カバーンダイバーになるも、カバーン行く予定はなし。いろいろ制限付きだが、れっきとしたテクニカルダイバーの資格 ― 2019年09月07日 14:50
カバーンダイバーになるも、カバーン行く予定はなし。いろいろ制限付きだが、れっきとしたテクニカルダイバーの資格
待ちに待ったカバーンダイバーのカードが届く(認定してくれた加藤さんの気が変わることはなかったわけだ)。
カードに書いてあることを見ると、水面からの距離の制限があったり(61mと思っていたのが60m)、透視度が12m以上ないといけなかったり、最大水深が40mまでだったり、制限区域(ダイバー2人が並んで通れないところ)はダメだったり、減圧ダイビングは認められていなかったり、もちろん、光が差し込むところでないと潜れなかったりと、山のような制限は付いているが、これでもれっきとしたテクニカルダイビングのカードだ(TDI発行)。
世界中のカバーンを潜ることが出来るが、まあ、国内でこれを使うことはない。
そもそも、閉鎖空間は浮沈子の好みじゃない。
浅く明るく暖かい海でのダイビングで、長時間になって多少の減圧が出たり、水深60m程度の減圧ダイビングが出来たりする程度で十分だ。
そっちは、保留中だけどな。
そもそも、カバーン講習は、洞窟潜水がどういうものかを知っておくために申し込んだ。
講習を受けもしないで、能書き垂れても仕方ないからな。
言ってみれば、無目的に受けたわけで、来月メキシコのセノーテに行くから、どーしても取らないといけないとか、そういう話があるわけではない。
興味本位、冷やかし、ちょっと覗いてみようか・・・。
不埒だ・・・。
まあいい。
受けてみて、洞窟でのスキルは、今までと異なり、シビアなものだということが分かっただけでも収穫だな。
簡単にできるようにはならない。
着底すればシルトが巻き上がり、迂闊にフィンを動かせば視界が失われる。
ライトが切れたら、マスクが跳ね飛ばされたら、レギュレーターが外れちまったら・・・。
そんな状態で、辿るべきラインを見失ったら目も当てられない。
浮上すべき水面は、はるか彼方にあり、「あーーー」とか言いながらゆっくり浮上しても辿り着くことはできない。
TDIのカバーン講習では、プールに於いてそういう悲惨な状況をシミュレーションし、一つ一つのスキルの重要性、ルールを守ることの大切さを身に染みて教えてくれる。
こういう環境でダイビングをするということは、ふつーのダイビングとは違うぞ、ちゃんとやらないと、命にかかわることになるぞ・・・。
もちろん、そういう疑似体験をする中でも、安全管理はしっかり行われているので、講習を受けること自体にはリスクはない。
海洋でも、インストラクターによる安全管理は徹底している。
洞窟潜水に限らず、閉鎖環境へ潜っていくにあたってのイントロダクションとしての役割もあるんだろう。
基本スキルについては、繰り返し行い、足りない部分については、しっかりと指摘される。
まあ、それを自覚することと、安定して出来るようになることとの間には、とてつもない距離があるんだがな。
2年越しで、再受講して分かったことは、カバーンであれ、サイドマウントであれ、講習だけで終わるわけではないということだ。
2度目の講習では、1度目では見えていなかったことが見えてくるし、分かっていても出来なかったことが、曲がりなりにも出来るようになっていく。
その先には、個々のスキルの練度を上げ、アウェアネスを上げ、ダイビングトータルとしての安定度を上げていくというプロセスが待っている。
それが、次のステップに進むための肥やしになるのだ。
だが、しかし・・・。
浮沈子がカバーンに潜ることは当分ない。
ラインを張ることもない。
張られたラインを辿ることもない。
閉鎖環境で、ありとあらゆるトラブルをシミュレーションして、スキルアップすることもないのだ。
これでは、せっかくの講習も無駄になってしまう・・・。
そうなのか?。
そうではない。
ダイビングは、常にリスクに晒され続ける行為だ。
どんなダイビングに於いても、あらゆるトラブルが待ち構えている。
ホントかあ?。
先週のダイビング(ここでは、一般的なレクリエーショナルダイビングを想定)では、ふつーにおさかなダイビングして、まったりと潜って、トラブルもなく、エキジットしてから盛り上がった飲み会の方が大変だったけどお?。
それは、たまたま、運が良かったからに過ぎない。
あるいは、行き届いたダイビングサービスや、ショップの管理が成功しているだけかもしれない。
