二度あることは三度あるvs三度目の正直 ― 2020年01月30日 09:09
二度あることは三度あるvs三度目の正直
WHOが今夜、3回目の緊急会合を開いてPHEIC宣言を発出するかどうかを協議するという。
(新型ウイルス、WHOが再び緊急会合へ 全世界に「行動」促す)
https://www.afpbb.com/articles/-/3265782
「世界保健機関(WHO)は29日、中国で発生した新型コロナウイルスが各国に拡大していることを受け、新たな緊急会合を翌30日に開くと発表」
まあ、ここまではいいんだがな。
「全世界の政府に対し「行動を起こす」よう警鐘を鳴らした。」
そうつながるのかあ?。
各国が、自国民を中国から引き上げることについては、WHOは消極的な姿勢を示しているしな。
「全世界が今、警戒態勢に入る必要がある。全世界が行動を起こす必要がある」
「国際的な公衆衛生上の緊急事態の宣言によりウイルス対策を合理化できる可能性がある」
AFPの論調は、さっさと宣言しろと煽っているように感じるんだがな。
でも、PHEICは宣言しない。
SARSの時と異なり、中国以外での感染者の増加は限られている。
死者は、今のところゼロだしな。
極端なことを言えば、中国の内政問題だ。
我が国を始め、各国が行っている、あるいは行おうとしている自国民の引き上げは、一時的にせよ、感染拡大を助長していると見做されかねない。
事務局長発言は、その動きをけん制したものとも言えるが、まあ、各国は聞く耳持たないだろうな(中国全土への渡航を見合わせる動きもあるようだ)。
国外でのヒトヒト感染が相次いで発表されているが、今のところ、二次感染に留まっているというのも事実だ。
三次感染、四次感染と広がり、感染経路が把握できなくなり、蔓延状態へと移行しているわけではない(武漢は、その状態かもな)。
浮沈子的には、今回もPHEIC宣言は見送られると見ている。
中国の意向に沿って決定が行われるように見えるかもしれないが、科学と事実に基づいて決定されるだろう。
感染者は、今後も増える(既に、約8千人)。
一方で、軽症患者の捕捉率が高まれば、相対的に死亡率は減る(今のところ2パーセント強)。
致死率の低い高感染率の疾病に、いちいちPHEICを出すわけにはいかない。
季節性インフルエンザだって、死者はいるのだ(わが国だけで、約年間1万人:致死率0.1パーセント程度)。
一方で、感染者は1千万人くらい(年によって増減あり)。
今回の新型コロナウイルス肺炎の流行は、2009年の新型インフルエンザと似た傾向になるんだろう。
あん時発出したPHEICは、モーレツ叩かれたからな。
WHOは、二度と同じ轍は踏まないだろう・・・。
感染者は、今後も増加する。
それは間違いない。
事実だからな。
一見、危機に見える。
でも、科学的には危機ではない。
そういう落としどころを探っているに違いないのだ。
感染者の増加にしても、今朝の発表を見る限り、昨日おとといの勢いはない(疑い症例は増加しているので、検査態勢の限界なのかも:ひょっとしたら、WHOを牽制するために弄ってる可能性もあるけどな)。
しかし、そうはいっても、海外での感染症例が増えれば、黙って見ているわけにもいかなくなる。
潜伏期間内に感染させたり、無症状のままでの感染の可能性も指摘されている。
やっかいな感染症であることだけは間違いない(人類の殆ど(罹患して治癒した人を除く)は、免疫ないし・・・)。
今夜の緊急会合は揉めるだろうな・・・。
WHOが今夜、3回目の緊急会合を開いてPHEIC宣言を発出するかどうかを協議するという。
(新型ウイルス、WHOが再び緊急会合へ 全世界に「行動」促す)
https://www.afpbb.com/articles/-/3265782
「世界保健機関(WHO)は29日、中国で発生した新型コロナウイルスが各国に拡大していることを受け、新たな緊急会合を翌30日に開くと発表」
まあ、ここまではいいんだがな。
「全世界の政府に対し「行動を起こす」よう警鐘を鳴らした。」
そうつながるのかあ?。
各国が、自国民を中国から引き上げることについては、WHOは消極的な姿勢を示しているしな。
「全世界が今、警戒態勢に入る必要がある。全世界が行動を起こす必要がある」
「国際的な公衆衛生上の緊急事態の宣言によりウイルス対策を合理化できる可能性がある」
AFPの論調は、さっさと宣言しろと煽っているように感じるんだがな。
でも、PHEICは宣言しない。
SARSの時と異なり、中国以外での感染者の増加は限られている。
死者は、今のところゼロだしな。
極端なことを言えば、中国の内政問題だ。
我が国を始め、各国が行っている、あるいは行おうとしている自国民の引き上げは、一時的にせよ、感染拡大を助長していると見做されかねない。
事務局長発言は、その動きをけん制したものとも言えるが、まあ、各国は聞く耳持たないだろうな(中国全土への渡航を見合わせる動きもあるようだ)。
国外でのヒトヒト感染が相次いで発表されているが、今のところ、二次感染に留まっているというのも事実だ。
三次感染、四次感染と広がり、感染経路が把握できなくなり、蔓延状態へと移行しているわけではない(武漢は、その状態かもな)。
浮沈子的には、今回もPHEIC宣言は見送られると見ている。
中国の意向に沿って決定が行われるように見えるかもしれないが、科学と事実に基づいて決定されるだろう。
感染者は、今後も増える(既に、約8千人)。
一方で、軽症患者の捕捉率が高まれば、相対的に死亡率は減る(今のところ2パーセント強)。
致死率の低い高感染率の疾病に、いちいちPHEICを出すわけにはいかない。
季節性インフルエンザだって、死者はいるのだ(わが国だけで、約年間1万人:致死率0.1パーセント程度)。
一方で、感染者は1千万人くらい(年によって増減あり)。
今回の新型コロナウイルス肺炎の流行は、2009年の新型インフルエンザと似た傾向になるんだろう。
あん時発出したPHEICは、モーレツ叩かれたからな。
WHOは、二度と同じ轍は踏まないだろう・・・。
感染者は、今後も増加する。
それは間違いない。
事実だからな。
一見、危機に見える。
でも、科学的には危機ではない。
そういう落としどころを探っているに違いないのだ。
感染者の増加にしても、今朝の発表を見る限り、昨日おとといの勢いはない(疑い症例は増加しているので、検査態勢の限界なのかも:ひょっとしたら、WHOを牽制するために弄ってる可能性もあるけどな)。
しかし、そうはいっても、海外での感染症例が増えれば、黙って見ているわけにもいかなくなる。
潜伏期間内に感染させたり、無症状のままでの感染の可能性も指摘されている。
やっかいな感染症であることだけは間違いない(人類の殆ど(罹患して治癒した人を除く)は、免疫ないし・・・)。
今夜の緊急会合は揉めるだろうな・・・。
事実と真実の狭間で ― 2020年01月30日 16:02
事実と真実の狭間で
18か月で6500万人が死亡するという「架空の想定」が紹介されている。
(習政権「新型肺炎」感染者10万人超“隠蔽”か!? 外部の支援拒絶“保身政策”でパンデミック寸前 専門家は不吉警告「18カ月以内に世界で6500万人死亡も」)
https://www.businesswire.com/news/home/20191019005036/ja/
「昨年10月、米ジョンズ・ホプキンス大学健康安全保障センターの科学者、エリック・トナー氏が、今回の新型肺炎と同類の、致命的なコロナウイルスが「パンデミック」規模に達する場合のシミュレーションを行っていた。」
「18カ月以内に、世界中で6500万人が感染により死亡する可能性がある」
もちろん、現実の話ではない。
(ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センター、世界経済フォーラム、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が広域流行病シミュレーション・ライブ配信を主催)
https://www.businesswire.com/news/home/20191019005036/ja/
「企業、政府、公衆衛生の分野に携わるリーダー15人がプレーヤーとなる「イベント201」は、広域流行病発生中にプレッシャーの下で対処しなければならない実際的な政策問題を具体的に提示するものとなります。」
「プレーヤーは論議を呼ぶ未解決の政治・経済問題が明らかとなるシナリオを提示されますが、それらの問題は十分な政治的意思、財政投資、注意によって解決し得るであろうものです。」
(nCoVとパンデミックエクササイズに関する声明)
http://www.centerforhealthsecurity.org/newsroom/center-news/2020-01-24-Statement-of-Clarification-Event201.html
「私たちの卓上の演習には模擬のコロナウイルスが含まれていましたが、nCoV-2019の発生により6,500万人が死亡すると予測していません。」
そう、図上演習のための架空のシナリオというワケだが、ある意味で今回の流行を先取りしたと言えなくもない。
各分野のリーダーたちが協力し合い、注意し合って危機に臨まなければならないというシナリオだからな。
ボクだけ勝手なことしたいとか言ってもダメだ(たぶん)。
「「人命ファースト」とは到底言い難い、習政権や中国共産党の足元が揺らぐ最悪の事態に今後、発展しないとはかぎらない。」(ザクザクの記事より)
うーん、記事を書いてる人が、それを「最悪の事態」と思っているかどうかは何とも言えない気がするけどな(そうなのかあ?)。
それはさておき、様々な憶測が飛び交う今回の流行の中でも、このイベント201が想定したシナリオほどシリアスな結果を予想したものはない。
微熱ジジイのヨタ記事溢れるこのブログでも、中国全土に感染が広がり、14億人の3パーセントが死に絶えると考えたのが最大だ(たった4200万人!:中国以外の死者なしと仮定!?)。
イベント21の架空のウイルスは、ちんたら18か月かけて6500万人を死に至らしめるけど、感染者の増加予測を毎日1.37倍(WHOシチュエーションレポートにおける最初の5回ほどの増加率の平均)していくとあっという間に全人類の人口を上回ってしまうからな(今日8000人として、44日後には80億人超えちゃうし!)。
まあ、どうでもいいんですが。
イベント201は、もちろん架空のウイルス感染の話で、引用した著者の意図は、中国はタイムリーに情報公開して世界と協力すべきだという点だ。
浮沈子も同感だな。
歴史に汚点を残さないためにも、全面的な協力が望ましい。
様々な統計モデルに於いて、今回の流行のシミュレーションが行われているけど、海外での発生をベースにした北大のモデルでは、中国国内では当局発表の数倍の感染者の存在を推定している。
(新型ウイルス肺炎 封じ込めはできるのか)
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4377/index.html
「最新の患者データと、日ごとの渡航者数から、中国国内の感染者の数を独自に割り出しています。その結果、中国国内にいる感染者は当局発表の4倍以上、およそ2万人。ヒトからヒトへの感染などで爆発的に増え始めていると見ています。」(感染者は4500人を超え、死者は106人にのぼっている(27日まで))
今では、この推定を一概には否定できないだろう。
ザクザクの記事で触れられている、怪しげな研究所というのも気になった。
「米国のバイオセーフティー専門家や科学者らが注目しているのが、武漢市の海鮮市場から川を隔てて32キロほどにある「中国科学院武漢病毒研究所」の存在だ。」
