青天の霹靂再び:長征5Bの残骸に怯える週明けの朝2020年05月11日 10:27

青天の霹靂再び:長征5Bの残骸に怯える週明けの朝
青天の霹靂再び:長征5Bの残骸に怯える週明けの朝


そういえば、一昨年の春先にも似たような話があったっけ・・・。

(天から星が落ちてくる)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/03/22/8808373

「大気圏突入の1週間前になれば、確信をもって議論できるだろう」

「落下までは、最大でも2週間ほどしかない。」

(エイプリルフールと落下)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/03/25/8811534

「最新(3月24日)の予測によれば、Xデイは日本時間で4月1日午後3時を中心として、前後38時間」

(ペリジー200km切り)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/03/28/8813653

「現在は、4月1日の午前9時(日本時間)とみられている(前後38時間)。」

「150kmを切ると、数時間以内に落ちてくる(ここ、重要です)。」

(最後の上空通過)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/04/02/8817081

「あと数時間以内に落ちるが、日本列島の上空を再び通ることはない。」

「今朝から、150kmを切ってきているが、なかなか落ちないもんだな。」

「日本時間で午前9時30分から10時を挟んで、前後2時間という予測で収束している。」

<追加>

「グリニッジ標準時(GMT)2日0時15分(日本時間同9時15分)、太平洋上空で「大部分」が燃え尽きた。」

「破片は南太平洋に落下する見通しという。」

(ちょっとヒヤリだな)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/04/02/8817368

「落下時刻と推定位置から、日本列島を通過後、20分程度で落ちたことになる。」

「タヒチの北西に落ちたとみられると述べた。」

「中国当局がなかなか情報を公開しないからだけではなく、当の中国さえ、直前に頓珍漢な予測を出したくらいだからな。」

「そういうものなのだと思った。」

この天宮1号の無制御落下については、落下の5か月前にも別記事でも書いている。

(正しい知識と前向きな議論)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/11/08/8723149

「中国は、将来巨大な宇宙ステーションを打ち上げて、重力兵器として使おうとしているんじゃないのか?。」

相変わらず、妄想が止まらない浮沈子・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

で、今朝、体温計が36.2度(発熱状態!)を示し、半分パニック状態でチェックした記事にはとんでもないことが書いてあった。

(米軍が大型中国ロケットの無誘導再突入を追跡)
https://spaceflightnow.com/2020/05/09/u-s-military-tracking-large-chinese-rocket-reentry/

「米軍の追跡データによると、土曜日の時点で、ロケットステージは高度94マイル(152キロメートル)から167マイル(270キロメートル)の範囲の楕円軌道で地球を周回」

「ロケットの再突入を、日曜日の2335 GMT(7:35 pm EDT)日曜日から2335 GMT(7:35 pm EDT)月曜日までの24時間の期間に予測」

掲載されている図を見ると、この間に我が国の上空も通過する。

「ロングマーチ5Bは、上段なしでペイロードを低地球軌道に直接注入するように設計されています。つまり、コアステージも、所定のダウンレンジドロップゾーンですぐに地球に戻るのではなく、軌道に行き着きます。」

まあ、考えてみればそうだな・・・。

「ロケット本体は、主に中空の推進剤タンクで構成されており、ロケットの構造の多くは、再突入時に燃焼することが予想されます。しかし、ロケットの2つのメインエンジンの密度の高い部分などの一部は、地球への落下に耐えて地面に衝突する可能性があります。」

「中国は、2021年と2022年に、計画された宇宙ステーション用のモジュールを備えた3つ以上のロングマーチ5Bロケットをさらに打ち上げる予定です。そのため、今後数年間は、制御されないロケットの再突入が予想されます。」

やれやれ・・・。

(明日クラッシュする大型中国ロケット)
https://www.weatherboy.com/large-chinese-rocket-to-crash-tomorrow/

「米国またはその周辺海域のどこかでそうなる可能性が高まっています。」

まあ、浮沈子の近所じゃないからいいか(相変わらず身勝手な・・・)。

「中国のロケット科学アカデミーによって開発されたロングマーチ5は、ULA Delta IV HeavyやSpaceX Falcon Heavyなどのアメリカのロケットの能力とほぼ同じです。」

