またまた地球外生命探査の話だが、このネタの真相は意外に深いかもしれない2019年11月21日 00:03

またまた地球外生命探査の話だが、このネタの真相は意外に深いかもしれない


風邪ひいて臥せっている時は、ブログの頻度が高いが、ホントに辛い時は書く気にならないからな。

咳が止まらず、暖かくして部屋に籠っていないと、体力を消耗するほど咳き込む。

咳するのも運動だから、カロリーの消費にはなるんだろうが、そういう話じゃない。

早く風邪を治して、フィットネスに行くのが正しい。

結果、部屋に籠って栄養を摂りつつゴロゴロする(=デブの作り方)。

のどの痛みがないのが、今回の風邪の特徴だな(頭痛や熱発もない:鼻水と咳だけ)。

先週末には声がかすれて、話すのも不自由(レストランの注文が出来ないので、メニュー指差し!)だったが、昨日あたりから、ようやく音声によるコミュニケーションが復活した。

買い物は、その点楽だな。

声出さなくても用は足りる。

宇宙空間でも、買い物は出来るが、レストランでの注文は出来ないということか・・・。

このブログのテーマの一つである宇宙ネタだが、閑に飽かせてネットを徘徊すると、エウロパの水蒸気の直接観測の記事や、隕石中にRNAの材料であるリボース(五炭糖)が含まれていたことなどが載っている。

(【訂正】エウロパから噴出した水蒸気、地上から初観測。地球外生命の可能性に近づく)
https://sorae.info/astronomy/20191119-europa.html

(「糖」は宇宙から来た? 隕石から生命に不可欠な糖を発見)
https://sorae.info/astronomy/20191120-rna.html

まあ、ネタ元は一つだから、徘徊するまでもないけどな。

関連では、この記事もある。

(「アルテミス1」ミッション用のSLSコア・ステージ、4基のエンジンがすべて揃う)
https://sorae.info/space/20191113-sls.html

(ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の巨大な「日除け」展開テストに成功)
https://sorae.info/space/20191120-jwst.html

なぜこれらが関連するかといえば、SLSの打ち上げによって、エウロパクリッパー(木星圏周回探査機)が打ち上げられることになっているし、JWST(ジェームズウェッブスペーステレスコープ)では、系外惑星の大気スペクトルの観測も行われる予定だからな。

