再感染・集団免疫・持続感染・無症状病原体保有者・小児感染者などなど2020年05月02日 00:53

再感染・集団免疫・持続感染・無症状病原体保有者・小児感染者などなど


5月も、気兼ねなく引き籠っていられると安心する(そうなのかあ?)。

ダイビングはできず、お出かけも、ジムでのフィットネスも出来ない。

もちろん、その辺を歩いたり、用もないのにクルマや電動スクーターなどで走り回ったりしてもいいんだがな。

季節もいいし、気晴らしになるし。

家にいて、パソコンに向かい、新型コロナの記事とか、宇宙開発の記事を眺めているだけじゃあ気がめいってしまう。

「おうちにいてね週間」のはずが、都内の人出は多いそうだ(ふだんと比べれば激減だが、8割減とかではない)。

(街の人出は減っているのか?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/outflow-data/

「4月30日 午後3時時点:
地域:感染拡大前との比較:宣言直前との比較:前日との比較:
・新宿駅南口周辺:69.7 %減:55.6 %減:52.1 %増
・渋谷センター街周辺:66.4 %減:41.6 %減:28.7 %増」

ウイークデーで人減らしは難しいからな。

標題に掲げたキーワードについて、いろいろ調べている。

集団免疫につていは、まとまった記事があった。

(新型コロナ収束まで3~5年? 集団免疫の獲得が条件)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58641150Q0A430C2000000/

記事では、大きく3つのシナリオを想定している。

1 より良いシナリオ:
・ワクチン開発が成功し早期に実用化
・早期かつ安全に集団免疫を獲得可能
・感染は1年から2年で収束
・経済活動の停滞によるダメージは最も少ない

2 標準シナリオ:
・ワクチンの早期開発に失敗
・自然感染によって集団免疫を獲得するシナリオにシフト
・集団免疫の獲得までは先進国でも3年から5年程度
・長期的な経済の低迷

3 より悪いシナリオ:
・免疫の減弱化や不成立等で集団免疫が獲得困難
・全世界的な収束が5年以上期待できず
・感染爆発のリスクを抱える部分的収束状態継続
・経済的なダメージは計り知れず

記事では、特効薬の開発が重症化抑制策に繋がり、医療資源の拡大が経済活動への影響を緩和させることに繋がるとある。

どのシナリオでも、それは有効だ。

3つのシナリオは、集団免疫を獲得することができるかどうかで切り分けられている。

ワクチンの開発と、そもそも集団免疫を獲得できるのかどうかがキモだ。

そのどちらにも関係するのが、再感染という厄介な話だ。

つまり、感染しても有効な免疫を獲得できずに、何度も感染を繰り返すというヤツだな。

ワクチンによる免疫の獲得にも影響する。

そりゃあ、自然感染では付かない免疫が、スーパーワクチンで付く可能性だってないわけではないだろうが、世の中そう上手くは行かないだろう(未確認)。

再感染については、WHOも懸念しており、抗体検査をしても無意味だとコケにしている。

再感染の有無は、ある意味、中長期的シナリオを描く時のキーワードだ。

感染し、一度はPCR陰性になって、再び陽性になる事例は韓国や我が国で見られる。

その韓国で、再度陽性が出るのは、新型コロナウイルスの死骸(分解された後のカス)を検知しているに過ぎないと、当局がぶち上げている。

(韓国中央臨床委「新型コロナ再感染はウイルス学的に不可能」)
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36481.html

「COVID-19感染症を引き起こす新型コロナウイルスは宿主遺伝子に侵入した後、潜在期を経る慢性感染症誘発ウイルスではないため、再活性化はウイルス学的に不可能だと見ている」

「人体研究結果や動物実験の結果によると、最初のウイルス感染後、生体内の免疫力が1年以上保たれるため、再感染の可能性は非常に低い」

心強い話だ。

「COVID-19の感染と増殖は呼吸器上皮細胞内で発生するため、ウイルスが不活化した後もウイルスRNA片が上皮細胞内に存在する可能性もある」

「完治した後、呼吸器上皮細胞が自然に脱落し、PCR検査で不活化したウイルスRNAが検出された可能性が高い」

再陽性になった感染者から、二次感染が発生したという事例は聞いてないからな(未確認)。

疫学的事実とも整合する説明だ。

ワクチン開発に希望の光が灯ることになる。

が、しかし、浮沈子は楽観はしていない。

だって、コロナウイルスのワクチンって、出来上がったことはないわけだからな(SARSは臨床試験前に中止、MERSは開発中、旧型コロナ(ふつーの風邪)のワクチンはない)。

