米国の感染者が中国の100倍を超えた日2020年10月24日 22:20

米国の感染者が中国の100倍を超えた日
米国の感染者が中国の100倍を超えた日


インド(感染者7,814,682人、死者117,956人)に速報値で70万人くらいまで詰め寄られた米国(8,578,831、227,107)が、突き放しに掛かっている。

各州の公式集計を計上しているページで見ているんだが、昨日時点で7万人を超える増加を見せている(速報値では8万人超だそうだ)。

(Template:COVID-19 pandemic data/United States medical cases:公式集計)
https://en.wikipedia.org/wiki/Template:COVID-19_pandemic_data/United_States_medical_cases

「Oct 23:77057:8298508」(日付:新規感染者数:総感染者数)

(新規感染、最多更新8万人 来年2月までに51万人死亡の恐れ―米コロナ)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020102400386&g=int

「米国内で23日に少なくとも8万人の新型コロナウイルス新規感染が報告され、米国の1日の感染者数としては過去最多を更新」

欧州では、さらに悲惨な状況が続いている。

(欧州の1日当たりコロナ感染者数、初めて20万人突破 10日で倍増)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-europe-cases-idJPKBN27801U

「欧州で報告された1日当たりの新型コロナウイルス感染者数が10日間で2倍以上に増加し、22日に初めて20万人を超えた。多くの南欧諸国が今週、過去最多の新規感染者を報告している。」

標題に掲げたように、米国は中国(85,775、4,634)の100倍の感染者を記録したが、最早、そんなことに頓着している場合ではない。

中国の感染者数は、無症候性キャリアを含まないし、感染者、死者とも、十分に捕捉されているとは言えない。

それは、我が国を初めとする多くの国々でも同じだが、死亡率から逆算してもせいぜい20万人程度、最大限見積もっても40万人は超えないだろう(テキトーです)。

米国の感染者数が、アットーテキに多いことに疑問の余地はない。

しかも、第2波が完全に終息することなく、9月上旬に底打ちしたあと増加に転じ、過去最大の新規感染者数を記録している(画像のグラフ参照)。

インドが首位の座を奪うシナリオは、完全に潰えた(本日の新規感染者は53370人)。

2万人以上の差がついていて、さらに拡大する可能性もあるからな。

ファウチが当初(春頃)示したシナリオ通りになってきている。

少し違うのは、波が終息する前に、以前より大きな新たな波が押し寄せていることだろうな。

欧州の第2波は確かに深刻だが、ドイツ(417,350、10,090)の新規感染者が1万人を超えたと言っても、3.3億人の米国と人口比(約4倍)で比較すれば、4万人(8万人の半分)に過ぎない。

米国の憂鬱は真の憂鬱だ・・・。

WHOは、世界(42,214,376、1,144,319)的な流行の増加を、北半球の危機と捉えている。

(新型コロナ流行、北半球で重大な岐路に直面=WHO事務局長)
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-who-idJPKBN2782LB

「検査体制を改善し、感染者の接触先を追跡するほか、ウイルスを拡散する恐れのある人を隔離する」

それは、何処でも行っているだろうが、問題はどれ程徹底できるかだがな。

米国の大統領選挙が近づいている。

大方の見方は、民主党候補が有利ということだが、4年前もそう言ってたしな。

米国の選挙は、ふたを開けてみるまでは分からない。

サイレントマジョリティが趨勢を支配する状況になっている。

新型コロナも同じかもしれない。

中西部や南部では、今でも恐れるに足らずと思っている人々が多いに違いない。

そして、それらの州では感染者がジワリと増えつつある。

御三家(カリフォルニア、テキサス、フロリダ)だけではなく、東部諸州でも再び増加の兆しが出ている。

第3波は、外部からもたらされたものではなく、米国内での新たな地域への拡散と、第1波や第2波にさらされた地域の再燃が重なっている。

仮に、それが収まったとしても、第4波は数か月後に始まる。

更なる拡散と、更なる再燃。

波は、次第に高くなり、終息することなく際限なく繰り返される。

米国の感染者は、このまま行けば、来月中に確実に1千万人を超える(年内に1200万人超えの勢い)。

死者数の予測は慎みたいが、春頃想定されていた最大数である24万人を超えることは間違いない(時事通信は来年2月末までに51万人を超える恐れがあると報じている:悪名高いIHMEの予測だけど)。

まあ、どうでもいいんですが。

NYなどの状況を見ると、米国においてさえ、必ずしも正確に死者数が捕捉されているわけではない。

(アメリカ 「超過死亡」約30万人 新型コロナ影響 CDC発表)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201022/k10012675251000.html

「CDCが20日に発表した報告によりますと、アメリカで、ことし1月26日から今月3日までの間に、統計などから予想される死者数を実際の死者数が上回る「超過死亡」は29万9028人でした。」

「このうち新型コロナウイルスの感染による死者は、およそ3分の2にあたる19万8081人で、ニューヨークを中心に感染が拡大した4月上旬、急速に増えました。」

もちろん、記事にもあるように、他の原因で亡くなった方の増加もあるかも知れないが、名目上、捕捉率の最低値が66パーセントということになる。

やれやれ・・・。

年末に25万人を計上した場合、実態は約38万人ということになる。

2月末に51万人(グロスで)というのは、必ずしも大げさな数字ではない。

来月選出される大統領は、そういう事態に向き合うことになる。

新型コロナは、どんな指導者が出てきても、大して変わりはない。

社会の在り様、国柄が正直に出る。

効果的なワクチンを、多くの人々に接種できるようになるまで、この状況は続く。

来年中にはムリポだろうな。

2年後か、3年後になる可能性もある。

世界は、それまで持つのだろうか?。

数億人の感染者と数百万人の死者を出し、終息への道が見えない中、米国は次の大統領選挙を迎えることになるのではないか。

来年、米国は、おそらく2千万人以上の感染者を計上することになるだろう。

2年後は、4千万人か(併せて7千万人)。

ワクチンの普及の遅れ、反ワクチン派による接種拒否(おそらく接種率は50パーセント以下)、キレと持ちの悪いワクチンによる効果の低下が相まって、3年後には1億人の感染者が出て、米国民の過半数が罹患することになる。

ウイルスの性質から、この程度では集団免疫の獲得は難しそうだしな。

どーせ、誰が大統領になったとしても状況が変わらないということなら、トランプさんを再選しておいた方がいいかも知れない(そうなのかあ?)。

もちろん、新型コロナだけが政策じゃないけどな。

誰が考えても実現不可能な、アルテミスとやらもあるしな。

宇宙戦争や米中貿易摩擦、欧州との関係、我が国や韓国、台湾、北朝鮮など、身近な問題にも大きな影響力を持っている。

今日、米国の感染者は中国の100倍を超えたが、3年後には2000倍を超える(中国が増えなければ:そうなのかあ?)。

トランプさんが再選されたら、そのころになっても、中国が悪いと言い続けているんだろうか?。

<以下追加>-----------

(新型ウイルス対策は「少なくとも来年夏まで」=マクロン仏大統領)
https://www.bbc.com/japanese/54671610

「フランスでは23日、新たに4万人の感染と298人の死亡が確認された。」

フランスの人口は米国の5分の1強だからな。

換算すると、20万人弱になる。

やっば!。

欧州の第2波は深刻なようだ・・・。