地球外生命の存在を賭けて、観測や探査が計画されている。

その一方では、アルテミス計画などのように(などといっても、今のところ、それしかないけど)、人類が他の天体に直接行っていろいろ調べる有人宇宙探査の話もある。

派手さからいえば、そっちの方が政治的には効果があるので、金回りはいい。

太陽系内の宇宙機による探査とか、宇宙望遠鏡の開発は、産業的波及効果は小さく(予算は一桁以上小さいし)、政治的にも旨味は少ないので、金回りは悪い。

生命の起源とか、地球外生命の存在確認など、人類の認識に重大な影響を与える事業なのに、世間の関心は低い。

出るぞ出るぞという情報だけが先行して、やや疲れが出ていることも災いしている(オオカミ少年シンドロームだな)。

宇宙人はいるのか、それともいないのか(もちろん、浮沈子はいないと信じているけどな)。

他の天体に、細菌程度の生命が発見されたとしても、科学界はともかく、一般人の日常生活には殆ど何の影響もないからな。

宇宙人が空飛ぶ円盤に乗って攻めて来るとか、そういう話にならない限り、世間の関心は低いままだろう(そうなのかあ?)。

生命の起源が、宇宙からの飛来によって起こったとか、必要な材料が隕石からもたらされたとしても、我々の生活が一変するわけではない。

もう、何十億年も前の話だしな。

微生物程度が太陽系内の他の天体で発見されたとしても、必要な検疫を行えば、サンプルリターンくらいまでは、ほぼ影響ない。

系外惑星なら、おそらく、人類が滅亡するくらいまでの影響はない(遠すぎるからね)。

科学界や人類の認識は大きく変わるだろうが、日常生活は今まで通りだ。

レストランで注文し、コンビニで買い物する。

出稼ぎにきた宇宙人が、注文取ったりレジ袋に商品を入れてくれるわけじゃないしな。

何も変わらないのだ。

そのために、莫大な予算を消費し、探査機やロケットを飛ばし、山の上や宇宙空間に望遠鏡を配置する。

一般向けの科学雑誌やサイトに掲載される記事は、そのギャップを埋める重要な役割を果たす。

業界の金回りを維持するための、重要なツールだ。

専門性が高く、一部の専門家の趣味の世界に陥ってしまいがちな事業を、広く遍くオーソライズし、政治的にも選択しやすい基盤を与える。

我々の日常生活との接点は、そこに掛かっているといっても過言ではない。

媒体のライターだけではなく、当事者組織の中でも、積極的にアウトリーチを行うことが増えている。

ニッチな情報とかには丁寧に解説付けて、記事にしやすい資料を添えて、媒体が取り上げてくれそうなエピソードもおまけに付けたりする。

ド派手な有人宇宙開発とは異なり、また、黙っていても民間の資金が集まる宇宙旅行とは違い、なけなしの税金を投じる公共事業的意味合いが強い非営利的宇宙開発のマイナー分野では、世間の理解(つーか、「ああ、聞いたことある」程度の認識)は極めて重要だ。

エウロパって、なに?。

エンケラドゥスって、聞いたことないけど?。

それじゃあ、話にならない。

デザートの名前でも、カクテルの名前でもないからな(タピオカとかソルティドッグなら知ってるけど)。

そのうち、そういう名前のデザートやカクテルが出来るかもな。

「食後にはエウロパください。」

「エンケラドゥス、ステアなしで。」

まあ、どうでもいいんですが。

ちなみに、今回、マーチソン隕石などから発見されたリボース(RNAの材料の一つ)は、通常は生体反応で生成される。

(リボース)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B9

「この糖は生体内ではペントースリン酸経路あるいはカルビン-ベンソン回路で作られる。」

自然界(といっても、地球上だけですが)にはD型しかなく、その鏡像異性体であるL型はない。

記事中には、どっちの型が見つかったかは書かれていないのだ(詳細は、未調査)。

アウトリーチする際にも、その辺りの情報をしっかりと付け加えて欲しいもんだな。

(生命を構成する糖を隕石から初めて検出
—宇宙に RNA の材料となる糖の存在を証明— :共同研究者がいる東北大のプレスリリース)
http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20191115_01web_RNA.pdf

「隕石からリボースなどの糖を検出したことは、宇宙にも生命を構成する糖が存在することを示す発見です。そのような糖は生命誕生前の地球にも飛来し、地球上の生命の起源につながる材料の一部となった可能性があります。」

まあいい。

エウロパクリッパー(木星圏周回探査機)については、延期に延期を重ね、現在では2023年打ち上げとされているが、それだってどうなるか分かったもんじゃない。

アルテミス計画やらでSLSのスケジュールが立て込んでくれば、真っ先に先送りされる程度の事業だ(惑星配置の関係から、起動ウインドウは2022年から2025年とされている)。

(Space Launch Systemの起動リスト:標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Space_Launch_System_launches

「・便名:3
・日付/時刻(UTC)2023年7月4日→既に2025年に延期という話も
・構成:ブロック1貨物
・ペイロード:ヨーロッパクリッパー
・軌道:木星
・結果:計画中
・エウロパクリッパー宇宙船を直接ホーマン転送軌道を介して木星に運ぶ。」

打ち上げ予定日からして、クサい日付だ(米国の独立記念日だぜ!)。

やれやれ・・・。

3年くらいで、ダイレクトに木星圏に送り込むという、SLS頼みのスケジュールだからな。

もちろん、ランダーとかローバーは積まない。

ランダーは、エウロパクリッパーの探査を経て、着陸条件とかを見極めて開発することになる。

少なくとも、2020年代に実現する可能性はゼロだ。

あると信じられている氷の下の海に潜るローバー(つーのかあ?)に至っては、実現可能性を模索している段階で、ひょっとしたら没になるかも知れない。

どーせ潜るんだから、没でもいいか・・・。

続・またまた地球外生命探査の話だが、このネタの真相は意外に深いかもしれない2019年11月21日 10:31

続・またまた地球外生命探査の話だが、このネタの真相は意外に深いかもしれない


もの忘れが激しく、どーしても思い出せなかった名前を、さっきようやく思い出した。

ウイリアム(ビル)・ストーン

(ウィリアム・ストーン(caver):標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://en.wikipedia.org/wiki/William_Stone_(caver)

