シェルドライでのレスキュースキル成功!2019年12月18日 09:25

シェルドライでのレスキュースキル成功!
シェルドライでのレスキュースキル成功!


これも初物。

昨日の獅子浜でのトレーニングダイブでは、シェルドライスーツ着て、ネオプレンドライスーツのダイバーをレスキューするというワケワカの練習もした。

ネオプレン着た被救助者の浮力が大きく、コントロールに苦労するかと思ったが、足の方に溜まったエアを事前に丁寧に抜き切ることで、それほど苦労を感じずに浮上させることができた。

うーん、レスキュースキルは薬籠中になってきたかも(自慢かよ!?)。

実際に使うことは、たぶん一生ないけど(そう願いたいもんだな・・・)、BCなど各種器材の使い方、トリムの維持(ちょっとしたコツが・・・)、中性浮力のコントロールなど、総合力が試されるスキルだ。

3mで一時停止(減圧停止のシミュレーション?)している時にバックキックさせたりすれば、更に難度は上がるだろうが、まあ、スキルとしての意味はないな。

獅子浜の、せいぜい水深6mくらいでのスキルトレーニング。

傍から見れば、あんなごっついカッコして、そんな浅場で何をジタバタしてるのかと思うだろうな(しかも、男ばっか5人も!!!!!←5人)。

ヘンタイだ・・・。

しかも、エキジットしてからは、テンション上がりまくりで、面白かったとか、実にためになったとか、レクリエーショナルダイバーには理解し難いポジティブな反応・・・。

あいつら、何やってるんだあ?。

そう思われても、仕方ないだろう。

生物を見るわけではなく、エリアを散策するわけでもないし・・・。

水中ライトは、何かを照らすためではなく、横に振ったりするだけだしな(速かったり、ゆっくりだったり・・・)。

意味不明・・・。

まあいい。

次回(2月)のトレーニングでは、訳ありでネオプレンドライスーツになってしまった相方の補習が中心だが、テック1へ向けての事前の練習も行うという(余裕があれば)。

受講することは決めているけど、浮沈子はテクニカルダイビングを中心に日常的なダイビングを行うつもりはない。

そのスキルを身に付け、考え方や知識を学び、日頃のレクリエーショナルダイビング(テクニカルダイビングではない、いわゆるふつーのダイビング活動)に役立てる。

そういうテックとの付き合い方があってもいいだろう。

歴史的には、レクリエーショナルダイビングとテクニカルダイビングは、主にビジネスとして成立させるための最適条件を模索する中で分離していった感じだ(そうなのかあ?)。

器材やトレーニングのコスト(時間的、経済的、その他もろもろ)と内包するリスク、水中体験の楽しさとのベストバランス。

器材が進歩し、改良されていけば、その境目も変わっていくに違いない。

指導団体は常にそれを意識し、器材メーカーに改良を促しつつ、自らのメソッドも不断に見直し続ける必要がある。

金儲けのためと言ってしまえば身も蓋もないが、より豊かな水中体験を、リーズナブルな価格で提供するためには、レクリエーショナルダイビングという枠組みの設定は不可欠だ。

ダイビングには、元々、レクリエーショナルとテクニカルの区別なんてないのだ。

その、当たり前のことに、最近ようやく気付いてきた。

実際にテクニカルダイビングの講習を受けてみると、レクリエーショナルで役立つことが多い。

P社では、スペシャルティーという方法で、その辺りを追加講習して稼いでいる。

また、ダイバーレベルも、スクーバダイバー(あんま見たことないですけど)、オープンウォーターダイバー、アドバンスドオープンウォーターダイバーなど、ランク分けしている。

現実的かつ適性な方法には違いない。

テクニカルダイビングでは、更にややっこしいことにチャレンジすることになるが、こっちもスモールステップを刻んでいくので、各自の実力に応じて確実に身に付けることができる。

