ココアは効果があるのか:いくつかの疑問と懸念2020年08月06日 17:05

ココアは効果があるのか:いくつかの疑問と懸念
ココアは効果があるのか:いくつかの疑問と懸念


(日本政府公式の新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」に感染者を抑える効果はあるか実際にシミュレーションした結果とは?)
https://gigazine.net/news/20200806-cocoa-contact-tracing-apps-coronavirus/

「感染者数を削減する効果について、日本大学生産工学部がシミュレーション」

「「アプリの利用率」と「外出を控える度合」の両方が40%の場合は、感染者数は38人」

引用されている資料にも当たった。

(COCOA(接触確認アプリ)を利⽤したCOVID-19(コロナ)感染者数削減効果)
http://www.ka.cit.nihon-u.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/07/COVID-19_COCOA_Omae.pdf

「約半数の⼈々がアプリを利⽤し、感染者と接触したことを知った⼈は、外出を半分にすることができれば、感染者数が半減する」

「人口の約半数がアプリを利用すれば、外出を少し控えるのみで良い」

うーん、ちょっと観点が違うような気がするんだがな。

もちろん、何らかの効果が期待できるという点に異論はない。

ただし、それにはいくつかの前提が含まれているということも指摘しておきたい。

まずは、感染したという通知を受け取った感染者が、全員感染登録(っちゅーのかあ?)を行うとは限らないということだ。

アプリに感染者番号を入力しない限り、濃厚接触者(厳密には、やや異なりますが)に通知されることはない。

アプリに対する不信、感染したという事実が外部に漏れて公表されるのではないかという不安、自暴自棄、面倒くさい(これが最大の理由かあ?)などなどにより、入力しない利用者(利用者なのかあ?)がどの程度に及ぶかは計り知れない。

シミュレーションでは、ダウンロードして運用していても感染登録しない場合は利用者とはみなしていないんだろう(未確認)。

しかし、シミュレーションモデルでは、通知を受ける側としては計算しているのかも知れないし、その効果は期待できる。

さらに気になったのは、当初10人の感染者が1か月後に73人になるという計算の妥当性だな。

感染してから二次感染するまでの期間は、10日程度としておこう(潜伏期間は平均すれば10日未満(5日くらい?)で、発症前でも感染させることができるわけだから、かなり保守的!)。

何も対策しない基本再生産数を2.5(欧州での仮定:我が国でも採用)とすると、3クールするわけだから10×2.5×2.5×2.5≒156人ということになる(ざっと2倍か)。

感染を止めるには、実効再生産数を1以下にしなければならないんだが、半分でいいことにしようとか甘々の3分の2でいいことにしようといったご都合主義的な仮定を置いているのも気になる。

なんで38人でいいことにするのかが、浮沈子には理解できない(感染速度を遅らせて、医療崩壊を防ぐ効果はある程度期待できるけどな)。

10人の感染者が、8人とか9人になっていなければ、感染の終息は見込めない。

もちろん、何もしないよりはいいに決まっているが、「効果」を謳うには、いささか問題なのではないか(10人が10人のままでも、感染は収まらないからな。11人になれば、拡大し続けるということになる)。

浮沈子的に言えば、接触者通知アプリで感染を止めることは不可能だということを立証したようなもんだ(そうなのかあ?)。

OSのバージョンが古くて導入できなかったり、そもそもスマホを持たない国民に対する対策が皆無というのも問題だ。

もちろん、社会的距離政策やマスク、手洗いなどなど、ありとあらゆる手段を投じて総合的に取り組むわけだからな。

アプリのみの「効果」で抑制しようとしているわけではない。

この点も気になるな。

アプリさえ入れて持ち歩けば安心とか(マスクもしてね!)。

マスクとトークン(シンガポールのトレーストゥギャザートークン)がセットになったアイテムが出来たらいいな(アベノマスクの代わり?)。

こんな記事も出ている。

(新型コロナ接触アプリの効果は測定できるか? このアプリはできるらしい)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kazuhirotaira/20200729-00190545/