「MK1リブリーザー:
1987年12月、ビルストーンは、フロリダ州ワクラスプリングスでMK1モデルリブリーザーを24時間持続し、システム容量の半分しか使用しなかったスキューバダイビングでデモを行うことで、より広いダイビングコミュニティで知られるようになりました。」

エウロパの3km(←誤り:あとで調べたら、10kmから30kmだそうです)に及ぶ氷の表層を潜り抜け、その下にある海に到達しようとする時、何らかのユニークな仕掛けが必要になる。

このブログでも以前書いた。

(エウロパ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/08/19/7737744

「DEPTHXとENDURANCEという水中探査機を作って、メキシコとか南極で水中調査を行ったようだ。」

その後の話についてはフォローしていなかったが、調べると続きがあった様だ。

(スピンドル(車両))
https://en.wikipedia.org/wiki/Spindle_(vehicle)

「SPINDLE (Sub-glacial Polar Ice Navigation, Descent, and Lake Exploration) は、ロボットの氷浸透キャリア車両(クライオボット)と自律潜水可能なHAUV(ホバリング自律水中車両)で構成される2ステージの自律車両システムです。」

(エイリアンの海の底への航海)
http://astronomy.com/news/magazine/2018/09/voyage-to-the-bottome-of-an-alien-sea

「フェーズ1つ:氷に入る。この問題は、すべて制限付きのさまざまなソリューションを使用して解決されてきました。

フェーズ2:クルーズ。蒸気圧が上昇すると、入口ボアホールは下降プローブの後ろで閉じます。

フェーズ3:障害物回避。ランダムな場所、または高密度の塩水堆積物に到達したMe石衝突デブリは、ミッションを終了する可能性があります。

フェーズ4:ブレークスルー。プローブは潜水艦を海に運びます。潜水艦が海にぶつかると、どのように展開しますか?どのように通信しますか?」

氷上の原子力発電所から供給された電力をレーザーに変換して探査体に内蔵された光ファイバーでプローブに伝送し、先端からレーザーを放射して氷を融かして進む。

探査体の後ろ側の氷は凍ってしまうが、留置された光ファイバーケーブルが残存して、エネルギーとデータの伝送路となる。

氷の層を通り抜けたら、プローブから小型潜水艇を進水させてデータを収集するという仕掛だ。

開発すべき要素技術は山のようにあるし、氷上原子力発電所(?)なんて、エウロパ上に構築できるかどうかも不明だ。

仕掛け的には、再浮上することなく氷底湖のデータを取れるからな。

潜水艇を回収して、レーザーを逆向きに照射して戻ってこられれば、サンプルリターンだって可能だ(未確認)。

来世紀くらいになれば、エウロパのサンプルを宇宙博で拝むことができる可能性はある。

ミジンコみたいなのが泳いでいる可能性は、ゼロではない。

(ミジンコ:ゲノム解読:追加)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3#%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0%E8%A7%A3%E8%AA%AD

「ミジンコはDNAのサイズは約2億塩基対と小さいのに、タンパク質を作る遺伝子は少なくとも約3万900個と、これまでゲノムが解読された動物の中で最も多いことが判明している。東京薬科大学やアメリカインディアナ州立大学などの研究によれば、ミジンコの遺伝子は3万1000個以上にのぼり、ヒトよりも8000個も多い」

別に、馬鹿にして例に出したわけじゃないんだがな。

いずれにしても、例によって、浮沈子的には、そんなもんがいない方に1票だがな。

まあいい。

現在の計画は、そんな遠い話とは別にして、エウロパクリッパーがいつ実施されるかどうかという点になる。

調べていくと、欧州宇宙機関(ESA)が中心となって行われるJUICE(JUpiter ICy moons Explorer、木星氷衛星探査計画)というのが別途進行中だ。

(JUICE (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/JUICE_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)

「打上げ日時 2022年6月(予定)」

「アリアン5で打ち上げられ、地球、金星、地球、火星、地球の順にスイングバイし、2029年に木星系に到着。カリストやエウロパをフライバイした後、2032年9月頃にガニメデを周回する軌道に入り、2033年6月まで観測を続ける予定」

