岡崎が気になる2020年02月22日 01:19

岡崎が気になる


岡崎医療センターに感染者と同行者が収容されている話は、このブログでも既に触れた。

170人程度の人数になるという。

NHKの記事から、その人数を拾ってみる。

(開院前の医療施設にクルーズ船の乗客らが到着 愛知 岡崎)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200219/k10012291331000.html

「19日未明、乗客らを乗せたバスが到着」

「感染が確認されたものの症状が出ていない24人と、同行者8人の合わせて32人」

「到着した人のうち4人には肺炎の疑いがあるとして、別の病院に搬送する」

症状が出ていないんじゃなかったっけえ?、とか、突っ込んではいけない。

クルーズ船から下船して、各国のチャーター便に乗る乗客は、下船時の検査(いつ検体を採取したとかは不明)で陰性とされたにもかかわらず、米国では10人以上(詳細未確認)、豪州では2人、イスラエルで1人が、到着時の検査で感染していたことが判明している。

厚労相は、どうなっているか分からんととぼけている。

ったく・・・。

浮沈子は、チャーター機に乗せる際に、揉めないように、とぼけているだけだと睨んでいる。

米国とかは、健康観察期間(停留期間)内のサルベージだったが、検疫やぶりではない。

自衛隊による自立した完全パッケージの輸送ということになっている。

上陸じゃあない。

建前だからな。

そこ、重要だ。

たぶん、まだ残ってるかもしれないし、クルーズ船の乗員についてはこれからになる。

いずれにしても、下船させたわけではないという解釈だから、感染の有無については事実上曖昧にしているんだろう。

サルベージする各国にとっても、その方が都合がいいのかも知れない。

高熱を発してうなっている発症者を乗せるのは憚られるかもしれないが、多少の発熱なら乗せちまうんじゃなかろうか。

羽田まで行って、そこから病院送りというのは、本国にとってもまずいだろう。

まあいい。

岡崎の話を続ける。

(クルーズ船の乗客 第2陣が愛知 岡崎の医療センターに)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200220/k10012293141000.html

「19日夜10時半、感染が確認されたものの症状が出ていない19人と同行者6人の合わせて25人を乗せた第2陣のバス3台が到着しました。」

「19日未明に第1陣として受け入れた感染確認の24人と同行者8人のうち、男女合わせて6人が肺炎の疑いで別の医療機関に搬送されたということです。」

「到着した時点ですでに体調が悪い人もいた」

「これを受けて施設では第2陣について、下船前の呼吸不全を調べる検査で状態が良好だった人に絞って受け入れた」

うーん、シリアスなやり取りがあったに違いない。

話が違う、押しつけだ、受け入れがたい、上の者を出せ、お前じゃ話にならん、路上に放り出すぞ(そんなあ!)・・・。

関東近県の感染症ベッドは、パンクしているだろうからな(一般病院にまで回しているからな:絶対、院内感染するって!)。

送る方は、一人でも多く引き取ってもらいたい。

受け入れる方はたまらない。

医療機関に送るにしたって、中部地方のキャパは、元から多くないだろうからな。

愛知県は、既にトレース不能の市中感染者で溢れている(訂正:現在確認されている感染者は、ハワイ帰りの夫婦つながりということです)。

続き、いこうか。

(岡崎医療センター新たに3人搬送)
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200220/3000009100.html

「第2陣については、下船前に行った呼吸不全かどうかの検査で状態が良好だった人に絞って受け入れることにしましたが、施設によりますと、新たに50代から70代の男女3人が肺炎の疑いがあり、別の医療機関に搬送されたということです。」

またもや、押し込んできたわけだ。

やれやれ・・・。

(クルーズ船乗客第3陣受け入れ)
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200221/3000009110.html

「20日午後11時すぎ第3陣として、感染が確認されたものの症状が出ていない24人と、同行者15人のあわせて39人が3台のバスで到着」

「21日未明までに12人が肺炎の疑いで別の病院に搬送されています。」

「搬送された人のうち9人は新型コロナウイルスの感染が確認されていたほか、残り3人は同行者で、このうちの1人はインフルエンザだったことが確認されたということです。」

NHKは、この件については、丁寧に取材している。

厚労相に踊らされるチャーター機の感染者混入報道(?)とは、大違いだな。

まあ、どうでもいいんですが。

今夜、どれだけ受け入れたかは、まだ報道されていないようだ。

整理しておこう。

第1陣(19日未明):
・感染者:24人(うち6人発症:うち4人到着時に発症)
・同行者:8人(うち3人医療機関へ:1人はインフルエンザ:第2陣と混在か)
・合計:32人

