07日 21:46

フロッグキック養成ギプス或いはダイビングの星


今なら、差し詰め虐待とか言われそうな話だな。

(大リーグボール養成ギプス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB#%E5%A4%A7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E9%A4%8A%E6%88%90%E3%82%AE%E3%83%97%E3%82%B9

「左投手用
一徹が作成したバネを使用した上半身強化用の器具。装着するとバネが常に腕を逆方向に引っ張り、強い筋肉を鍛えることができる。」

「日常生活の中でもギプスを装着しており、その甲斐あって代名詞ともなる豪速球を身につけた。」

イメージ的にはやや異なるが、効果的なフィンキックを身に付けるうえで、陸上における畳の上の水練が効果的ではないかと考え、そのための補助具(水の抵抗の再現や、正しい足の軌道を学習するためのもの)が考えられる。

バネとかゴムバンドでなくても、ある程度の抵抗を実現できればいいので、例えば重りと滑車のようなものでもいい。

トレーニングジムにある筋トレマシンのような感じか。

具体的な設計はこれからだけど、これを使えばフロッグキックはおろか、モジュールを交換したり、可動範囲を調整することによって、モディファイドフロッグキックやモディファイドフラッターキック、頭の中が攣りそうになるヘリコプターターンも陸上でトレーニングすることが出来るという魔法のような補助具だ。

中性浮力とトリムの調整を身に付けた後には、その本来の目的である効率的なフィンキックを学習しなければただの浮沈子になってしまう。

そう、中性浮力もトリムも、フィンで水を掻いて効率的に進むための前提条件に過ぎない。

前進あるのみ(ああ、バックワードキックもあるか・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

4月3日、4日とサイドマウント講習のお手伝いをして、フィンキックに悩む受講生を見ていて、陸上トレーニングを提案したのがきっかけ。

フロッグキックをマスターするのに、陸上で腹ばいになって、足の裏で手を押して、水中の水の抵抗を再現するトレーニングから思いついた。

正しいフィンの使い方、正しく使わないと、効率的に進めないというのを、水中でなくても気軽に練習できる優れものだ(単なる妄想ですが)。

流れが殆どない環境とかでは、バタ足よりもかえる足で泳いだ方がエア持ちがいいというのは知られた話だ。

慣れれば、筋肉痛とかにもならないかもしれないしな。

ガイドさんがよくやるはさみ足と、どっちが楽ちんかは知らない(浮沈子は、はさみ足は出来ないので)。

いずれにしても、エア持ちのいい、つまり効率的なフィンキックを行うことが出来れば、エアの消費が少なくなるだけでなく、疲労が軽減出来たり、窒素を溜め込むことが少なくなったりして、安全上も好ましいわけだ。

もちろん、コントロール系のフィンキックは、カメラ派ダイバーにとっても有効だ。

対象に正確に接近し、撮影した後はバックワードキックでスマートに対象から離れ、水底の砂を巻き上げたり、隣のダイバーを蹴りまくったりせずに泳ぐことが出来る。

PADIのトレーニングでは、フィンワークについて本格的に学習するプログラムは、サイドマウントスペシャルティくらいしかない。

そんなもんは、本数潜るうちに自然に身に付くという体育会系発想なのかもしれない。

そうではない。

正しい知識と効率的な学習で、しっかりとしたフィンワークの基礎を早い段階で学べば、それだけ長い期間を快適に過ごすことが出来るわけだし。

PADI的言い方をすれば、水中の環境保護にも貢献する。

PPBの後は、直ちにフィンキックのトレーニングが行える学習環境が望まれる。

一緒に潜っているバディが、スマートなフィンワークをしていれば、それ自体に宣伝効果があるかも知れないしな。

サイドマウントの学習に進む上でのアドバンテージにもなる。

興味関心があれば、テクニカルダイビングに進む人にとっても効果的だ。

フィンワークこそ、ダイビングを楽しむためのトレーニングツールに違いない。

周りを見ると、数百本潜っていても、中性浮力やフィンワークに問題があるダイバーがいる(浮沈子含めてだな)。

ダイビングのスキルの中で、少なくとも学習プログラムとしては、かなり軽視されているような気がしてならない。

昨日は、インストラクター講習の補助に参加したけど、初めに習うのは中性浮力を取って、足をゆっくり大きく動かしてキックするというだけの指導だ(そういうお題をやりましたから)。

