クルードラゴン陰謀説:謀略好きの妄想2020年08月03日 23:38

クルードラゴン陰謀説:謀略好きの妄想
クルードラゴン陰謀説:謀略好きの妄想


64日間のミッションを終えて、クルードラゴンが帰還した。

(「異常な」ドラゴンのテスト飛行の後、宇宙飛行士は地球に戻ります)
https://spaceflightnow.com/2020/08/02/astronauts-back-on-earth-after-near-flawless-dragon-test-flight/

「64日間のテスト飛行の後に帰国した宇宙飛行士のダグハーレーとボブベンケンは、地球の大気を爆破し、日曜日のSpaceXクルードラゴン宇宙船内でメキシコ湾にパラシュート降下しました。」

浮沈子は、昨日の獅子浜ダイビングの疲れが出て、早朝の生放送は見ていなかったし、録画もまだ見ていない。

ひょっとしたら、クルードラゴンなんて真っ赤なウソで、無人機が往復しただけなんじゃね(そんなあ!)。

ISSでの映像なんて、どうにでもなるだろうしな。

動かぬ証拠の星条旗にしても、本物かどうかは分からない。

二人は、64日間、どこかに隠れていたに違いない。

無重力による筋肉の衰えを演出するために、たぶん、寝たきりになってな。

もちろん、浮沈子の妄想のたまものだが、有り得ない話ではない。

クルー1とかクルー2が実施され、誤魔化しようがなくなれば、実際にデモ2が行われたと信じてもいい。

まあ、どうでもいいんですが。

以前のイーロンマスクのセリフ通り、これからは開発の焦点はスターシップ/スーパーヘビーに移っていく。

(SpaceX Starshipロケットのフライトデビューが月曜日に設定されました)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-sn5-flight-debut-monday/

「Starship SN5の150mホップデビューの時間帯は、8月3日月曜日の午前8時から午後8時まで(CDT(13:00-01:00 UTC))に延長されました。」

気が早いな。

浮沈子は、何らかの原因で、SN5の飛行が遅れる方に一票だが、ラプターエンジンの出来がいいので意外に成功するかもしれない。

とりあえずは一基だけ装着して浮き上がれば、まぐれでも成功だからな。

まあいい。

デモ2が成功して(たぶん)、スペースXは金儲けの手段をまた一つ得たわけだ。

どれ程儲かるかは分からないが、ISSへの滞在や地球中軌道への遊覧飛行が可能になる。

月周回旅行で稼ぐには、スターシップ/スーパーヘビーの完成を待たなくてはならない。

それらの収益が、ゆくゆくは火星移民につぎ込まれることを考えると複雑な心境だがな。

火星への有人探査が今世紀中に実現することはない(そうなのかあ?)。

2年間の宇宙旅行という、避け難い難行苦行の中で、宇宙飛行士たちを生き延びさせることは不可能だ。

宇宙放射線、無重力、閉鎖空間、その他ありとあらゆるリスクの山・・・。

火星周回軌道でUターンしてくるにしても、原子力エンジンなど画期的な推進システムが登場して、ミッションを短期に実施できるようにしない限り実現する可能性はゼロだ。

(有人火星探査いつ実現? 技術的に可能も時期未定)
https://www.afpbb.com/articles/-/3296278

「専門家らは、技術的な課題はほぼ解決済みだが、政治的な配慮が有人探査計画の未来を不確かなものにしていると考えているようだ。」

「国際宇宙ステーション(ISS)での20年にわたる長期滞在と活動で得られた経験から、宇宙線による被ばくや無重力状態による筋萎縮といった問題への不安はすでに取り除かれている。」

「人体への影響がまったくないということにはならないが、想定されるリスクは許容範囲内」

棺桶に入って戻ってきても、許容範囲に違いない(そんなあ!)。

「こうした提唱について、フランス国立宇宙研究センター(CNES)の宇宙生物学者ミシェル・ビソ(Michel Viso)氏は、「たわ言は、もうたくさんだ」と語気を強める。」

おおっ!、気骨のある業界人もいるんだな・・・。

「人類には大気や酸素、水が存在する素晴らしい惑星がすでにある。人類が火星文明を築く『プランB』や『惑星B』が存在するなどと人々をだまして信じ込ませるなど許せない。全くけしからん話だ」

浮沈子的には、この見解に100票だな。

確認しておこう。

どんな形であれ、有人火星探査は今世紀中には行われない。

技術的にも政治的にも、許容されるリスクではない。

22世紀になって、現在の化学エネルギー以外の推進機関を人類が手にして、往復で2、3か月くらいで行けるようにならない限りは無理だ。

それでも、火星周回軌道止まりで着陸などはもってのほか。

コロニーなんて、絶対、出来っこない(23世紀でも無理でしょう)。

「たわ言は、もうたくさんだ」

浮沈子は、月面基地の設営も不可能と見ている。

月周回軌道上にステーションを作り、短期滞在しつつ、月面着陸を繰り返すのが精一杯だろう。

そうなれば、月面に降り立つ民間人も増えるに違いない。

地球が漆黒の宇宙の中に浮かぶちっぽけな星に過ぎず、我々が生きていくためには、それを大切にし続けるしかないことが分かるわけだ。

その状況が、火星移民を加速することになるのか、それとも永遠に断念させることになるのか。

人類は、それが可能であればどんなことでもやってのけるかもしれない。

南極に基地を作り、地球周回軌道に宇宙ステーションを打ち上げ、今また、月周回軌道に橋頭保を築こうとしている・・・。

話が先走り過ぎたようだ。

今日は、クルードラゴンが無事に地球に戻ってこられた目出度い日だ(ヤラセでなければな・・・)。

機体は整備され、クルー2に供されるという。

カプセルの再使用なわけだ(断熱材を守るトランクは使い捨て)。

ISSに民間の宇宙船が人間を乗せて往復した。

ライバルのボーイングは、無人機を送り込むことさえできていない。

彼我の差は決定的になってしまった。

NASAはそれでも、スターライナーに固執し続けている。

ISSへのアクセスに、複数の手段を持つことは悪い話ではない。

しかし、ソユーズ(宇宙船)があるわけだからな。

単一の手段に拘束されることは無くなったわけで、それで十分ではないのか。

開発中のオリオン宇宙船は、ISS脱出ポッドとしての活用方法もあるしな。

浮沈子が提案するように、直ちにB社のプロジェクトを打ち切り、オリオン(神話)をぶっ殺したアルテミス(神話)などという縁起でもない名前のミッションは無期延期して、クルードラゴンに一本化すべきだろう。

安定した運用を10年くらい続ければ、そのうちSLSかスターシップ/スーパーヘビーのどちらかが完成するかもしれない。

まあ、パーツが揃っているSLSの方が早いだろうけどな。

(アルテミス1ロケットピースがケネディ宇宙センターに到着)https://www.gasworld.com/artemis-1-rocket-piece-arrives-at-kennedy-space-center/2019610.article

「これは、NASAのフロリダのケネディ宇宙センターに到着する月の周りのアルテミス1テスト飛行のための最後から2番目のハードウェアです。」

ロケット打ち上げ機ステージアダプタ(LVSA):コアステージを中間低温推進ステージと呼ばれる上段に接続

じゃあ、最後のハードウェアって何よ!?。

「コアステージ(中略)は、アルテミスIより先にケネディに届けられるロケットの最後の部分です。」

肝心のコアステージが最後の「パーツ」というわけか。

やれやれ・・・。

技術的課題が全て解決されるのも、相当先の話になりそうだな・・・。

<以下追加>----------

(民間初の有人宇宙船「Crew Dragon」が地球へ帰還)
https://gigazine.net/news/20200803-nasa-specex-crew-dragon-back-earth/

「私たちは、フロリダ沖に宇宙船を無事帰還させ、アメリカにその能力があることを示したチームの一員であることを大変誇りに思っています」

そうなんだよな。

今回の成功は、米国の、米国による、米国のためのものだ。

次回のクルー1に搭乗する野口聡一氏のコメントもある・・・。

「スペースシャトルは(や?)ソユーズに搭乗しましたが、この宇宙船ではルーキーです。私の経験で、すばらしいチームに少しでも貢献できればと思っています」

大多数の米国人は、なぜ記念すべきクルー1にJAXAの(つまり、米国人ではない)宇宙飛行士が搭乗するのかが理解できないに違いない(浮沈子も理解できない)。

定員が1人増えた(3人→4人)わけで、その分を国際枠とかにしているのかも知れない(クルー2でも星出宇宙飛行士が搭乗予定)。

所詮はお客さんなわけだ。

確認しておこう。

クルードラゴンの成功は、米国民のものだ(イーロンマスクは多国籍だがな)。

少なくともロシアじゃないし、絶対に中国じゃない。

ISSに参加している国々にとって無関係ではないけれど、米国はその成功を独占したいに決まっている。

そこに割り込む我が国の立場は、ちょっとビミョーだな・・・。

<さらに追加>----------

(SpaceX Starshipホップのデビューがラプターエンジンによって最後の1秒で中止されました)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-hop-debut-raptor-abort/

「ラプターエンジンSN27の「スピンスタートバルブ」の1つが点火前の瞬間に開くことができず、スターシップが自動的に試行を中止」

「繰り返し発生する問題は、1回限りのバグに比べてはるかに懸念事項が多いため、SpaceXが現在Starship SN5にインストールされているRaptorエンジンを置き換えるところまで行く可能性も」

順調に開発されていると思ってたんだがな。

ラプターエンジンの方にも伏兵がいたというわけだ。

「交換エンジンが必要な場合、Starship SN5は、新しいRaptorで別の静的な火災テストを完了してから、2回目のホップに進むことができます。」

今月中に浮き上がればめっけもんかもな・・・。