第2陣(19日夜10時半):
・感染者:19人(うち3人発症)
・同行者6人
・合計:25人

第3陣(20日午後11時すぎ):
・感染者:24人(うち1人発症:第1、2陣と混在か)
・同行者:15人
・合計:39人

第4陣は、まだ報じられていない(昼過ぎかな)。

第3陣までで、合計96人を受け入れている(13人は、既に退去:83人在所か)。

ここから脱走とかすると、検疫やぶりになって、100万円以下の罰金ということになる(1年以下の懲役とどっちがいいかな)。

発症してれば、熱発と呼吸器疾患だから、あまり遠くへは行けないかもしれないが、基本的に全員未発症だからな。

うまいもんしこたま食って、英気を養っている。

追いかけるのも大変だろう・・・。

まあ、事実上、そういう心配はしないでいいかも知れない。

この施設の位置づけは重要だ。

医療機関に収容されて治療中の患者だって検疫中だけど、まだ多数の船客船員が残っている(たぶん2000人くらい)クルーズ船と共に、検疫のフロントラインを形成している(船内に残っている人は同室者が発症して経過観察中の陰性の船客が約100人、チャーター便待ちの外国籍の船客約200人、船員約1000人の合計1300人程度:追加)。

この線から、出ちゃダメ!。

発症すれば、医学管理下に置かれるけど、制度上、岡崎はタダの宿泊施設だ(検疫施設なことはもちろんだけど)。

そこでの健康管理に穴が開けば、一気に重症化する。

高齢者の場合、熱発してからの進行は速い。

2日で肺炎、すぐに呼吸困難となり、軽快することなく1週間でお陀仏になる。

同行者は、家族とかが多いだろうが、事実上の濃厚接触者だから、こっちからも目が離せない。

医療機関とかじゃないけど、それに準ずる医学管理が求められる。

時限爆弾抱えてるようなもんだからな。

未発症時の感染力がどれ程なのかは知らない。

ちゃんと記録して置けば、そのデータも取れるかもしれない。

未発症感染者のまとまった数のデータは貴重だ。

中国は、それどころじゃないから、こういう中途半端なことはできないだろう。

疫学的には、よだれが出そうな情報だ。

どーせ、今夜送り込んだ中にも、発症している感染者はいるに違いない。

故意か、過失か、腹芸か・・・。

が、まあ、上手くやるだろう。

クルーズ船、たった1杯で、夜も眠れず・・・。

(クルーズ船 3日間で970人下船 船内に残る約100人が国の施設へ:追加)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012296821000.html

「感染が確認された人と同じ客室にいた人や、帰国のためのチャーター機を待つ人など合わせておよそ300人の乗客と、乗員がおよそ1000人いるということです。」

「感染が確認された人と同じ客室にいてウイルス検査が陰性だったおよそ100人」

船内残存者が1300人程度というのは、思ったより少ない気がするな・・・。

(クルーズ船39人到着4人肺炎か:追加)
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20200221/3000009115.html

「21日は新たに乗客を受け入れる予定はなく、「藤田学園」では、「受け入れは検査で体調が良好な人に限定しているが、搬送者が入れる医療機関の数も考慮して、今後の受け入れ計画を立てている」としています。」

ふうん、しばらく様子見というところか。

(五輪、船内隔離、移送中の感染…米国立アレルギー・感染症研究所所長が語るコロナウイルスQ&A:追加)
https://www.gizmodo.jp/2020/02/anthony-fauci-niaid-covid-19.html

「Q. 下船時に陽性反応が出た乗客14人をなぜチャーター便で米国に帰国させたのですか?」(質問と答えは、この引用では対応していません。)

「陰性だと思われたのですが、バスに乗って、いざ出発という段になって陽性反応が出たんです。さてどうするか。みなさんならどうしますか? バスから降ろして日本に留めるか、機内で隔離するか。」

「みなとにかく日本を出て自国の設備で治療を受けたいと強く要望していたことです。」

「シニアで、持病のある方も多く、みな国に帰りたいと願っていたんですね。また、ほかの人たちに感染を広げずに機内で安全に移送できる体制もありました。」

米国のサルベージも、結構切羽詰まっていたんだな・・・。

今期DRCエボラを上回る新型コロナの死者2020年02月22日 10:34

今期DRCエボラを上回る新型コロナの死者


暫く見ていなかったエボラのウィキ。

(Kivu Ebola epidemic)
https://en.wikipedia.org/wiki/Kivu_Ebola_epidemic

ずーっと、WHOアフリカブランチのページだけ見てたからな(ほぼ、毎日チェック)。

(Ebola dashboard RDC (EVD dashboard DRC))
https://who.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/e70c3804f6044652bc37cce7d8fcef6c