それができれば、ダイバーとしてのCカードを貰えて、世界の海で潜ることが出来る(世界の海を荒らすことも可能だ)。

もう少し、何とかならんものか・・・。

最近、テクニカル系の講習に参加するようになり、ちょこっと齧っただけで、そういう問題意識が芽生えてきた。

自分が苦手とし、なかなか上手く出来ないからこそ、それに特化した学習プログラムが必要だと感じる。

誰もが、サイドマウントをやるわけではないし、テクニカルダイビングを行うわけではない。

しかしながら、そこで使われているフィンワークは、レクリエーショナルダイビングでも大いに有効だ。

細かく分ければ、数十通りあるといわれるフィンワーク。

その全てをいきなり教える必要はないけど、基礎的な使い方をマスターしておくことは有効だ。

特に、バックワードキックは、トリムが取れていないと困難ということもあり、ホリゾンタルトリムを維持することにも繋がる。

俺様は体力には自信があるし、水底には近づかないし、ドロップオフでしか壁際には寄らないし、呼吸ガス吸い放題のリブリーザーでしか潜らないからそんなもんは不要だという方を除けば、効率的でコントロールを目的としたフィンワークを練習する意義は大きい。

畳の上の水練を効果的に行うための補助具も、正しいフォームを身に付けたり、誤ったフォームに陥ってしまった方の矯正用としても使えるかもな(まだ妄想ですが)。

フィンの問題もある。

世の中に出回っている多くのフィンは、必ずしもフロッグキック向きではないからな。

3日のプールでは、ダイブライトのプラフィンとマレスのフィンで膝を寄せてフィンを開くタイプのフロッグキックを試してみたが、開く時に水を捉えて進む感覚はあまり感じなかった(単に下手なだけかも)。

今のところ、フルフットのゴムフィンのダイレクト感に勝るものはない。

バビューン・・・。

コントロール性では、マレスの柔らかいのがいい。

細かく動かした時の水流が穏やかな感じがする。

ダイブライトのプラフィンは中間といったところか。

次回のプール練習(久々の國富)では、ジェットフィンで試してみよう。

今日は疲れがどっと出て、1日中寝ていた。

フィンワーク以外にも、改善の余地はあるようだ。

巨人の星ならぬダイビングの星(それってヒトデ?)を目指すのも、楽じゃないってことか・・・。

ブテンボでは何が起こっているのか2019年04月07日 23:42

ブテンボでは何が起こっているのか
ブテンボでは何が起こっているのか


(北キブとイトゥリの近郊の疫学的状況
2019年4月6日土曜日:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://mailchi.mp/sante.gouv.cd/ebola_kivu_6avr19

「流行が始まって以来、累積症例数は1,130人で、そのうち1,064人が確認され、66人が推定されています。合計で714人の死亡(確認された648人および66人の可能性)があり、342人が治癒した。」

ブテンボの感染者は104人、死者は100人となっている。

まあ、死者の数字は弄りようがないんだろうが、感染者は異常に少ない。

以前にも、同じ様な状況があり、見直しが行われたが、また、同じ様なことが起こっている。

ブテンボではいったい何が起こっているのか。

一つ考えられるのは、他の地域からブテンボの治療センターに患者が来て亡くなるという事例が多いということだ。

本来なら、発祥地でカウントされるべき死者数が、一時的にブテンボに付けられてしまっている可能性がある。

もう一つは、あまり嬉しくないんだが、ブテンボの感染者捕捉に問題があって、的確に捕捉されていないのではないかという疑い。

致死率(63パーセント)を考えれば、100人の死者に相当する感染者は、160人くらいになるはずだからな。

まあ、もう暫くすれば、見直しが行われて数字が整えられるだろう(たぶん)。

(エボラウイルス病 - コンゴ民主共和国
疾病発生ニュース:
2019年4月4日 更新)
https://www.who.int/csr/don/04-april-2019-ebola-drc/en/