北大の論文に、複数の感染源の存在が示唆されている件については、このブログでも既に触れた。
「同研究所には、SARS(重症急性呼吸器症候群)や、エボラ出血熱といった危険な病原体を研究するために指定された中国で唯一の研究室「武漢P4研究室」がある。」
極秘裏にフィールドテストやったら、思いのほか効果抜群で大喜びとか(そんなあ!)。
まあいい。
天に唾するようなことはすまい(未確認!)。
(武漢病毒研究所がコロナウイルスの感染源?米紙「生物兵器を漏らした」可能性を指摘)
https://niconews55.com/koronavirus
「武漢市の市長が「中国当局の対応の遅さ」を指摘するかのような発言もあり、感染源には真相の追求が必要」
建設中の病院については、死体を埋めるトレンチを掘っているのではないかという妄想に駆られた夜もあったが、末期医療に活用される程度は想定内かもしれないな。
「中国当局は、死を待つばかりの重症患者の隔離病床を準備しているのだろうか…。」
まあ、どうでもいいんですが。
今回の新型ウイルスの特性では、症状が現れてから病院を受診して検査を行うという方法では、構造的に無症状の感染者や軽症患者を捕捉できず、大幅な漏れが生ずるのはやむを得ない。
検査を受けられずに亡くなる方も大勢いるに違いない。
新興感染症をコントロールする最初期の貴重な機会は、数千(万?)人規模に広がってしまった中国ではすでに失われている。
WHOが危惧しているのは、周辺国での同様の事態に違いない。
欧州では、さっさと中国全土への直行便を止めてしまうところも出てきた。
米国も、渡航中止を検討するようにレベルを上げ、それが需要を押し下げて、航空会社が同様の措置に踏み出している。
湖北省だけではなく、中国全土というところがミソだな。
北京当局が、PHEIC宣言と共に、それだけは避けたいと思っている点でもある。
春節の時期が終わり、再び何億という人口が動き回る。
感染者の増加はひとまず頭打ちになっているように見えるが、それは医療体制や検査体制の限界を示しているだけかもしれない。
ここ3か月余り、海外旅行しないで鬱々として楽しまない日々を送っている浮沈子だって、他人事じゃない。
同じ地域の公社病院には、疑わしい帰国患者が搬送されてくるし、体調不良でフィットネスをサボり続けて爆食に通っているレストランでは、となりのばあさんがゲボゲボ咳してるしな・・・。
今夜のWHOの緊急会議の結果に関わらず、WHOが中国への全面的な渡航禁止の勧告を行うとは考えられない。
ヘソ曲げられて協力が得られなくなれば、世界は真っ暗闇に突入する。
ゼロビジかつ、ロストライン状態だ。
生きて窮地を脱出するためには、あらゆる知恵を絞り、限られた状況を把握し、「真実」という細い糸を繰り出して、正しい道を速やかに進み始めなければならない。
時間との戦いは、初戦は敗れたかもしれないが、まだ勝機は残っていると信じたい。
真実は、来週週明けには先が見えるとかの超楽観的な予想と、夏前に人類が滅亡するという悲観的シナリオの間のどこかに必ずある(ちっと、広すぎじゃね?)。
その真実がいつの日か明かされるという保証など、どこにもないのだ・・・。
18か月で6500万人が死亡するという「架空の想定」が紹介されている。
(習政権「新型肺炎」感染者10万人超“隠蔽”か!? 外部の支援拒絶“保身政策”でパンデミック寸前 専門家は不吉警告「18カ月以内に世界で6500万人死亡も」)
https://www.businesswire.com/news/home/20191019005036/ja/
「昨年10月、米ジョンズ・ホプキンス大学健康安全保障センターの科学者、エリック・トナー氏が、今回の新型肺炎と同類の、致命的なコロナウイルスが「パンデミック」規模に達する場合のシミュレーションを行っていた。」
「18カ月以内に、世界中で6500万人が感染により死亡する可能性がある」
もちろん、現実の話ではない。
(ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センター、世界経済フォーラム、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が広域流行病シミュレーション・ライブ配信を主催)
https://www.businesswire.com/news/home/20191019005036/ja/
「企業、政府、公衆衛生の分野に携わるリーダー15人がプレーヤーとなる「イベント201」は、広域流行病発生中にプレッシャーの下で対処しなければならない実際的な政策問題を具体的に提示するものとなります。」
「プレーヤーは論議を呼ぶ未解決の政治・経済問題が明らかとなるシナリオを提示されますが、それらの問題は十分な政治的意思、財政投資、注意によって解決し得るであろうものです。」
(nCoVとパンデミックエクササイズに関する声明)
http://www.centerforhealthsecurity.org/newsroom/center-news/2020-01-24-Statement-of-Clarification-Event201.html
「私たちの卓上の演習には模擬のコロナウイルスが含まれていましたが、nCoV-2019の発生により6,500万人が死亡すると予測していません。」
そう、図上演習のための架空のシナリオというワケだが、ある意味で今回の流行を先取りしたと言えなくもない。
各分野のリーダーたちが協力し合い、注意し合って危機に臨まなければならないというシナリオだからな。
ボクだけ勝手なことしたいとか言ってもダメだ(たぶん)。
「「人命ファースト」とは到底言い難い、習政権や中国共産党の足元が揺らぐ最悪の事態に今後、発展しないとはかぎらない。」(ザクザクの記事より)
うーん、記事を書いてる人が、それを「最悪の事態」と思っているかどうかは何とも言えない気がするけどな(そうなのかあ?)。