まあ、どーせ、こっちも遅れるだろうけどな。

ホーマン軌道いっぱつで3年で木星圏に達するという速さを追求するエウロパクリッパーと異なり、欧州らしいじっくりとした長期戦略だな。

7年がかりで木星圏に到着し、じっくりと探査したのち、ガニメデの周回軌道に突っ込む。

エウロパクリッパーとは、相互補完的な計画にしたようだ。

考えてみれば、ESAが木星圏に探査体を送り込むのはこれが初めてとなる(ユリシーズ除く)。

(ユリシーズ (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%BA_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)

「太陽の全緯度領域を調査する為に設計された無人探査機である。」

「1990年10月6日にスペースシャトル・ディスカバリーのSTS-41ミッションでNASAとESAの共同事業として打ち上げられた。」

「木星スイングバイ
1992年2月8日、ユリシーズは黄道面に対する軌道傾斜角を80.2度まで増やすためのスイングバイを行うために木星に到着した。巨大惑星の重力はユリシーズの軌道を曲げ、黄道面に対して下向きの力を加え、太陽の北極と南極を周回する最終的な軌道へ乗るための軌道修正を行った。」

太陽観測が目的で、木星へは軌道に入るためにスイングバイしに行っただけだからな(探査機はESAが製造)。

2倍も遠い土星圏では、タイタンに着陸プローブを下ろしている。

(ホイヘンス・プローブ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%83%98%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%96

「欧州宇宙機関 (ESA) の小型惑星探査機。土星探査機カッシーニに搭載され、土星の衛星タイタンに投下された。」

「最も遠い距離の天体にある人工物」

21世紀の無人探査が木星圏を中心として行われ、火星圏への有人探査への挑戦とすれば、22世紀は土星圏への無人探査と木星圏への有人探査の挑戦ということになるのかもしれない。