通常、ワクチン開発には10年から15年掛かる。

出来上がったって、どのくらい効くかは分からない。

インフルエンザみたいに、ワクチンうっても効いたり効かなかったりするかもしれない。

韓国当局がいう、慢性感染症誘発ウイルスではないというのは、例えばヘルペスのような潜伏感染のことだろう(未確認)。

(潜伏感染)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%9C%E4%BC%8F%E6%84%9F%E6%9F%93

「臨床的に認められる症状を示さず、体内に病原体が存続している状態であり、持続感染の一種。」

「この状態では新しいウイルスは作られず、また抗ウイルス薬なども無効である。」

「宿主の免疫低下に伴って再活性化」

そうでないことを願うばかりだ。

無症候性キャリアについては、このブログでも散々書いているし、巷でも話題だ。

もちろん、実態はよく分っていない。

なにしろ、検査能力が低くて、発症していないのに検査するなんてもったいなくって出来ないわけだ(そうなのかあ?)。

それだけで医療崩壊するかもしれないと、業界からは脅かされている。

が、ロスの事例のように、回数無制限、無料、全員対象の検査が普及すれば、何かが分かるかも知れない。

分かっているのは、たぶん大勢いるだろうということと、少なくとも発症した感染者が、発症前から感染力を有するということくらいだ。

PCR検査を片っ端から(全人類対象で1日3回とかあ?)行って、陽性者を片っ端から隔離すれば、この感染症は終わる。

そういう妄想的対応が出来ないから、話はややっこしくなる。

浮沈子が懸念するガキンチョ(小児)における蔓延の可能性も、無症候性キャリアの話と重なる部分もある。

本人は軽症で推移して、感染させまくってちゃっかり免疫獲得しているかもしれない。

浮沈子は、その実態を明らかにすることが、防疫上も重要だと考えている。

重症化しやすい高齢者(新型コロナでは概ね50歳以上)の感染を防ぐバリアーになる可能性があるからだ。

もしワクチンが開発されて、ある程度生産が軌道に乗ってきたら、ガキンチョ中心に接種されることになるかもしれない。

免疫に対する反応性が高いこと、万一罹患しても軽症で推移する可能性が高いことなどなど・・・。

まあ、治療方法が開発されていないと、なかなか難しい要素が伴うだろうけどな。

集団免疫については、スウェーデン(感染者21,520人、死者2,653人)の話が記事になっている。

(「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93307_2.php

「スウェーデンは全国的な移動規制や外出制限をしないという独自路線」

「ストックホルムの通りの人でもカフェの客入りも一見、普段通りだ。」

「新型コロナウイルスの感染拡大に対するスウェーデン独自の対策は、ウイルスにさらされる人の数を増やすことで「集団免疫」を形成し、感染拡大の第2波を防ぐという作戦の一環だとされている。」

封鎖して、どれ程の時間を稼げるかどうかは、社会によって異なるからな。

適切な医療が提供できているなら、という大前提で、スウェーデンの戦略は、他の多くの国と変わるところはない。

「・・・医療部門には大きなストレスがかかっているが、手一杯の状態ではない。まだ余力があり、ストックホルムにある臨時病院もまだ使っていない」

もちろん、感染速度のコントロールを何もしていないわけではない。

「スウェーデン当局は、市民にはソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を推奨しており、感染の症状が出たら自宅にとどまるよう勧告している」

「ソーシャル・ディスタンシングが守られなかった場合(たとえば店の中に一定数を超える客を入れたなど)、当局がレストランに閉鎖を命じる可能性があり、50人以上の集会は禁止されている」