「先週、コンゴ民主共和国におけるエボラウイルス病(EVD)の症例数が著しく増加しました。」

「過去21日間(2019年3月13日から2019年4月2日)の間に、12の保健区域内の57の保健区域が新しい症例を報告しました。135の健康分野の42%が今日までに影響を受けている(表1と図2)。この期間中、合計172の確定症例がKatwa(50)、Vuhovi(34)、Mandima(28)、Masereka(18)、Beni(13)、Butembo(12)、Oicha(8)、Kayna(18)から報告された。 3)、Lubero(3)、Kalunguta(1)、Bunia(1)、Musienene(1)。」

カトワなどの増加が目立つが、一時撲滅されたと言われていたベニでの感染例が気になる。

他から持ち込まれたものか、潜在していた細い感染経路が顕在化したものなのか。

「ButemboやKatwa周辺の特定の地域では、コミュニティへの消極的な態度や不信感が残っていますが、他の地域では対応作業員の存在に対する抵抗が著しく低下しています。直接対話を通じてコミュニティ委員会に参加するための熱心な取り組みの結果、カトワでETCが再開され、ベニ、ブテンボ、ゴマ、コマンダ、マンギナ、およびベニにある6つのトランジットセンターに最大6つのETCが設置されました。」

対応が後手後手に回っているような気がするんだがな。

「コンゴ民主共和国におけるEVDの拡散を抑制するためには、伝染の連鎖を断ち切るための実証済みの措置の厳格な実施、徹底的な契約の追跡、継続的な高リスク接触の予防接種、および持続的なコミュニティエンゲージメントの取り組みを含む総合的アプローチ。」

そう、撲滅ではなく、拡散の抑制にしかなっていないことが問題なわけだ。

感染爆発には至らない、中規模の流行が続く。

「WHOは、疫学的状況の変化とアウトブレイクの状況を継続的に監視し、対応への支援が進化する状況に適応するようにします。最後の評価では、国内および地域のリスクレベルは非常に高いままで、グローバルなリスクレベルは低いままであると結論付けられました。」

この状況にハマってしまった現地では、消耗戦が続くことになる。

感染区域が、じわじわ広がっているのも不気味だ。

一旦撲滅された地域での再発も気になるし、最大都市ゴマでの感染の恐れは高まりつつある(現在はゼロ)。

国際社会は、見て見ぬ振りならぬ、見てるだけで手は出さない状況だ(金は出しているけど?)。

感染者が、週当たり100人超えるようになると、おそらく何らかの動きが出てくるかもしれない。

今は、最大で週当たり60人程度だからな。

或いは、国際感染が顕著になるとかな。

「WHOは、この事件に関連して旅行と貿易の措置を注意深く監視し、必要ならば検証し続けます。」

現在は、コンゴ民主共和国の内政問題だ。

広域での感染があるわけではなく、限られた地域に抑制されている。

いつまで、その状況が続くかは分からない。

夏までには、なんとか落ち着いて欲しいもんだな・・・。

隠れた瑕疵或いはどこにでもあるバグ2019年04月08日 09:53

隠れた瑕疵或いはどこにでもあるバグ
隠れた瑕疵或いはどこにでもあるバグ


コンピューターソフトウェアの誤ったコードを発見することは難しい。

通常想定される振る舞いの中では作動せず、ある特殊な条件の下でのみ現れる現象というのがあるからな。

膨大な手間暇掛けて、丹念に探すしかない。

たぶん、ボーイングは、それをやったに違いない。

(ボーイング 737MAX8型機のソフトにさらに別の問題を発見)
https://jp.sputniknews.com/incidents/201904056104411/

「我々は将来、事故を予防するソフトの更新に成功している。このプロセスでひとつの局面を発見した。これはMCASに関連したものではないが、更新ソフトの一部となるものだ」

