一難去ってまたエボラ:DRCの憂鬱は続く2020年06月02日 08:07

一難去ってまたエボラ:DRCの憂鬱は続く


(コンゴでエボラの新たな流行発生 コロナ感染拡大の最中)
https://www.afpbb.com/articles/-/3286056

「エボラ出血熱の新たな流行が、同国北西部で発生」

「すでに4人が死亡した」

「国立生物医学研究所(INRB)により、同国北西部の都市ムバンダカ(Mbandaka)で採取された検体が陽性反応」

(コンゴ民主共和国北西部で新たなエボ​​ラ出血熱が検出された。対応をサポートするWHOサージチーム)
https://www.who.int/news-room/detail/01-06-2020-new-ebola-outbreak-detected-in-northwest-democratic-republic-of-the-congo-who-surge-team-supporting-the-response

「東部での長く困難で複雑なエボラ出血熱の発生が最終段階にある」

「COVID-19と世界最大の麻疹の発生との戦い」

そこへもってきて、新たなエボラだ。

やれやれ・・・。

「この新たな発生は、交通量の多い輸送ルートや脆弱な近隣諸国に近接しているため、迅速に行動する必要があります。」

首都キンシャサへの交通がある地域らしい。

(ムバンダカ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%80%E3%82%AB

「首都キンシャサやキサンガニとは船での連絡がある。」

一昨年の夏、東部でエボラが流行り始めたのも、他の場所でのエボラが終息するかしないかというタイミングだった記憶がある・・・。

「10 回目の 発生:
北キブ州、南キブ州、イトゥリ州:
・進行中。2018年8月1日に宣言されました。
・3463例(3317確定、146推定)。これらのうち、2280人が死亡し、1171人が生存した。」(WHOの記事より)

「9番目の発生:
エバンテ地方、ムバンダカ:
・2018年5月8日に宣言され、2018年7月24日に終了しました。
・54例(38確定、16可能性あり)。それらのうち、33人が死亡し、21人が生存した。」(WHOの記事より)

なんだ、同じところじゃん・・・。

まるで、モグラ叩きのようだ。

DRCについては、こんな話も出ていた。

(コンゴ民主共和国に感染症に関する海外研究拠点設置へ向けた実現可能性の検証を開始)
https://www.osaka-cu.ac.jp/ja/news/2020/200420

「コンゴ民主共和国・国立生物医学研究所とともに、海外研究拠点設置へ向けた実現可能性の検証」

「研究期間:2020年4月1日~2025年3月31日」

なんか、気の長い話のようだが、我が国がDRCに積極的にかかわろうとする動きに注目だな。

北東部での流行は終息に向かっており、既に散発的な患者の発生も収まって、42日間(最大潜伏期間の2倍)のカウントダウンが継続している。

地域紛争などのために、終息には時間がかかったが、今回は上手くいくだろう(テキトーです)。

地元当局は、エボラの発生には慣れているだろうし、情勢的にも不安要素は少ない(新型コロナくらいか)。

ワクチンも治療法もあるしな。

ちなみに、DRCの新型コロナは感染者3,194人、死者72人と低調だ。

もちろん、そんなはずはない(たぶん)。

検査されているのは一部だけで、大多数の感染者は深く静かに広がっているに違いない。

アフリカ(感染者149,686人、死者4,267人)は、浮沈子が注目する新型コロナの感染地の一つだ(定期的にチェックしているのは、ブラジル、カリフォルニア州、インドなど)。

まあ、ちっと広すぎるけどな。

インド(190,535、5,394)に匹敵する人口を擁し、おそらく増えだしたら手が付けられなくなるかもしれない。

インド自体は、先行して爆速で増加態勢に入ってしまったけどな。

昨日、ドイツ(183,765、8,618)を抜いて、感染者数で世界7位になったが、二位ブラジル(519,704、29,534)を抜くのも時間の問題だろう(そうなのかあ?)。

米国(1,840,491、106,201)も増え続けているから、トップになるには時間がかかりそうだけどな。

まあ、どうでもいいんですが。

DRCは公衆衛生上の課題を、また一つ抱えたわけだが、はしかの蔓延の方が問題かもしれない。

ワクチン接種が滞ってしまっているのが原因だからな。

絶対的なマンパワーの不足が、ボディブローのように効いている・・・。

(はしか流行と新型コロナウイルスという2つの脅威に直面するコンゴ民主共和国の苦悩)
https://www.msf.or.jp/news/detail/headline/cod20200522to.html

「2019年1月以降、同国内では、5歳未満児を中心に、6600人以上がはしかで死亡」

「2019年末、コンゴ当局は臨時の集団予防接種を実施して流行抑制を図ったが、期待されたほどの効果はなく、複数の地域では症例数が増加している。」

「こうした状況(エボラ出血熱への対応、新型コロナウイルス感染症の予防策)が、はしか対策を進める上での足かせとなっている。」(カッコ内浮沈子注:この文脈は医療提供サイドの話だな)

「はしか、マラリア、栄養失調などの深刻な病気との闘いは、これからも続く。」

新型コロナの対策が、他の疾病を抑制するわけではない(効果が期待できるのは、季節性インフルエンザくらいのもんか)。

新たなエボラの流行は、おそらく数週間、悪くても数か月で終息するだろう。

そうでなくては困るな。

万一、首都キンシャサに飛び火したりすれば、ヤバいことになる。

新型コロナどころの話ではない。

欧州経由で、全世界に広がる。

まあ、こういうご時世だからな。

航空機による拡散も抑えられてはいるだろう。

早く終息させるに越したことはない・・・。

(エボラ出血熱の流行がコンゴ民主共和国で発生したとWHOが発表、新型コロナウイルスとはしかも同時に流行中)
https://gigazine.net/news/20200603-ebola-outbreak-detected-congo/

「その後のユニセフの発表では、5月18日から30日の間で15歳の少女を含む5人が死亡」

この記事でも、エボラ、はしか、新型コロナの三重苦を指摘している。

もちろん、脆弱な保健医療体制が根本に横たわっているからだが、それを簡単に解決できないことも事実だ。

DRCエボラの12回目(えーと、今回は11回目)がいつ発生するのか、それまでにはしかと新型コロナの流行が下火になっているのか(はしかは、昨年に比べて減少)。

単に、時間の問題かもな・・・。

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