シミュレーター導入は、世間を欺く目くらましに過ぎないのではないかという新たな疑念2020年01月09日 12:20

シミュレーター導入は、世間を欺く目くらましに過ぎないのではないかという新たな疑念
シミュレーター導入は、世間を欺く目くらましに過ぎないのではないかという新たな疑念


737Maxの記事が気になる。

(ボーイング社がマックスパイロット向けに一度抵抗したトレーニングを支援)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-01-07/boeing-reverses-itself-to-back-simulator-training-for-max-pilots

「営業チームは、737向けに既に認定されているパイロットは、短いiPadコースを修了すると飛行する資格があると強調しました。」

機種転換訓練(移行訓練)を最小に抑えることは、Maxの導入に当たっての重要な要件だった。

それは今でも変わっていない。

「テストのパイロットの半数以上は、コンピューターベースのトレーニングモジュールを受けたにもかかわらず、緊急手順を正しく実行できなかった」

もちろん、改善されたMCASの仕様は、従来に比べればマシになったのかもしれないが、迎え角センサーの異常などのトラブルによりシステムが正常に機能しなくなった際に、パイロットに制御を放り出すという呆れた対応になっちまってる。

MCASの作動条件(フルスロットルで上昇中に旋回を与えるなど)を考えれば、状況を瞬時に把握し、遅滞なく適切な対応を行わない限り、嬉しくない結果を招くことになりかねない。

最低限、その際の対応を訓練しなければ、安全安心な運航などできないというのは、素人が考えても分かる話だ。

運航再開に当たって、シミュレーターを導入するというB社の方針転換は、当然というか、今さらというか・・・。

問題は、そのシミュレーター訓練の内容なわけで、形ばかりの実効性を伴わない訓練は意味がない。

「12月のシミュレーターテストの乗務員は誰も実際に飛行機をcrash落させませんでした。しかし、一部のパイロットは、両方のcrash落で航空機が自動的に潜水する原因となった失敗の種類をすぐに認識しなかった、と彼は言いました。他の人は、飛行機が誤った対気速度の測定値を提供しているという指示に適切に応答しなかった」

やれやれ・・・。

「典型的なシミュレータセッションは4時間です。必要なトレーニング量は4時間必要ですか、それとも2時間だけですか、それとも1時間ですか?知りません。」

そうじゃないだろう。

適切な対応が、安定して取れるようになるまで行う。

達成条件が満たされなければ、実機の運用を委ねるわけにはいかない。

改善されたとはいえ、不十分なMCAS付きのMaxは、そういう旅客機なわけだ。

中途半端な自動制御、最悪の事態で対応の困難さが残る手動制御への切り替え、元々の空力上の素性の悪さはそのままの機体・・・。

運航再開への圧力や、航空会社からの経済性への要求、ライバルであるエアバスとの競争に晒されている状況は、シミュレーションを行おうが行うまいが何ら変わらない。

従来の737からの移行訓練コスト(費用、時間、手間など)を最小にとどめたいという動機は健全だ(それって、健全なのかあ?)。

まあいい。

浮沈子が懸念するのは、お座なりな対応が再び繰り返され、悲劇が繰り返されかねない状況が存在し続ける点だ。

MCASによる自動制御の完成度を抜本的に引き上げるか、さらに小さなエンジンを開発して空力特性を改善するか、ゼロベースで新たな機体を開発するか。

世の中の現実は、そうスッキリしたものになるとは限らない。

60年以上も人間やっていれば、それくらいのことは分かってくる。

十分に訓練されたパイロットが操れば、改善されたMCAS搭載のMaxは十分に安全で安心な旅客機なのかも知れない。

航空会社の懐に優しく、B社の懐にはたんまりと丸いものが貯まる理想の航空機だ(そうなのかあ?)。

今回の737Maxを巡る事件の特異的な点は、規制当局を巻き込んで、旅客機の安全が脅かされているところにある。

FAAは、当初、シミュレーターによる訓練を不要とする方向で改修を進めようとしていた。

(こうあからさまだと、かえってスッキリする話)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/04/18/9061276

「米連邦航空局(FAA)の飛行基準評価審査会(FSB)はボーイング737MAXの修正ソフトを検討し、同型機の就航再開時にパイロットにさらなるシミュレーター訓練を課す必要はないとの結論を下した。」

そこには、B社や米国キャリアの意向が強く反映されていたわけだ。

今回の方針転換で、形の上では対応が強化され、安全性が向上したように見えるが、内容的には不安が残るな。

(ボーイング、737MAXの操縦士向け模擬訓練を推奨-方針転換)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-08/Q3RCH4T1UM1201

「事情に詳しい関係者によると、ボーイングはMAX専用機器の不足を踏まえ、737の旧モデルのシミュレーターを修正することを検討しているという。」

日本語版記事には、英語版にはない独自の情報が記されている。

旧モデル用のシミュレーターを弄って、高価なMax専用シミュレーターの代わりになるなら、とっとと対応すれば良かったのだ。

そもそも、その改造シミュレーターが、十全の機能を果たすことができるのかどうかも怪しい(未調査)。

シミュレーターをシミュレーションするような話だしな(そうなのかあ?)。

木に竹を接ぐ対応が、あらゆるところで繰り返されていく。

B社は再び当局と結託して(!)、世間を欺こうとしているのではないか?。

浮沈子的妄想の世界では、その改造シミュレータープログラムには裏コードが仕組まれていて、エスケープキーを連打したりすると、1時間しか訓練していなくても4時間やったことに出来るに違いないのだ(そんなあ!)。

もちろん、そんなことが表ざたになれば大変だからな。

もちっと巧妙な仕掛けになっているに違いない。

スターライナーといい、737Maxといい、777xといい、B社の蹉跌は続いている。

テヘランで起きた737-800の墜落が絡めば、更なる苦境に陥りかねない。

(イランでウクライナ機が離陸直後墜落、エンジン故障か 176人死亡)
https://jp.reuters.com/article/iran-ukraine-plane-idJPKBN1Z70FF

「イランメディアは同国の航空当局者の話として、ウクライナ国際航空のパイロットは緊急事態を宣言しなかったと伝えた。」

突然のエンジン故障というわけで、爆発的に炎上した可能性が高い(ミサイルによる撃墜の可能性も!:追加)。

(「イランが破片撤去、証拠保全せず」 欧米に広がる撃墜疑念:追加)
https://www.sankei.com/world/news/200111/wor2001110011-n1.html

「地域住民は事実上、すべての機体の破片が前日に撤去されたと述べた」

「重要な証拠が取り除かれたとの懸念」

こっちじゃ証拠隠滅かあ?。

ったく・・・。

300機余りのMaxと違い、NGシリーズは何千機も飛んでいるわけだからな。

対応を誤れば、Maxどころの話じゃなくなる。

B社の苦労の種は尽きまじというところか・・・。

(ボーイング、監督当局からかう社内文書 米で非難集中:追加)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54306730R10C20A1000000/

「MAXのシミュレーターで訓練された飛行機に家族は乗せられない」

「737MAXのシミュレーターは正常に機能している」

シミュレーター自体に対する懸念もあるということだな。

「ボーイングは謝罪声明を出し、従業員を処分すると発表した。」

社内処分は企業内統治の観点から行うんだろうが、指摘された(悲惨な)内容に対するB社の処分は誰がするのかな。

「この飛行機は道化師が設計し、サルが監督した」

うーん、サルか・・・。