敗退を転進と言い繕う体質と人権重視の専守防衛的対策の寄せ集めな大本営発表2020年02月25日 17:28

敗退を転進と言い繕う体質と人権重視の専守防衛的対策の寄せ集めな大本営発表
敗退を転進と言い繕う体質と人権重視の専守防衛的対策の寄せ集めな大本営発表


(新型コロナウイルス 政府 対策基本方針を決定)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200225/k10012300241000.html

「政府は25日昼、総理大臣官邸で新型コロナウイルス対策本部を開き、感染の拡大に備えた対策の基本方針を決定しました。」

浮沈子は、大いに期待していたんだが、諦めにも近い気持ちになるのを抑えることが出来なかった。

記事に書かれているポイントを拾ってみる。

・情報提供や呼びかけを行いパニックを防止する
・発症している社員などを出勤させない
・手洗いと咳エチケット
・イベントは自粛要請しない
・流行が拡大したら疾患の確定としてのPCR検査は行わない
・感染経路の追跡は縮小
・濃厚接触者の健康観察の廃止
・外出自粛の要請
・学校は臨時休校
・医療機関の対応は重症者に絞る
・軽症者は自宅療養へ
・機能不全に陥っている水際対策は形だけ継続

なんか、書いてて力が抜けるんだが、気になる記述もある。

「空港や港湾、医療機関におけるトラブルを防ぐために必要に応じて警戒や警備を実施」

この記述を読んだ後に、以下の記述を読み直すと本質が見えるような気がするな。

「方針に基づき、より踏み込んだ対応を行っていく。」

もちろん、「地域の感染拡大の防止に向け」ということなんだが、冷静な対応が取れなかったり、自粛に従わなかった時とかにどういうことになっちまうのかな。

流行の初期に、中国に配慮して全面入国禁止の措置を取らなかったこと、そのタイミングをWHOのPHEIC宣言を待っていて逃したこと、検査対象を湖北省絡みに限定して、市中感染を見逃したことなど、水際対策の失敗については一言も触れていない(まあ、分かり切ってるということなんでしょうが)。

医療機関が足りなければ、10日間で1000床の病院を10個くらい作ればいいんだが、それもしない(できっこないし)。

イベントはすべて中止、発生地域を閉鎖して検問を設け、許可車両以外の通行を禁じて封鎖するなどの措置もない(武漢かよ!?)。

現段階における感染拡大を防止する有効な手段は何もない。

感染が拡大していくに任せる。

そんでもって、次のフェイズに入ったら、どんどん防御線を後退させていく。

敗退を転進と言い換えてその場凌ぎをしていたいつか来た道。

当局が恐れているのは国民がヒステリー状態になり、パニックや暴動がおこることだろうが、この国でその心配はない。

半数を超える致死率のエボラとか、超高速の感染速度で広がり、トレース不能なインフルエンザではない。

若干の対症療法で支えれば自然治癒する症例が多く、免疫も期待できる。

特効薬がない現状で可能な最大の感染防御は、軽度の市中感染者を増やすことだったりするかも知れない。

その自然の防波堤が出来上がるまでの人的損耗(ハイリスク集団の重症化による死亡)と、医療システムの崩壊をどう防止するかに焦点が移っている。

検疫も、カンボジアに見習って、無症状ならどんどん上陸させるようだし。

「検疫での対応については今後医療資源の確保の観点から感染拡大防止策や医療提供体制などに応じてその運用を切り替えていく」

そんな無策ぶりを曝け出して、業を煮やした国民が騒ぎ出せば、先ほどの記述が効いてくるわけだな。

「トラブルを防ぐために必要に応じて警戒や警備を実施」

「より踏み込んだ対応を行っていく」

新型インフルエンザは、致死率がどんどん下がり、ふつーの季節性インフルエンザになった。

今回の新型コロナも、似たような終息を思い描いているようだ。

ただの風邪になって欲しい・・・。

子供の中に重症事例が少ないことも影響しているかもしれない。

流行が収まるまでの期間を3か月以内とみているんだろう。

5月末までには収まる。

その見込みは、おそらく正しいだろうが、重症者を小出しにコントロールしながら医療体制を温存し、国民の間にゆっくりと感染を広げようという戦略が受け入れられるかどうかはビミョーだ。

多くの国民が罹患し、社会免疫が成立するまでには数年かかるかも知れない。

今期流行が一定規模に終息しても、第2波、第3波は繰り返し訪れる。

そう、早ければ、その頃にはワクチンもできているかもしれないし、ある程度効果的な治療法も開発されているに違いない。

ただの1床も感染症ベッドを増やさず、医療体制を維持しながら、そのツケを払わされる国民はいい面の皮だな。

やれやれ・・・。

浮沈子が、感染を広めることが感染防止の切り札だと確信したのは、今回の方針の中には自らが感染の恐れがある場合のマスクによる他者への感染防止に触れた部分がないことだな。

感染速度をコントロールするオリフィスとして、ちょうどいいのかもしれない。

速度調整された感染が広がり、自然終息に至る。

その目論見が成功すれば、8月のオリンピックは開催可能だ。

第2波の流行が起こるまでの束の間の期間・・・。

針の穴を通す戦術が、成功するかどうかは知らない。

感染爆発している韓国との往来をどうするのか。

状況は刻々と変化している。

終息に向かいつつある中国で、第2波が始まればシナリオは崩壊する。

潜伏期間、感染可能期間、基本再生産数、その他から推計される流行の周期がどうなっているのか。

なにか分かれば、また書く。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック