名古屋市が濃厚接触者の検査を行わない悲しい理由2020年02月28日 00:20

名古屋市が濃厚接触者の検査を行わない悲しい理由


岡崎医療センターのネタを追いかけていて見つけた記事。

(“夫妻1組”から雪だるま式に…新型コロナ『健康観察対象者』名古屋が500人以上と突出 感染者との接触者)
https://www.tokai-tv.com/newsone/corner/20200226-whytomaranaicorona.html

「愛知と岐阜ではクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の感染者を一部受け入れています。」

ほほう、岐阜でも受け入れているんだ・・・。

(岐阜も感染者受け入れ クルーズ船の8人)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55799330Y0A210C2000000/

「クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスの感染が確認された8人を県内の医療機関で同日夜、受け入れた」

知らなかったな・・・。

症状の有無、男女の別、年齢、乗客乗員の別も明らかにされていない。

医療機関だからな。

発症したら、そのまま治療するんだろう。

まあいい。

で、初出の引用記事で驚いたのは、名古屋市が健康観察している濃厚接触者の数!。

「愛知と名古屋は正確な人数を公表しませんが、名古屋だけが500人以上と突出して多くなっています。」

どうやって聞き出したんだろうな・・・。

「名古屋市では衛生研究所で遺伝子検査を行い、感染の有無を確認していますが、現状では名古屋市では症状が出た人からしか対応できていません。」

浮沈子が、おかしいと目をつけたのは当たっていたわけだ。

「市の衛生研究所では1日に40の検体しか調べることができません。」

なんだってえ!?。

「25日までに検査をしたのは83人にとどまっています。」

既に10日以上経っているので、1日当たり検査した人数はわずか8人足らず。

500人の検査が終わるまでには2か月以上かかることになる。

やれやれ・・・。

これじゃあ、健康観察するわけだよなあ。

しかし、発症者のペースは、日に日に増加しているようにも見える(以下は愛知県の感染者)。

・1月に旅行者2人
・14日から20日まで:毎日1人
・21日:2人
・22日:4人
・23日:2人
・24日:0人
・25日:3人
・26日:5人
・27日:2人

発症前にも感染力があるといわれる新型コロナのトレースは、このままだと破綻する可能性がある。

発症した患者の検査もやらなくてはならないからな。

岡崎からの検査はどうしているんだろうな。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、名古屋市の対応について、つれない書き方をしたかもしれない。

反省する・・・。

「名古屋市では、市内の医療機関や大学などに遺伝子検査の協力を呼び掛けることにしていますが、見通しは立っていません。」

名古屋と言えば、東海地方の大都市圏だ。

(名古屋市)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E5%8F%A4%E5%B1%8B%E5%B8%82

「総人口:2,328,653人(2020年1月1日推計)」

我が国の人口の約2パーセント。

厚労相が豪語する1日3800人の検査キャパシティを基にしても、半分程度の検査能力しか持っていないことになる。

そんでもって、クルーズ船含めた我が国の感染者数(912人)の3パーセント(27人)を抱えている。

キビシー状況なわけだな。

早いとこ、関係機関の協力を取り付けられないと、発症して医療機関にかかった濃厚接触者の検査も出来なくなる。

当局は、もちろん、その程度は想定の範囲内だ。

現状の検査目的は、「重症者」の確定診断だからな。

熱が出たとか、痰がでたとか、咳が出たなんてのはもちろん、肺炎程度ではPCRは行わない。

おそらく、臨床的に呼吸困難な状態にでもならなければ、検査対象としないことになっているんだろう。

(新型ウイルス かかりつけ医が症状の特徴学ぶ緊急講習会 東京)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012304691000.html

「重症化するまで継続して見ていていいのか」

「肺炎があるから絶対に入院というわけでなく、全身の重症度を見て判断してほしい」

人工呼吸器でも付けるようにならなければ、検査対象にはならないに違いない。

30代の入院患者は、肺炎の症状が出ていても基準に該当しないので検査してもらえないそうだ(NHKラジオによる)。

そのうち、死んでからでないと検査してもらえなくなるに違いない(そんなあ!)。

もちろん、死者は検査しないからな。

検査体制の温存は万全だ(そういうことかあ?)。

岡崎は、新たにクルーズ船の感染者を受け入れたようだ。

(新型コロナ…岐阜県で初の感染確認 愛知の藤田医科大滞在は106人に)
https://hicbc.com/news/article/?id=0004D169

「藤田医科大学岡崎医療センターは、横浜港に停泊中のクルーズ船から無症状の感染者を新たに12人受け入れました。この施設に滞在している人はこれで106人になりました。」