もちろん、浮沈子的には、木星圏への有人探査が不可能である方に1票だがな。

火星圏への有人探査だって、不可能だと思っているからな(行ったきりなら別ですが)。

月面基地も頓挫するし、有人月面着陸で、2週間くらいが限界だろう。

ロジスティクスや、人体への負荷を考えれば、その程度が妥当だ。

木星圏や土星圏では、放射線による探査機の寿命というのも考慮しなければならないしな。

恒久的なプローブとしては、むしろ、エウロパの氷の下の方が、残存性は高いかもしれない。

原子力発電でエネルギー供給できれば、半永久的に探査し続けることも可能だ。

中継用の周回衛星の方が、寿命が先に来るに違いない(未確認)。

それもこれも、少なくとも2040年代以降の話だろう。

浮沈子が生きている間に実現すればめっけもんだ。

確実なのは、その頃にはインターリンク衛星が数万機飛び回っていて、探査機の打ち上げについてはお伺いを立ててから飛ばす羽目になっているに違いないということだけ。

やれやれ・・・。

30kmの氷を破って、エウロパの地下の海に潜る。

可能ならば、その100kmの深さの海の底まで達して、熱水鉱床を探査し、サンプルを採取して持ち帰る。

そこまでやれば、木星の衛星に生命体がいるかいないかの議論に終止符を打つことができるだろう。

我々は孤独だ・・・。

その結論を得るには、相当の時間と投資が必要だろうが、人類は懲りないだろうな。

系外惑星は無数にあるしな。

やわな人類では不可能かもしれないが、人工生命とか作って、太陽系内の他の惑星や衛星に播種することくらいはやるかも知れない。

そこで繁殖、進化した生命体が、地球に友好的かどうかは分からない。

数億年後、帰巣本能に目覚めたかつての地球由来の生物たちが、大挙して戻って来るかもな。

ワレワレハコドクデハナイ。

孤独の方がいいような気もするんだがな・・・。

続々・またまた地球外生命探査の話だが、このネタの真相は意外に深いかもしれない2019年11月21日 22:46

続々・またまた地球外生命探査の話だが、このネタの真相は意外に深いかもしれない


先週火曜日(11月12日)以来、9日振りにフィットネスで汗を流す。

まだ、風邪は治っていないが、爆食爆睡を続けていれば、とんでもないことになりそうな予感がして、無理して出かけた。

筋トレは、1クールだけにしようと思ったんだが、始めてみると結構快適にホイホイとこなしてしまって、1クールでは物足りなくなった。

で、2周目に入っても、腹筋以外は何のことはなく終わってしまう。

腹筋だけは辛かったな。

1クール30回ずつ10回刻みでやるんだが、2クール目の20回辺りからキツくなった。

最後の10回は、必死だ・・・。

9月頃は、2クールをダブルでこなしていたわけだからな。

腹筋、背筋とも、120回やってたわけで、とても信じられない。

プールだって、1000mずつ2回泳いでたしな。

今は、300mだけ。

水に浸かったと思ったら、もうおしまい。

夕方から、もう1回、プールだけに行く。

これも、300mだけ。

それでも、何とか65kg台に戻す。

まだ、壁の外だが、頑張って壁の内側に戻らなくてはならない。

まあ、どうでもいいんですが。

筋力が落ちていなかったのは意外だったな。

メニューをこなすのに抵抗はない。

まあ、元々、怪我したくないからウエイトは少なめだ。

回数も、無理のない範囲に留めている。

ダイエットに伴う筋肉量の減少を抑えるのが目的だからな。

ムキムキになるためではない。

それでも、肩の可動範囲を維持したり、ダブルタンク担いで坂を上ったりするのには、ある程度の筋力が必要だ。

体重は、今期瞬間最低体重から3.6kgリバウンドしたが(今日の最低体重は65.7kg)、脂肪や水分が増えただけで、筋肉量は維持できている感じだ。

まあいい。

さて、本題の地球外生命探査の話だ。

太陽系内なら、探査機飛ばして直接観測したり、ゆくゆくはサンプルリターンも可能だろうが、系外惑星の生命体探査となると、実際にそこに行くわけにはいかないから、電磁波観測を中心とした間接的な話になる。

オウムアムアみたいに、他の星系からやってくる天体にランデブーしたりドッキングすれば、もう少しましな情報が得られるかもしれない。

太陽系全体に観測網を広げ、接近する系外天体を補足するシステムとかも構築される可能性がある。

軍事力を誇示したい見栄張り国家がばら撒くスペースデブリの観測網よりは、人類の知見を広げる役には立つだろう。

系外惑星の観測に、ジェームズウェッブ宇宙望遠鏡が使われる話は、このシリーズの第一回にちょこっと触れた。

ちゃんとした記事が上がっていたので、引用する。

(太陽系外惑星をもっと知りたい!ジェイムズ・ウェッブ望遠鏡とは?)
https://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/20170417post-739.html

「2018年に打ち上げられる予定のジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で、惑星の大気の化学組成や、惑星の温度、表面の気圧を分析できるようになる」(2019年1月追記:この記事の公開後、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)の打ち上げは2021年以降に延期になりました。)

ウィキによれば、今のところ2021年3月30日となっている。

「①惑星にカットされた分、光が弱くなる→恒星に対する惑星の相対的な大きさがわかる」

「②特定の波長の光が、惑星大気中に含まれる分子に吸収されてそこだけ減る(吸収線が現れる)→その物質が大気中にあることがわかる」

「系外惑星大気の観測自体はすでにハッブルなどでも行われていますが、ハッブルは可視光での観測が主でした。」

「水蒸気、二酸化炭素、メタンなど注目すべき分子の吸収帯は赤外にあるので、赤外線で調べる必要があります。」

JWSTは、赤方偏移している遠方の銀河を観測することが第一義だが、その光学特性が系外惑星の大気組成を知る上でも効果的ということになる。

地球近傍の系外惑星を網羅的に調査する作業は、現在、TESSが行っている。

(NASA探査機、1年かけて南天全体を観測。208枚の画像から作られたパノラマ画像)
https://sorae.info/astronomy/20191108-tess.html

「太陽系に比較的近い系外惑星を2年かけて全天から捜索」

「現在は北天に対して同様の観測を続けているTESSのデータは、2021年打ち上げ予定の「ジェイムズ・ウェッブ」宇宙望遠鏡が観測を実施する系外惑星の絞り込みなどにも利用される予定です。」

近いと言ったって、10光年とか20光年は離れているからな(最近(さいちか)でも、4光年以上)。

どんだけ見つかるかは分からないし、もちろんトランジット法で見つかる確率は低い。

(太陽系外惑星の発見方法:トランジット法)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB%E5%A4%96%E6%83%91%E6%98%9F%E3%81%AE%E7%99%BA%E8%A6%8B%E6%96%B9%E6%B3%95#%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E6%B3%95

