エジプト・紅海ツアー(レッドシーツアー)の研究(その8)ダイビングスポット:ダハブエリア2019年09月14日 17:29

エジプト・紅海ツアー(レッドシーツアー)の研究(その8)ダイビングスポット:ダハブエリア
エジプト・紅海ツアー(レッドシーツアー)の研究(その8)ダイビングスポット:ダハブエリア


前回と同じく、ツアー案内の資料から無断転載する。

「ダハブエリア:
ダハブは紅海に面し、エジプトのシナイ半島東側にあります。海の向こうにはサウジアラビアが肉眼で見える。気候は年中温暖で、雨がほとんど降らない。そして、紅海に注ぐ川がないため、海は驚くほど透き通っていて、ダイビングやシュノーケリングには最高のスポットと言える。」

「希望者には、ポイント間の移動時にラクダ乗りもできる。」

やや正確性を欠く記述だ。

駿河湾に面した大瀬崎を、太平洋に面していると言うのと等しい(正確には、フィリピン海らしいけど)。

(フィリピン海)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3%E6%B5%B7

「西日本(伊豆半島より西)の南方で、南西諸島より東方の海は、フィリピン海ということになる。」

(Location of the Philippine Sea:駿河湾はフィリピン海の図)
https://en.wikipedia.org/wiki/Philippine_Sea#/media/File:Locatie_Filipijnenzee.PNG

(紅海#範囲:追加)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E6%B5%B7#%E7%AF%84%E5%9B%B2

「範囲:
国際水路機関は紅海の境界を以下のように定めている。」

「北:スエズ湾とアカバ湾の南側境界。すなわちムハンマド岬 (27°43'N) からシャドワン島南端 (34°02'E) を結び、それから西へ緯線 (27°27'N) に沿って伸びる線、およびRàs al FasmaからRequin島 (27°57′N 34°36′E) を結び、チラン島を通ってその南西端から緯線 (27°54'N) に沿ってシナイ半島に至る線。」

「南:Husn Murad (12°40′N 43°30′E) とRas Siyyan (12°29′N 43°20′E) を結ぶ線。」

つまり、厳密には、スエズ湾とアカバ湾は紅海には含まれないということになる。

まあいい。

画像の地図で見る通り、ダハブはアカバ湾に面している(ちなみに、シャルムエルシェイク(北緯27度51分 東経34度16分)は紅海に面していることになる)。

アカバと言えば、思い出すのはアラビアのロレンスにも登場するアカバ攻撃だな。

(アラブ反乱:アラブの叛乱とロレンス大佐のゲリラ戦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E5%8F%8D%E4%B9%B1#%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E3%81%AE%E5%8F%9B%E4%B9%B1%E3%81%A8%E3%83%AD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E5%A4%A7%E4%BD%90%E3%81%AE%E3%82%B2%E3%83%AA%E3%83%A9%E6%88%A6

「1917年7月、ロレンスはアラブ人の非正規軍と、ベドウィンのホウェイタット族(Howeitat)の指導者アウダ・イブ・ターイー(アウダ・アブー・ターイー、Auda ibu Tayi, Auda Abu Tayi)指揮下の部隊(それまではオスマン帝国の下で戦っていた)との共同作戦を組織し、アカバ湾奥の港町アカバを攻撃した。」

「アカバはアラブ反乱軍の補給港となりうるだけでなく、イギリス側にとってはシリアとパレスチナを攻撃していたイギリス軍エジプト遠征軍の補給港にもなりうるため重要であった。」

「しかしこの時点ではオスマン帝国が紅海沿岸で唯一守っていた港町であり、イギリス軍エジプト遠征軍のパレスチナ攻勢に対して側面からの攻撃を仕掛ける恐れのある脅威であった。」

「1917年7月6日、陸からの攻撃でアラブ軍はアカバを陥落させた。ロレンスはスエズまでを走り、アカバの2500人のアラブ兵や700人のオスマン軍捕虜のための食料補給を求めた。」

アラビアのロレンス前半のクライマックスであるネフド砂漠越えのアカバ攻略と、その後のシナイ半島横断のシーンは、強く印象に残っている。

確認しておこう。

ダハブは「アカバ湾」に面している。

まあ、どうでもいいんですが。

例によって、ポイントについての解説を見てみる。

「ブルーホール:
ドロップオフに沿ってブルーホールまで移動するドリフトダイブです。」

「300m落ちている大地溝帯と抜群の透明度、そして手つかずのサンゴと豊かな海洋生物を観察することが出来ます。」

「ブルーホールの内部と外部を隔てるサンゴの壁通称「サドル」を超えると有名なブルーホールに行くことができます。」

やや意味不明だが、まあ、行ってみれば分かる話だ。

「キャニオン:
キャニオンは、峡谷のような亀裂に入りそこから30m上を見上げると、クリアーで紺碧のブルーが帯のように切り取られた得も言われぬ光景を見ることができます。」

「亀裂は「フィッシュボール」といわれる岩のドームからはじまっており、その周りに多数群れるキンギョハナダイやスカシテンジクダイの乱舞に多くのダイバーが目を釘付けにされます。」

ホントかよ!?。

(紅海でダイビング3/6(ダイビング2日目:ダバブでキャメルダイブ))
https://4travel.jp/travelogue/11494587

「一本目:キャニオンポイント
二本目:ブルーホール」

ポイントはここしかないからな。

浮沈子たちのツアーと同じだ。

「ホテルへの迎車が6時10分なので朝食は食べれません」

「ダバブまでは約1時間のドライブ」

記事に登場する主な生物:
・ガーデンイール(ちんあなご)
・サンゴ
・キイロサンゴハゼ(サンゴの中)
・ハタンポ(ケーブの中)
・タコ
・ウミウシ
・ギンポ
・カレイ
・クマノミ
・ホンソメワケベラ
・ハナダイの群れ
・フリーダイバー
・テクニカルダイバー(ダブルタンク)
・シュノーケリングの人々

ちなみに、記事中の写真のキャプションには、予備タンクとか書いてあるけど、もちろんステージシリンダーのこと。

ラクダの写真は、なかなか絵になっていてカッコイイ。

「海と砂とラクダ、これぞエジプト」

キャニオンとブルーホールとの移動に使うようだが、一人当たり20ユーロ(2500円くらい?)。

話のタネに乗ってみてもいいけど、落ちたりしたら目も当てられないからな・・・。

これに乗らないと、どうやって移動するのかは不明(ウォーキングかあ?)。

浮沈子たちのツアーでは、18時ころにシャルムエルシェイクに戻ってくることになっている。

ダイビングの全日程が終われば、後は帰国するだけ。

名残り惜しさを噛み締めながら、ひょっとしたら二度と来ることはないエジプトの地を去る。

8回に渡って連載した「エジプト・紅海ツアー(レッドシーツアー)の研究」も、一応これでお終い。

器材の選定から、事前のチェックダイブ(最近ふつーのダイビングしてませんから)、ナアマベイ散策など、補遺があればまた書く。

(シナイダイブクラブ:ダイブサイト:追加)
http://www.dive-club.com/diveclub/%e3%83%80%e3%82%a4%e3%83%96%e3%82%b5%e3%82%a4%e3%83%88/?lang=ja

怪しげな日本語だが、ポイントなど詳細に確認できる(ダイビング関係で引用した旅行記も、このサービスを利用した様だ)。

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