シンガポールの憂鬱:緊急事態解除宣言の厳しさにビビる!2020年05月10日 07:15

シンガポールの憂鬱:緊急事態解除宣言の厳しさにビビる!
シンガポールの憂鬱:緊急事態解除宣言の厳しさにビビる!


急遽召集されたズーム(zoom)会議の準備に明け暮れた昨日(別途、記事にする予定)。

セキュリティの甘さが気になるアプリだ。

(Zoomが暗号化技術のスタートアップKeybaseを買収、エンドツーエンド暗号化によりセキュリティが向上か)
https://gigazine.net/news/20200508-zoom-acquires-keybase/

「ユーザーの許可なくカメラが有効化されたり、Facebookアカウントを持っていない人のデータがFacebookに送信されたりといったプライバシー上の問題や、パスワードで保護されていない通信が行われる「パスワード問題」や、暗号化キーの一部が中国のサーバーから発行されているなどのセキュリティ上の問題がたびたび取り沙汰されてきました。」

「これによりZoomは、Googleから従業員による使用を禁止するアプリに指定されたり、投資家から集団訴訟を提起されたりといった厳しい評価を受けています。」

「両社の買収交渉はZoomでのビデオ通話で行われたとのことで、買収額や条件などの詳細は明らかになっていません。」

セキュリティに穴があるから強化しようという話を、件の穴だらけのツールでするのか(矛盾してね?)。

中国には駄々洩れだろうな・・・。

まあいい。

浮沈子の今朝の体温は35.4度(平熱)。

数値的発熱基準が撤廃されたとはいえ、そもそも健康管理の一環としての体温測定だからな。

飽きるまでは、自主的に続ける(体重計には乗らないのにい?:昨日久々に乗ってショック死しそうだった・・・)。

昨夜は新型コロナネタはあまりチェックしていなかったが、シンガポールがヤバいという話をNHKがとり上げていたので読んでみた・・・。

(シンガポール 新型コロナ感染急増 9割が外国人労働者)
https://gigazine.net/news/20200508-zoom-acquires-keybase/

「当初はWHO=世界保健機関もその対応を高く評価するほど抑え込みに成功していると見られていました。」

「しかし先月以降感染が急速に拡大し、感染が確認された人の数は1か月余りで20倍以上に増え・・・9日までに合わせて2万2000人を超えました。」

「感染者の9割は、シンガポールの経済発展を支える外国人労働者が占めています。」

WHOの評価なんて、当てにはできないということはよく分った。

急増したように見えるのは、外国人労働者の検査件数が増えただけかもしれないしな(以下の記述を合わせ読むと、陽性率はベラボーに高いからな:2.2万人×0.9÷2.5万人×100=79.2パーセント!‬)。

「これまでに外国人労働者に対しても2万5000人余りの検査を終えた」

「一緒に生活していた10人のうち3人が感染し、4人が検査の結果を待っている。数日前に発熱があったから、私も感染しているかもしれない」(10人中8人だからな、先ほどの陽性率とも整合している:そうなのかあ?)

まあ、どうでもいいんですが。

そんなことより、浮沈子的に気になったのは緊急事態からの離脱の条件がひじょーにキビシー点だな。

「1日当たりの新たな感染者がゼロ、または1桁といった低い水準を一定程度維持」

「感染経路が分からない感染者の数を限りなくゼロに近づける」

しかも、これらは最低条件とある。

規制のレベルもかなり高い。

「生活に最低限必要な業種を除く企業のオフィスや学校を閉鎖」

「外出についても、マスクの着用を義務づけ、目的も食料の買い出しや運動などに限っています。」

「同居している家族や家政婦などを除く面会を禁止していて、公共の場はもちろん、自宅を訪れる人との面会も認めていません。」

「人が集まりやすい市場や公園など街の至る所に監視員が配置され、2人以上で集まっている人を見つけると距離を保つよう注意して回っています。」

入国時の検疫違反者には高額の罰金や禁固刑が課せられる。

まあ、銃殺されるよりはいいかも知れない。

こうした厳しい対応は、長く続けるわけにはいかないからな。

「先月から1か月余りにわたって経済活動を制限してきましたが、今月12日から一部を緩和し、製造業などに限って再開」

我が国には、そもそも企業活動に対する強制的な制約は一切ない。

パチンコ屋だって営業できるし、飲み屋が終夜営業していても、取り締まることはできない。

あくまでも、「お願い」レベルの話だ。

幸せな国だな・・・。

シンガポールが緊急事態を離脱することができるとは限らない。

彼の国では、外国人労働者は奴隷以下の扱いだからな(そうなのかあ?)。

先ほどのキビシー解除基準だって、シンガポール人や永住者に限っての話のようだ(未確認)。

「医療機関での受診をしやすくするため、2月中旬からは、感染が疑われる症状がある場合にはシンガポール人と永住者を対象に、医療費の一部を負担するようになりました。」

外国人労働者はどうなるんだろうな。

まあ、8割も感染すれば、集団免疫が効くだろうからって、放置プレイだろうな(そんなあ!)。

やれやれ・・・。

「シンガポールは、国を挙げて感染防止をしているよい例だ」

テドロス事務局長の以前のコメントが、空しく響く現在のシンガポール。

これって、たぶん、他人事じゃない。

今のところ、欧米に比べれば低水準の感染速度を維持している我が国だって、一寸先は闇だ。

お願いレベルの緊急事態も2か月目に入り、気の緩みが表面化している。

(西村経済再生相 連休後の人出増加に「若干の緩みの可能性」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200509/k10012423631000.html

