クルーズ船の検疫は終わらない ― 2020年03月04日 09:17
クルーズ船の検疫は終わらない
ダイヤモンドプリンセスからの下船が始まって、2週間が経った。
前日の2月17日に帰国して、再度検疫を受けていた米国で悲劇(喜劇?)が起こっている。
(クルーズ船の米人乗客 期限すぎても隔離継続 地元の解除反対で)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200304/k10012312461000.html
「「ダイヤモンド・プリンセス」のアメリカ人の乗客のうち、100人以上が、チャーター機で帰国後テキサス州にある軍の基地で隔離」
「地元の自治体が、非常事態宣言を出して隔離の解除に反対し、期限の14日間がすぎた今も隔離される異例の事態」
「同じ基地に隔離されていた中国・武漢からの帰国者が、基地を出たあと感染が判明して騒ぎとなったことから、地元のサンアントニオ市は2日、公衆衛生上の非常事態宣言を出して隔離の解除に反対しました。」
確かに合理的懸念はあるからな。
CDCの判断に対する信頼も揺らいでいる。
「CDCが地元当局と調整を進めている」
テキサスだからな・・・。
まあ、いきなり拳銃ぶっ放したりはしないだろうけどな。
(サンアントニオ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AA
「西部開拓時代の雰囲気をも色濃く残し、テキサス独立戦争の戦跡であるアラモ砦や近年特に人気が高いリバー・ウォークなどがあり、年間1000万人以上が訪れる全米有数の観光都市としても発展している。」
「市の内外に空軍基地があり、軍事都市としての一面も持つ。」
血の気が多い奴らがウヨウヨしていそうな気がする(そうなのかあ?)。
「熊本市とは姉妹都市であり、潮来市とも交流が盛んである。」
ああ、潮来も川繋がりでいいかもな。
南部の大らかな雰囲気が漂っている感じだ。
新型コロナなんて、青天の霹靂のようなもんだろうし、観光都市としてはイメージに傷がつくのを恐れる気持ちは分かる。
収容されている基地というのは、ウィキによればJoint Base San Antonio内にあるラックランド空軍基地というところらしい。
(サンアントニオ合同基地)
https://en.wikipedia.org/wiki/Joint_Base_San_Antonio
「この施設は、2010年10月1日に統合された米国陸軍フォートサムヒューストン、米国空軍ランドルフ空軍基地、ラックランド空軍基地、マーティンデール陸軍飛行場の共同基地です。」
(ラックランド空軍基地)
https://en.wikipedia.org/wiki/Lackland_Air_Force_Base
「空軍に入隊した基本軍事訓練(BMT)の唯一の入場処理ステーションです。」
学校があるわけだな。
記事を読むと、多くの人々が関わっていて、サンアントニオにとっても経済的に重要な役割がある。
「地元に住む24,000人を超える退職者をサポートしています。」
米国内の事情だから、詳細は分からないけど、まあ、なんとかうまくやるだろう。
地元民と接触しない手段で州外へ移送するとかな。
軍は、施設を提供しているだけで、対応は全てCDCが行っているようだ。
米国は、込々(武漢市やクルーズ船からの帰還者含む)で、100人を超える感染者を出している(感染者122人、死者9人)。
カリフォルニア州(感染者23人、死者ゼロ)とワシントン州(感染者27人、死者9人)が多い(いずれも、送還者除く:3月3日時点)。
死者は、今のところ、全てワシントン州で出ている。
米国の憂鬱は、まだ始まったばかりだ。
広大な国土と3億人を超える人口。
100人の感染者に怯える人々(チキン?)は多くない。
浮沈子は、そのガッツある国民性こそが問題だと感じている。
そう考えると、神経質ともいえるサンアントニオの対応は、米国の異なる面を見ていることになるのかも知れないな・・・。
(クルーズ船 帰国したアメリカ人乗客100人超の隔離を解除:追加)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200304/k10012313991000.html
「CDCはその後、以前に症状があった人でも、24時間以内に2回続けて陰性の検査結果がでた場合は隔離を解く一方で、検査結果が出るまでは隔離を続けることなど計画を修正」
「示された計画は感染が広がるおそれを最小限にするもので満足している」
ようやく決着したか。
やれやれだな・・・。
ダイヤモンドプリンセスからの下船が始まって、2週間が経った。
前日の2月17日に帰国して、再度検疫を受けていた米国で悲劇(喜劇?)が起こっている。