「調査の行方に詳しい消息筋はワシントンポスト紙に対し、これは飛行の安全にとって極めて重要な問題に関係したものと語っている。」

(Boeing 737 Max飛行制御システムで追加のソフトウェア問題が検出された、と当局者は言います:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://www.washingtonpost.com/world/africa/ethiopia-says-pilots-performed-boeings-recommendations-to-stop-doomed-aircraft-from-diving-urges-review-of-737-max-flight-control-system/2019/04/04/3a125942-4fec-11e9-bdb7-44f948cc0605_story.html?utm_term=.226699703ece

「その追加の問題はフラップに影響を与えるソフトウェアと他の飛行制御ハードウェアに関係しており、それゆえ飛行の安全にとって重大であると分類される、と調査の知識を持つ2人の関係者が言った。」

「調査に精通している関係者の一人は、最悪の結果は後で別の問題が発生することになるので、誰もが徹底的な見直しを望んでいると述べた。」

「私たちは、この比較的軽微な問題に徹底的に対処するための措置を講じており、それを解決するための解決策をすでに講じています」

問題は軽微だが、それに伴う結果は重大という話はよくあるからな。

2つ目の瑕疵が見つかったということは大きい。

2度あることは3度ある。

「同社によれば、ボーイング社の内部で、737 Maxのレビューを行うための一連のエンジニアがすぐに2番目のソフトウェアの問題を発見したという。この問題はFAAと共有されており、FAAもソフトウェアのアップデートを通じてこの問題を解決する必要があると判断しました。」

「追加の問題が更新スケジュールにどのように影響するかは不明です。」

記事によれば、2つ目の瑕疵は、徹底調査の結果発見されたものではなく、1回目の事故直後に発見されているのだそうだ。

ヤバイな。

3つ目の瑕疵は、きっとどこかに潜んでいるに違いない・・・。

この記事の中では、エチオピア航空機がMCASを解除したにもかかわらず、制御を取り戻すことが出来なかった点にも触れている。

「ボーイングは、誤動作の場合にMCASを無効にする方法を概説した速報を発表し、木曜日の予備報告はエチオピアのパイロットがその手順に従ったことを示した。」

「パイロットは飛行機の機首を上げるために手動の手動トリムシステムを使用しようとしました。」

「飛行の最後の数秒で、両方のパイロットは飛行機の潜水を逮捕しようとしましたが、それでもコントロールを取り戻すことができませんでした。」

「トリムを動かすのに十分な力を手動で生成することはできません。」

ソフトウェアの改修では、MCASは遮断されるが、操縦桿に付いているスイッチで、電動により尾翼の位置を操作できるようになる。

それでも、その操作が間に合うという保証はない。

MCASが介入する際の角度を制限したり、1回だけ介入するように変更するようだが、それだけで十分なのか。

ボーイング任せにしないで、徹底的に確認する必要があるな。

(737MAX型機の「安全性に自信ある」 ボーイングCEOが声明)
https://www.afpbb.com/articles/-/3219418

「基本的安全性に依然として自信を持っている」

「間もなく実施されるソフトウエアの修正により、同型機は「過去有数の安全な航空機」になると述べた。」

ソフトウェアに複数の欠陥があり、既にその対策を行うことに決まっていたにも関わらず、マレンバーグCEOは、エチオピア航空機の墜落当初、大統領に安全を直訴し、安全性に完全な自信があるとほざいていた当の本人だ。

(米航空当局、ボーイング737MAXの運航停止せず EUは停止)
https://jp.reuters.com/article/ethiopian-airplane-australia-idJPKBN1QT2P7

「ボーイングは、各国が運航停止を決めたことに理解を示した上で、737MAX型機の安全性には「完全な自信」があると表明した。FAAからは同機についてさらなる措置を求められていないとした。」

「2人の関係筋によると、トランプ大統領はこの日(3月12日)、ボーイングのデニス・マレンバーグ最高経営責任者(CEO)と協議し、同機の安全性について保証を得たという。」

ボーイングは、今日現在も737MAXの生産を続けている。

2割減産したとか言っても、雇用に影響を与えない程度の形だけの減産で、ほとぼりが冷めるまでの煙幕に過ぎない。

(737 MAX、墜落2件ともMCAS不具合 月産42機に減産へ)
https://www.aviationwire.jp/archives/170609

「737を製造するシアトル近郊のレントン工場の雇用を維持できる範囲で減産する。」

大きく重いエンジンを、燃費改良のために無理して主翼前方上方に搭載したバランスの悪さはそのままに、ソフトウェアで尾翼をウニウニ弄って誤魔化そうとする手法は変わらない。