最近は、感染者の発生もめっきり少なくなって、先週辺りから1週間に1人くらいになっている。

ゼロの日も多い。

そろそろ、終息が近い感じだ。

で、今朝気付いたんだが、今期DRCエボラの死者数(最新で2253人)を、新型コロナの死者が上回ることが確実になった。

今現在、2251人。

湖北省の発表は反映されているが、その他の中国本土はまだだ。

致死率が低いことは確かだが(エボラは66パーセント)、2パーセント程度と言えども、分母はデカいからな。

エボラは疑い入れても3,936だし。

対する新型コロナは77,275人だ。

20倍の感染者。

やれやれ・・・。

感染者の増加は減ってきているし、中国本土の感染が頭打ちになっていることは間違いないが、韓国を始め、我が国やシンガポールでの市中感染は止まらない。

イランとか、イタリアとか、増加が続いているところもある。

怪しいインドネシア(名指し!)や、怪し過ぎるカンボジアとかもあるしな。

WHOは、蔓延国の広がりに懸念を表明しているが、例によって各国からの拠出金を狙ったキャンペーン(得意です!)に決まっている・・・。

(「感染拡大を防ぎきる可能性狭まる」各国は対応強化を WHO)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012296911000.html

「各国にWHOの対策への資金協力を含め、早急な対応の強化を求めました。」

CDCも、金回りを良くしようと、コメントを出している(そうなのかあ?)。

(「いずれ米国内でも感染拡大の可能性高い」米疾病対策センター)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012297011000.html

「中国から来るすべての感染者を捕捉することは期待できない。まだ、アメリカ国内で感染は拡大していないものの、いずれ感染が拡大する可能性が高い」

「高熱などの症状があってもインフルエンザウイルスが検出されなかった場合、新型コロナウイルスの検査を行う方針」

検査キット(試薬:プライマー?)の不具合は、直ったのかな。

まあいい。

インフルエンザのサーベイランスシステムを使って新型コロナの検査を行うというのは、想定内のアイデアだが、検査能力を考えれば現実的かどうかはビミョーだ。

もちろん、我が国では一瞬でパンクする(1日3800件というのは、相当下駄を履かせているようだし)。

インフルエンザは、毎年1000万人クラスの感染者で、1万人クラスの死者を出している。

疾病の規模が違い過ぎ、簡易検査キットもない現状では机上の空論に過ぎない。

が、報告体制とか、検体採取のベースは共通化できそうだからな。

CDCは、ゆくゆくは、そういう体制に持って行きたいんだろう。

いずれにしても、15分程度で、その場でわかる簡易検査キットが普及してからだ。

全数把握なんて出来っこないから、拠点病院の報告を基にして推計するようになる。

米国内における数千万人の感染者を想定した体制を、今から構築しようと構想している。

腹芸を駆使してその場しのぎを繰り返している我が国も、そろろろ長期的視野に立っていいのではないか。

その長期計画の中で、今のフェーズを捉え直し、何がどれ程必要かを洗い出さなければ、後追いの対策に終始することになる。

限られた状況の中で、何とかやりくりしてその場を切り抜けるだけが能ではあるまいに・・・。

食事時には相応しくないけど、目糞鼻糞を笑うも大糞には敵わない話2020年02月22日 15:03

食事時には相応しくないけど、目糞鼻糞を笑うも大糞には敵わない話
食事時には相応しくないけど、目糞鼻糞を笑うも大糞には敵わない話


クルーズ船ダイヤモンドプリンセスの感染者634人を我が国における感染としてカウントし、さんざん笑いものにしていたどこかの国で、感染爆発が起こっている。

(新型ウイルス 韓国の感染者346人に 死者は2人)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012297111000.html