(クルーズ船の米人乗客 期限すぎても隔離継続 地元の解除反対で)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200304/k10012312461000.html
「「ダイヤモンド・プリンセス」のアメリカ人の乗客のうち、100人以上が、チャーター機で帰国後テキサス州にある軍の基地で隔離」
「地元の自治体が、非常事態宣言を出して隔離の解除に反対し、期限の14日間がすぎた今も隔離される異例の事態」
「同じ基地に隔離されていた中国・武漢からの帰国者が、基地を出たあと感染が判明して騒ぎとなったことから、地元のサンアントニオ市は2日、公衆衛生上の非常事態宣言を出して隔離の解除に反対しました。」
確かに合理的懸念はあるからな。
CDCの判断に対する信頼も揺らいでいる。
「CDCが地元当局と調整を進めている」
テキサスだからな・・・。
まあ、いきなり拳銃ぶっ放したりはしないだろうけどな。
(サンアントニオ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%AA
「西部開拓時代の雰囲気をも色濃く残し、テキサス独立戦争の戦跡であるアラモ砦や近年特に人気が高いリバー・ウォークなどがあり、年間1000万人以上が訪れる全米有数の観光都市としても発展している。」
「市の内外に空軍基地があり、軍事都市としての一面も持つ。」
血の気が多い奴らがウヨウヨしていそうな気がする(そうなのかあ?)。
「熊本市とは姉妹都市であり、潮来市とも交流が盛んである。」
ああ、潮来も川繋がりでいいかもな。
南部の大らかな雰囲気が漂っている感じだ。
新型コロナなんて、青天の霹靂のようなもんだろうし、観光都市としてはイメージに傷がつくのを恐れる気持ちは分かる。
収容されている基地というのは、ウィキによればJoint Base San Antonio内にあるラックランド空軍基地というところらしい。
(サンアントニオ合同基地)
https://en.wikipedia.org/wiki/Joint_Base_San_Antonio
「この施設は、2010年10月1日に統合された米国陸軍フォートサムヒューストン、米国空軍ランドルフ空軍基地、ラックランド空軍基地、マーティンデール陸軍飛行場の共同基地です。」
(ラックランド空軍基地)
https://en.wikipedia.org/wiki/Lackland_Air_Force_Base
「空軍に入隊した基本軍事訓練(BMT)の唯一の入場処理ステーションです。」
学校があるわけだな。
記事を読むと、多くの人々が関わっていて、サンアントニオにとっても経済的に重要な役割がある。
「地元に住む24,000人を超える退職者をサポートしています。」
米国内の事情だから、詳細は分からないけど、まあ、なんとかうまくやるだろう。
地元民と接触しない手段で州外へ移送するとかな。
軍は、施設を提供しているだけで、対応は全てCDCが行っているようだ。
米国は、込々(武漢市やクルーズ船からの帰還者含む)で、100人を超える感染者を出している(感染者122人、死者9人)。
カリフォルニア州(感染者23人、死者ゼロ)とワシントン州(感染者27人、死者9人)が多い(いずれも、送還者除く:3月3日時点)。
死者は、今のところ、全てワシントン州で出ている。
米国の憂鬱は、まだ始まったばかりだ。
広大な国土と3億人を超える人口。
100人の感染者に怯える人々(チキン?)は多くない。
浮沈子は、そのガッツある国民性こそが問題だと感じている。
そう考えると、神経質ともいえるサンアントニオの対応は、米国の異なる面を見ていることになるのかも知れないな・・・。
(クルーズ船 帰国したアメリカ人乗客100人超の隔離を解除:追加)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200304/k10012313991000.html
「CDCはその後、以前に症状があった人でも、24時間以内に2回続けて陰性の検査結果がでた場合は隔離を解く一方で、検査結果が出るまでは隔離を続けることなど計画を修正」
「示された計画は感染が広がるおそれを最小限にするもので満足している」
ようやく決着したか。
やれやれだな・・・。
コロナの陰に消えるエボラ ― 2020年03月04日 11:21
コロナの陰に消えるエボラ
DRC(コンゴ民主共和国)におけるエボラが終息の時を迎えている。
正式には、48日間の新規の患者の発生がないことなんだろうが、散発的に発生することはある。
2014年の西アフリカの台流行の際にも、そんなことはあった。
コンゴ民主共和国の場合、モグラ叩きのように、いつどこで発生するかもしれないしな。
