ソユーズ宇宙船帰還:そういえばあれはどーなった:ISS(ズヴェズダモジュール)の空気漏れ2020年10月23日 22:13

ソユーズ宇宙船帰還:そういえばあれはどーなった:ISS(ズヴェズダモジュール)の空気漏れ
ソユーズ宇宙船帰還:そういえばあれはどーなった:ISS(ズヴェズダモジュール)の空気漏れ


このブログでも、思い出したように時折追いかけている宇宙の話題の一つだ。

当局は大した話じゃないと言っているが、科学技術の最先端と思われている宇宙ステーションから、あろうことか空気が駄々洩れしているという話は、それだけでも注目に値する。

しかも、大した話じゃないことの証明ではないが、調査や対策は遅れに遅れて、1年以上経っても改善に至っていない。

最近、漏洩率が高くなって、後回しに出来ない状況に追い込まれ、とうとう徹底調査を行ってズヴェズダモジュールで漏れていることが判明したところまでは追いかけていた。

ネットで検索したら、最新情報が明らかにされていた。

(ロシアの宇宙飛行士、ティーバッグ使いISSの空気漏れ位置を特定)
https://www.zaikei.co.jp/article/20201020/590769.html

「ズヴェズダサービスモジュールにティーバッグを浮遊させ、ハッチを閉じてティーバッグの動きをカメラで記録したそうだ。その後、ティーバッグの動きから空気漏れの方向を特定し、小さな裂け目が存在することを確認した」

穴ではなく、裂け目というところに注目だな。

強度不足か、金属疲労か。

その裂け目が成長して漏洩量が増えたということになれば、構造的な問題が生じている可能性がある。

「管制センターの専門家からの指示を受けてウレタンフォームと粘着テープを用いて仮補修したところ、翌16日には空気漏れレートが大きく低下したという。それでも空気漏れは依然として標準よりも高い状態が続いているようだ。」

ウレタンフォームだってえ?。

(ウレタンフォームとは?)
https://www.fujigomu.co.jp/whats_urethaneform/

「ウレタンフォームの構造とは:
ウレタンフォームはプラスチックの発泡体となりますが、気泡の形状に違いがあるのをご存知でしょうか?気泡の形状は連続気泡と独立気泡の2種類ございます。大きな違いとして水や空気の通気性が異なります。」

「連続気泡:
連続気泡は中の気泡が繋がっているため、水分や空気を通しやすい」

「独立気泡:
独立気泡は気泡のつながりがないため、水分や空気を通しにくく、気泡の中の空気も抜けにくい」

独立気泡の製品であれば、用途的にはパッキン材やタイヤのチューブ、水泳補助用具などに使われているそうだから、基本的には漏れは止まるはずだ。

まさか、「管制センターの専門家」とやらが、連続気泡製品の使用を指示したとは思えないから、補修の実施方法が不適切だったか、他にも漏洩か所が存在すると考えるのが合理的だ。

担当していた宇宙飛行士たちは、既に地上に戻っている。

(ソユーズは3つの宇宙ステーションのチラシを地球に持ち帰ります)
https://spaceflightnow.com/2020/10/22/soyuz-brings-three-space-station-fliers-back-to-earth/

記事には、空気漏れの話は書かれていない。

宇宙開発の恥部、あってはならない事件、将来に不安の種を残したミッションは終わった。

新たに着任した飛行士が、適切な補修材を持参したかどうかは知らない(ソユーズ、狭いし・・・)。

構造的な問題が存在する場合、ズヴェズダのみならず、ISS全般の空気漏れが懸念される。

それどころか、モジュールの許容し難い損傷の恐れもある。

既に、ポリウレタンでの補修を云々するレベルではないのではないか。

(火曜日に乗組員変更コマンド。一時的に密閉された漏れ)
https://blogs.nasa.gov/spacestation/2020/10/19/crews-change-command-on-tuesday-leak-temporarily-sealed/