「Aerospace Corporationが共有する予測では、南アフリカ近くで再突入が発生する可能性があることが示唆されました。今日、推定はハワイとカリフォルニアの間の地域にシフトしました。ただし、その場所も変わる可能性があり、デブリが現在軌道を回っている場所であればどこでも影響が及ぶ可能性があります。」

マジか!?。

「最新の予測では、影響は、東部標準時午後12時38分、太平洋標準時午前9時38分、および午前6時38分から7時間以内に発生する可能性があります。」

「7時間の時間枠の場合、東部標準時間の午前5時38分、米国太平洋時間の午前2時28分、または今夜の午後11時38分になる可能性があります。」

「遅くとも午後7時38分ET、午後4時38分PT、および午後1時38分HTになる可能性があります。」

日本時間だといつよ!?。

最新の情報はここから見ることができる。

(再突入予測)
https://aerospace.org/reentries/cz-5b-rocket-body-id-45601

「予測再入時間 2020年5月11日16:38 UTC ±7時間」(日本時間5月12日午前1時38分±7時間)

ちなみに、中国は天宮2号では、制御落下を実施している。

長征5Bで、制御落下するようになるとは思えないしな。

打ち上げの度に、はらはらどきどきしなければならない。

今朝の東京地方は良く晴れて、気温も上昇中。

昼過ぎには、27度くらいになる予想だ。

夕方くらいから、落下予想時間帯に入る。

落ちきるまでは気が抜けないな・・・。

<追加1>

現在位置の追跡はこちら。

(CZ-5B R/B)
https://www.n2yo.com/satellite/?s=45601

<追加2>

(#18SPCS has confirmed the reentry of the CZ-5B R/B (#45601, 2020-027C) at 08:33 PDT on 11 May, over the Atlantic Ocean. The #CZ5B launched China’s test crew capsule on 5 May 2020. #spaceflightsafety)
https://twitter.com/18SPCS/status/1259891636189839360

「#18SPCSは、CZ-5B R / B(#45601、2020-027C)が5月11日08:33 PDTに大西洋を越えて再突入することを確認しました。 #CZ5Bは2020年5月5日に中国のテストクルーカプセルを発売しました。#spaceflightsafety」

どうやら無事に落ちたようだが、場所が大西洋というのはヤバい話だ。

上記のツイッターは以下の記事から見つけた。

(中国ロケットの無秩序な帰還:大西洋に落ちた:イタリア語記事)
https://www.repubblica.it/scienze/2020/05/11/news/rientro_incontrollato_del_razzo_cinese_asi_nessun_rischio_per_italia_ed_europa_-256300910/?refresh_ce

「中国の3月のロング3Bロケットが午後3時33分(イタリア時間の午後5時33分)に大西洋に衝突しました。これはアメリカ国防の宇宙防衛飛行隊によって確認されています。」

「新しい中国の空母の中央ステージは、実際には長さ約30メートル、幅5メートルで、トン数は17トンです。1991年以来、地球上で衝突する最大の無制御の落下人工物体。そして、セントラルパークを通過した直後に衝突しました。」

一応、記事全文を自動翻訳通して読んだ。

うーん、グーグル翻訳は、イタリア語得意じゃないみたいだな(それとも、日本語が苦手なのか)。

打ち上げの度に、杞憂に苛まれてはタマランなあ。

まあいい。

一睡もできなかった浮沈子だが、ようやく眠れるわい・・・。

<追加3>

(中国のロケット長征5号Bのエンジンがニューヨーク上空をかすめて落下、重さは約20トンでここ30年では最大のスペースデブリ)
https://gigazine.net/news/20200513-chinese-rocket-largest-uncontrolled-space-debris/

「2003年の事故により墜落したコロンビア号を除けば、1991年に大気圏に突入した重さ39トンのサリュート7号以来の無制御再突入です」

ああそうか、コロンビアもあったなあ・・・。

「コアステージと見られる部品の一部は再突入の15分前にはハリウッドやニューヨークの上空を通過」

ハリウッドとNYは、随分離れてる気がするがな。

「ロケットの部品が大気圏に突入した場所から2100km離れたコートジボワールのMahounou村で、長征5号Bロケットの部品と見られる長さ12メートルの物体が落下し、家屋に被害を与えたとの報告」