しかし、ようやく、未発生の週を記録することができた。
今回の流行では、紛争地帯での流行という新たなパターンを見た。
エボラがヒトヒト感染であることを考えれば、人間の行動が流行の状況を左右するというのは当然の話だからな。
自然宿主からウイルスを受け取り、その時代、その地域の人間の生活の中で広がる。
西アフリカの時は、地域に特異な埋葬習慣と、ひ弱な医療体制がバックグラウンドにあったし。
医療資源が乏しいというのはDRCでも同じだが、今回は新たに投入された未承認ワクチンの効果があったかもしれない(未確認)。
実験的な治療法も成功したという。
エボラは、予防可能で治療可能な疾病になった(そうなのかあ?)。
経済的に成立するかどうかは、まだ先の話だろうし、その効果の評価もこれからだ。
しかし、隔離と対症療法しかなかった6年前とは異なる。
人類は前進した。
致死性が高い感染症が大流行するということは、原理的にはあり得ない。
その例外を見せつけた西アフリカの流行と、DRC北東部の今回の流行。
エボラは文明を映す鏡だ。
PHEICが宣言されたにもかかわらず、国際的な流行が広がらなかったことは喜ばしい限りだ。
エボラは、すんでのところで国際空港を有するゴマからの飛行機に乗りそこなったわけだ。
やれやれ・・・。
しかし、次の流行が幸運に恵まれるとは限らない。
新型コロナは、クルーズ船や航空機に乗って、世界中を巡っている。
致死率は3パーセントと低いが、強力な感染力で10万人近くに感染し、死者はDRCのエボラを超えている。
現代文明を脅かすのは、致死性の高い感染症よりも、感染力が強く、多くの人類に憑りつくことができる致死性の低い感染症かも知れない。
それが、インフルエンザではなく、コロナウイルスであったところが意表を突かれた形になっている。
新型コロナの大合唱の陰で、ひっそりと終息の時を迎えつつあるDRCエボラ。
1年半以上フォローし続けたけど、どうやらそれも終わりそうだ。
今回のエボラのカタチは、少し歪んでいる。
紛争の激化により、現地の対応が阻害されたことが、その原因と言われる。
もちろん、多くの感染症の報告値は、氷山の一角に過ぎない。
目に見える事実に惑わされず、真実を見つめ続け、数々の妨害を排除して、感染者周辺の地道なトレースと、治療しワクチン接種に勤しんだ多くの人々の生んだ結果だ。
この勝利は彼らのものだ。
我々は、そこから何事かを学び取らなければならない。
必ず、きっと、怠ることなく、誠実に学ばなければならない。
なぜならば、次の戦いに備える必要があるからな。
それは、新型コロナという形で、既に始まっているのかも知れないし、その次の新たな形で控えているのかも知れない。
真にヤバいのは、新型(まだ現れていない)インフルエンザだからな。
超高速感染して、バッタバッタと死人続出になる。
新型コロナへの対応は、ほんの腕試しに過ぎない。
無数の気化爆弾を投下せずに、なんとか終息に持ち込まなければならんからな。
そうでないと、人類の3割近くが罹患し、最大1億人が死亡したスペイン風邪の再来になる。
(スペインかぜ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%81%9C
「感染者5億人、死者5,000万~1億人と、爆発的に流行した。」
その名前とは裏腹に、原発国は米国といわれる。
まあ、どうでもいいんですが。
とりあえずは、この新型コロナを始末しなければならない。
中国の感染者は、8万人を超えて息切れしたし、韓国も5千人超えて、勢いが減じている。
イタリアとイランが2500人辺りでつばぜり合いしているが、死者数(両国とも約80人)が多いので、まだまだ増えそうだ。
我が国(約300人:クルーズ船除く)で、検査が保険診療になれば、一気に感染者数の増加を見るに違いない。
それでも、死者数(6人)が少ないので、爆発的に増加するかどうかはビミョーだ(せいぜい、数千人程度)。
イタリアを除く欧州や米国も増加しているが、まだ序の口だな。
この感染症の抑え込み(封じ込め)には、何とか成功しそうな気がする(例によって、当てにはなりませんが)。
集団免疫による自然終息に頼らなくても済みそうだ。
細く長い流行にコントロールすることができれば、それでいい。
我々の生活は、変わっていくに違いない。
人混みを避け、濃い交わりをせず、部屋の中で孤独にパソコンに向かい、買ってきた食事を一人で食べる・・・。
まあいい。
まんま浮沈子の日常だが、流行の先取りにしてはショボ過ぎだな・・・。
DRC(コンゴ民主共和国)におけるエボラが終息の時を迎えている。
正式には、48日間の新規の患者の発生がないことなんだろうが、散発的に発生することはある。
2014年の西アフリカの台流行の際にも、そんなことはあった。