誤魔化し過ぎて墜落する体たらくは改善されたとしても、素性の悪さは変わらない。

MCASが1度しか働かなくなるために、新たに発生する機首上げには、パイロットが手動(電動)で対応せざるを得ない。

レアケースでは、逆にリスクが増大しているともいえる(そうなのかあ?)。

そんな飛行機を「過去有数の安全な航空機」と呼ぶ姿勢からして、ボーイングの核心が安全性ではないということは明らかだな(そんなあ!)。

浮沈子的には、2割減産などは生ぬるく、この際737MAXシリーズの生産を打ち切り、次期737シリーズ(737NEX:仮称?)の開発に切り替えるのが本筋だと思うけどな。

墜落による乗員の人的損耗が想定されている軍用機ならともかく、究極の安全性が求められる民間旅客機に於いて、機体の物理的な不安定要素をセンサーやコンピューターの演算に頼ってカバーするという発想そのものが人類の驕りだと感じる。

ボーイングは、それでもバベルの塔を作り続けると決心しているようだ。

防衛宇宙部門を有し、そっちの方では、機体の不安定要素を動的制御で補うのは当たり前だからかもしれない。

翼が付いたスマホと化した旅客機。

隠れた瑕疵が、これ以上ないことを願うしかないか・・・。

動的制御前提に最適化されたハードウェアか2019年04月08日 12:52

動的制御前提に最適化されたハードウェアか
動的制御前提に最適化されたハードウェアか


(未来の飛行機はムニュっとトランスフォーム。NASAとMITが研究する新時代の翼)
https://www.gizmodo.jp/2019/04/morph-wing.html

「1種類のパーツを何百個も作り、それを組み合わせて翼にするというところ。生産効率が大幅に向上するだけでなく、デザインに柔軟性が生まれるのもメリットです。」

「いままでの翼には飛行機本体を制御するための補助翼(翼の後ろの方にくっついている、可動する翼)が必要だったのに対し、新しい翼は必ずしも補助翼を必要としないそうです。素材と構造が持つ剛性と柔軟性のおかげで翼の全体、または一部が変形できるところが新しいのだとか。」

「離陸時、巡航時、着陸時などでそれぞれ適した形状にトランスフォームできるので、1枚で何通りもの役目を果たし、かつて必要だったパーツのいくつかはお役御免になってしまいます。」

もちろん、こんな飛行機に静的安定性などはない。

「もちろん支柱的な構造と、翼を変形させるための動力(モーターとか)は必須です」

翼の変形どころか、真っすぐ飛ぶ時ですら、動的制御なしに安定させることは出来ない。

鳥が空を飛ぶ時、彼らは身に着けた動的制御機能をフル回転させているのだ。

翼を変形させ、風を感じ、風に合わせて微調整を繰り返している。

737MAXの記事を書きながら、人類はまだまだ鳥には及ばないと悟る。

人の作りしものの限界、神の造りしものの素晴らしさを思い知る。

バベルの塔は、人の驕りを戒める逸話だが、数千年の時を経ても、神の造りしものであるはずの人類は、未だにバベルの塔を作ることを止めようとしない。

神の創造物の中で、唯一の欠陥品は人類ではないのかあ?。

まあ、どうでもいいんですが。

さっき、旅客機は構造的、静的安定性を前提として建造されなければならないと書いたばっかしなのに、その直後に、真逆の事例を引き合いに、これが未来の飛行機だなどというのはいかがなものか。

メカトロニクスの闇に踏み込み、ソフトでハードを制御して良きに計らう世界で生きようと決心したなら、次に来るのはハードに合わせたソフトではなく、ソフトウェアに合わせたハードウェアだろう。

いや、生物の形態とかは、そもそも遺伝子の表現型に過ぎないからな。

素材である分子の特性とかはどうしようもないとしても、それらを組み合わせて形態を得る際に、ソフトである遺伝子情報に従っているという点では、神の意に適っているともいえる。