累計では128人受け入れて、22人が退所していることになる(医療機関への搬送含む)。

愛知県の憂鬱は、まだまだ続きそうだ。

「汚染列島」ニッポンか・・・。

海外では、「汚染半島」となっているイタリア(感染者528人、死者14人)と韓国(感染者1766人、死者13人)の増加が止まらない。

イタリアは、欧州各地に加えて、ブラジル(中南米初!)やアルジェリア(アフリカ2か国目)にまで輸出(!)しちゃってるしな。

韓国もすさまじい増加で、この先、一体どーなるんだろうと、他人事ながら心配になる。

だが、真に注目すべきなのはイランだ。

感染者こそ、245人と大したことないが、死者が26人出ている。

単純な比較は出来ないけど、韓国の死者が13人であることを考えると、少なくとも2千人、ひょっとしたら3千人以上の感染者がいる勘定になる。

ったく・・・。

報道官や副首相まで感染しちまってるしな。

首都テヘランは、「汚染の都」になっちまった・・・。

これらの、表層に出てきている感染者の増加とは別に、不気味な沈黙を保っているインドネシア、そんなはずはないだろうという感染者1人きりのカンボジア、感染が広がり出したら手が付けられないだろうインドも気になる。

CDCが恐れているように、米国もまた感染症に対してはぜい弱な国の一つだ。

すでに、リバーストレース不能な市中感染者が発生している。

(新型コロナウイルス 米で感染経路不明の患者)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200227/k10012303931000.html

「CDCは感染経路の不明な患者が見つかったことは、地域社会で新型コロナウイルスの感染が広がっていることを示す可能性」

湖北省以外の中国の感染者は激減し、全国へ蔓延する危機は去った(それでも、断トツ世界一の感染国ですが)。

我が国や韓国に、医療物資を援助してくれるという。

有難い話だ。

新型コロナがもたらす友好の香り・・・。

寝ぼけた朝にむくむくと起き出した妄想は当てになるのか2020年02月28日 11:03

寝ぼけた朝にむくむくと起き出した妄想は当てになるのか


(新型肺炎、県内38人入院中 知事会見)
https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20200226/CK2020022602000010.html

25日 (3日前)の会見だから、少し情報が古い。

「発症者ら三十八人が県内で入院中」

「感染者は三十六人で、感染疑いが二人。」

「指定医療機関の病床は七十二あるので、まだ余地はある」

まあ、直ぐに一杯になるだろうけどな。

「岡崎医療センター(岡崎市)から搬送された感染者十三人と、感染疑いの二人も県内で入院中。」

「船から直接受け入れた感染者七人と、その後感染が確認された同行者一人の計八人も入院」

「指定医療機関には三十三人、一般の医療機関には五人」

ほほう、既に指定医療機関以外のベッドも使っているのか・・・。

NHKが報じない、ローカルな話題。

浮沈子が注目しているのは、第2の武漢候補である東京首都圏でもなければ、既に市中感染者があふれている北海道でもない。

検疫法上の隔離が続いている岡崎医療センターと、検査機能がパンクしている名古屋市だ。

そんな中で、来月(2日:月曜日)から全国の小中高が一斉に休校することになるらしい(言うこと聞かない自治体とか出ないかな・・・)。

面白いと思ったのは、この話は専門家会議からの提言で行われるわけではないということだ。

(臨時休校要請 教育関係者や専門家は)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200228/k10012305121000.html