それはさておき、様々な憶測が飛び交う今回の流行の中でも、このイベント201が想定したシナリオほどシリアスな結果を予想したものはない。
微熱ジジイのヨタ記事溢れるこのブログでも、中国全土に感染が広がり、14億人の3パーセントが死に絶えると考えたのが最大だ(たった4200万人!:中国以外の死者なしと仮定!?)。
イベント21の架空のウイルスは、ちんたら18か月かけて6500万人を死に至らしめるけど、感染者の増加予測を毎日1.37倍(WHOシチュエーションレポートにおける最初の5回ほどの増加率の平均)していくとあっという間に全人類の人口を上回ってしまうからな(今日8000人として、44日後には80億人超えちゃうし!)。
まあ、どうでもいいんですが。
イベント201は、もちろん架空のウイルス感染の話で、引用した著者の意図は、中国はタイムリーに情報公開して世界と協力すべきだという点だ。
浮沈子も同感だな。
歴史に汚点を残さないためにも、全面的な協力が望ましい。
様々な統計モデルに於いて、今回の流行のシミュレーションが行われているけど、海外での発生をベースにした北大のモデルでは、中国国内では当局発表の数倍の感染者の存在を推定している。
(新型ウイルス肺炎 封じ込めはできるのか)
https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4377/index.html
「最新の患者データと、日ごとの渡航者数から、中国国内の感染者の数を独自に割り出しています。その結果、中国国内にいる感染者は当局発表の4倍以上、およそ2万人。ヒトからヒトへの感染などで爆発的に増え始めていると見ています。」(感染者は4500人を超え、死者は106人にのぼっている(27日まで))
今では、この推定を一概には否定できないだろう。
ザクザクの記事で触れられている、怪しげな研究所というのも気になった。
「米国のバイオセーフティー専門家や科学者らが注目しているのが、武漢市の海鮮市場から川を隔てて32キロほどにある「中国科学院武漢病毒研究所」の存在だ。」
北大の論文に、複数の感染源の存在が示唆されている件については、このブログでも既に触れた。
「同研究所には、SARS(重症急性呼吸器症候群)や、エボラ出血熱といった危険な病原体を研究するために指定された中国で唯一の研究室「武漢P4研究室」がある。」
極秘裏にフィールドテストやったら、思いのほか効果抜群で大喜びとか(そんなあ!)。
まあいい。
天に唾するようなことはすまい(未確認!)。
(武漢病毒研究所がコロナウイルスの感染源?米紙「生物兵器を漏らした」可能性を指摘)
https://niconews55.com/koronavirus
「武漢市の市長が「中国当局の対応の遅さ」を指摘するかのような発言もあり、感染源には真相の追求が必要」
建設中の病院については、死体を埋めるトレンチを掘っているのではないかという妄想に駆られた夜もあったが、末期医療に活用される程度は想定内かもしれないな。
「中国当局は、死を待つばかりの重症患者の隔離病床を準備しているのだろうか…。」
まあ、どうでもいいんですが。
今回の新型ウイルスの特性では、症状が現れてから病院を受診して検査を行うという方法では、構造的に無症状の感染者や軽症患者を捕捉できず、大幅な漏れが生ずるのはやむを得ない。
検査を受けられずに亡くなる方も大勢いるに違いない。
新興感染症をコントロールする最初期の貴重な機会は、数千(万?)人規模に広がってしまった中国ではすでに失われている。
WHOが危惧しているのは、周辺国での同様の事態に違いない。
欧州では、さっさと中国全土への直行便を止めてしまうところも出てきた。
米国も、渡航中止を検討するようにレベルを上げ、それが需要を押し下げて、航空会社が同様の措置に踏み出している。
湖北省だけではなく、中国全土というところがミソだな。
北京当局が、PHEIC宣言と共に、それだけは避けたいと思っている点でもある。
春節の時期が終わり、再び何億という人口が動き回る。
感染者の増加はひとまず頭打ちになっているように見えるが、それは医療体制や検査体制の限界を示しているだけかもしれない。
ここ3か月余り、海外旅行しないで鬱々として楽しまない日々を送っている浮沈子だって、他人事じゃない。
同じ地域の公社病院には、疑わしい帰国患者が搬送されてくるし、体調不良でフィットネスをサボり続けて爆食に通っているレストランでは、となりのばあさんがゲボゲボ咳してるしな・・・。
今夜のWHOの緊急会議の結果に関わらず、WHOが中国への全面的な渡航禁止の勧告を行うとは考えられない。
ヘソ曲げられて協力が得られなくなれば、世界は真っ暗闇に突入する。
ゼロビジかつ、ロストライン状態だ。
生きて窮地を脱出するためには、あらゆる知恵を絞り、限られた状況を把握し、「真実」という細い糸を繰り出して、正しい道を速やかに進み始めなければならない。
時間との戦いは、初戦は敗れたかもしれないが、まだ勝機は残っていると信じたい。
真実は、来週週明けには先が見えるとかの超楽観的な予想と、夏前に人類が滅亡するという悲観的シナリオの間のどこかに必ずある(ちっと、広すぎじゃね?)。
その真実がいつの日か明かされるという保証など、どこにもないのだ・・・。
日本学術会議の忖度 ― 2020年01月30日 21:19
日本学術会議の忖度
まずは、分かりにくい毎日の記事から。
(次世代加速器「リニアコライダー」選ばれず 日本学術会議の重点計画:池田知広)
https://mainichi.jp/articles/20200130/k00/00m/040/123000c
「日本学術会議は30日、大型研究計画に関する方針「マスタープラン」をまとめ・・・」
「「国際リニアコライダー(ILC)」を優先度の高い「重点大型研究計画」に選ばなかった。」