「乗組員のロシアの部分は一時的に軌道を回る実験室の漏れを封印しました。」

「ロシアの乗組員は、駅に乗って調査している空気漏れチームを一時的に封印することができました。数ヶ月間調査された漏えいは、現在の漏えい率で乗組員に差し迫った危険をもたらさないままです。Roscosmosのエンジニアは、ステーションクルーと協力して、漏れの疑いのある場所を恒久的に封鎖するための前向き計画を策定しています。」

浮沈子的提案は、可及的速やかにズヴェズダモジュールを切り離して、地球大気圏に制御落下させることだな。

新たな宇宙船を作ってドッキングさせるまでは、ロシア側モジュールは閉鎖だ。

軌道修正用のドッキングポートは、他のモジュールを繋ぎ変えて確保するしかない。

ロシアモジュールのドッキング機構であるアンドロジナスは、ドッキングの度にISSを揺るがす衝撃を与えると言われている。

まして、ズヴェズダは、最後尾に当たり、リブーストや衝突回避マニューバの際に、プログレス貨物船の推進力を直接受ける位置にある。

亀裂が発生している箇所がどこかは不明だが、応力歪みにより発生しているとすれば由々しき事態だ。

ロスコスモスは、その点については十分に検討していると思われる。

ノウハウは、蓄積されているだろうしな(希望的観測かあ?)。

蓄積されていないのは、たぶん金だろう。

(国際宇宙ステーション:ロシア側モジュール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3#%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E5%81%B4%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB

「ズヴェズダの方は、ISSの軌道高度や姿勢を維持する役割を担っているほか、米国と分担して環境制御の役割も担っている。」

「ロシア側にも、単独の太陽電池パネル(科学電力プラットフォーム)を増設する計画があったが、費用削減のため中止になった。不足する電力は、アメリカ側の太陽電池から供給されている。」

やれやれ・・・。

(ズヴェズダ (ISS))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BA%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%82%BA%E3%83%80_(ISS)

「ズヴェズダを建造したのはRKKエネルギアで、ピアースを除いて現時点では唯一のロシア資金で建造されたモジュールである(ザーリャはロシアの建造だが、アメリカが資金提供し所有している)。」

廃棄予定のピアースと、ズタボロのズヴェズダだけがロシアの所有か・・・。

ズヴェズダの置換モジュールとしては、建造時に既に米国で予備機が作成されている。

(暫定制御モジュール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9A%AB%E5%AE%9A%E5%88%B6%E5%BE%A1%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB

「その当初から、暫定制御モジュールは、ロシアのサービスモジュールの打上げが延期となった場合でもスケジュール通りにISSの組み立て作業が行えるように、ISSの姿勢制御とリブースト(高度引き上げ)能力を確保するための緊急時の予備計画として準備された。」

「暫定制御モジュール (ICM) はスペースシャトルで打ち上げて、ザーリャに取り付けられた後、1年から3年間運用するのに必要な燃料を供給することになっていた。ICMは、現在はワシントンD.C.にあるNRLのペイロード組立施設で、将来のISSミッションで必要になった時のために保管されている。NRLでは、ICMの代替利用法についての検討も行っている。」

うーん、どうやって打ち上げるかが最大の問題だな。

SLSの最初の貨物は、どーでもいーアルテミスなんかではなく、この暫定制御モジュールになるかもな・・・。

<以下追加>----------

(ISS EXPEDITION63の乗組員が無事に帰国)
https://www.spaceflightinsider.com/missions/human-spaceflight/iss-expedition-63-crew-returns-home-safely/

「2020年10月21日、第63次長期滞在クルーを乗せたソユーズMS-16宇宙船が国際宇宙ステーションを出発し、NASAの宇宙飛行士クリスキャシディとロシアの宇宙飛行士アナトリーイヴァニシンとイワンヴァグネルをカザフスタンの着陸地点で地球に戻すことに成功しました。」

この記事にも、空気漏れの件は一言も出ていない。

やっぱ、業界ではタブーなのかもな・・・。

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