やれやれだな・・・。

人的被害が出なかったのは何よりだ。

<追加4>

(中国の巨大なロングマーチ5Bのロケットが大西洋の軌道から外れる)
https://spaceflightnow.com/2020/05/11/chinas-massive-long-march-5bs-rocket-falls-out-of-orbit-over-ocean/

「使用されたロケットは、1991年のソビエト連邦のサリュート7宇宙ステーション以来、無人の方法で大気圏に再突入するための最も大きな物体でした。」

この記事では、「無人の」とすることで、コロンビアへの言及を注意深く避けている気がする。

スペースシャトルの事故は、米国にとっては未だに癒えない傷なんだろうな・・・。

<追加5>

(長征5号Bのコアステージは大西洋上で再突入、破片が地上に落下した可能性)
https://sorae.info/space/20200516-lm5b.html

「再突入地点はモーリタニアの沖合」

近くね?。

「その南東方向にあるコートジボワールにおいて、空から物体が落下してきたとの報告が相次いだ」

「Mahounou(マホノウ)では現地時間11日16時頃(日本時間12日1時頃)に長さ約10mの金属管が落下、N’guinou(ニュイヌー)では重さ50kgほどの金属管が家屋の屋根に刺さった」

ヤバくね?。

「幸い死傷者は確認されていない」

やれやれ・・・。

ソースとしてリンクされているザバージの記事には、落下物が落ちたマホノウ村らしい場所の地図も出ている(地図に示されている地名はボジアンダ県)。

(制御不能な中国のロケットが宇宙から落下した後、アフリカに残骸を投棄した可能性があります)
https://www.theverge.com/2020/5/13/21256484/china-rocket-debris-africa-uncontrolled-reentry-long-march-5b

「FacebookとTwitterの写真は、コートジボワールのマホノウの村人が見つけた長い金属パイプのように見えます。」

念のため、アフリカソワールの記事も当たる。

(コートジボワール:憲兵隊が魔法の空で落下した謎の金属物体の調査を開始)
https://www.afriksoir.net/cote-divoire-la-gendarmerie-debute-une-enquete-sur-lobjet-metallique-mysterieux-tombe-du-ciel-a-mahounou/

「彼女は村の郊外のチーズメーカーに落ち着き、午後4時頃に耳をつんざくような音を立てました。」

落下物(金属パイプ?)って、女性名詞なんだ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

(コートジボワール:N'Guinou、Ligbisso、Mahounouなど ここには、空から落ちた不思議な破片の影響を受けたすべての地域があります)
https://www.afriksoir.net/cote-ivoire-voici-localites-qui-ont-recu-debris-mysterieux-tombes-ciel/

「N'Zécrezessou県のN'Zi地域にあるMahounou村」(さっきの記事とは県が違うような・・・)

「ベニス地方のティエニングブエから約10キロ離れた村、リグビッソの変わり目に、ラッカセイ畑で同様の物体が見つかりました。」

「ヌジ地域のクアシ・クアッシクロ県の住民の間で耳をつんざくような騒音がパニックを引き起こした。」(画僧を見るとベンツにぶつかったのは曲がった金属片のようだ。)

「グベキ地方のベウミ県(中央)にある村N'Guessankroで同様の物体の存在が報告」

他にも、ぞろぞろ出てくる。

中国は、今後どうしていくんだろうな・・・。

前例無き事態には類似の経験の活用を:香港の知恵に学ぶ2020年05月11日 21:06

前例無き事態には類似の経験の活用を:香港の知恵に学ぶ
前例無き事態には類似の経験の活用を:香港の知恵に学ぶ


(「抑制と緩和」は繰り返す~コロナ対策 香港からの警鐘)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200511/k10012420891000.html