「重点化に向けて学術会議が実施した計画のヒアリング対象には選ばれ、将来的な可能性は残った。」
全体でいくつの計画が提案され、その中での重点大型研究計画はどう位置付けられているのか。
ヒアリングとは何か。
なぜ、ヒアリング対象になると可能性が残るのか。
そもそも、マスタープランちゃ何なのか。
記事を読んでワケワカマーク(???)だらけになった浮沈子のスカスカな頭(2019-nCoV漬け?)をスッキリさせてくれたのは、産経の記事。
(次世代加速器 学術会議が重点計画選定見送り 誘致遠のく)
https://www.sankei.com/life/news/200130/lif2001300057-n1.html
「速やかに実施すべき「重点大型研究計画」への選定を見送った。」
ははあ、重点大型研究計画というのは、速やかに実施すべき計画ということなわけだ。
「文部科学省の大型研究プロジェクトは、学術会議の重点計画から主に選ばれており・・・」
なるほど、だから実現が難しくなったというワケか。
でも、まだ実現の可能性があるということらしいけどお?。
「学術会議は、学術的意義が高いと認める大型の研究計画をリスト化する「マスタープラン」をほぼ3年ごとに策定。」
「公募で集めた大型計画の中で、特に重要なものについて関係者にヒアリングを行い、積極的に推進すべき重点計画を選ぶ。」
ああ、ヒアリングって、選定プロセスの一つなんだ・・・。
重点計画に選ばれるって、大変なんだな。
積極的に推進すべきというお墨付きを与えるわけだ(俗に言う、「一押し」ってやつか)。
「今回は165件の応募があり、ILCを含む59件についてヒアリングを実施。重点計画に31件を選んだが、ILCは漏れた。」
でも、3年毎に見直されているわけだから、次のマスタープラン作成で頑張ればいいんじゃね?。
「ただ、文科省の大型研究プロジェクトは、ヒアリングが実施されれば重点計画でなくても検討の対象とされるため、ILCが選ばれる可能性も残っている。」
ほほう・・・。
浮沈子は、そこに忖度を感じる。
文科省に選択の余地を残す、気の利いた選定・・・。
つーか、この記事の分かりやすさは秀逸だ。
毎日の池田さんに、爪の垢煎じて飲ませたい。
ただ、産経の記事には気になる表現もある。
「学術会議は見解で学術的な意義は認めていたが、今回はそれも否定した形だ。」
詳しくは知らないが、そうじゃないんじゃね?。
ヒアリングの対象にもしないで、ばっさり切り捨てる真似をしなかったのは、逆に学術的な意義を認めていたからなのではないか。
意義はあっても金はない・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
「ILCは全長20キロに及ぶ巨大な研究施設で、岩手・宮城両県の北上山地が建設候補地となっている。電子と陽電子を加速して正面衝突させ、万物に質量を与える素粒子「ヒッグス粒子」を生成。精密に測定することで、宇宙創成の謎に迫れると期待されている。」(毎日)
「ILCは全長20キロのトンネル内で、ほぼ光速に加速した粒子同士を衝突させ、宇宙誕生直後の超高温状態を再現する施設。物理学の新たな理論につながるノーベル賞級の成果が期待され、物理学者らが岩手・宮城両県にまたがる北上山地への建設を構想している。」(産経)
ILC自体についての解説はどっちもどっちだが、ノーベル賞に言及のある産経に一票か。
「経済波及効果は2兆~5兆円と試算されており、地元で誘致活動が活発化している。」(毎日)
欲に目が眩んで、将来に禍根を残しかねない施設誘致(そうなのかあ?)に言及している毎日にも一票かもな。
浮沈子は、基本的にはこんな施設はいらないと考えている。
セルンでも、対抗する直線型加速器を検討してるし、円形加速器で同じように電子と陽電子をぶつける計画は、中国とセルンでぶち上げられている。
元々、米国で画策されていた計画を、我が国に押し付けられているような経緯もあるしな。
世界に自慢できる大型プロジェクトを誘致するという観点からは、核融合施設(ITER:イーター)をフランスに持っていかれちまったということもあるし、穴埋めにちょうどいいのかも知れないが、いかんせん、後が続かない話だからな。
核融合のように、関連産業育成のメリットも少ない。
(世界最大、核融合実験炉の部品となる巨大コイル完成:追加)
https://www.sankei.com/life/news/200130/lif2001300053-n1.html
「2025年の運転開始を目指しフランスでイーターを建設中。日本は核融合反応を起こすための磁場コイルなど中枢機器の製作を担当」
(核融合実験炉用の300トン巨大コイル初号機完成 三菱重工が初公開:ついでに毎日の記事も追加)
https://mainichi.jp/articles/20200130/k00/00m/040/153000c
「永久磁石で最も強力なネオジム磁石の約10倍の高い磁場を作り出す。」
東北振興の意味合いも震災後10年を経て希薄化するし、さらに今後、オリンピックが終わればなおのことだ・・・。
政策的意義は、時間が経つ程に失われていく。
首の皮一枚繋いで先送りしている現状は、事を荒立てることなく安楽死的結末を期待しているようにも見える。
安定地盤にトンネルと聞いて、核廃棄物の長期保管施設への転用という生臭い話もある。
運転中排出されるトリチウム水繋がりで、福島との縁も浅くない(そうなのかあ?)。
政治的選択の余地を残した忖度が、果たして意味があるのかどうかはともかく、ILCが遠くなったことだけは間違いない。
画期的な要素(バブル再燃とかあ?)がない限り、復活の日は来ないだろう。
3年くらいして、次期マスタープランが検討される頃には、誰も覚えていないかもしれないしな。
露と落ち、露と消えゆくILC、東北誘致は夢のまた夢・・・。
まずは、分かりにくい毎日の記事から。