それは、まあ、レクリエーショナルでは必要ないけど、出来るに越したことはなく、メリットがあったりもするわけだ。

でも、それはコストも時間も余計にかかる。

それが出来るようになることの、本当のメリットは、レクリエーショナルの制限を超えたダイビングで発揮される。

コスト効率が悪い部分は、レクリエーショナルから除外されているからな。

それで、十分な安全を確保できていると考えている。

そこの部分についても、器材の進歩で解決されたり、逆にリスクが増加したりする。

ダイコンの普及で、減圧症が増えるようなもんだ。

いままでは、ずーっとボトムにいるとして計算していたからな。

その仮定に、保守性が含まれていたわけだ。

不活性ガスの蓄積をリアルタイムで積分してシミュレートするダイコンは、保守的運用をしなければトータルとしてのリスクを高めてしまうのは当然だ。

便利な器材も、使い方だからな。

まあ、どうでもいいんですが。

ダイビングの中から、商売上の理由で切り出されたレクリエーショナルダイビング。

効率よく、安全に、水中を楽しむ知恵の結晶。

カプセル化され、システム化され、効率性と収益性を極限まで突き詰めた世界・・・。

しかし、ダイビングはもっと豊かな行為だ。

安全は譲れないけど(絶対的なリスクは高いですが、そのためのトレーニングは行います)、効率悪く、コストも掛かり、手間暇要する外の世界を、少しだけのぞいてみる。

クソ重い器材を担ぎ、ややっこしい手順を繰り返して身に付けていく。

レクリエーショナルダイバーから見れば、確かにヘンタイには違いないが、それは豊かなダイビングだ。

水深6mで、水中生物を見るでもなく、地形の変化を楽しみながら泳ぐわけでもない(ジタバタしてるだけで、距離的には殆ど泳いでないしな)。

しかし、それはダイビング本来の姿だ。

そこで追求されるのは、経済合理性ではなく、物理的生理的合理性であり、限界を決めるのは水中での人間の能力そのものになっていく。

ガスが足りなきゃ、タンクしこたま持ってきゃいいじゃん!?。

まあ、そう単純な話じゃないけど。

人はなぜ潜るのか。

自らの限界を知り、それを広げ、新しい世界を拓くためだ(キッパリ!)。

レクリエーショナルダイビングでは見えてこなかった、ダイビングの本当の理由がそこにある。

それは間違いなく探検であり、冒険なわけだ。

ダイビングは危険なレジャーだ。

レクリエーショナルダイビングは、カプセル化する中で、それを回避し、オブラートに包み、曖昧にする(ゼロにはなりませんが、実際、リスクは低減されています)。

運用限界を決めることで、そのリスクを見えにくくしているだけだがな。

本来のダイビングを遠慮会釈なく剥き出しにするテックでは、その危険は明確に認識されなければならない。

マジ、ヤバいからな。

対応するための器材やその使い方、トータルのダイビングに於ける運用は学ぶし、トレーニングは嫌という程やる(もちろん、レベル分けとかスペシャルティみたいなのもある)。

金も暇も手間も、レクリエーショナルの比ではない。

体力も必要だな(浮沈子的には辛いところです)。

気力も重要だ(何度も、気持ちが萎えてしまいそうになります)。

本物の、剥きだされた裸のリスクに向き合い、それを回避しながらダイビングの真の世界を広げていく。

誰もが出来るわけではない。

その必要もない。

個人差は大きい。

習得に掛かる期間も様々だ。

お勧めするような話じゃないしな。

お得でもない(ここ、重要です!)。

そもそも、絶対的なリスクが高いので、死んだり、重度の後遺症が残ることを受け入れられないなら、手を出す代物じゃない。

ひょっとしたら、楽しくないかもしれない。

楽しいかどうかも、人それぞれだからな。

挑戦とか冒険とか探検とかに興味がなければ、そもそも話が始まらない。

しかし、それがダイビングの本来の姿だと、浮沈子は思うようになった。

重くて、辛くて、面倒くさくて、効率が悪くて、冷たくて、暗くて、ひょっとしたら狭くて・・・。

そういう、ネガな部分を出来るだけ取り除いて、ダイビングをレジャー産業として成立させているのは、ある意味、奇跡だ。

巷のダイバーは、それがダイビングだと勘違いをしているだけだ(そうなのかあ?)。

レクリエーショナルの制限を取っ払った、荒々しい剥き出しのダイビングの世界は、もちろんありとあらゆる危険に満ちていて、それを回避し克服するための方策は繊細で、精密で、高度だ。

6mで止まれと言われれば、6mで止まらなくてはならない。

5m90cmでもなく、6m10cmでもない。

1分間9m浮上しろと言われれば、その通りに実行できなければならない。

呼吸するガス、水温、運動量、エトセエトセを管理し、正確に確実に運用できなければ、話は始まらないのだ。

そう、そういうことは、単なる前条件のようなものだからな。

そうでなければ、ヤバい環境で生き残ることはできない。

そういうダイビングを、日常のダイビングにする気はサラサラない。

冒険したいわけでも、探検したいわけでもない。

ただ、自分の限界を知り、それを押し広げ、新しい世界を拓くことには挑戦し続けたい。

ドライでレスキューできて嬉しい(たんじゅん・・・)。

可愛い話だな・・・。

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