なんだ、我が国と大して変わらんじゃないか・・・。

もちろん、こうした集団免疫優先の施策には批判が集まる。

当初、同じ集団免疫を目指していた英国(171,253、26,771)は、とりあえず方針転換したしな。

医療資源との兼ね合いで、感染速度のコントロールには、様々な対応が取られる。

中国のような徹底したロックダウンもあるだろうし、我が国のように、やってんだかどうだか、少なくとも外国には分かり辛いタイプのアプローチもある。

やり方はそれぞれだが、戦略は一つしかない。

集団免疫を、社会・経済に対するダメージを最小限にしつつ、如何に早期に獲得するか。

日経の記事の冒頭にある通りだ・・・。

「新型コロナウイルス感染症は、封じ込めなどによって一部の地域で部分的に収束したとしても、人の移動を前提とした現在のグローバル資本主義社会においては、他の地域からの持ち込みによって再燃するリスクを常に抱えることになる。」

「そのため、封じ込めによる全世界的な収束は実現困難で、集団免疫を獲得する以外に収束させる方法はない。」

ワクチン開発に成功するのが一番。

それまで、感染の拡大を抑えきれれば、優等生。

しかし、社会や経済が崩壊したら落第だ。

ワクチンの開発に失敗したら?。

集団免疫を早く獲得して、V字回復を図るのが得策だ。

そのためには、スウェーデンのような無手勝流もアリかも知れない。

医療資源や社会の在り方(中国みたいなのとか、米国みたいなのとか)によっても、アプローチは異なる。

今のところ、正解は分からない。

分かっているのは、正解が分かるまでには時間が掛かるということだけ。

短時間で出るなら(ワクチンの開発に早く成功するなど)、なるべく犠牲者を少なくした方がいい。

苛烈なロックダウンを敷いても、その損失は取り返せる。

10年とか15年とか、通常のワクチン開発期間を想定するなら、その間の社会の在り様や経済の回しを考えて、ゆる~い規制にして、徐々に馴染んでいくのがいいのかも知れない。

医療崩壊を避けるために、時々、キツク締めあげながらな。

今、東京ロックダウン(一応、オールジャパンでやってますが)になっているのは、その一環ということになる。

どっちにしたって、検査態勢の充実は必要だ。

もちろん、特効薬含めた重症化対策も。

実際やってみて分かったことは、リモートワーク出来るのは、半分もないということだ。

(「在宅勤務が可能な仕事」は全体のうち34%に過ぎないとの調査結果)
https://gigazine.net/news/20200425-jobs-be-done-at-home/

「アメリカの調査では「在宅勤務が可能な仕事は全体の34%に過ぎない」との結果が示されました。」

「私たちの調査結果は重要です。アメリカにおける仕事の3分の2は、自宅で行うことができません」

我が国で、平日の都市の混雑度が半分くらいにしかならないのは、それなりの訳があるということだろう。

物事には、ワケがある。

明日からは、我が国は大型連休のコアの部分に差し掛かる。

おうちにいてねと言われても、お出かけする人々で、行楽地はごった返すに決まっている(そうなのかあ?)。

ゆる~いロックダウンの日本列島。

中国は、今日から5連休で、延べ1億人以上が移動するそうだ。

(中国できょうから5連休 延べ1億人以上が旅行などで移動へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200501/k10012413311000.html

「中国政府は連休期間中、延べ1億1700万人が旅行などで交通機関を利用して移動すると予測しています。」

「中国政府は、観光地に入場制限を設けさせるなど、感染が再び拡大しないよう神経をとがらせています。」

この大移動で、再び感染が広がるようなことになれば、締め付けを一層強化することになるだろう。

中国の封鎖は、緩和されたとはいえ、我が国よりはるかに厳しいままだ。

どこも、大変な状況なわけだな。

やれやれ・・・。

「中国では、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が、2週間以上にわたって1人も確認されていないとされるなど、国内での感染拡大の勢いは基本的に抑え込んだとしています。」

