クルードラゴンの打ち上げは今年後半になるという記事があったが、意外に早いのではないか2020年01月10日 00:48

クルードラゴンの打ち上げは今年後半になるという記事があったが、意外に早いのではないか
クルードラゴンの打ち上げは今年後半になるという記事があったが、意外に早いのではないか


フライングアボートテスト(動的打ち切り試験)は、クルードラゴンだけが行う。

スターライナーは行わない。

NASAは、それでいいと判断している。

まあいい。

ISSへのドッキングも行えないCST-100に、いきなり人間を乗せようという組織だからな。

推して知るべしだ。

(SpaceXがCrew Dragon宇宙船の脱出装置の空中テストを1月18日に実施)
https://jp.techcrunch.com/2020/01/08/2020-01-08-spacex-sets-key-crew-dragon-in-flight-abort-test-for-january-18/

「NASAとSpaceXは現在、米国時間1月18日(日本時間1月19日)の土曜日にこのテストを実施する予定となっている。」

うーん、別記事ではウインドウが開くのは米国東部時間18日朝8時とあるから、14時間の時差を考慮しても、日本時間で18日中に打ち上がる可能性もあるけどな。

(SpaceXが1月18日の乗組員カプセルの飛行中中止テストを再スケジュール)
https://spaceflightnow.com/2020/01/07/spacex-reschedules-crew-capsule-in-flight-abort-test-for-jan-18/

「テストウィンドウは、1月18日の午前8時(東部標準時)に開くと考えられています。」

まあ、どうでもいいんですが。

日程は、当初11日とされていたが、理由不明のまま一週間先送りにされた。

このテストは、2015年の静的打ち切りテストに次ぐもので、加速中のロケットからの脱出能力を確認する。

テストでは、1段目の推力を切ってから脱出用エンジンであるスーパードラコに点火するようだ(ズルじゃん!?)。

「Falcon 9ブースターは、中止シーケンス中の極端な空力負荷のために解体することが予想されます。」

結構ハードなテストのようだな。

1段目を再使用しているファルコン9ならではのテストなんだろう(そうなのかあ?)。

浮沈子的には、このテストはあっさり合格してしまうと考えている。

事前の地上テストで、想定される問題を洗い出しているからな(燃料バルブにチタンなんか使っちゃうから・・・)。

脱出後のパラシュートの展開にも不安はない(MK3で10回連続成功)。

んでもって、その先にあるのは、いよいよ有人飛行ということになる。

ソユーズに頼りきりの地球低軌道宇宙船が、米国の地から打ち上げられる。

中国だって、有人宇宙船を所有しているのに、米国にはそれがなかったわけだからな(2014年に打ち上げたオリオンは、ドンガラだ)。

2月には、準備が整うとされているようだが、そこからレビュー(NASAによるチェック)が始まるらしい。

「Demo-2ミッションに割り当てられたクルードラゴン宇宙船はケープカナベラルにあり、2月に「物理的に準備ができている」必要がある」

「しかし、すべての安全レビューを完了するには、おそらくさらに数ヶ月かかるでしょう」

テッククランチの記事では、今年後半になると言っている。

「今回の重要な脱出装置のテストが成功すれば、2020年後半には乗員を乗せたCrew Dragonを初めて打ち上げる予定だ。」

そんなに掛からないんじゃないか。

その理由の一つは、先に述べたように、要素技術の蓄積と確認が徹底して行われていることだが、ライバルであるスターライナーのこともある。

もちろん、別個に開発されているけど、情報の共有は行われているに違いない。

クルードラゴンによる有人飛行が行われれば、その情報をスターライナーへフィードバックすることが可能になる。

多少失敗してくれて、そのトラブルのデータが得られれば言うことはない(そんなあ!)。

で、スターライナーは、有人テストを後発で行って、先にサービスインに漕ぎつける。

クルードラゴンは、失敗してしまう予定だから、一見先行しているように見えて、結局後塵を拝することになる。

たぶん、シナリオは出来ているんだろう。

本命のスターライナーを先行させたいNASAとしては、クルードラゴンを有人で完璧に成功させるわけにはいかないからな(そうなのかあ?)。

レビューとか言いながら、ちょこっとトラブルの種を仕込むんじゃないか(妄想です・・・)。

そんでもって、やっぱり有人飛行で人間が手出しして成功させたというストーリーが出来上がり、スターライナーがいきなり有人でやることに対する正当性も得られる。

スターライナーのチョンボの分析には、2か月くらいかかると言われているから、2月末くらいにならないと結論は出ないだろう。

その頃には、クルードラゴンの準備が整う。

春先か、遅くても夏までには飛ばしたいところだ。

2020年後半といっても、7月初旬には上がるだろう。

そうすれば、仮に失敗したとしても、スターライナーを年内に有人で上げることができる。

クルードラゴンの2度目の飛行は、来年かもな。

スペースXは、スターリンク事業のサービスインも重なっているし、来年打ち上げの契約までしているスターシップとスーパーヘビーの開発もある。

戦力の分散という、サイテーの戦術だ。

有人テスト飛行が、一発で成功するとは限らない。

無人飛行の成功が単なる偶然だったことは、その後に発生したパラシュートの不具合と燃料バルブが原因で起こった地上試験の爆発で明らかだからな。

スターライナーは、先にババを引いてしまった(なんで時刻の引継ぎなんかで間違えたんだあ?)。

徹底した検証を行い、有人飛行を一発で成功させる下地はできている(そうかあ?)。

浮沈子の妄想の通りに進めば、NASAの思惑通りになるし、B社の顔も立つ(40億ドル以上もつぎ込んでるしな)。

スペースXだって、悪いことばかりじゃない。

実質的に使い捨てとなる、クルードラゴンの製造期間を得ることができるわけだからな。

遅れは想定の範囲内だろう。

抜本的な改修とかではなく、ソフトウェアをちょろっと書き換えれば済むような感じで失敗するのがよろしい(テスラみたいな感じかあ?)。

製造される後発の機体は、そのまま使えるからな。

うん、それで完璧だ・・・。

今夜も、浮沈子の妄想は、果てしなく羽ばたく。

それもこれも、18日に予定されている動的打ち切り試験が成功したらの話だ。

ここでド派手に爆発したりすると、シナリオは狂っちまうからな。

是非とも成功させてもらいたい(そういうことかあ?)。

調査の結果、スターライナーの無人飛行を再度行うような羽目になっても困る。

次回は、是非とも有人で飛んで成功させてもらいたい。

ああ、通信アンテナの制御の件もあったな。

勝手に噴射しているエンジンを止めようにも、静止軌道上のデータ中継衛星が捕まえられなくて、対応が遅れてしまった。

時刻設定の間違いよりも、そっちの方が深刻かもしれないしな。

関係者の努力に期待しよう・・・。

(スペースX、クルー・ドラゴンの空中脱出テストを1月18日に実施:追加)
https://sorae.info/space/20200110-spacex-crewdragon.html

「スペースXは宇宙船「クルー・ドラゴン」の空中での脱出装置のテストを1月18日に延期すると、1月6日に発表しました。」