(次世代加速器「リニアコライダー」選ばれず 日本学術会議の重点計画:池田知広)
https://mainichi.jp/articles/20200130/k00/00m/040/123000c
「日本学術会議は30日、大型研究計画に関する方針「マスタープラン」をまとめ・・・」
「「国際リニアコライダー(ILC)」を優先度の高い「重点大型研究計画」に選ばなかった。」
「重点化に向けて学術会議が実施した計画のヒアリング対象には選ばれ、将来的な可能性は残った。」
全体でいくつの計画が提案され、その中での重点大型研究計画はどう位置付けられているのか。
ヒアリングとは何か。
なぜ、ヒアリング対象になると可能性が残るのか。
そもそも、マスタープランちゃ何なのか。
記事を読んでワケワカマーク(???)だらけになった浮沈子のスカスカな頭(2019-nCoV漬け?)をスッキリさせてくれたのは、産経の記事。
(次世代加速器 学術会議が重点計画選定見送り 誘致遠のく)
https://www.sankei.com/life/news/200130/lif2001300057-n1.html
「速やかに実施すべき「重点大型研究計画」への選定を見送った。」
ははあ、重点大型研究計画というのは、速やかに実施すべき計画ということなわけだ。
「文部科学省の大型研究プロジェクトは、学術会議の重点計画から主に選ばれており・・・」
なるほど、だから実現が難しくなったというワケか。
でも、まだ実現の可能性があるということらしいけどお?。
「学術会議は、学術的意義が高いと認める大型の研究計画をリスト化する「マスタープラン」をほぼ3年ごとに策定。」
「公募で集めた大型計画の中で、特に重要なものについて関係者にヒアリングを行い、積極的に推進すべき重点計画を選ぶ。」
ああ、ヒアリングって、選定プロセスの一つなんだ・・・。
重点計画に選ばれるって、大変なんだな。
積極的に推進すべきというお墨付きを与えるわけだ(俗に言う、「一押し」ってやつか)。
「今回は165件の応募があり、ILCを含む59件についてヒアリングを実施。重点計画に31件を選んだが、ILCは漏れた。」
でも、3年毎に見直されているわけだから、次のマスタープラン作成で頑張ればいいんじゃね?。
「ただ、文科省の大型研究プロジェクトは、ヒアリングが実施されれば重点計画でなくても検討の対象とされるため、ILCが選ばれる可能性も残っている。」
ほほう・・・。
浮沈子は、そこに忖度を感じる。
文科省に選択の余地を残す、気の利いた選定・・・。
つーか、この記事の分かりやすさは秀逸だ。
毎日の池田さんに、爪の垢煎じて飲ませたい。
ただ、産経の記事には気になる表現もある。
「学術会議は見解で学術的な意義は認めていたが、今回はそれも否定した形だ。」
詳しくは知らないが、そうじゃないんじゃね?。
ヒアリングの対象にもしないで、ばっさり切り捨てる真似をしなかったのは、逆に学術的な意義を認めていたからなのではないか。
意義はあっても金はない・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
「ILCは全長20キロに及ぶ巨大な研究施設で、岩手・宮城両県の北上山地が建設候補地となっている。電子と陽電子を加速して正面衝突させ、万物に質量を与える素粒子「ヒッグス粒子」を生成。精密に測定することで、宇宙創成の謎に迫れると期待されている。」(毎日)
「ILCは全長20キロのトンネル内で、ほぼ光速に加速した粒子同士を衝突させ、宇宙誕生直後の超高温状態を再現する施設。物理学の新たな理論につながるノーベル賞級の成果が期待され、物理学者らが岩手・宮城両県にまたがる北上山地への建設を構想している。」(産経)
ILC自体についての解説はどっちもどっちだが、ノーベル賞に言及のある産経に一票か。
「経済波及効果は2兆~5兆円と試算されており、地元で誘致活動が活発化している。」(毎日)
欲に目が眩んで、将来に禍根を残しかねない施設誘致(そうなのかあ?)に言及している毎日にも一票かもな。
浮沈子は、基本的にはこんな施設はいらないと考えている。
セルンでも、対抗する直線型加速器を検討してるし、円形加速器で同じように電子と陽電子をぶつける計画は、中国とセルンでぶち上げられている。
元々、米国で画策されていた計画を、我が国に押し付けられているような経緯もあるしな。
世界に自慢できる大型プロジェクトを誘致するという観点からは、核融合施設(ITER:イーター)をフランスに持っていかれちまったということもあるし、穴埋めにちょうどいいのかも知れないが、いかんせん、後が続かない話だからな。
核融合のように、関連産業育成のメリットも少ない。
(世界最大、核融合実験炉の部品となる巨大コイル完成:追加)
https://www.sankei.com/life/news/200130/lif2001300053-n1.html
「2025年の運転開始を目指しフランスでイーターを建設中。日本は核融合反応を起こすための磁場コイルなど中枢機器の製作を担当」
(核融合実験炉用の300トン巨大コイル初号機完成 三菱重工が初公開:ついでに毎日の記事も追加)
https://mainichi.jp/articles/20200130/k00/00m/040/153000c
「永久磁石で最も強力なネオジム磁石の約10倍の高い磁場を作り出す。」
東北振興の意味合いも震災後10年を経て希薄化するし、さらに今後、オリンピックが終わればなおのことだ・・・。
政策的意義は、時間が経つ程に失われていく。
首の皮一枚繋いで先送りしている現状は、事を荒立てることなく安楽死的結末を期待しているようにも見える。
安定地盤にトンネルと聞いて、核廃棄物の長期保管施設への転用という生臭い話もある。
運転中排出されるトリチウム水繋がりで、福島との縁も浅くない(そうなのかあ?)。