「2003年、香港で1755人が感染、うち299人が死亡したSARS(重症急性呼吸器症候群)の苦い経験があった。」

韓国や台湾もそうだが、SARSやMERSの経験が生きている地域は今のところオーバーシュートには至っていない(まあ、韓国はちょこっとやっちまったけどな)。

「人口745万余りの香港で、感染が確認された人数は1048人、死者は実に4人にとどまっている(5月11日現在)」

単純な比較はできないが、感染者数を人口比で比較すれば、我が国(15892人:クルーズ船除く)の方が少ない(香港を人口換算すると18287人:我が国の人口を1億3千万人とすると17.45倍くらい)。

死者数は、アットーテキに少ないから比較にはならないけどな。

つーことはだ、我が国では相当数の感染者が漏れているということになることになる(香港の死者数換算だと10倍くらいだな:死者数を我が国の人口に換算すると70人くらいだが、我が国の死者数は648(クルーズ船除く)人だからな)。

まあ、どうでもいいんですが。

香港で流行がコントロールされていることについては、世界が同意するだろう(回復者も985人と多く、入院中の患者さんは59人で重篤者は1人だ)。

(Latest Situation of Coronavirus Disease (COVID-19) in Hong Kong:マップ上に感染者一人一人の発生場所がプロットされる!)
https://chp-dashboard.geodata.gov.hk/covid-19/en.html

その医療の最前線のお医者さんが、集団免疫を口にしているというのが意外だったな。

「ロックダウンは永遠にできる措置ではありません。人々が我慢できる限度がありますから。<健康の保護><経済の保護>、そして<社会の合意>の3つの要素が、常に引っ張り合いをします。その綱引きはこの先、パンデミックが収束するまで、最終的には人口が十分な免疫を持つ時まで続くのです。」

「香港では、ウイルスの感染拡大を抑制する措置をとり、少し緩和し、また抑制し、今回の再び緩和の段階に入りました。ここから先しばらくは、こうした<抑制と緩和>のサイクルが続くことになります。」

「それは、最終的には、人口全体の60~70%が免疫を持つまで、続くことになります。免疫は、ワクチンが早く開発できれば、人々がワクチン接種をすることで免疫をつけることができます。」

「しかし、ワクチンがそんなに早くできない場合は、“感染して回復する“ことを経て、全体として免疫を持つようになるのを待つしかないのです。ですから、私たちはこれから、何回かの<抑制と緩和>を繰り返し、パンデミックが消えてゆくのを忍耐強く待つことになります。」

浮沈子も、ワクチンの実用化はかなり先の話(10年後とか)になると考えている(そうならないことを期待はしてるけどな)。

冷静で確かな見通しを語る彼には、未来が見えている気がする。

政治的思惑でどうこうするのではなく、データと科学に基づく対応が、<社会の合意>には不可欠だからな。

「感染対策は“科学“に基づいたものであるべき、ということです。科学を信じるとともに、医療の力を信じ、このパンデミックを収束させましょう。この戦いは、長いマラソンになります。世界のすべての人々が、同じ船に乗っているのです。互いに協力し、思いやりを示し、この非常に困難な時期だからこそ、“人間性“を発揮させようじゃありませんか。」

太平洋を隔てたどっかの国の誰かさんに聞かせたいセリフだ。

いやあ、なんか身も心も洗われるような話を読んだ気がする。

鬱々とした気分が少し晴れやかになった(たんじゅん・・・)。

本日3回目の体温測定で、ようやく35度台に戻ったしな(35.7度)。

やれやれ・・・。

東京都の今日の確定感染者数は15人だそうだ。

まあ、月曜だからな。

少なめに出るのは、想定の範囲内だ。

明日以降の報告がどうなるかが問題だな。

人工呼吸器付けている重症者は少なくとも50人以上いるし、医療機関の院内感染は頻発している。

当分の間は、何らかの接触制限を取らないと、収まりそうにない。

月末までは、キッチリ行動抑制した方がいい。

香港の記事は、こう締めくくられている・・・。

「しかし、当然に市民は人間であり、「自粛疲れ」がないわけではないらしい。」

「だからこそ、レオン教授は「決して油断してはならない」と警戒の姿勢を緩めず、目に見えないウイルス相手の対策は、感情に流されない科学に基づいた冷静な判断が求められるのだ、と念を押した。」

おーい、○ラ○プ大統領、聞いてるかあ?・・・。