「7月7日に公開されたアイルランドの接触追跡アプリ「COVIDトラッカー」が、公開から1日半でダウンロード数が100万を超え、人口の2割の普及を達成」

「位置情報は使わないが、ユーザーの同意によるオプションで、濃厚接触通知やユーザーの健康状態などを「追跡」できる多機能アプリ」

記事を読むと、プライバシーと高機能化はトレードオフのような感じだな。

どんな手段であれ、たった一つで効果を上げることは困難だろう。

3密避けたり、マスクしたり、ソーシャルディスタンス取ったりしながら新型コロナの時代を生きる。

舌噛んでも、二度と緊急事態宣言しないと腹を括っている現政権が続く限り、全国的なロックダウンは不可能だしな。

沈没寸前の経済に棹差すようなことは絶対に出来ない。

ココアが「効果」限定としても、ないよりはマシだ(たぶん)。

感染してしまったユーザーが、感染者番号を入力してくれることを祈るばかりだな・・・。

<以下追加>-----------

(接触確認アプリ「COCOA」に不具合情報 厚労省が調査)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200806/k10012555161000.html

「感染が判明した利用者が保健所から発行された処理番号を入力すると相手に通知します。」

「先週以降、通知が届いた人から、「アプリを開くと『接触は確認されませんでした』と表示された」という連絡が複数寄せられた」

まーたチョンボかあ?。

「厚生労働省は通知を受けた人に対しメールで連絡するようホームページなどで呼びかけています。」

(接触確認アプリ利用者向けQ&A:問21)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00009.html#Q21

「問21 接触確認アプリが出したと思われるプッシュ通知が表示されましたが、接触確認アプリを開いて陽性者との接触を確認すると「陽性者との接触は確認されませんでした」と表示されます。どちらが正しいですか。
大変お手数ですが、メール(appsupport@cov19.mhlw.go.jp)にてご連絡いただきますよう、お願いいたします。」

お手数どころじゃないよなあ・・・。

外堀埋まる:6月以降の第二波の伝播は無症候性キャリアによるらしい2020年08月06日 20:18

外堀埋まる:6月以降の第二波の伝播は無症候性キャリアによるらしい
外堀埋まる:6月以降の第二波の伝播は無症候性キャリアによるらしい


浮沈子が懸念してやまない子供の新型コロナウイルス。

まあ、お子様自体は、罹患しても症状が出なかったり軽症で収まっちまったりしてケロッとしているんだろうが、そこから伝された若者によってさらに広がり、やがてハイリスクのジジババに感染して重症化し、コロコロ死んじまうというのは困りものだ。

今日は、浮沈子は体調が優れず、予定をすべてキャンセルして爆食怠惰(栄養補給と休養に専念)な一日を送る。

浮沈子の新型コロナ対策は、自己免疫の強化(なんと都合の良い対策!)から始まる。

そのために、リスクの高いフィットネスに通っているというのも、なんだか複雑な気にはなるがな。

まあいい。

怠惰な一日ついでに、過去のブログを調べたりしていたんだが、目に余るテキトーさに辟易しながら読んだ(こういうのには自己免疫は効かないらしい)。

(カリフォルニアで抗体検査、予想より遥かに多い罹患率が判明:2020年4月19日)
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19372?page=2

「米国の感染の中心地であるニューヨーク市では、小児科医のダイアン・ヘス氏がCBSテレビのインタビューに答え、「子供の80%は感染していると思う」という衝撃の意見を述べた。子供を検査することは稀で、恐らくは子供の8~9割は無症状と考えられる、というのだ。これは実際の子供の死亡率は0.5%を遥かに下回る、というグッドニュースである反面、多くの子供が知らないうちに家族などに感染を広げている、というバッドニュースでもある、と同医師は指摘している。」

ようやく見つけた浮沈子の妄想の元ネタ・・・。

別にこの記事を探していたわけではなかったんだが、ついでに再リンクしておく。

「国民のすべてを検査しない限り、実際の感染者数、そのうちの重症化率、死亡率は明らかになることはないだろう。」

しかし、全ての国民を検査しなくても分かることもあるようだな・・・。

(無症状者が気づかぬまま感染つないだ可能性 感染研分析)
https://news.yahoo.co.jp/articles/158eb543c87828104706e1e9c05bfc24635037db

「国立感染症研究所(感染研)は、新型コロナウイルスの遺伝子情報をもとにした、国内の感染の新たな分析結果を公表」

「気付かれないまま感染が伝播(でんぱ)し、6月下旬以降、共通の遺伝子の特徴を持つウイルスが全国に広がった可能性」

無症候性キャリアからの感染について、専門家はかなり早期から警告している。

(JCHO尾身氏「国内で無症候性キャリアから感染拡大あり得る」:2020年1月30日の記事)
https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/724682/

「症状がなくてもウイルスがいるということだから、他の人に感染する可能性はあり得る。無症状の人から随分感染しているのがSARSとの最大の違いだ」

「尾身理事長は
(1)症状のある人だけで感染が拡大しているにしては世界全体の感染者数の増え方が急すぎる
(2)中国政府が潜伏期あるいは無症状のキャリアからの感染があると公式に発表している
(3)感染が確認されたバス運転手やガイドが同乗した訪日客に重症の人はいない可能性がある
(4)日本でも症状がない人からウイルスが検出された
の4点を挙げ、「今回、中国があれだけ(拡大防止に)苦戦しているのは、一般論としては症状が軽い人からも感染しているからだ」と指摘した。」

その後の欧州株からの感染拡大では、この無症候性キャリアの件は隠蔽された。

クラスター対策班も、軽視していたわけだな(そうなのかあ?)。

もちろん3月末から4月にかけての流行拡大期においても、無症候性キャリアからの感染は続いていて、広く市中に浸透していたわけだ(未確認:だって37.5度の発熱が4日間続かないと、路上で野垂れ死にしても絶対検査しなかったからな)。

そうして、第一波の流行(欧州由来)が過ぎ去り、検査対象を拡大し始めたら、軽症者や無症候性キャリアがゾロゾロ出てきた。

感染は、従来無視されていた遺伝子プールの中で続いていたわけだ。

発症者の周囲に潜伏して、隔離による感染経路の分断を免れていたウイルスが、社会活動の活発化と同時に大手を振って感染拡大を始めた。

それを裏付けているのが、感染研の遺伝子解析の結果だ。

(新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査2 (2020/7/16現在):公表は8月5日)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/467-genome/9787-genome-2020-2.html

「これらゲノム情報は、欧州系統(3月中旬)から さらに6塩基変異を有しており、1ヶ月間で2塩基変異する変異速度を適用すれば、ちょうど3ヶ月間の期間差となり時系列として符合する。」

「この3ヶ月間で明確なつなぎ役となる患者やクラスターはいまだ発見されておらず、空白リンクになっている。」

欧州株の流行期間、無症候性キャリアの検査を無視し続けたツケが回ってきたということか(ったく・・・)。

ミッシングリンクだな。

どこかに保管されている血液サンプル(献血とかあ?)の中に、ひょっとしたらゲノム変異の痕跡を見出すことができるかもしれない。

そのミッシングリンクの一翼を、子供たちの感染が担っていたのかも知れなしな(やつら献血しないので、確認は困難かも)。

「この長期間、特定の患者として顕在化せず保健所が探知しづらい対象(軽症者もしくは無症状陽性者)が感染リンクを静かにつないでいた可能性が残る。」

「6月下旬から、充分な感染症対策を前提に部分的な経済再開が始まったが、収束に至らなかった感染者群を起点にクラスターが発生し、地方出張等が一つの要因になって東京一極では収まらず全国拡散へ発展してしまった可能性が推察された。」

経済再開の時期は、5月下旬だけどな。

連日、1000人超えの感染者を出し続けている現在の状況は、早過ぎた経済再開と必ずしも十分ではなかった感染症対策にある。

そして、その状況は現在も続いている。

「今後、将来発生するクラスターを最小限に抑え込むためにも、ゲノム情報にてクラスター発生に至る要因を特定し、地方自治体への迅速な情報還元と効果的な感染症対策の構築を図っていく。」