浮沈子は、自分がダイビングを始めた頃を思い出しては、冷や汗が出ることがある。
よく、生きて帰ってこられたもんだ・・・。
おそらく、今後更にスキルアップすることが出来れば、今の自分を振り返って、同じ様な感慨を抱くことになるに違いない。
「水面からの距離の制限があったり(60m)、透視度が12m以上ないといけなかったり、最大水深が40mまでだったり、制限区域(ダイバー2人が並んで通れないところ)はダメだったり、減圧ダイビングは認められていなかったり、もちろん、光が差し込むところでないと潜れなかったり・・・」
これらの条件は、浮沈子の未熟さを、厳しいダイビング環境から守ってくれているのだ。
その先に進むためには、より高いスキル、高度な器材、それを使いこなす術を身に付け、何より、その能力を常に維持するための日常のトレーニングを欠かさないことが求められていく。
閉鎖環境を好むと好まざるとにかかわらず、浮沈子には荷が重い話だ。
しかし、洞窟潜水がそういうものであること、なまなかな覚悟では挑戦できない世界であることを体験として知ることが出来たことは良かった。
また、日常のふつーのダイビングに潜むリスクや、その対処法について知見や経験を得ることが出来たことも良かった。
日常のダイビングの経験を積むことも、もちろん大切だし、そこからの教訓をくみ取っていくことだって大切だ。
しかし、一歩先の、異なるダイビングの世界に触れ、そのシビアさと要求されるスキルのレベルの違いを感じ、身を引き締めて日頃のダイビングに生かしていくことは、さらに効果的であるに違いない。
ダブルタンクを担ぎ、サイドマウントで潜り、CCRを咥えてパコパコ(カウンターラングの音:ミニマムループボリュームをコントロールできている人だけ分かってください!)していても、浮沈子の本籍はレクリエーショナルレベルの、なんちゃってダイバーだ。
まだまだ修行が足りないな。
そう自覚することが出来ただけでも、カバーン講習を受けた甲斐があるというものだ。
イントロケーブとか、フルケーブとか、アドバンスドケーブの講習を受けることになるかどうかは分からない。
ひょっとしたら、またいつか、カバーン講習に参加しているかもしれない。
フィンを止めろと言われたら、ビタ1cmも動かしてはならない世界がそこにある!。
来週のファンダメンタルズの練習なんて、それに比べたら楽勝のはずなんだがなあ・・・。
待ちに待ったカバーンダイバーのカードが届く(認定してくれた加藤さんの気が変わることはなかったわけだ)。
カードに書いてあることを見ると、水面からの距離の制限があったり(61mと思っていたのが60m)、透視度が12m以上ないといけなかったり、最大水深が40mまでだったり、制限区域(ダイバー2人が並んで通れないところ)はダメだったり、減圧ダイビングは認められていなかったり、もちろん、光が差し込むところでないと潜れなかったりと、山のような制限は付いているが、これでもれっきとしたテクニカルダイビングのカードだ(TDI発行)。
世界中のカバーンを潜ることが出来るが、まあ、国内でこれを使うことはない。
そもそも、閉鎖空間は浮沈子の好みじゃない。
浅く明るく暖かい海でのダイビングで、長時間になって多少の減圧が出たり、水深60m程度の減圧ダイビングが出来たりする程度で十分だ。
そっちは、保留中だけどな。
そもそも、カバーン講習は、洞窟潜水がどういうものかを知っておくために申し込んだ。
講習を受けもしないで、能書き垂れても仕方ないからな。
言ってみれば、無目的に受けたわけで、来月メキシコのセノーテに行くから、どーしても取らないといけないとか、そういう話があるわけではない。
興味本位、冷やかし、ちょっと覗いてみようか・・・。
不埒だ・・・。
まあいい。
受けてみて、洞窟でのスキルは、今までと異なり、シビアなものだということが分かっただけでも収穫だな。
簡単にできるようにはならない。
着底すればシルトが巻き上がり、迂闊にフィンを動かせば視界が失われる。
ライトが切れたら、マスクが跳ね飛ばされたら、レギュレーターが外れちまったら・・・。
そんな状態で、辿るべきラインを見失ったら目も当てられない。
浮上すべき水面は、はるか彼方にあり、「あーーー」とか言いながらゆっくり浮上しても辿り着くことはできない。
TDIのカバーン講習では、プールに於いてそういう悲惨な状況をシミュレーションし、一つ一つのスキルの重要性、ルールを守ることの大切さを身に染みて教えてくれる。
こういう環境でダイビングをするということは、ふつーのダイビングとは違うぞ、ちゃんとやらないと、命にかかわることになるぞ・・・。
