FAAは一度目の事故後、全て知ったうえで飛行継続を認めていたという衝撃の事実が明らかに2019年12月12日 04:01

FAAは一度目の事故後、全て知ったうえで飛行継続を認めていたという衝撃の事実が明らかに


夜中に目が覚めて眠れなくなり、何か面白そうなニュースでもないかと目を擦りながらネットを徘徊していたら、いきなりとんでもない記事を見つけてしまった!。

(737MAX、米当局は墜落リスク認識しながら飛行継続許可か)
https://jp.wsj.com/articles/SB10913018333999583857304586072160273310164

「米ボーイングの主力旅客機「737MAX」が最初の墜落事故を起こした昨秋、米当局の内部分析で同型機の事故リスクの高さが示されていたにもかかわらず、飛行継続を許可していたことが分かった。」

記事はここまでしか読めないけど、内容は衝撃的だ。

ケチなWSJは無視して、別のソースを探す。

(致命的な欠陥のある737 MAXのクラッシュリスクは大幅に高いとFAAは結論付けました)
https://edition.cnn.com/2019/12/11/politics/fatally-flawed-737-max-had-significantly-higher-crash-risk-faa-concluded/index.html

「連邦航空局の分析文書によると、MAXの寿命中にさらに15回以上の致命的な衝突が発生すると予測され、水曜日に下院交通委員会の公聴会で公開されました。」

「管理者のスティーブン・ディクソンは、その文書と「私が今日知っていること」に基づいて、当時彼が管理者だったならば、飛行機を着陸させるために行動したと言った。」

FAAの不作為のせいで、本来なら起こらなくてもよかったエチオピア航空の事故が発生し、多くの人命が失われた。

「声明の中で、ボーイングは、この分析により、パイロットへの指示を伴う緊急通知は「MCASソフトウェアの変更が実装されるまで、MAXフリートの運用を継続するのに十分である」と判断したと述べた。」

もちろん、そう言うだろうさ。

規制当局が認めているわけだからな。

「「FAAは、巡回する公衆の安全性についてサイコロを振った」と、民主党のピーター・デファジオ委員会委員長は述べた。」

振られたサイコロの目は、凶と出たわけだ。

MCASの改修が行われる前に2度目の事故が起こった時、FAAとB社の当事者達は震えたに違いない。

ロケットもそうだが、地球の重力に逆らって空を飛ぶ航空機は、それでなくても妥協の産物だ。

強度や耐久性は、設計段階で重量の増加と綱引きしている。

旅客機には、経済性という足枷も掛かっている。

妥協に次ぐ妥協・・・。

我々が乗る航空機は、最善を尽くされていてさえ、元々そういうものだ。

ハードウェアであれ、ソフトウェアであれ、システムが所期の機能を果たさないと分かったら、それは隠れた瑕疵ではなくなる。

そこで博打をしてはならないだろう。

それは、明らかな欠陥なのだから。

そして、少なくとも1度目の事故は起こってしまったのだから。

「それ以来明らかになったクラッシュと情報は、FAAとボーイングが不適切に密接な関係を持っているかどうかについて疑問を提起しています。」

当初の認定に、何らかの欠陥があったことは明らかだ。

メーカーの開発プロセス、規制当局との関係、FAA内部の認証プロセス(そんなもんがあればの話だが)。

当事者たちは、それを知っていたに違いないのだ。

だからこそ、その過ちを糊塗するために、1度目の事故後も飛行継続を認めた。

全てを知っていたからこそ、不作為が行われた・・・。

内部告発は、意思決定のどこか途中で消えてなくなったわけではない(たぶん)。

ヤバい話と分かっているからこそ、誤魔化そうという判断に繋がったわけだ(そうなのかあ?)。

航空機という、それでなくてもヤバい機械に関わる連中が誠意を失った時、不運の悪魔は待ってましたとばかりにマントを広げるのだ。

しかし、既に2件の事故は起こってしまった。

時計の針を元に戻すことはできない。

残された者たちに出来ることはただ一つ・・・。

(ボーイング737MAX、年内の運航再開認めず=米FAA長官)
https://jp.reuters.com/article/boeing-airplane-idJPKBN1YF29F