「大型連休前の平日は8割、9割減になっていたが、直近の7日と8日のデータを見ると、6割から7割減にとどまっている。ここで若干の緩みが生じている可能性がある」

「1984」もびっくりの監視社会の様相だな(翌日には、どのくらい群れてるかを知り得るということだからな)。

(1984年 (小説))
https://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

「政府による監視や検閲や権威主義を批判する西側諸国の反体制派も、好んでこの小説を引用する。」

携帯電話の個人情報を隠蔽して解析しているといわれるが、もちろん、隠蔽しないで行うことも可能だからな(当局にとっては、美味しいツールなわけだ)。

そのうち、当局からリアルタイムに「密です!」とかのショートメールが入るようになるに決まってる(そうなのかあ?)。

「いま緩むと、月末には感染者数の数値が上がってきてしまう。5月中に収束させるため、13の特定警戒都道府県は引き続きの自粛をお願いしたい」

一連の流れを見ると、我が国の対応はお願いレベルとは言いながら、上から目線の行政指導だ(違反者は晒し者にして社会から葬り去ろうというわけか)。

もちろん、社会や法制度の違いで、どういう対応がいいかは国や地域によって千差万別だろう。

だが、出口戦略なき、強制力無き非常事態が続けば、うやむやの状態になるに決まっている。

「いま、専門家の意見を聴きながら調整をしており、できるだけ早く示したい」

シンガポールみたいなキビシー基準だったりしたら、少なくとも東京都の再延期は決定だな・・・。

<追加>

(COVID-19 重症患者状況 日本COVID-19対策ECMOnet集計:グラフは随時更新されます。)
https://covid19.jsicm.org/

なんか、東京都の人工呼吸器装着者数は高止まりな感じになってきたかもな・・・。

ホワイトハウスの憂鬱:オバマ前大統領が指摘する真の敵とは?2020年05月10日 23:52

ホワイトハウスの憂鬱:オバマ前大統領が指摘する真の敵とは?


このをブログ記事書くにあたって、20年近く前に見た「ザ・ホワイトハウス」という米国のテレビドラマについて、ウィキ(日本語版)を読んだ。

(ザ・ホワイトハウス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9

「1999年から2006年にかけて放送されたドラマで、ホワイトハウスを舞台に大統領とその側近達を中心に描いた政治ドラマである。」

我が国では、NHKで2002年から放送されたとあるから、浮沈子が見ていたのはその頃なんだろう。

原題のウェストウィングのとおり、ホワイトハウス西棟の狭くて入り組んだ廊下、ごちゃごちゃとした配置、広いとは言えないスタッフの執務室、口角泡を飛ばす討論(単なるおしゃべり?)・・・。

「ドラマのスタッフはさまざまな情報を元にホワイトハウスの西棟を忠実に再現したセットを作ったとされ、その出来は多くのホワイトハウス関係者が「実によくできているが、実物はもっと狭くて混み合っている」と答えている」

今なら、3密の温床と指摘されるかもな。

我が国で流行った米国発のテレビドラマは、他にもルーツとかERとか24などがあったけど、ザ・ホワイトハウスは特別だったな。

マーチンシーンも良かったし、補佐役のジョンスペンサーの好演も光った。

ロブロウは、完全に食われていた記憶がある(そうだったかあ?)。

浮沈子的に親近感があったのは広報部長役のリチャードシフ(体形が近かったから?)。

印象に残るシーンは、ランディハムさんの事故死の後、再選を決意するボディランゲージ(と解説にあるけど、単にズボンのポケットに両手を突っ込むだけ)を見たレオが、「(彼は)やるぞ!」と小さく叫ぶところかな(吹き替えのセリフは未確認)。

浮沈子は、ワシントンには20代の頃に行ったことがある。

ホワイトハウスの近所のホテルに泊まったこともあり、早朝の散歩で柵の周りをぐるっと回ったりした(内部の見学はしませんでしたが)。

そのホワイトハウスでヤバい話が持ち上がっている(まあ、ドラマでは、毎回ヤバい話ばっかだったけどな)。

(米CDC所長ら3人、自主隔離 ホワイトハウスで新型コロナ感染者と接触)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051000079&g=cov&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb

「疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長や国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長、食品医薬品局(FDA)のハーン長官の3人が、2週間の自主隔離に入ると報じた。」

「ホワイトハウスで、新型コロナウイルスの検査で陽性と診断された人物と接触した可能性がある。」

感染症対策の重鎮たちがリスクに曝されていたという、洒落にならない状況なわけだ。

ホワイトハウスでは、大統領や副大統領の側近にも陽性者が出ており、予断を許さない状況にある。

「現時点では陰性で、今後も毎日検査を受ける。」

冒頭引用した通り、ホワイトハウス内は、新型コロナにとって安全とは言えない環境だからな。

シンガポールの外国人労働者並みとは言わないが、ヤバいことには違いない。

時事通信は、別の話も報じていた。

(トランプ米政権は「大惨事」 新型コロナ対応を批判―オバマ前大統領)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051000094&g=int

「最高の政府であっても(新型コロナがもたらした世界的危機への対応は)失敗する可能性がある」

記事は、現政権への批判のトーンが高い書き方をしているけど、オバマ氏が困難な状況を深く認識している印象の方が強い。

「自己中心的で分断を受け入れ、他人を敵と見なす長期的な傾向」

一体いつから我々はそうだったのかを考えると、本質的な指摘のような気がする。

人類の歴史開闢以来、我々は常に自己中心的で、分断を良しとし、他人を敵とみなしてきたのではないか。

時代を問わず、洋の東西に限らず、統治体制が変わっても、イデオロギーが異なっても、多少のバリエーションはあるにせよ、この長期的な傾向は変わらなかった。

困難な状況に置かれた時に、どんな態度を取るかでその人が分かるといわれるが、現在の米国政府が取っているのは、人類の歴史の流れに沿った順当な態度ということになるのかも知れない。

『これが自分にどういう利益があるか』

『他人のことはどうでもいい』

地球というシャーレの中で、細菌が繁殖するように、本能のままに蠢く姿を見るようだな。

ホワイトハウスの中では、政治的動物たちが格闘し、競い合い、騙したり騙されたりしながら、米国が直面する問題に取り組んでいる(たぶん)。

「世界的危機に対応できる強固な政治的リーダーシップが必要」

米国は世界の警察官ではないといって、その役割から降りた時の大統領だったからな。

(「世界の警察官をやめる」と宣言したオバマ大統領)
https://diamond.jp/articles/-/75884

「米国は世界の警察官ではないとの考えに同意する」

「このオバマ発言は、国際社会の問題解決から逃避するという宣言である。」

東西冷戦の終結以降、一国大国状態の中、数代の大統領を経て、米国は世界的危機に対応するリーダーの地位を、徐々に、しかし確実に放棄してきた。

今更、お前に言われたくない気もするんだがな。

まあ、どうでもいいんですが。

米国の真の憂鬱は、新型コロナ禍を思い通りに制御できないことでもなければ、感染がホワイトハウスに及んできていることでもない。

一連の対応の中で、世界の危機に際して指導力を発揮できなくなってきていることだろう。

治療薬の開発やワクチンの製造、検査機器などの開発は世界中で行われており、ここでもイニシャチブを取っているとは言えない(未確認)。

その焦りが、WHOや中国への八つ当たりとして表出しているんだろう(WHOへの拠出金はどうなったんだろうか?)。

「混沌とした大惨事」のなか、結局は「特定の個人や政党と戦う」大統領選が進んでいく。

身勝手で群れたがり、徒党を組んでいがみ合う。

我々は、困難な状況の中にあってさえ、社会的動物としての本能をむき出しにすることを止めない。

新型コロナ禍の向こうに、人類が克服すべき真の敵の姿が見えている気がする。

「製作総指揮兼脚本のアーロン・ソーキンの功績は大きくアメリカのテレビ界で絶賛された。」(ザ・ホワイトハウス:日本語版ウィキより)

彼なら、この事態をどのようにドラマに仕立てただろうな・・・。

<追加>

標題の「憂鬱」の「うつ」の字を書くには、独特の覚え方があるようだ・・・。

(伝説の女優が愛した文字(漢字)・憂鬱なリンカーンはアメリカンコーヒーを3杯飲んだ!)
https://blog.goo.ne.jp/sinanodaimon/e/894552d4bab8f3f79800beec062b1c24

浮沈子も、書いてみようとしたんだが「缶」の字が思い出せずに断念した(そんなあ!:そもそも、「憂」の字が書けないし・・・)。

昔、「抜け始めて分かる髪は長い友だち」という育毛剤のCMがあったんだが、そっちの方がセンスあるような気がする。

ちなみに、浮沈子が知ってたのは「ヒ矢マフト人」(=疑)くらいだったがな・・・。

引用した記事には、鬱の字には「鬱蒼(うっそう)」のように、草木が茂る様という意味があると書かれている(言われてみればそうだよなあ)。

最近は3密(密閉、密集、密接)できなくて鬱になるようだけどな・・・。