「22日、新型コロナウイルスの感染者が新たに142人増えたと発表」

「142人のうち126人が、韓国南部テグ(大邱)にある教会とその周辺にある病院の関係者」

「密閉された空間で多くの人が密着して座って礼拝」

「教会周辺の病院についても敷地内で最近、教会の関係者の葬儀」

「関係者およそ9300人を隔離して検査を行う」

どうも、韓国軍の軍事基地はすべて閉鎖。

テグ市近郊の米軍基地は撤退。

今だ!、北が攻め込むには今しかない!。

でも、ああ、あっちも大変みたいだからな。

それどころじゃないかも・・・。

新型ウイルスが醸し出す平和の香り・・・。

我が国も笑って見ている場合じゃない。

熊本の感染源は北海道となすりつけ、富山の感染源は東京のせいにしている。

目糞鼻糞を笑う入れ子状態が生じている。

笑ってる場合じゃないんだが、笑わずにはいられない。

300人台で大笑いしているが、武漢の昨日1日の新規感染者数程度の話だ。

つい先日までは、その10倍の新規感染者を1日で計上していた中国からすれば、「大海(中国以外の国や地域)の蛙、井の中(中国国内、特に武漢)を知らず」というところか。

まあ、どうでもいいんですが。

それにしても、感染力のすさまじさには、圧倒される。

大規模イベントは、即刻中止だな。

プロ野球とか、観客動員数が多いスポーツなんて、もってのほか。

高校野球も中止。

オリンピックだってえ?。

ロンドンでやるっていってんじゃん・・・。

市中感染が、どこまで広がっているかは分からない。

それを確認する術はない。

ウイルス検査は、重症者の発見とその治療管理のために半ば封印されたままだ。

我が国が、第二の湖北省になるまで、当局は重い腰を上げない。

武漢になるのは東京と周辺の首都圏だろう。

4000万人を超える世界最大のメガシティだ。

クルーズ船を含めれば700人以上だが、テグ市並みの集団感染を起こせば、1桁違う様相を呈するに違いない。

どころか、中国と違って人権を大切にする我が国のことだから(武漢から帰ってきても検査しないで自宅に返すし)、イベントの開催は主催者の裁量次第だからな。

交通遮断、海外渡航禁止、外出禁止なんて、想定の範囲外だ。

武漢レベル(数万人)になるのは、時間の問題になった(そんなあ!)。

冗談ではない。

発症しなければ、一切の検査を行わず、強力な感染力を持つウイルスを野放しにしている。

市中感染への積極的関与はしない。

全国民にマスク着用を促すだけでも、感染力を大幅に減衰させることができると分かっていても、それさえもしない(マスク、ないし・・・)。

減衰させて時間稼ぎしても、もう間に合わないと諦めている(そうなのかあ?)。

発症以前に感染する疾病に対して、発症を待っていて検査して特定し、それから隔離するというのは無意味だ。

トレースして監視している濃厚接触者を、片っ端から検査していかなければ、無症候性キャリアによる感染拡大を止められないと分かっているのだ。

検査態勢を温存する道を選択した時点で、市中感染による蔓延は既定路線となっている。

後は、数年後にできるワクチンと、いつになったら出来るのか分からない特効薬を待つしかない。

アビガンなんて効くわけない薬の適用拡大を模索しているのは、当局の無策をエクスキューズするためだということは、灯を見るより明らかだ。

在庫がたっぷりあって、何かそれらしい薬ってないか?。

(富士フイルム「アビガンは2万人分在庫あり」)
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201408/538077.html

厚労相が富士フィルム関連の株を持ってたりしたら、大スキャンダルだな。

治療法が限られ、ハイリスク集団の予後が悪い疾病に対して、検査だけ充実させても意味はない。

病名が付こうが付くまいが、出来ることは同じだ。

簡易検査キットの開発も、おそらくはポーズだな。

人類は、覚悟を決めなければならない。

このウイルスと未来永劫共存して生きていく。

東京都が一切の集会を禁じることなく、大規模集会に限って自粛しているのもワケワカだ。

浮沈子的には、国会とかヤバいんじゃないかと思っている。

ジジイ、多いしな。

マスクなしでしゃべるし・・・。

そのうち、在宅国会になるかも知れない。

牛歩戦術(懐かしいな・・・)とか使えなくなるな。

ネットインフラを維持することも、困難になる可能性があるし。

早く、スターリンクがサービスインしてくれないかな・・・。

ウインドウ期か、検体採取漏れか、その後の船内感染か、検査のミスか、それとも下船後の感染か2020年02月22日 23:50

ウインドウ期か、検体採取漏れか、その後の船内感染か、検査のミスか、それとも下船後の感染か


クルーズ船から未発症かつウイルス未検出で下船した船客が発症した。

(クルーズ船下船の栃木の60代女性感染確認 下船者の感染は初)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012297561000.html