もちろん、そういう疑似体験をする中でも、安全管理はしっかり行われているので、講習を受けること自体にはリスクはない。
海洋でも、インストラクターによる安全管理は徹底している。
洞窟潜水に限らず、閉鎖環境へ潜っていくにあたってのイントロダクションとしての役割もあるんだろう。
基本スキルについては、繰り返し行い、足りない部分については、しっかりと指摘される。
まあ、それを自覚することと、安定して出来るようになることとの間には、とてつもない距離があるんだがな。
2年越しで、再受講して分かったことは、カバーンであれ、サイドマウントであれ、講習だけで終わるわけではないということだ。
2度目の講習では、1度目では見えていなかったことが見えてくるし、分かっていても出来なかったことが、曲がりなりにも出来るようになっていく。
その先には、個々のスキルの練度を上げ、アウェアネスを上げ、ダイビングトータルとしての安定度を上げていくというプロセスが待っている。
それが、次のステップに進むための肥やしになるのだ。
だが、しかし・・・。
浮沈子がカバーンに潜ることは当分ない。
ラインを張ることもない。
張られたラインを辿ることもない。
閉鎖環境で、ありとあらゆるトラブルをシミュレーションして、スキルアップすることもないのだ。
これでは、せっかくの講習も無駄になってしまう・・・。
そうなのか?。
そうではない。
ダイビングは、常にリスクに晒され続ける行為だ。
どんなダイビングに於いても、あらゆるトラブルが待ち構えている。
ホントかあ?。
先週のダイビング(ここでは、一般的なレクリエーショナルダイビングを想定)では、ふつーにおさかなダイビングして、まったりと潜って、トラブルもなく、エキジットしてから盛り上がった飲み会の方が大変だったけどお?。
それは、たまたま、運が良かったからに過ぎない。
あるいは、行き届いたダイビングサービスや、ショップの管理が成功しているだけかもしれない。
浮沈子は、自分がダイビングを始めた頃を思い出しては、冷や汗が出ることがある。
よく、生きて帰ってこられたもんだ・・・。
おそらく、今後更にスキルアップすることが出来れば、今の自分を振り返って、同じ様な感慨を抱くことになるに違いない。
「水面からの距離の制限があったり(60m)、透視度が12m以上ないといけなかったり、最大水深が40mまでだったり、制限区域(ダイバー2人が並んで通れないところ)はダメだったり、減圧ダイビングは認められていなかったり、もちろん、光が差し込むところでないと潜れなかったり・・・」
これらの条件は、浮沈子の未熟さを、厳しいダイビング環境から守ってくれているのだ。
その先に進むためには、より高いスキル、高度な器材、それを使いこなす術を身に付け、何より、その能力を常に維持するための日常のトレーニングを欠かさないことが求められていく。
閉鎖環境を好むと好まざるとにかかわらず、浮沈子には荷が重い話だ。
しかし、洞窟潜水がそういうものであること、なまなかな覚悟では挑戦できない世界であることを体験として知ることが出来たことは良かった。
また、日常のふつーのダイビングに潜むリスクや、その対処法について知見や経験を得ることが出来たことも良かった。
日常のダイビングの経験を積むことも、もちろん大切だし、そこからの教訓をくみ取っていくことだって大切だ。
しかし、一歩先の、異なるダイビングの世界に触れ、そのシビアさと要求されるスキルのレベルの違いを感じ、身を引き締めて日頃のダイビングに生かしていくことは、さらに効果的であるに違いない。
ダブルタンクを担ぎ、サイドマウントで潜り、CCRを咥えてパコパコ(カウンターラングの音:ミニマムループボリュームをコントロールできている人だけ分かってください!)していても、浮沈子の本籍はレクリエーショナルレベルの、なんちゃってダイバーだ。
まだまだ修行が足りないな。
そう自覚することが出来ただけでも、カバーン講習を受けた甲斐があるというものだ。
イントロケーブとか、フルケーブとか、アドバンスドケーブの講習を受けることになるかどうかは分からない。
ひょっとしたら、またいつか、カバーン講習に参加しているかもしれない。
フィンを止めろと言われたら、ビタ1cmも動かしてはならない世界がそこにある!。
来週のファンダメンタルズの練習なんて、それに比べたら楽勝のはずなんだがなあ・・・。
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