ミッションパッチも変わらず、手抜きに近いスターリンク打ち上げだが、1段目の回収は中継も途切れずにスムーズに実施(ちっとズレたけど)2020年01月07日 14:12

ミッションパッチも変わらず、手抜きに近いスターリンク打ち上げだが、1段目の回収は中継も途切れずにスムーズに実施(ちっとズレたけど)
ミッションパッチも変わらず、手抜きに近いスターリンク打ち上げだが、1段目の回収は中継も途切れずにスムーズに実施(ちっとズレたけど)


前回、前々回とミッションパッチが変わらないスターリンクの打ち上げ。

(STARLINK MISSION:今回)
https://www.spacex.com/sites/spacex/files/starlink_media_kit_jan2020.pdf

(STARLINK MISSION:前回)
https://www.spacex.com/sites/spacex/files/starlink_press_kit_nov2019.pdf

(STARLINK MISSION:前々回)
https://www.spacex.com/sites/spacex/files/starlink_press_kit.pdf

まあ、どうでもいいんですが。

4万2千機(打ち上げ回数だけでも700回)も打ち上げるわけだから、いちいちパッチを変えていたのではもたない(そういうことかあ?)。

フェアリングの回収は、今回はミズツリーによる片割れだけ(成功したかどうかは未確認:失敗したようです:追加)。

衛星分離は、高度299km(プレス資料では290km予定)で、ぶん回して放り出す(何ていうデプロイ方式なのかは未調査)。

まあ、どうでもいいんですが。

今回は、1機だけ反射率を下げる処理を施していると言われている。

前回までの打ち上げで、どのくらいの衛星が生き残っているのかは知らないが、全部生き残っていたとすれば、182機になる。

10機位、機能しなくなっているかもしれないが、それでも世界最大の衛星オペレーターの誕生を目撃したわけだ。

これからは、毎月のように打ち上げが続く(今年の予定では、概ね月に2回のペース)。

当分の間(たぶん、今世紀中)、衛星数がスターリンクを上回るコンステレーションは登場しないだろうから、ある意味、今日は世紀の打ち上げだったことになる(そうなのかあ?)。

まあいい。

世界最大の衛星オペレーターの誕生を祝おう。

その割には、ミッションパッチが同じという、手抜きのような打ち上げだがな。

1段目の回収も、スムーズに行われて、唯一の再使用ロケットオペレーターとしての面目も保った。

6億円(ペアで?)ともいわれるフェアリングが回収されれば、費用対効果は益々上がる(今回は半分だけ:夜間打ち上げだからかな?:未確認)。

衛星間通信がない、鳴かず飛ばずの低軌道衛星だが、中緯度でのサービスは、早ければ年内に始まるようだ。

(SpaceXがStarlink衛星群を打ち上げ、約180機を運用予定で民間として最大規模)
https://jp.techcrunch.com/2020/01/07/2020-01-07-watch-spacex-launch-a-new-batch-of-starlink-satellites-and-become-the-largest-private-satellite-operator/

「Starlinkはまず、2020年末までに米国とカナダでサービスを開始し、60機のStarlink衛星をさらに20回打ち上げたいとしている。」

そう上手くいくかどうか。

現在の運用ペースを維持できるのか、限られた地上基地局との通信は確保できるのか、何より、顧客用アンテナの製造は、リーズナブルな価格で行えるのか(フェーズドアレイアンテナだからな)。

(アクティブ・フェーズドアレイ・アンテナ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%8A

「フェーズドアレイ・アンテナは、複数のアンテナ素子を配列し、その位相を制御することで電波ビームの電子走査を可能とする。」

高度550kmを飛ぶ衛星を、自動で追尾しながら送受信する。

一昔前なら(現在も?)、ハイテクな最先端の軍事技術で、一般人が使用することなんて考えられない話だからな。

「個々のアンテナ素子からの送信電力は少なくても良いことから、増幅回路についても半導体化が可能である。これにより、アンテナ全体の半導体化が可能となり、信頼性が向上した。また性能に直結する各種特性を、半導体を作るときにできるだけ設計値にあわせて製作できることから、品質の揃ったT/Rモジュールの大量生産が比較的容易にできることから、製造面や修理面でのメリットは非常に大きいものとなっている」

宇宙空間を毎秒8km近くで飛ぶ衛星と電波をやりとりして、高速インターネット通信を実現するための仕掛けは、地上の送受信機をいかに安く作ることができるかがネックになる。

数万円程度で作成できなければ、普及は望めないだろうし、通信費用の中で、長期に償却していく仕組みを導入せざるを得ないに違いない。

ここんとこのコスト削減は、ビジネス成否のカギを握る。

20世紀には、衛星の打ち上げコストの増大がネックだったが、21世紀のボトルネックは顧客の地上アンテナかもな。

こういうものは、やっぱり中国製ということになるんだろうか?。

そういえば、テスラも、中国で作ってるらしいけどな。

(テスラが「モデル3」の20%以上値下げを検討 減速の中国で購入喚起)
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200106/mcb2001061340012-n1.htm

「テスラはより多くの現地の部品を使うことでコスト削減を目指している。」

やっぱ、ファーウェイかあ・・・。

(Starlink Mission:今回打ち上げの動画、出ます。:追加)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=6&v=HwyXo6T7jC4&feature=emb_logo

(スペースX、スターリンク衛星60機の投入成功:追加)
https://sorae.info/space/20200108-spacex-starlink.html

「ロケットのドローン船への着陸は成功していますが、フェアリングの回収には失敗しています。」

「スペースXは軌道上で最多の衛星を運用する事業者となります。」

「今年にもカナダやアメリカでサービスを開始する予定です。」

「今回の衛星のうち1機は一面を特殊な素材でコーティングしており、地上からより暗く見えることで、天体観測への影響を低減する実証実験をおこないます。」

(スペースX、スターリンク通信網を年内に日本でサービス提供へ 3回目の衛星打ち上げ成功:追加)
https://news.yahoo.co.jp/byline/akiyamaayano/20200107-00157996/

「総務省が公開した資料から、スペースXが日本で衛星通信サービスを提供する目標時期が明らかになった。」

「24回の打ち上げを2020年末までに行った後、衛星通信のグローバルカバレッジ提供を開始する。2020年第3四半期までに日本国内でユーザー端末のライセンスを取得し、2020年末から2021年初頭にはサービスを開始する」

「ユーザー端末はスペースX社内で開発するといい、これまでの報道ではフェイズドアレイアンテナを備えた端末になるとみられている。」

「衛星通信では、地上のインターネット網から集められたデータを衛星送受信するためのゲートウェイ局(地球局)も必要になる。」

「詳細な所在地に関する情報は日本国内のパートナー次第」

「スターリンク衛星サービスの収益はイーロン・マスクCEOが目指す「スターシップ」有人宇宙船の開発にあてられるといった目標があり、早期のサービス開始と収益化に向けてスペースXは迅速に動いている。」

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