是非、そうあって欲しいと願っているが、期待はしてない。

地方自治体には、現場を回していく金はないし、国には、この感染症を積極的に早期終息させようという意思がない。

経済再生を最優先させ、その間、許容可能な感染に抑えてワクチンなどのゲームチェンジャー(ウイルスの弱毒化でもいいんですが)の登場に期待する。

どれほどの感染が許容できるかについては、重症者が収容可能な範囲(全国レベルで)ということのようだ。

この期に及んでも、未発症者の検査は、一般的には行政検査の範囲外だ(濃厚接触者の一部を除く)。

(PCR検査能力、4月の3倍 それでも受けにくいわけは:7/28の記事)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e9870eb88f259e1a241ce606fa1db9fcbcf1f75

「足立区の女性(30)は7月5日、のどの痛みを覚えた。」

「せきもでるが、体温は36度台と平熱」

「9日、ご飯を食べようとしたら、においがわからなくなっていることに気付いた。」

「発熱や渡航歴などがないことから「検査対象ではない」と断られた。」

やれやれ・・・。

明確な症状が出ているにもかかわらず、発症から10日も経ってから検査結果を知る始末。

「ただ、軽症者が過ごすホテルには空きがないと言われ、60代の両親とともに実家で過ごさざるをえなかった。」

「両親が検査を受けられたのは17日。女性に症状が出てからすでに2週間が経っていた。」

結果が陰性だったのは何よりだった。

「一緒に食事した知人数人も濃厚接触者とされたが、症状がないことを理由に、保健所での検査は受けられなかった」

無症候性キャリアが野放しになっている現場の状況が、ありありと映し出されている記事だ。

「発熱や呼吸器系の症状があるなど感染が疑われる人らに加え、感染者の濃厚接触者やクラスター(集団感染)の連鎖が起こりうる場合など、新型コロナに感染していると「疑うに足りる正当な理由のある者」としている。」

いつでもだれでも何度でも受けられるようになるには、100年くらいかかるかも知れない(そんなあ!)。

武漢からの旅行者などに依る第一波、欧米からの帰国者による第二波、そして、現在は無症候性キャリアによるゲノム疫学的第三波に当たる。

敵は、目に見えない。

まあ、ウイルスは電子顕微鏡でないと見えないけどな。

そういうことじゃなくて、感染者が把握し辛いということだ。

未発症者だからな。

自覚症状もなければ、下手をすればPCR検査してもすり抜ける可能性もある(偽陰性)。

それを捕まえるには、過剰な検査を繰り返し行うしかない。

浮沈子が、毎日、朝晩2回は検温するように(フィットネスサボらない時には3回ですが)、唾液採ってキットに乗せれば、1分くらいで結果が出るような仕組みが望まれている。

陽性と出れば、医療機関に行って、スクリーニングではなく、確定検査を行えばよろしい。

浮沈子的には、歯ブラシと歯磨き粉(練り歯磨きですが:こいつに試薬が仕込んであるわけだな)で代用できると手間いらずだ。

水洗いして、手に持つところのインジケーターを見れば、陰性か陽性かが分かる。

なんなら、体温計とセットになっていればなお良い(どーせ、体温は測るからな)。

勘弁安価な計測手段を普及させて、無症候性キャリア対策を行うしかない。

しかしなあ、敵も考えるだろうな。

コロナウイルス(RNAウイルス)では聞いたことはないけど、ヘルペス(DNAウイルス)みたいに潜伏するかもしれない。

身体の奥深くに逃げ込んで、PCR検査をすり抜けようとするかもな。

まあ、どうでもいいんですが。

今はまだ、そういう厄介な特性を持つような変異はしていないようだ。

徹底的な検査を行い、感染者の厳格な隔離により感染経路を遮断し、一般には感染防護策を徹底してもらうしかない。

お盆の里帰りだってえ?。

10年くらい見合わせた方がいいんじゃね?。

そのくらい経てば、ワクチンとかも普及するかもな・・・。