コンゴ民主共和国の場合、モグラ叩きのように、いつどこで発生するかもしれないしな。
しかし、ようやく、未発生の週を記録することができた。
今回の流行では、紛争地帯での流行という新たなパターンを見た。
エボラがヒトヒト感染であることを考えれば、人間の行動が流行の状況を左右するというのは当然の話だからな。
自然宿主からウイルスを受け取り、その時代、その地域の人間の生活の中で広がる。
西アフリカの時は、地域に特異な埋葬習慣と、ひ弱な医療体制がバックグラウンドにあったし。
医療資源が乏しいというのはDRCでも同じだが、今回は新たに投入された未承認ワクチンの効果があったかもしれない(未確認)。
実験的な治療法も成功したという。
エボラは、予防可能で治療可能な疾病になった(そうなのかあ?)。
経済的に成立するかどうかは、まだ先の話だろうし、その効果の評価もこれからだ。
しかし、隔離と対症療法しかなかった6年前とは異なる。
人類は前進した。
致死性が高い感染症が大流行するということは、原理的にはあり得ない。
その例外を見せつけた西アフリカの流行と、DRC北東部の今回の流行。
エボラは文明を映す鏡だ。
PHEICが宣言されたにもかかわらず、国際的な流行が広がらなかったことは喜ばしい限りだ。
エボラは、すんでのところで国際空港を有するゴマからの飛行機に乗りそこなったわけだ。
やれやれ・・・。
しかし、次の流行が幸運に恵まれるとは限らない。
新型コロナは、クルーズ船や航空機に乗って、世界中を巡っている。
致死率は3パーセントと低いが、強力な感染力で10万人近くに感染し、死者はDRCのエボラを超えている。
現代文明を脅かすのは、致死性の高い感染症よりも、感染力が強く、多くの人類に憑りつくことができる致死性の低い感染症かも知れない。
それが、インフルエンザではなく、コロナウイルスであったところが意表を突かれた形になっている。
新型コロナの大合唱の陰で、ひっそりと終息の時を迎えつつあるDRCエボラ。
1年半以上フォローし続けたけど、どうやらそれも終わりそうだ。
今回のエボラのカタチは、少し歪んでいる。
紛争の激化により、現地の対応が阻害されたことが、その原因と言われる。
もちろん、多くの感染症の報告値は、氷山の一角に過ぎない。
目に見える事実に惑わされず、真実を見つめ続け、数々の妨害を排除して、感染者周辺の地道なトレースと、治療しワクチン接種に勤しんだ多くの人々の生んだ結果だ。
この勝利は彼らのものだ。
我々は、そこから何事かを学び取らなければならない。
必ず、きっと、怠ることなく、誠実に学ばなければならない。
なぜならば、次の戦いに備える必要があるからな。
それは、新型コロナという形で、既に始まっているのかも知れないし、その次の新たな形で控えているのかも知れない。
真にヤバいのは、新型(まだ現れていない)インフルエンザだからな。
超高速感染して、バッタバッタと死人続出になる。
新型コロナへの対応は、ほんの腕試しに過ぎない。
無数の気化爆弾を投下せずに、なんとか終息に持ち込まなければならんからな。
そうでないと、人類の3割近くが罹患し、最大1億人が死亡したスペイン風邪の再来になる。
(スペインかぜ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%8B%E3%81%9C
「感染者5億人、死者5,000万~1億人と、爆発的に流行した。」
その名前とは裏腹に、原発国は米国といわれる。
まあ、どうでもいいんですが。
とりあえずは、この新型コロナを始末しなければならない。
中国の感染者は、8万人を超えて息切れしたし、韓国も5千人超えて、勢いが減じている。
イタリアとイランが2500人辺りでつばぜり合いしているが、死者数(両国とも約80人)が多いので、まだまだ増えそうだ。
我が国(約300人:クルーズ船除く)で、検査が保険診療になれば、一気に感染者数の増加を見るに違いない。
それでも、死者数(6人)が少ないので、爆発的に増加するかどうかはビミョーだ(せいぜい、数千人程度)。
イタリアを除く欧州や米国も増加しているが、まだ序の口だな。
この感染症の抑え込み(封じ込め)には、何とか成功しそうな気がする(例によって、当てにはなりませんが)。
集団免疫による自然終息に頼らなくても済みそうだ。
細く長い流行にコントロールすることができれば、それでいい。
我々の生活は、変わっていくに違いない。
人混みを避け、濃い交わりをせず、部屋の中で孤独にパソコンに向かい、買ってきた食事を一人で食べる・・・。
まあいい。
まんま浮沈子の日常だが、流行の先取りにしてはショボ過ぎだな・・・。
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