引用した航空機のコンセプトは、最小単位の部品の組み合わせで、柔軟な形態を得るというものだ。

さらには、部品そのものの柔軟性(柔らかさ?)で、動的に変形させようという挑戦的なアプローチだ。

ややコンセプトに拘り過ぎの気がしないでもないが、意欲的なところはよろしい。

同一の部品というところを、若干緩めて、適材適所を図ることが出来れば、完成度はさらに上がるだろう。

その限界を見極めるうえでも、或いは最適な素材を見つけるためにも、同一の部品に拘るプロセスは必要かもしれない。

この飛行機は、静的安定性という概念とは最も遠いところにある。

いや、そもそも、静的安定性などというのは、有り得ない仮定の下での架空の状態なわけだからな。

現実の世界では、翼に当たる風は常に変化しているし、エンジンの推力だって一定ではない。

離陸や着陸、旋回や高度変化の際に、翼には動的な対応が求められる。

動的安定性とかいっても、その際の対応の幅や、コントロールのレスポンスの速さがどれ程のものかという相対的な問題に過ぎない。

地面に着陸しているとき以外に、航空機に静的安定性などという概念を持ち込んでみても無意味だ。

そういう広い意味でとらえた時には、飛行機を飛ばすということ自体が、既にメカトロニクスの世界に踏み込んでいる。

そのソフトウェアが担う制御を、訓練を受けた操縦士の脳が代わって行っていただけの話だ。

B社の核心は、営業利益の増大にあるから、アホなMCASに機体の欠陥を誤魔化す生煮えのコードを書き込み、737ーNGの振りをさせて機種転換訓練のコストを圧縮(隠ぺい?)して売りまくったわけだ。

故意とまでは言えないかもしれないが、確信犯であったことは間違いない。

事故はきっと起こるが、なんとか対処できるだろう(法的に?)。

最悪、ソフトウェアの書き換えで誤魔化し続けることが出来るに違いない。

出来れば、法的責任を問われずに逃げ切りたいものだ・・・。

そうして、737MAXシリーズを売りまくり、時間と利益を稼ぎ、ボロを出さずに次期737シリーズの開発期間とコストを得ることが出来ればサイコーだ・・・。

ライオンエアの事故が起こるまで、ボーイングはウハウハだったに違いない。

物理の神様の怒りに触れるまでは。

MITの変形飛行機は、最初から物理の神様にケンカを吹っかけている。

見逃してもらおうなどという謙虚な姿勢は、はなから持ち合わせていない。

もちろん、変形したのちの形態は、静的安定性を追求した従来の機体よりも、空気力学的に優れたものになることが期待される。

その時々の状況に応じて、鳥の翼のように変化するという意味で神の造りしものに似せようとしているという点では、物理の神様のご機嫌の取り方が堂に入ってきたと言えなくもない。

そこで使われるプログラムを書くのが、相変わらず、唯一の神の失敗作である人間であることを除けば・・・。

やる気のなさ見え見えのリップサービス2019年04月08日 15:04

やる気のなさ見え見えのリップサービス
やる気のなさ見え見えのリップサービス


(NASA HEAD ANSWERS AGENCY QUESTIONS ABOUT ‘MOON BY 2024’ GOAL)
https://www.spaceflightinsider.com/organizations/nasa/nasa-head-answers-agency-questions-about-moon-by-2024-goal/

