今月中に2000人の感染者が見えてきたDRCのエボラに、相変わらず楽天的なWHOの対応が気になる2019年05月22日 15:42

今月中に2000人の感染者が見えてきたDRCのエボラに、相変わらず楽天的なWHOの対応が気になる
今月中に2000人の感染者が見えてきたDRCのエボラに、相変わらず楽天的なWHOの対応が気になる


(エボラの流行EVOLUTION 州北西キブイトゥリ 2019年5月21日(火曜日):標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://mailchi.mp/sante.gouv.cd/ebola_kivu_21mai19

「流行の開始以来、累積症例数は1,847であり、そのうち1,759人が確認され、88人が推定されている。合計で1,223人の死亡(確認された1,135人および88人の可能性)があり、487人が癒されました。」

「彼(保健大臣:オリ・イルンガ・カレンガ博士)は、感染の連鎖を断ち切るためには、確認された症例、死亡または生存、特に感作、疫学調査、家庭の消毒、予防接種および追跡調査の後に一連の重要な活動を行うことで十分であることを思い出した。」

「セキュリティ環境が改善され、コミュニティへのアクセスが保証されれば、対応チームはこの流行に終止符を打つことができます。」

それができないという現実には、明らかに目をつむったままだな。

春以降、DRCのエボラ流行は、新たなステージに突入している。

昨年の8月以降、およそ8か月で1000人に達した感染者は、その後、わずか2か月余りで2000人になろうとしている。

感染の経路も複雑になった。

一時封じ込めに成功したと思われていた地域(ベニ、マバラコなど)で、再び流行が起こっている。

流行地域がイツリ州と北キブ州に限定されているのは、殆ど奇跡のようなもんだな。

周辺国への感染もない。

WHOは、国際感染症への発展を懸念しているようだが、地域限定で収まっている以上、現在の対応を大きく変えることはしないだろう。

感染者数は増え続け、致死率もジワリと上昇し始めている(66パーセント以上)。

感染者の3人に2人は死んじまうわけだ。

この数字は、これからも上昇し続けるかもしれない。

ブテンボでは、感染者(191人)より死者(215人)が多いというワケワカな状況が続いている。

191人で計上されている感染者は、致死率から逆算すれば300人を超えているだろう(325人くらい)。

捕捉されていない感染者を含めれば、実態としての感染者はとっくに2000人に達しているに違いない。

増加のペースは、治安状態が理由かどうかはともかく、週に100人のペースに達している。

この地域の最大都市圏であるゴマに飛び火すれば、現在の状況が序の口となるほどの流行になることは明らかだ。

幸い、その兆候は今のところない。

浮沈子は、今でもブテンボを注視している。

死者ベースでカトワを抜き、最大の感染地域になるのは時間の問題とみている。

地域社会へのアクセスが困難とかいうワケワカの言い訳が通用するのは、自国内の感染に留まっているからだろう。

国際感染症となり、世界中からの圧力が掛かれば状況は一変する。

女性や子供の感染者が多いと言われる今回の流行の中で、そういう状況にならずに、ぬるま湯的対応で推移しているのがいいことなのかどうか。

浮沈子は、3月の1000人到達に際して、1000人の次は2000人とか、心無い言い方をした。

(保健大臣からの特別な連絡)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/03/25/9051240

「1000人の感染者の次は、2000人の感染者だなどと、軽々しく言うことは許されないだろうが、浮沈子は間違いなくそうなると見ている。」

「Beni、Mabalako、Tchomiaなど、Ebolaの対応が適切であったすべての保健ゾーンでは、ウイルスの感染は止められています。」

少なくともベニとマバラコでは再発が起こり、従来の対応が適切でなかったことが証明されている。

現状を打開するには、根本的な対策の変更が必要だろう。

そうでなければ、次の1000人の感染者を抑えることは困難だ。

その1000人が、新たな1000人の感染者の温床となる・・・。

ズルズルと現状に甘んじ、最小の投資で最大の効果が上がるのを待っている間に、ある日、突然に、スイッチが入ってしまうかもしれない。

それが累積されたワクチン接種による防壁が機能して、終息への舵を切るスイッチなのか、WHOの専門家どもの想定を裏切る感染爆発へのスイッチなのかは分からない。

理由はともかく、エボラの感染速度はざっと4倍になった。

4月以降、日ごとの感染者の報告が20人を超える日が珍しくなくなってきている。

4月20日には30人を超えた(DRC保健省のグラフより)。

これが常態化すれば、次の1000人の感染者は1か月程度で達することになる。

現状の手法を継続するにしても、量的には画期的な資源を投入する必要があるだろう。

人的にも、物的にも。

来月の今頃、浮沈子は、いったいどんな記事を書くことになるんだろうか・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック