ぬいぐるみはなぜ宇宙に行くのか2020年06月08日 07:54

ぬいぐるみはなぜ宇宙に行くのか
ぬいぐるみはなぜ宇宙に行くのか


打ち上げ能力や燃料積載量といった物理的制約から、宇宙船に搭載されるペイロードはグラム単位で管理される(たぶん)。

宇宙船やロケットそのものも、それこそ身を削る思いで軽量化を施す。

地球の重力に抗って宇宙に行くために、一切の妥協は許されない。

血のにじむような努力を重ねて、知恵を絞り、軽量化と取り組む。

物理の法則は絶対だからな。

それなのに、ああ、それなのに、なぜぬいぐるみなんてのが宇宙に行くんだあ?。

(クルー・ドラゴンに乗り込んだぬいぐるみの正体が判明)
https://sorae.info/space/20200603-crewdragon-tremor.html

「歴史的な有人打ち上げを実施した米スペースXの宇宙船「クルー・ドラゴン」に同乗した、恐竜のぬいぐるみの正体が判明しました。」

「TremorはTyが製造するFlippablesシリーズのぬいぐるみ」

(Ty Flippables トレモア(恐竜) Mサイズ)
https://www.amazon.co.jp/TY-%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BA-%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%A2%E3%82%A2-%E3%81%AC%E3%81%84%E3%81%90%E3%82%8B%E3%81%BF-36263/dp/B07JCCF775/ref=pd_aw_sbs_21_1/356-4932167-9837007?_encoding=UTF8&pd_rd_i=B07JCCF775&pd_rd_r=211f7e7b-1d37-40e1-912b-7198edaa4bf0&pd_rd_w=IeJPl&pd_rd_wg=RqlhM&pf_rd_p=bff3a3a6-0f6e-4187-bd60-25e75d4c1c8f&pf_rd_r=SSMF6T2111FNHGG4CB9B&psc=1&refRID=SSMF6T2111FNHGG4CB9B

「価格: ¥1,100 対象商品¥2,000 以上の注文で通常配送無料」

意外と安いな・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

クルードラゴンは、デモ1の時にもぬいぐるみを乗せている。

(ISSクルーは、エロンマスクの「スーパーハイテクゼロGインジケーター」で時間を楽しんでいます)
https://rocketrundown.com/iss-crew-enjoys-time-with-elon-musks-super-high-tech-zero-g-indicator/

「コネチカット州を本拠地とする玩具会社である「アースバディ」を製作するセレスティアルバディーズは、発売前にミッションにこの製品が含まれていることを知らされていませんでした。」

(Celestial Buddies Earth Celestial Earth Buddy)
https://www.amazon.co.jp/Celestial-Buddies-Earth-Buddy/dp/B005ESB6PG

「新品の出品:3¥6,398より」

ちょっと高めだな。

デモ1の時には、ダミー人形(センサー付き)として、リプリーと名付けられたマネキンも積んでいる。

こういうのは、有人宇宙船の開発上しかたないとしても、地球のぬいぐるみは不要(浮揚?)だ(ゼロGインジケーターだから、浮揚?)。

まあいい。

同じ様なことを、スターライナーでも行っている。

(CST-100 スターライナー内からスヌーピーと見る宇宙船打ち上げ)
https://sorae.info/space/20200127-boeing.html

「船内には、スヌーピーのぬいぐるみと人形ダミー人形「ロージー」が搭載されていたのです。このスヌーピーのぬいぐるみは「ゼロGインジケーター」としての役割を果たしました。」

ロージーも、リプリーと同じく、各種センサーが取り付けられたダミーだ。

ちなみに、スヌーピーの値段は調べていない。

記事には、ガガーリンも人形を持って行ったとある。

なぜ、宇宙船にぬいぐるみを積むのかは不明だ(ゼロGインジケーターでないことだけは確かだ)。

我が国では、スペースXやボーイングに先駆け、既にぬいぐるみを宇宙に打ち上げている(勝ったな・・・)。

(キティ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/13/7413531

「株式会社サンリオは、東京大学の超小型衛星「ほどよし3 号」にハローキティのフィギュアを搭載」

(ほどよし3:プライベートパートナーシップ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Hodoyoshi_3#Private_Partnership

「ハローキティの多くのファンの間で、スペースに対する熱意が高まることが期待されています。」

浮沈子も、思わずメッセージを投稿しようとして、辛うじて踏み止まったくらいだからな。

ぬいぐるみとか人形とかは、そもそも人間の身代わりとして位置づけられている。

リプリーやロージーは、その典型だ。

しかし、キティやスヌーピー、地球型や恐竜型には、機能的な意味などない(ゼロGセンサーじゃないし・・・)。

そんなもんに入れ込んでどーする?。

身近な存在が宇宙空間という非日常世界に行くことによって、確かに宇宙が身近に感じられるということもあるかも知れない(ぬいぐるみもバカ売れするしな)。

何の機能もない、ただのぬいぐるみ・・・。

だが、まあ、考えてみれば、ハイテクの限りを尽くした探査機だって、大人の夢を運ぶぬいぐるみのようなものかもしれない。

人間の身代わりとなって、果てしない宇宙空間に出ていく。

ぬいぐるみと異なり、下世話な機能に塗れているから、夢を育む力は逆に弱い。

想像力の介入の余地はないからな。

それどころか、探査機が送ってくる様々なデータは、金星人とか火星人に対する人類の夢を悉くぶち壊してきた。

やれやれ・・・。

言葉の本来の意味で、殺伐とした世界に人間の夢を乗せたぬいぐるみが飛ぶというのは、何か矛盾した気もする。

火星軌道を超えてぶっ飛んで行ったスターマン(ほら、真っ赤なテスラロードスターに乗ってたやつ)も、何の機能もないただのぬいぐるみみたいなマネキンだったしな。

マネキンとぬいぐるみは、ビミョーに違うのかも知れない。

地球のぬいぐるみのように、擬人化されたものとも異なる気がする。

とりとめもなく書いたが、数日前から書いては没にしてきた記事だ。

本当は、イノセンスと絡めて、人形に対する人間の思い入れや意識の問題と絡めて書くつもりだったんだが、気分が乗らなくて中途半端になった。

それでも、そこには宇宙開発に関わる人間の本質的な部分が潜んでいるような気がする。

宇宙への進出は生命の進化の必然だとか、そういう与太話の類とは違う、身近で確かな手応えを感じる。

地上では、新型コロナの猛威が世界を席巻しているが、その中でも人類は宇宙への憧憬を止めない。

ぬいぐるみと宇宙は、どこか深いところでしっかりと繋がっている気がする・・・。

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