どうやら、NASA内部向けの発言らしいな。

「NASAの従業員が行った最大の質問は、5回目のナショナルスペース会議でマイクペンス副大統領が設定した2024年の期限を守るための米国議会の資金援助でした。」

その暴言に近いペンスの発言については既に触れた。

(無理筋或いは表現の自由?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/03/27/9052289

「出すもん出さないで、冗談はよしてくれ!。」

まあいい。

浮沈子の印象では、NASA長官は、この現政権の要請をやんわりと無視したように見えたんだがな。

今回の記事では、逆に積極的に利用しようとしているようだ。

「Bridenstineは、1961年にケネディ大統領でさえ、彼が就任できた最長期間を超えて期限を設けたと述べた。」

「NASAが5年以内に人間を月に戻す計画は、本質的には組織がすでに 2028年までに計画していたものの縮小版であるように思われます。」

そもそも、オリオン宇宙船を宇宙に送り出すSLSについて、いつ上がるかという問題が残っている。

「クリティカルパスの項目の例として、SLSのエンジン部を挙げました。予想以上に開発に時間がかかり、その結果、他の項目も遅れを取っています。」

どこかで聞いたような話もある。

「彼はまた、必要でないテストを削除することでSLSの開発スケジュールを早める必要があると語った。」

「スケジュールを加速することは、直列ではなく並列で開発することを意味している」

アポロ計画の際に、サターンVの開発を加速するために、並列開発手法がとられたことは知られている。

(サターンV:C-5)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3V#C-5

「第一号機を製作する前には、各部分の試験を積み重ねていかなければならない。」

「有人飛行の前の無人発射実験の回数を減らすためにも、ロケットの各段を別個に試験するのではなく、すべての段を一度にまとめて発射試験してしまうほうが望ましいと判断された。」

NASA長官は、今回もこの手法を採ることを表明したんだが、浮沈子的にはサターンVの時とは状況が異なるからな。

同列には論じられない。

今や、月への回帰に関しては、ライバルはいない。

宇宙開発の覇権を争っていたソ連は崩壊し、過去の遺産を食いつぶす形で辛うじて残っているにすぎず、急速に後を追ってきた欧州も、有人宇宙技術においては米国の傘下に入っている。

唯一、ライバルとなりえるのは中国だが、まあ、10年早い気がする。

つまり、動機が希薄だ。

更には、NASA自体が、根本的な計画を変えようとする意志がない。

「オリオン宇宙船、月面ゲートウェイの初期バージョン、および3段階の人間着陸システム。」

月へ行くのに、月軌道ステーションは必要ない。

それを運ぶためには、SLSの次期バージョンの開発が不可欠だが、そのための予算は認められていない。

民間セクターに依頼するにしても、貨物便を飛ばすための金は必要だし、そんな実績は皆無だ。

そもそも、運ぶべき月ステーションの基本設計すらない(概念設計も途中じゃないのかあ?)。

ましてや、月着陸船に至っては、計画すらなく、これからどうしましょうかという段階だ。

NASAが考えている2028年という目標さえ、そんなもんを信じるものなど、当事者を含めて誰もいないだろう。

2024年の米国単独の月面着陸を実施するための唯一の計画は、すでに出来上がっているファルコンヘビーに有人宇宙カプセルを乗せ、別途打ち上げた月着陸船に月軌道上で合体して乗り移り、更に別途打ち上げた帰還用宇宙船に月軌道で乗り移って帰ってくるという話ぐらいだ(未検討)。

ファルコンヘビー3基打ち上げれば、まあ、重量的には何とかなるだろうし、ランデブー及びドッキング技術については、アポロ計画以降、散々やっているからな。

上手くいくに違いない(未確認)。

問題は、影も形もない月着陸船だな。

月周回軌道から月面に着陸し、無事に月周回軌道に戻ってこなくてはならない。

2024年までに間に合えば、クルードラゴンでなくても、スターライナーとか本来のオリオン宇宙船でもいい。

打ち上げだって、ファルコンヘビーでなくてもいいし、SLS以外の既存の重量運搬ロケット(デルタ4ヘビー)だってかまわない。

SLSは、とてもじゃないが2024年の初打ち上げだって怪しいからな。

それを前提にする限りは不可能だ。

帰りの宇宙船を別のにするには訳がある。

なんとしても帰ってこなければならないからな。

元の宇宙船に何かが起こってもいいように、初めから予備機を飛ばしておく。

もしも、予備機に不具合が発生したら、往路の宇宙船をバックアップとして活用できる。

そういう意味では、着陸船だって、あらかじめ飛ばしておいて、予定着陸地点の近くに置いておくことも検討の余地はある。

まあ、後から来たのが着陸を誤って、予備の着陸船に衝突して両方壊しちゃったりしたら目も当てられないけどな。

まあいい。

そうやって、月に長期滞在することなく、ただ行って帰ってくるだけの計画さえ、今からシャカリキになって行っても間に合うかどうかは不明だ。

アポロ計画で、最後まで足を引っ張ったのが着陸船だったことを思い出す必要があるな。

(アポロ月着陸船)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD%E6%9C%88%E7%9D%80%E9%99%B8%E8%88%B9