もちろん、それは正しいだろう。

その代わり、原因不明の肺炎で死んだ人は増加してたりしてな(そんなあ!)・・・。

2024年の有人月面着陸にスターシップだあ!?:クソ真面目に検討するNASAもNASAだな2020年05月02日 03:49

2024年の有人月面着陸にスターシップだあ!?:クソ真面目に検討するNASAもNASAだな


昨日から、関連記事を読んでいる。

NASAが、月着陸船の公募で、初期作業用プランとして採用した中にスペースXの提案が残った。

ははあ、月着陸船をどこかのまともな会社と提携して開発し、貨物としてファルコンヘビーで月軌道まで持って行こうとか、そういう妥当な提案なんだろうと思ったわけだ。

それなら有り得る話だ。

ファルコンヘビーが、一応、まともに打ち上がることは証明済みだし、十分な積載能力もある。

着陸船の設計は、専門の会社に頼んでやってもらえばいい。

生命維持装置などについては、クルードラゴンのノウハウが使えるとはいえ、月面への着陸の経験はないからな。

アポロのルナーモジュールはグラマンで、ノースロップと合併して、ブルーオリジンと組んでいる。

どこか、別の相棒を探さなければならない・・・。

などと、妄想を逞しくしていたら、なんと、スターシップ(よく爆発するやつ!)を、月着陸船に仕立てて使おうとしているらしい。

(NASA、SpaceXのスターシップ月面着陸船の提案におけるリスクを特定)
https://spaceflightnow.com/2020/05/01/nasa-identifies-risks-in-spacexs-starship-lunar-lander-proposal/

「SpaceXの設計は、Starshipの概念を使用した単一ステージのソリューションです」

「Artemisミッション用に調整されたStarshipは、地球への帰還に使用される着陸フラップの遮熱板を付けて飛行することはありません。代わりに、車両は月面と月軌道の間を複数回移動するために宇宙に留まります。」

・ブルーオリジン:5億7900万ドル
・ダイネティクス:2億3300万ドル
・スペースX:1億3500万ドル

今後、さらに2社に絞られるんだろうが、何処が消えて無くなるかは明らかだ。

NASAは、相対評価をこう見ている(カッコ内は浮沈子)。

ブルーオリジン:
・技術評価:許容可能
・管理評価:非常に良い

ダイネティクス:
・技術評価:非常に良い
・管理評価:非常に良い

SpaceX:
・技術評価:許容可能(まず無理!)
・管理評価:許容できる(許し難い!)

個別評価はこうだ・・・。

「これは、NASAが特定したStarship提案の長所と短所のリストです。」

重要な強み:
・NASAのしきい値要件のすべてを満たす、または超える
・拡張された属性で持続可能な機能をサポート
・初期の多数の地上および飛行システムのデモンストレーションを優先します
・SpaceXからの資金提供で「実質的な企業貢献」を提供

強み:
・EVA運用をサポートするためのNASAの要件に対応
・SpaceXのDragonおよびFalcon 9の車両に搭載された遺産ハードウェアのリース
・SpaceXの宇宙ステーションの貨物輸送ミッションの「ポジティブパフォーマンストレンド」に基づいて構築

重要な弱点:
・「著しく複雑」な推進システムを提案
・非常に複雑な多数の打ち上げ、ランデブー、燃料補給作業が必要
・SpaceXのCrew DragonとFalcon Heavy開発に関する過去のパフォーマンス。どちらも「かなりのスケジュール遅延」を経験しました。

2024年に間に合わないどころか、2028年の当初スケジュールにすら間に合わないだろう。

NASAは、その頃に月面基地を構築するプランを持っているが、そこへの物資輸送は、おそらくファルコンヘビーとかで行われるに違いない。

与太話のようなスペースXの提案を、クソ真面目に審査し評価するところはNASAらしいな。

浮沈子的には、重要な弱点として、推進システムが著しく複雑であること、運用に当たって非常に複雑な多数の打ち上げ、ランデブー、燃料補給作業が必要な点を挙げているのが気になる。

そう、NASAは、シンプルな構成と、単純な手順を愛する。

複雑であることは、それだけトラブルを発生させやすく、リスクを伴うからだ。

何か一つの間違いが、連鎖的に波及して止まらなくなる。

多数のボトルネックを抱えて、失敗する要素だらけになる。

単純であり、シンプルであることが正義だ。

ロケットエンジンは、多数あるより少ない方がいいし、打ち上げ回数は1回きりが望ましい。

ランデブーも必要最小限。

宇宙空間での燃料補給などもってのほかだ。

開発スケジュールがタイトであること、余裕がなく、どこかで遅延が起こった時にリカバリーが効かないことも問題だがな。

つーか、そもそも、この提案をとり上げ、金を付けただけでも大した話だ(ふつーなら、ありえねー)。

別の記事で、ブライデンスタインが言っていることが、その答えかも知れない。

(NASAがElon MuskとJeff Bezos Rocket Companiesによる月着陸船の設計を採用)
https://www.nytimes.com/2020/04/30/science/nasa-moon-lander.html

