新型コロナウイルス肺炎の感染規模の見積もり2020年01月24日 11:38

新型コロナウイルス肺炎の感染規模の見積もり


(感染規模「SARSの10倍も」 新型肺炎で香港研究者)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020012301130&g=int&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb

「感染規模は2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の10倍以上だろう」

SARSの感染規模はざっと8千人だからな。

(重症急性呼吸器症候群:疫学と歴史)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E6%80%A5%E6%80%A7%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4#%E7%96%AB%E5%AD%A6%E3%81%A8%E6%AD%B4%E5%8F%B2

「最終的な罹患数は、世界30ヶ国の8,422人が感染、916人が死亡(致命率11%)とされている」

浮沈子的には、ざっとこの1.5倍を見積もっている。

中国国内での感染だけで10万人、隣接する東南アジアで5万人程度。

その他の地域では、自国内での防疫活動等により少数にとどまると見ている。

呼吸器系の飛沫感染であること、人口密集地での感染を防ぐ手立てが限られていること、既に千人規模の感染が起こり、今なお拡大中であることがその理由だ。

早ければ、来月の半ばまでに1万人規模に達する。

その後は、中国当局の対応次第だが、海外での感染が本格化すれば、非常事態宣言くらい出しかねない。

中国は、東南アジアを自国の裏庭のように考えてるからな(そうなのかあ?)。

ヒトーヒト感染で、スーパースプレッダーが活躍(!)すれば、感染のスピードは更に上がる。

追いつけるのかあ?。

追いついてもらうしかないな。

2014年を中心に流行した西アフリカ地域のエボラでは、当初の感染規模は2万人とされていた。

実際には、3万人(報告では2万8千人余り)を超える感染者を出したわけで、接触感染でこれだけの規模は珍しい。

1.5倍の種明かしは、単なる類推に過ぎない(なーんだ・・・)。

致死率が低いことも、感染規模の拡大に寄与する。

40パーセント近い致死率だった、この流行におけるエボラと異なり、たったの3パーセントだ。

感染ホストの大部分は生き残り、新たな感染者を生む。

基礎再生産数が3程度といわれたSARSが、10パーセント程度の死亡率だったからな。

これを上回る感染規模になることだけは間違いない。

10倍とか15倍になるかどうかは、今後の推移を見守るしかないけど、それを裏付ける状況にあることは確かだ。

WHOは、どこかの時点で国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態を宣言することになる。

それは間違いない。

問題は、それ以前に、どれだけの(過剰な)予防策を投入することができるか、それ以後に、どれ程継続することができるかどうかだな。

武漢市と隣接する黄岡(こうこう)市や鄂州(がくしゅう)市は、既に封鎖都市となっていると言われる。

(新型肺炎、拡散速度に警戒 ベトナムなどにも拡大)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54756660T20C20A1MM8000/

「口約1100万人の武漢で春節休暇を待たずに出発した市民も300万人を超えたとの観測もあり、封鎖で感染拡大をどこまで抑止できるか不透明な面もある。」

やれやれ・・・。

中国は巨大な人口(14億人達成!)を抱える大国だ。

絶大な権力を誇る現政権が旗を振っても、穴は残る。

その穴の規模が、デカすぎるのが問題だな。

浮沈子は、かつて、中国の人口統計の誤差が1パーセント未満だと自慢しているのを直接聞いたことがある(当時、12億人)。

東京都の人口が、まるまる誤差のうちということになるわけだ。

もはや、中国全土に広がったわけで、武漢に気化爆弾を落としても効果はない。

この事態を、当局が制御下に置くことができるかどうか。

また、東南アジア地域に拡散することを防止できるかどうかが流行規模を左右する。

まあ、1万人以下ということはあり得ないしな。

15万人というのも、あって欲しくない数字だ。

「拡大のスピードは発生3カ月後に中国・広東省で300人の感染者が発表された2003年のSARSを上回る可能性がある。」

現在、初発から1か月程度の時点で、公式発表だけで800人超えだからな。

感染のスピードは、実質10倍以上だろう。

閉鎖地域の短期間での拡大は、単にスピードが速いだけではなく、地域の拡散も進んでいることの表れと考えられる(未確認)。

感染源があったと考えられている武漢市周辺だけではなく、遠隔の地域での二次感染が拡大し、中国全土に移動制限が掛かる可能性もある(ホントかあ?)。

世界経済への影響が心配だが、そうならないことを祈るしかない。

やっぱ、ミクロ的にはスーパースプレッダーがどれ程出てくるかに依るだろうな。

移動制限が、それを抑止できるかどうかはビミョーだ。

穴だらけだし・・・。

感染者周辺のトレースが、どこまで有効に機能するかも未知数だ。

浮沈子的には対岸の火事には違いないが、飛んでくる火の粉はデカすぎる。

武漢からの旅行者(2人目の感染者)が、都内の病院で隔離治療中だというからな。

羽田空港も、さっさと閉鎖してもらいたいもんだな(そんなあ!)。

(中国、交通遮断を拡大 新型ウイルス封じ込めへ異例の措置:追加)
https://www.afpbb.com/articles/-/3264878

「さらに、人口約100万人の利川(Lichuan)を含む同省3都市でも、公共交通機関や道路の利用制限が発表された。」

「首都北京市当局は23日、ウイルス拡散を防止するための全国規模での取り組みの一環として、市内で複数予定されている大規模な春節(旧正月、Lunar New Year)のイベントを中止すると発表した。」

続々だな・・・。

(「新型肺炎の感染規模はSARSの10倍」香港の専門家、「武漢はすでに制御不能」と絶望:追加)
https://www.businessinsider.jp/post-206340

「市場は年越しの買い物をする多くの人でにぎわっており、私はまずその光景に驚いた。市場の地面は湿っており、風通しも良くなかった。それなのにマスクをしている人は1割もいなかった」

「SARS、鳥インフルエンザの現場を数多く経験した百戦錬磨の私でも、逃亡兵になるしかなかった」

「上司がマスクをつけるとイメージが低下するといって、着用に後ろ向きだ」

「政府が新型肺炎の封じ込めに全力をあげると声明を出し、現地は厳戒態勢をとっていると想像していたが、全くそんなことはなく、危機感は感じられなかった。庶民は感染症対策よりも新年の準備を優先していた。何とかわいそうだと思った」

「SARSは感染すると短期間で重症化する傾向にあり、感染者の60~70%は、スーパー・スプレッダーから感染した。感染経路ははっきりしており、スーパー・スプレッダーと接触した人を隔離すればよかった。武漢の肺炎は潜伏期間が1週間ほどあり、軽症患者も多いため、感染者を発見するのも難しい」

「感染拡大のタイミングは既に逸している。武漢市の多くの若者がすでに帰省や旅行で武漢を離れており、多くの潜伏期にある感染者とともにウイルスが全国に移動している。25、26日ごろに発症者がさらに増えるだろう」

「保守的に見積もっても、今回の感染規模はSARSの10倍以上になる。これまでどんな感染症でも、食い止める方法があると思ってきたが、今回は無理だ。恐ろしい」

初めに引用した記事の詳細だが、浮沈子が恐ろしいと思ったのは、この記事の元記事が削除されていたことだな。

中国当局によるものかどうかは不明だが、懸念される状況が起こっている(まあ、いつものことなんでしょうが)。

「武漢在住の女性が咳や熱があるのに薬で抑えてフランスに入国、SNSで報告し非難が殺到している。」

まあ、いつものことなんでしょうが・・・。

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