「運航再開までに達成すべき事項が十数件近くあると指摘。またFAAはパイロットの訓練に関する要件についてまだ決定していないと述べた。」

「ピーター・デファージオ委員長は11日の公聴会に向けた準備原稿で、737MAXの安全性に確信が持てるまで運航再開を認めないディクソン長官の姿勢を評価した。」

別に、褒められた話ではない。

あまりに遅すぎた、当然の姿勢だろう。

人事を尽くして天命を待つ。

777Xの話もあるしな。

これからの認定に手心を加えることなく、あるべき姿勢を貫いてもらいたいものだ。

空気より重いものを飛ばすという、物理の神様にケンカ売るような商売しているなら、やるべきことはやらんとな・・・。

(米FAA、737MAXの生産問題を調査 年内の運航再開認めず:追加)
https://jp.reuters.com/article/boeing-airplane-idJPKBN1YF29F

「737MAXの生産に関する調査は、ボーイングのマネジャーだったエド・ピアソン氏が、生産計画に伴うプレッシャーや労働者の疲労によって安全面のリスクが高まっていたと指摘したことを受けたもの。」

こっちはジミーな話だが、運航再開に向けたハードルがまた一つ増えたことになるし、B社への影響は小さくない。

今後の生産計画にも影響が及ぶしな。

B社は以前から製造現場におけるロボットの導入を積極的に進めているようだが、その流れは益々加速するに違いない。

この件は慎重に扱わないとな。

問題の核心は、品質管理にあるような気がするけどな。

「配線や機能テストの問題が頻繁に起きていた工場で機体が生産されたわずか数カ月後に、複数のフライトでセンサーが機能しなかったのは警戒すべきだ」

737MAXは地上に貼り付き、納入はストップ状態、年内再開が見送られたことで、生産計画も見直しを余儀なくされるだろう。

航空機メーカーとしてのB社にとって、正念場に入ることになる。

当局を丸め込んで早期かつ穏便に事を済ませ、今まで通り、いけいけどんどんで商売が続けられるという考えは捨て去るべきだろう。

起こり得た15件の事故のうち、13件は未然に防ぐことができたと捉え、これを好機に抜本的な改革を図るべきだ。

信頼を取り戻すには時間も金も手間もかかる。

忙しくなるのは仕方ない。

やるべきことをやらなければ、信頼は回復できない。

猫の手ならぬ、ロボットの手を借りてもな・・・。

(ボーイング、777Xの胴体組み立てロボットの導入を諦めて手作業に戻す:追加)
https://hardware.srad.jp/story/19/11/20/165233/

「トラブルの続出で人間による手作業の削減という目標を達成できなかったことを認め、ついに胴体部の大規模ロボットシステム導入を諦めた」

「ただし、ロボットシステムが使われなくなったのは胴体部分だけで、ほかの組み立てプロセスではロボットの運用は続けられるようだ」

(タンポポの綿毛より軽い「世界最軽量の金属素材」とは?追加)
https://tabi-labo.com/196888/lighter-than-dandelion

「「マイクロラティス」は金属製のチューブでできた、空っぽの発泡スチロールのようなポリマー構造体。」

空気より軽くはないけど、B社開発というところが気になる素材。

(737MAX事故後に米航空局「最大15機墜落の恐れ」:追加)
https://www.asahi.com/articles/ASMDD5H1TMDDULFA01Z.html

「このまま何も手を打たなければ、計4800機が30~45年間運航する間に、最大15件の墜落事故が起き、2900人が死亡する」

「現代の航空安全の世界で15件はとても許容できない数字だ」

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