「私たちの国そして実際には全世界がこのコロナウイルスのパンデミックに揺さぶられているので、この機関が今これをすることが重要です」

「それでも、人々に希望を与える必要があります。彼らが尊敬し、夢見ることができる何かを彼らに与える必要があります。」

これは、一つのショーなのかもしれない。

NASAは、その宇宙ショーを演出し、観客である人類を楽しませる。

イーロンマスク対ジェフベゾス・・・。

どっちがこけても、バックアップはある。

スペースXの提案が、安い開発費で実現できるわけではない。

民間資金を呼び込んで、月面ビジネスで市場を拓くことが目的だ。

NASAのプライズは、呼び水程度でいい。

まあ、どうでもいいんですが。

少なくとも、10か月は楽しめるわけだ(そうなのかあ?)。

それより、この話からボーイングが撤退した方が気になるな。

本業のSLSやチョンボしちまったスターライナーに注力せよって、NASAに言われたのかも知れない(未確認)。

それどころじゃないだろう?。

まあいい。

月着陸船は、宇宙開発では新参者の3社に渡っちまった。

まあ、ブルーオリジンのバックには、ロッキードマーチンやノースロップグラマンが付いてるからな。

大本命だ。

それだけじゃ、つまらんからな・・・。

おらが町の新型コロナ:人工呼吸器使用状況を見る2020年05月02日 13:32

おらが町の新型コロナ:人工呼吸器使用状況を見る
おらが町の新型コロナ:人工呼吸器使用状況を見る


様々な症状を呈する新型コロナの感染。

軽症で推移していた感染者が、ストンと落ちるヤバイ事例が相次いで報告されている。

サイレントハイポキシア(隠れ低酸素症つーのかあ?)。

以前も取り上げた症状だが、よく整理された記事が上がっていた。

(新型コロナ肺炎に呼吸困難を感じない「隠れ低酸素症」の可能性 進行に気づかず悪化…酸素測るパルスオキシメーターの使用を)
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200501-OYTET50007/

「動脈血中の酸素の変化を感知する受容体(センサー)は、大動脈や頸動脈に接して存在し、迷走神経や舌咽神経を介して、 延髄にある呼吸中枢とつながっている。ウイルスによりセンサー機能が障害され、身体が酸素不足を認識できない可能性が生じうる。それらの神経経路が、味覚や嗅覚の経路と共有されていることも、新型コロナ肺炎との関係を疑わせる。」

記事では、センサーの機能を問題にしているが、そこからの信号を伝達する神経経路の阻害をうかがわせる記述だ。

味覚・嗅覚障害の経路との共有は、重要な指摘だな。

さらに、酸素不足を自覚できない患者に代わって、パルスオキシメーターの装着により、酸素飽和度を常時監視しておくことの重要性を指摘している(一般向けというより、現場の医療者への注意喚起だな)。

我々一般人は、あまり関係ない。

感染して、症状があり、軽症とみなされて自宅待機している時には必要かもしれない。

パルスオキシメーターでは、もちろん感染の有無を検査することはできない(トーゼンです)。

転売目的とか、品薄になりそうだから今のうちに買っておこうという心理が分からないわけではない(浮沈子も、ぽちっとやりそうになって、慌てて考え直したくらいだからな)。

そういう買い占めみたいなことが起こるのも、当局の体制の不備による。

軽症だからといって、発熱している患者を何日も自宅で放置するというのは信じられない暴挙だ。

この時期、インフルエンザも旧型コロナも流行期ではないわけだから、直ちに検査し、収容し、医学管理下に置くのが正しい。

検査は閑こいて、ガラガラだって言うじゃないの(一部を除く)。

やれやれ・・・。

そうやって市中感染を助長し、重症者を増やして人工呼吸器の必要な患者をインキュベートしている(そうなのかあ?)。

人工呼吸器やエクモの使用状況をリアルタイムで見ることができるページもあった。

(COVID-19 重症患者状況 日本COVID-19対策ECMOnet集計)
https://covid19.jsicm.org/

「日本全体のICUベッド(6500ベッドほど)の80%をカバー」

「精度はかなり高いと存じますが完璧なものではない」

「COVID-19では長期の人工呼吸となる患者さんが多い傾向」(上のグラフキャプションより)

「ECMO装着の方の多くは人工呼吸器も装着しておられる」(下のグラフキャプションより)

それでも、都道府県別にほぼリアルタイムに大多数の使用状況を把握できるというのは貴重だ。

ここに反映されていないものもあるようだが、傾向を掴むには十分だな。

で、気になる東京都を見てみると、人工呼吸器もエクモも4月下旬にピークアウトしている事が分かる。

新規感染者に対して遅行指標であることを考えれば、少なくとも4月上旬に新規感染者の発生がピークだったことをうかがわせる。

新規感染者のピークが4月17日(201人)であったことを考えれば、整合性のあるデータだ(新規感染者が報告されるのは、実際に感染してから2週間後とされている)。

若干ずれが認められるが、感染してから人工呼吸器のお世話になるのにも、一週間くらいはタイムラグがあるからな。

許容範囲というか、ほぼぴたりと一致している。

現在は、減少傾向にあるように見えるが、このトレンドが続いていくかどうかは慎重に見極めなければならない。

(朝異変なく 夜死亡で発見 自宅療養の57歳男性 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200502/k10012415441000.html

「発熱があり自宅療養していた50代の男性が死亡しているのが見つかり、その後の検査で新型コロナウイルスに感染していたことが関係者への取材でわかりました。」

またか・・・。

早期発見、早期治療、早期回復が基本なのにな。

医療は、個々の患者の命を守るためのものではなく、社会の安定のためにあるということがバレちまうわけだ(そんなあ!)。

我が国では、生きているうちに新型コロナであることが判明すればラッキーかもしれない。

医療者側は、医療資源を守りつつ、患者の要望に応えなければならないという、双方の板挟みにあっている。

感染防御も十分にできない状況で、一般医療機関を受診するというのは確かに問題がある。

ボトルネックがどこにあるかを見極めて、解消に努めなければ悲劇は繰り返される(発熱外来への関所となっている保健所に、電話がつながらなかったからという話もあるしな)。

「新型コロナウイルスは1週目で改善している感じがしても、2週目で急に症状が悪化するということは海外では報告されているので、改善したかなと思っても注意が必要だ」

それは、新型コロナであることが判明した後の話だからな。

港区の事例は、アクセス後の医学管理上の問題じゃあない。

NHKは、得意の問題のすり替えが多過ぎるような気がする。

今必要なのは、少なくとも発症していると思われる感染者を、可能な限り早期に発見して医学管理下(同時に隔離下)に置くことだろう。

原因不明の肺炎で死亡し、警察が不審死として関与し、死後に感染が明らかになるようでは困るな。

そこは、別の問題として区別しなければなるまい。

目指せ、国民皆検査!。

今後、10年続くかもしれない新型コロナの時代を乗り切るには、それしかない。

浮沈子の今日の体温は35.4度(ほぼ平熱です)。

最低でも、朝晩の体温測定くらいの頻度で、PCR検査が出来るのがよろしい。

抗体が出来て、有効と確認されれば免除される。

抗体価が低いようなら、検査、検査、検査・・・。

目標が2万件では低すぎるな。

話にならない。

全国民に、朝晩2回だからな。

3億件くらいにしていただかないとな(そんなあ!)。

抗体獲得者が増えてくれば、必要なPCR検査は減ってくる。

まあ、その頃には、抗体と獲得免疫の関係も解明されているだろうからな。

どの程度抗体価があれば、免疫有効とかな。

ワクチンが出来なくたって、検査体制を徹底させれば、10年凌ぐことはできる。

抗原検査がものになり、PCRより簡易に行えるようになればそれでもいいかもしれない。

ワクチン無き新型コロナの時代にどう対処するか。

特効薬も当てにならず、ポスト非常事態宣言を乗り切る方策を考えておかなければならない。

おそらく、来月も再延期になるだろう非常事態の間にな。

考える時間はたっぷりあるさ・・・。