「太陽サイズの主星から1au離れた位置にある惑星が、地球から見て主星の手前を横断する確率はわずか0.47%しかない。さらに、主星からより離れた惑星では、このような位置関係が実現する確率はより一層低くなる。」

惑星の大きさとか、大気組成を観測するには悪くない手法だがな。

「トランジット法の主な利点は、恒星の光度曲線における減光率から惑星の大きさを求められることにある。また、ドップラー分光法の観測と組み合わせて惑星の真の質量がわかれば、密度を求める事ができ、惑星に関して多くの物理的特徴が得られる。」

「また、トランジット法からは惑星の大気組成を求める事も出来る。惑星が恒星面を通過すると、恒星の光の一部は惑星の上層大気を通過する。その際の、恒星の高解像度のスペクトルを分析する事で、大気成分を特定出来る。この手法は「トランジット分光」と呼ばれている。」

「また、惑星の大気を検出出来れば、惑星の表面温度を求めることができる。2005年3月、2つの研究チームがスピッツァー宇宙望遠鏡を使って、惑星の表面温度の測定を行った。」

測定結果に70Kの差があるのが気に入らないけどな。

様々な観測装置、観測手法を組み合わせ、系外惑星の観測は、これからの地球外生命体探査の有力な手法となっていくに違いない。

3回に分けて書いてきた最近の報道に見る地球外生命体探査も、ひとまずこれでお終い。

相変わらず、浮沈子はその存在には懐疑的だ。

調べれば調べるほど、この地球が生命の誕生、その進化、生存に適していた例外的な環境である事が分かってくる気がする。

宇宙には、兆を超える系外惑星が存在するし、それらの中には生命を宿してもおかしくない星があるかも知れない。

その可能性を全面的に否定することは不可能だ。

観測可能な系外惑星にしたって、地球の近所の、天の川銀河のほんの片隅の話でしかない。

銀河全体、ましてや他の銀河系の系外惑星の観測など、夢のまた夢だし、実際にそこに赴いて探査することは事実上不可能だ。

人類の文明が、あとどのくらい続くかは分からないが、仮に大甘にみて1億年くらい持ったとしても、その間に地球外生命体を発見できるかどうかはビミョーだ。

1億年といえば、100万世紀だ。

100年の100万倍・・・。

やれやれ・・・。

JWSTの打ち上げは、当初の予定を何年も過ぎているけど、人類の文明の長さから見ればわずかの話に過ぎない。

エウロパの探査も、エンケラドゥスやタイタンの探査も、もちろん、火星やその月(ダイモスやフォボス)の話にしたって、数年とか十数年の遅れに過ぎない。

浮沈子的に見れば、どーせ見つかりっこない話だしな。

引っ張れるだけ引っ張って、打ち切りになる時期を先延ばしにしているようにも見える。

太陽系内の他の天体に、地球由来の生命(人工生命でもいいんですが)を播種できれば、もう、地球外生命体の探査自体の意味が薄れてくるかもしれないしな。

むしろ、この宇宙を我が物として考える人類の身勝手さを考慮すれば、その方が都合がいいかも知れない。

真の宇宙開発は、そこから始まるともいえる。

他の天体に、地球外生命がいるかもしれないとか、地球由来の生命体で汚染してはいけないとか、そういう心配なしに、バンバン出来るようになるだろう(そういうことかあ?)。

我々は孤独だ・・・。

だが、それがどーした?。

人類の文明が1億年くらい続けば、他の恒星系に進出する何らかの方法を見出すかもしれない。

他の銀河へ行くことができるかどうかはビミョーだがな。

数百億光年に及ぶ、茫漠たる無人の荒野が広がる。

尖閣諸島だとか、竹島だとか、南シナ海とか、何をみみっちい話をしているのか。

世界の指導者が、浮沈子のような妄想に憑りつかれてしまえば、アホらしくて戦争する気にもなれないと思うけどな(そんなあ!)。

その意味でも、地球外生命体など存在しない方が平和だろう。

来世紀の、木星圏への本格的な進出に備えて、せっせと技術や科学的知見の蓄積に励むべきだろう。

有人探査は当分無理だろうけどな。

放射線やら磁気エネルギーやらに満ち溢れているようだからな。

そんなところに、生命体が生まれても、どーしようもない気がするけどな・・・。