政治的選択の余地を残した忖度が、果たして意味があるのかどうかはともかく、ILCが遠くなったことだけは間違いない。
画期的な要素(バブル再燃とかあ?)がない限り、復活の日は来ないだろう。
3年くらいして、次期マスタープランが検討される頃には、誰も覚えていないかもしれないしな。
露と落ち、露と消えゆくILC、東北誘致は夢のまた夢・・・。
出来不出来はともかく、意味のある困難な事業に挑戦する姿は人を引き付けずにはおかない ― 2020年01月30日 22:54
出来不出来はともかく、意味のある困難な事業に挑戦する姿は人を引き付けずにはおかない
書いておかないと忘れちまいそうなので、ポイントだけサクッと書く。
(SpaceXがStarlink衛星打ち上げでフェアリングの片方を捕獲)
https://jp.techcrunch.com/2020/01/30/2020-01-30-spacex-successfully-catches-one-fairing-half-from-latest-starlink-launch/
夕べ、遅くまで起きてみていたスターリンク3の打ち上げ(打ち上げだけ生で見て、衛星のぶん投げデプロイは後から見た)。
ミスツリーがフェアリングの片割れをキャッチしたのは見たけど、ミスチーフは海におっこどしちゃったみたいだったな(キャッチ失敗)。
「もう一方の回収船「Ms. Chief」では回収に失敗し、海へと落下した。しかし同社はは海上に「軟着陸」したと伝えており、残りの半分も回収しようとしている。回収船を利用する目的は、海からフェアリングを回収するという困難で費用がかかり、さらにフェアリングに損害を与える手順を避けることにある。」
1回の打ち上げコストが、回収によって6億円ほど安くなるようだが、まあ、ボーイング(ULA)じゃあ、絶対やらないな。
その費用は、顧客に請求すればいいだけだ。
しかし、回収船を建造したり運用するにも金は掛かる。
浮沈子は、以前からその点を疑問に思ってたんだが、この記事読んで腑に落ちた。
「同社がフェアリングを回収しようとしているもう1つの理由は、Crew Dragonのにおける同様の回収システムの可能性を証明するためだ。」
宇宙船の方を弄るのは止めて、洋上に落とすのではなく、ネットで回収するという話はクルードラゴンのインフライトアボートテストが終わった後のインタビューでイーロンマスクが言ってた記憶がある。
「洋上でのクルー回収や地上への着陸と比べてプロセスを簡易化できる」
そりゃそうだが、重っつらしいクルードラゴンを、宇宙飛行士乗せたまま、ネットで回収するというのは困難を極める。
現在フェアリングの回収で使用しているのは、ある程度操縦可能なパラフォイルというタイプの落下傘だが、クルードラゴンは何処に落ちるか分からない風任せのコンサバティブなおわん型のマーク3タイプだからな。
キャッチする船の方も、大型化する必要があるだろうし。
それとも、虎の子のスーパードラコにものをいわせて、パワードランディングで行おうとしているのか。
ネットキャッチは、着陸脚を装備できなかった代わりの手段に過ぎないのかも知れない。
うーん、それなら有り得るな。
実績を積むことができれば、船じゃなくて、陸上にネットを張って落とすという方法も取れる。
ますます合理的だ。
ピンポイントの着陸制御という点では、1段目の回収で証明済みだしな。
しかし、NASAはなかなか認めようとはしないだろう。
まずは、パラシュートによる回収を確実にこなせるようになることが優先だ。
1段目の回収とは異なり、クルードラゴンには失われてはならないものが乗っているわけだからな。
ひょっとすると、カーゴに転用される際にも、スーパードラコと燃料積んで実験するつもりかもしれない。
それだって、無事に地球に回収しなければならない貨物を積んでるわけだからな。
なかなか、うんとは言わないだろう。
マーク3タイプのパラシュートによる回収になるのか(試行しやすいが、回収は困難)、スーパードラコによるパワードランディングの復活になるのか(試行しにくいが、回収は容易か)、あるいはパラシュートシステムを抜本的に見直すのか(開発に時間と手間がかかるし、回収もビミョー)。
パラシュートとパワードランディングのハイブリッドという選択肢もあるしな。
トライアルをどのように行うのかと絡んで、クルードラゴンのドライ回収に注目だな。
フェアリングの回収も、当初は茶番だと思っていたけど、今回は両方チャレンジして半分だけ成功して見せた。
こっちはこっちで、回収率を上げていけばいい。
そうなれば、残るは軌道速度に達した2段目の回収ということになるが、こっちはバリュートを使っての回収が検討されていた経緯がある。
今のところは見送られているようだが、スターシップ関連の開発が遅れるようだと、再検討の俎上に上がってくるかもしれない。
この流れを加速しているのが、スターリンク事業であることは明らかだ。
コストを、顧客に請求できないからな・・・。
打ち上げコストの削減は、ダイレクトに事業の成績に絡む。
年間、何十回も上げるわけだからな。
1回当たりは僅かの節約でも、長期に渡れば莫大な金額になる。
打ち上げ時期を半月もずらして、海況が安定するのを待っていた今回の打ち上げは、まさにそのことを象徴している。
ミスチーフが回収に失敗したのは残念だったが、その意味合いはこれまでとは異なる。
拾えたら儲けもんという評価から、拾えなかったら損失という評価に変わったわけだからな。
「もう一方の回収船「Ms. Chief」では回収に失敗し、海へと落下した。しかし同社はは海上に「軟着陸」したと伝えており、残りの半分も回収しようとしている。」
ボーイング(ULA)は、鼻で笑っているかもしれない(フフン、スターライナーは最初から陸上回収できるからな)。
(ボーイング赤字1000億円 737MAX費用かさむ)
https://www.sankei.com/economy/news/200129/ecn2001290046-n1.html