「川崎市健康安全研究所 岡部信彦所長」

「専門家会議で議論した方針ではなく、感染症対策として適切かどうか一切相談なく、政治判断として決められたものだ。判断の理由を国民に説明すべきだ」

ムカツキ感たっぷりのコメント!。

「ウイルスに感染した患者がいない地域もあるのに、全国一律に小中高校の休校を要請するという、国民に大きな負担を強いる対策を、現時点ではとるべきではないと思う」

子供は大喜びだろうけど、親や地域は大騒ぎだろう。

浮沈子は、ちょっと違った目で見ている。

休校になれば、体育館や教室が空くわけだ。

災害時の臨時の避難場所とかにも繋がるが、まあ、そのための予備というわけでもないだろう(今この時期に起こって欲しくないけどな)。

感染症法では、検査で病原体保有が確認されたら、隔離(入院勧告)することとされている。

何たって、場所ないしな。

休校しているなら、仮に無症状病原体保有者(無症候性キャリア)が大量に発生したとしても、物理的な場所がないわけではない。

我が国は、10日で病院建設とかできないし・・・。

簡易に検査が行われるようになれば、或いは、来週辺りに保険適用されて金儲けに繋がる(結局は保険者とか国民の負担ですが)検査が解禁されれば、無症候性キャリアを大量生産することになる。

それを収容できないとなれば、法令破りを自ら行うことになるからな。

もちろん、収容場所として適切とは言えない。

しかし、何もできないで放置するよりは格好がつく。

そのためのエクスキューズを仕込んだのではないか。

負担は、国民全体に広く薄く求める。

何を企んでいるのかは知らないが、今後、2の矢、3の矢が出てくるに違いない。

アホな野党は、その辺りの国会での追求は止めて、さっさと撤退したしな。

参院送りにした予算は、審議されないまま自然成立する可能性もある。

国会も3月中閉会になるかも知れない。

来月、我が国は一斉に春籠り(!)に入るわけだ。

物流をどう維持するのか、公共交通の遮断は起こるのか、自衛隊の活躍に期待できるのか(隊内で感染が広がるリスクの方が高いような気がするんだがな)。

既に、マスクや消毒液だけではなく、日用品の買いだめ(備蓄?)が始まっているようだ。

大変な事態になったものだ。

浮沈子は、先月の今頃は、大したことなく終息に向かう(もちろん、中国で)と考えていたし、我が国への感染も、抑え込めると思っていた。

検査対象を武漢絡みに絞ったりしなければ、別の展開もあったかもしれない。

クルーズ船の対応も、こうなると分かっていたら、カンボジア方式(テキトーに検査して、陰性だったらさっさと停留を解いて下船させる)にしたかもしれない。

タラレバは、山のようにある。

が、まあ、歴史に「もしも」はないからな。

新型コロナについては、概ね50歳以上が高齢者扱いだといわれる(ダイビングは40歳代からだから、それよりは緩い?)。

この大過を無事に生き延びることができれば、ものの見方も変わるかも知れない。

お上の言うことに振り回されたりしないで、自分の目で見て、考えて行動することができるようになりたいものだ。

そう言いつつ、政府広報機関であるNHKの特集ページを更新し続けているのはなぜ?。

まあ、どうでもいいんですが。

市中感染の実態が明らかになり、大量の無症候性キャリアを高密度収容して、その中で集団発症を起こし、第2第3の武漢を現出させる妄想に駆られる朝。

新品の体温計で、朝晩測定しては一喜一憂。

ちなみに、今朝の体温は35.6度。

ほぼ平熱だ(通常は、35.4度くらい)。

36度を超えると、このまま死んじまうんじゃないかと落ち込む(そんなあ!)。

旧型コロナには、この冬何度も罹患している。

早く暖かくなって、身体を動かしたいんだが、爆食爆睡の日々が続く。

栄養と睡眠で、辛うじて重症化を免れている。

37度5分なんて体温は、想定外だな。

発熱外来なんて、かかることはできずに、一気に悪化して救急搬送されて1週間くらいでお陀仏になるんだろう。

若くて抵抗力のある人々の間で、ふつーの風邪として蔓延している新型コロナ(たぶん)。

当局は、その実態を明確に掴んでいる(断言!)。

空き教室や体育館には、感染していない高齢者を入れて、世間から隔離しておいた方がいいかも知れない。

嵐が過ぎ去るまでの方舟だ。

その方舟の中で集団感染したらどーする!?。

それこそ、究極の高齢者対策で、当局の思うつぼなのかもしれないな・・・。