「2度目の飛行は1969年3月3日のアポロ9号で、サターンV 型ロケットによって打ち上げられた。」

「司令船・機械船・月着陸船をフル装備してサターンVロケットが打ち上げられたのは、この飛行が初めてであった(この分離・再ドッキング試行はアポロ8号の飛行で行われる予定だったが、開発の遅れなどにより8号の飛行目的は月周回のみに変更された)。」

アポロ13号の事故の際、この月着陸船が救命艇として大活躍する訳だが、今回は省略する。

アポロ15号から17号までは、月面探査車も搭載したんだが、そんなもんを開発している時間も金もないだろう。

そうして、今後の月探査とは何の関係もない、ただ金をどぶに捨てるだけの開発をしたとしても、おそらく2024年どころか2028年にすら間に合わないに違いない。

米国は、鉄の意志を持って、それを成し遂げようとしている(たぶん)。

「2024年までの月の計画はSLSのための新しい上段、すなわち探査上段をまだ必要としている」

無人の月周回テストでは、隕石などの衝突にぜい弱な上段ロケットを使用することになっている。

もう、アポロの時のような一か八かの計画は許されない。

ペンスは、勲章をくれてやれば、宇宙飛行士は喜んで危険な飛行を行うと思っているだろうが、スペースシャトルで14人の犠牲者を出したNASAが、それを呑むとは思えないけどな。

無人のEM-1が2024年というのが、今のところ無理のない計画だろう。

有人飛行が実現するのは、早くて2028年。

月周回ステーションに至っては、実現するかどうかも怪しい。

2030年代になって、中国が単独月面着陸を果たした時、チャイナショックで目が覚めるのがオチだ。

その中国にしても、独自の宇宙ステーションと、予算の分捕り合戦に入っているわけだからな。

その頃は民間で運用されているISSの仲間に入れてもらえるかどうかも分からないしな。

五星紅旗が月面にはためく時(えーと、大気が殆どないのではためかないとは思いますが)、米国は慌てて月面開発に乗り出すんだろう。

時すでに遅し・・・。

少なくとも、月の裏側は中国の核心的利益の対象になっているに違いない(そうなのかあ?)。

2020年代は、怒涛の幕開けになりそうな予感がしている。

NASAの長官がリップサービスして誤魔化している間も、着々と準備を整える中国。

ロシアも、欧州も、もちろん我が国も、移り気な米国のご機嫌を伺いながら、中国との連携を模索しだすかもしれない。

米国一国主義だって、いつの間にか米国第一主義にすり替わって、月着陸船は中国から調達するとか言い出すかもしれないしな(そんなあ!)。

今のところ、深宇宙の有人探査については、世界的に見てSLSしか選択肢がない。

ファルコンヘビーにしても、デルタ4ヘビーにしても、有人対策や深宇宙での長期運用については未知数だからな。

月着陸船の開発、SLSならエンジンや新しい2段目の開発、運用方法の開発、民間ロケットの活用など、それこそ同時に進めていかなければならない。

しかも、必要と思われるテストのうちのいくつかはすっ飛ばされることになる(たぶん)。

そうこうするうちに、スーパーヘビーとかスターシップが完成して、70年代の技術を引きずっているSLSを屠ることになるかも知れない。

我々は、ボーイングが不滅だと思っているが、この先10年後、同社が存続しているかどうかは誰にもわからない。

737MAXでケチを付け、いつ火を噴いてもおかしくないバッテリーを抱えて飛び続ける787シリーズでトラブルが頻発すれば、民間航空部門で破綻しかねない。

政権交代で軍事部門がやせ細ってくれば、残る頼みの綱はSLSだけということになる。

ああ、それが一番怪しかったりするかもな・・・。