「2019年10~12月期決算は、最終損益が10億1000万ドル(約1100億円)の赤字に転落した。」
悠長なことは言ってられない気がするんだがな・・・。
書いておかないと忘れちまいそうなので、ポイントだけサクッと書く。
(SpaceXがStarlink衛星打ち上げでフェアリングの片方を捕獲)
https://jp.techcrunch.com/2020/01/30/2020-01-30-spacex-successfully-catches-one-fairing-half-from-latest-starlink-launch/
夕べ、遅くまで起きてみていたスターリンク3の打ち上げ(打ち上げだけ生で見て、衛星のぶん投げデプロイは後から見た)。
ミスツリーがフェアリングの片割れをキャッチしたのは見たけど、ミスチーフは海におっこどしちゃったみたいだったな(キャッチ失敗)。
「もう一方の回収船「Ms. Chief」では回収に失敗し、海へと落下した。しかし同社はは海上に「軟着陸」したと伝えており、残りの半分も回収しようとしている。回収船を利用する目的は、海からフェアリングを回収するという困難で費用がかかり、さらにフェアリングに損害を与える手順を避けることにある。」
1回の打ち上げコストが、回収によって6億円ほど安くなるようだが、まあ、ボーイング(ULA)じゃあ、絶対やらないな。
その費用は、顧客に請求すればいいだけだ。
しかし、回収船を建造したり運用するにも金は掛かる。
浮沈子は、以前からその点を疑問に思ってたんだが、この記事読んで腑に落ちた。
「同社がフェアリングを回収しようとしているもう1つの理由は、Crew Dragonのにおける同様の回収システムの可能性を証明するためだ。」
宇宙船の方を弄るのは止めて、洋上に落とすのではなく、ネットで回収するという話はクルードラゴンのインフライトアボートテストが終わった後のインタビューでイーロンマスクが言ってた記憶がある。
「洋上でのクルー回収や地上への着陸と比べてプロセスを簡易化できる」
そりゃそうだが、重っつらしいクルードラゴンを、宇宙飛行士乗せたまま、ネットで回収するというのは困難を極める。
現在フェアリングの回収で使用しているのは、ある程度操縦可能なパラフォイルというタイプの落下傘だが、クルードラゴンは何処に落ちるか分からない風任せのコンサバティブなおわん型のマーク3タイプだからな。
キャッチする船の方も、大型化する必要があるだろうし。
それとも、虎の子のスーパードラコにものをいわせて、パワードランディングで行おうとしているのか。
ネットキャッチは、着陸脚を装備できなかった代わりの手段に過ぎないのかも知れない。
うーん、それなら有り得るな。
実績を積むことができれば、船じゃなくて、陸上にネットを張って落とすという方法も取れる。
ますます合理的だ。
ピンポイントの着陸制御という点では、1段目の回収で証明済みだしな。
しかし、NASAはなかなか認めようとはしないだろう。
まずは、パラシュートによる回収を確実にこなせるようになることが優先だ。
1段目の回収とは異なり、クルードラゴンには失われてはならないものが乗っているわけだからな。
ひょっとすると、カーゴに転用される際にも、スーパードラコと燃料積んで実験するつもりかもしれない。
それだって、無事に地球に回収しなければならない貨物を積んでるわけだからな。
なかなか、うんとは言わないだろう。
マーク3タイプのパラシュートによる回収になるのか(試行しやすいが、回収は困難)、スーパードラコによるパワードランディングの復活になるのか(試行しにくいが、回収は容易か)、あるいはパラシュートシステムを抜本的に見直すのか(開発に時間と手間がかかるし、回収もビミョー)。
パラシュートとパワードランディングのハイブリッドという選択肢もあるしな。
トライアルをどのように行うのかと絡んで、クルードラゴンのドライ回収に注目だな。
フェアリングの回収も、当初は茶番だと思っていたけど、今回は両方チャレンジして半分だけ成功して見せた。
こっちはこっちで、回収率を上げていけばいい。
そうなれば、残るは軌道速度に達した2段目の回収ということになるが、こっちはバリュートを使っての回収が検討されていた経緯がある。
今のところは見送られているようだが、スターシップ関連の開発が遅れるようだと、再検討の俎上に上がってくるかもしれない。
この流れを加速しているのが、スターリンク事業であることは明らかだ。
コストを、顧客に請求できないからな・・・。
打ち上げコストの削減は、ダイレクトに事業の成績に絡む。
年間、何十回も上げるわけだからな。
1回当たりは僅かの節約でも、長期に渡れば莫大な金額になる。
打ち上げ時期を半月もずらして、海況が安定するのを待っていた今回の打ち上げは、まさにそのことを象徴している。
ミスチーフが回収に失敗したのは残念だったが、その意味合いはこれまでとは異なる。
拾えたら儲けもんという評価から、拾えなかったら損失という評価に変わったわけだからな。
「もう一方の回収船「Ms. Chief」では回収に失敗し、海へと落下した。しかし同社はは海上に「軟着陸」したと伝えており、残りの半分も回収しようとしている。」
ボーイング(ULA)は、鼻で笑っているかもしれない(フフン、スターライナーは最初から陸上回収できるからな)。
(ボーイング赤字1000億円 737MAX費用かさむ)
https://www.sankei.com/economy/news/200129/ecn2001290046-n1.html
「2019年10~12月期決算は、最終損益が10億1000万ドル(約1100億円)の赤字に転落した。」
悠長なことは言ってられない気がするんだがな・・・。
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