「今月14日に検査を行った結果、翌15日に陰性となったため、19日に下船して帰宅していたということです。」

いつどこで感染したかは分からない。

船内で検査後に感染していたのなら、想定の範囲内だ。

下船後の自己隔離が機能したということになり、好ましい症例ともいえる。

ウインドウ期に採取して、引っかからなかったとか、検体採取で取り漏れたとか(咽頭粘液だけ)、PCR検査で失敗したとかも想定内。

検査は万能じゃない。

懸念されるのは、帰宅途中で市中感染に曝された場合だな。

(経路不明で拡大見通せず 「感染期」に移行? 新型肺炎、福岡で確認)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/585844/

「市中感染がまん延しているなら、普段の診療でもっと疑わしい例を診ているはず」

疑わしい症例ってなんだあ?。

新型コロナの症状は、風邪と区別が付かない。

これまでも、肺炎に進行するまでの間、複数の医療機関で見逃している。

現在の受診制限(37.5度4日以上)が、一般医療機関に待ちきれない患者を向かわせているのかも知れない。

そこで風邪と診断されて追い返され、さらに別の医療機関にかかり、そこでも気管支炎と診断されて追っ払われ、悪化して肺炎になって初めて検査してもらえる。

その間、待合室で長時間待たされるわけだしな。

市中感染を拡大しているのは、一般の医療機関かも知れない。

市中感染が蔓延していないと言い切ることは誰にもできない。

検査して、陰性で、未発症でも否定できない。

不存在の証明みたいなもんだからな。

事実を積み重ねても、真実に至ることはできないかもしれない。

どこかで、未発症の人を含めた一定規模のサンプリング検査を行って検証するしかない(それでも漏れるだろうけどな)。

そこで、衝撃の事実が明らかになれば、改めて対策を練りなおせばいいのだ。

今日の報道では、未発症国であることを自慢している某国に、わざわざ感染させに行った事例も報告されている。

(新型ウイルス 都内の老人保健施設職員が感染 重症で入院)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200222/k10012297481000.html

「今月12日にかぜのような症状が出て医療機関を受診しましたが、肺炎とは診断されなかったため帰宅」

ほら、この事例でも疑わしい症状など出ていないじゃん!?。

症状からは判断できないのだ。

「15日からは家族とともにインドネシアに旅行に行った」

「帰国した19日から都内の医療機関に入院していて、重い呼吸困難で重症」

やれやれ・・・。

インドネシアは、この事例をネタに、我が国から持ち込まれたストーリーを演出するかもな。

感染輸出国ジャパンだ。

まあ、どうでもいいんですが。

市中感染の連鎖は、既に辿れなくなりつつある。

970人の下船者が、そのプローブになるかも知れない。

何層ものブロックでPCR検査から隔てられている市中感染者と違い、彼らは医療機関をすっ飛ばしてアクセスできるからな。

市中感染者からの感染を、鋭敏に感知することができるセンサーの役割を果たす。

もちろん、逆の可能性も否定は出来ないけど、マスクなしでゲボゲボ咳してるその辺の市中感染者よりは、余程リスクは低いからな。

クルーズ船内での強烈な体験が、行動を抑制する。

一定期間が経てば、彼らからの感染というノイズを除去することも出来るしな。

未発症者(ただの風邪症状も含めて)の検査を、頑として拒否し続ける当局が、自ら感染を広げている。

浮沈子は、そう見ているし、次々と起こる市中感染は、それを裏付けているように思える。

手洗いと咳エチケットは、確かに必要だが、それで蔓延を遅らせることは困難だろう。

遅らせる気があるのかどうかも定かではない。

クルーズ船の船客が、インタビューに答えていた言葉が印象に残っている。

持病の診察のために医療機関にかかる際に、普段から他の患者から離れたところで待っているといっていた。

免疫低下基礎疾患があるからだが、一般医療機関で呼吸器系疾患の院内感染対策が整っているところは少ないだろう。

もう一つ、院内感染の穴と言えば小児科なんだが、浮沈子は詳しく知らないのでここでは言及しない。

だって、全部ごっちゃにしちゃう診療科だからな。

診療的には、新型コロナは、ワクチンも治療法もないインフルエンザと考えればいいんじゃないだろうか。

インフルエンザは、検査して確定できるけど、新型コロナは肺炎に進行しなければ事実上検査できない。

検査して確定しても、治療法がないわけだから意味はない。

だから、検査はしないし、市中感染の防止は手洗いと咳エチケットだけ。

やれやれ・・・。

蔓延防止のためのイベント中止や延期は、横目で見ながら五月雨式に行う。

限られた情報の中で、ちぐはぐな対応が続く。

感染の実態を明らかにするためにも、未発症者を含めた定期的なサンプル調査が必要だと思うんだがな・・・。